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距離を超えた遭遇  ◆TPKO6O3QOM






 キュウビの放送が終わり、辺りは元の静けさを取り戻していた。開放した窓から吹き込む風がカーテンを揺らし、ニャースの体毛を優しく撫でていく。
 冷や汗に濡れた身体を震わせて、ニャースは窓を閉めた。
 傍らの楽俊がもふと息を吐いたのが耳に入る。

「一先ずはおめでとう、かな。不謹慎だけどな」

 ニャースの知り合いの名が呼ばれなかったことを指していることに気付くのに数瞬を要した。慌てて相槌を打つ。

「ただ、あいつの名ゃ前、分かんにゃかったにゃー」
「仕方ねえさ。あいつの知り合いがここにいりゃいいんだが……いや、いねえ方がいいのか」

 九つの名前が呼ばれた。放送を信じるなら九匹の動物がこの六時間で死んだということだ。生態系を鑑みれば、毎夜沢山の生き物が死を迎えているし、
 このような広い土地において九匹という数字はむしろ少ないと言える。
 そうだというのに、九匹が死んだという事実にショックを受けているのは、これが強いられた殺しであるからか。

(しっかし、変にゃ順番だったにゃー。名簿の通りでもにゃく、五十音順ですらにゃい。何か、法則でもあるのかにゃ)

 線の引かれた名簿を見ながら、ニャースは首を小さく捻った。
 くあぁあという声にニャースは顔を上げた。音の方を見ると、ベッドの間でアマテラスが大きく欠伸をしていた。神妙に放送を聞いていたように見えたのだが、そうでもなかったようだ。
 辺りが闇に包まれた時も激しく興奮していたようだが、今は収まっている。

 アマテラスの傍の、妙な形にへこんだ枕と無残に砕けた備付のラジオに目を移す。
 当初、ラジオから放送が流れたのだが、中にキュウビが居るとでも思ったのか、アマテラスがラジオに突撃して頭突きを放ったのだ。
かくしてラジオは砕け散り、アマテラスは自慢げに鼻息荒く遠吠えを上げたのである。そこにニャースは間髪入れず枕を叩きつけたのだ。
 もっとも、放送自体は、屋外の各所に備え付けてあるらしいスピーカーからも流れていたので問題はなかったのだが。
 放送内容はどうであれ、一応の区切りはついた。ニャースはアマテラスの襲撃を免れた電話機を見る。

「ラクシュン。これからのことにゃんだが、ひとつ試したいことがあるのにゃ」
「何だい、そいつは?」

 名簿を仕舞っていた楽俊に、指で電話機を示す。

「あれは電話といってにゃ、簡単に言えば、あれと同じものがある場所へ声を飛ばす道具にゃ」
「うーん……妖術みてえなもんかい?」
「科学というんにゃけど、まあ、そう思ってもらっても構わんにゃ。とにかく、こいつを使えば離れた所にいる奴と連絡が取れるということにゃ」
「手間を掛けずに仲間を探せるってえわけだな。問題はそれを知ってるかどうかかねえ。おいらみてえに、そういうもんがない所の住人だっているだろうし」
「あとは、受話器を取る“手”を持ってるかにゃ。ま、それは今から心配しても意味ないにゃー」

 ニャースは口の端を少し上げ、ベッドに飛び乗った。ほてほてとついてきた楽俊もベッドに腰掛ける。彼の大きな瞳は好奇心で強く煌めいていた。
 電話機をベッドの上に引っ張り、ニャースは案内書を手元に置いた。アマテラスがこちらの行動に興味を引かれたのか、両前足をベッドの縁に置いて覗いている。
 好奇に満ちた二つの視線を受けながら、ニャースは各施設の電話番号の書かれたページを広げる。

(まずは近場からいってみるかにゃあ)

 電波塔の番号を爪でなぞり、電話機のボタンを押していく。場違いな明るい電子音の囀りの後、呼び出し音が受話器から聞こえてくる。だが、それに応えるものはついに現れなかった。
 そう当たりは引けるわけがない。気を取り直し、C-5駅、サッカー場と電話を掛けるが結果は同じであった。人が集まる所はどうかという楽俊の意見を汲み、
 隠れ家として使えそうな小学校、博物館、教会に繋げるも虚しい呼び出し音が返ってくるだけだ。
 単に辺りを引いていないだけなのか、それとも電話を使えるものがいないのか。少なくともピカチュウ、グレッグル辺りは知っているはずだ。しかし、彼らが電話のある場所に今いるとは限らない。
 また、ニャースは警戒してわざと出ない可能性にも思い至った。電話に出るということは、相手に位置を知られるということだ。電話が使えるほどに頭が廻るものなら、当然そう考えるだろう。
 そこまで考えが及ばなかった自分の愚かさに、人知れず舌打ちをする。
 次に目がついたのは保健所だった。このような場だ。当然怪我をする者が出る。知能が高いものならば薬品を求めて訪れるかもしれない。
 彼の知るピカチュウやグレッグルなら、大なり小なり既に怪我を負っていることだろう。

(あいつらアホにゃからなあ……)

 そうならば――。
 僅かな希望を込めて、ニャースはボタンに指を掛けた。




 粘り付くような闇が消え、死したものたちの名が呼ばれた。
 聞き知った名がなかったことに、ピカチュウは安堵の吐息を吐いた。オカリナと目が合うと、彼女はつと微笑んで見せた。彼女の父親の名も呼ばれなかった。まだ再会できるチャンスがあるということだ。
「何か光ったようだが……」
 入口に寝ころんでいたプックルが独りごちたのが耳に入る。それを聞き流しながら、ピカチュウはオカリナに向きなおった。

「さっきの闇だけど、あれ何だったか分かる?」
「私の知っている魔法じゃなかったので何とも。ただ、キュウビの力は魔界軍王に匹敵する……それだけは確かだと思います。下手すれば、全盛期の父上でも勝てるかどうか――」
「……オカリナのお父さんって言われてもなあ」
 オニスズメに勝てるかどうかの、人の掌に乗るようなサイズのカラスを目の前にしては想像し辛い。彼女同様、その父親も本当の姿は人型らしいのだが。

「死んだ数は意外と少なかったな。これは全員が人と関わりあるものだというオレたちの推察は、ほぼ間違いないんじゃないか?」

 のそりとプックルがピカチュウたちの方に近づいてきた。
「どうしてそう思うんです?」
 オカリナの言葉に、プックルは意外そうな顔をした。
「獣は己以外に執着しないものだろう? 出会った相手が己より弱者と見れば殺そうとする。それはオレたち魔物も変わらんさ。
だというのに、最初の場所で見た肉食獣の数に対してでさえ、九匹という数はどうにも見合わん」

 ふうとプックルは間を置いた。

「オレたちの本能は個の生存を重視する。そのための殺しに、良心の呵責なんぞ生まれはしない。他者を想う理性を手に入れられるのは人と暮らしたことがあるものだけだ」
「……なら、誰も死なないような」
「人間同士だって殺し合うだろうに。現に緑だるまは乗り気だった。それに他者を想うというのは、他者のために何かをしようとすることでもある。
大切な誰かを生き残らせるために他の誰かを殺すという輩も出るだろう。キュウビが保証している命は一つだけだからな」

 プックルは皮肉げに口を歪ませた。オカリナも苦い顔をして、口元を翼で覆っている。

「キュウビ自身、死者の数には不満だったようです。業を煮やして、私たちにゆかりある人物を人質に取ってくる可能性はありませんか? 異世界を渡る術があるなら、容易なはずです」
「……ないとは言わないが、果たして三十八もの人質を拘束できるだけの手段があるかな。そっちも監視しなくてはならなくなるのだ。手間がかかりすぎる」
「監視っていえばさ、キュウビはどうやってぼくたちを監視してるんだろう?」

 ピカチュウは疑問を口に出してみた。オカリナが羽の一房を、プックルが爪の一本を、ピッと上げた。

「水晶玉で見ている」
「部下を忍び込ませている」
「いや、手段もそうだけどさ、どうやって四十七匹もの動物の行動を把握しているのかってことだよ。今は減ったけど、それでも逐一見張れる数じゃないよ」
「一々監視はしていないのかもしれませんよ? 反乱行動という意味では、殺し合いに乗る気のない私たちは十分に該当します。
けれども、首輪は爆発していませんよね。反逆者の出現は予想していたのでしょう」
「呪法の進行とやらに致命的なアクションを起こすまで、黙認するということか。」
「それをどうやって選別しているのかなって」
「選別も何も、実は口ばかりで監視すらしていなかったりして」

 オカリナが笑ったとき、突然甲高い電子音がロビーに響き渡った。

「なんですか、この音!?」
「カウンターの裏側から聞こえるぞ」
「キュウビの逆襲!?」
「怪音波か!? 怪音波なんだな!? 耳ふさげ耳!」

 混乱気味の二匹の言葉を背に、ピカチュウはカウンターに飛び乗った。電話機のボタンが赤く光り、受信を知らせている。
「大丈夫。電話だよ」
「で、でんわってなんですか?」
 柱の影から顔を覗かせているオカリナにピカチュウは苦笑を浮かべた。
「離れたところの人と会話ができる道具だよ。誰かがここに連絡をとりたがってるんだよ。出てもいいかな?」
 受話器を両手で持ち上げようとしたピカチュウに、プックルの制止の声が掛かる。彼もまた、オカリナと同じ所から顔を覗かせている。

「待て、罠かも知れんぞ。その棒を取ったら爆発するんじゃないか!? イオナズンなみに」
「いや、ないって。絶対。ていうか、いおなずんって何?」
「……なんだ、爆発しないのか」
「だから何で一々残念そうなのさ」

 半眼で呻いてから、ピカチュウは受話器を持ち上げた。半ば抱えるようにして、送話口に口を当てた。

「……ええと、おはようございます?」
『もしも――……。……ぴ、ピカチュウか?』

 舌足らずの、耳慣れた声が聞こえた。




 ニャースは頬が緩むのを止められなかった。会いたかった相手が電話に出たのだ。ここに来て、初めての嬉しい出来事だ。
『ニャースもグレッグルやミュウツーに会ってないんだね。オーボウっていうカラスには?』
 ピカチュウの落胆は声にありありと表れていた。スピーカーボタンを押したため、ピカチュウの声は部屋全体に聞こえるようになっている。

「まだ鳥は見てにゃいにゃー。そっちに、白い綿みたいな子犬のことを聞いた奴はいるかにゃ?」
『……上で寝ている犬が知ってるかも。その子犬がどうかした?』
「いや、知らにゃいならいいのにゃ」

 思わず嘆息が漏れる。と、受話器の向こうで何事か告げる声が聞こえた。ピカチュウが、交代の旨を告げる。

『――こうでいいのか? そこは聞くところ? ではこっちか。で、大声で叫ぶ必要はないのか? ……ないのか』

 ピカチュウに代わって、大型の肉食獣を想像させる野太い声が流れた。電話の使い方で揉めているらしい。
『ニャースと言ったな。オレはプックル。ピカチュウの連れだ。一つ確かめたいんだが、おまえの仲間も人間と関わりのある獣か?』
 ピカチュウに代わって、大型の肉食獣を想像させる野太い声が流れた。
「まあ……多分皆関係してると思うにゃ」
 電話から声が流れるたびに目を見開き、しきりに首を傾げているアマテラスを見る。人に飼われていなければ、ここまで大人しくはないだろう。
『オレたちもそうだ。さらに踏み込むが、全員主持ちか? それさえ分かれば、キュウビの思惑も大分見えてくるんだがな』

 少しプックルの言葉に熱がこもる。ニャースは思案する。自分はサカキが主人だが、他の二匹はどうか。しかしながら、アマテラスは確かめようがない。楽俊を振り返る。

「向こうさんがこう言ってるんにゃが、ラクシュンはどうだにゃ?」
 問い掛けられた楽俊は耳をぴろと蠢かせた。髭が上下に動かされる。

「どうって言われたって、ぴっかーとか、がうーとかしか聞こえてこねえからなあ」

 困ったように告げる。ニャースは眉根を寄せ、少し唸った。確認するため、訊き返す。
「それって……ピカチュウやプックルの言葉が分からにゃいってことかにゃ?」
「へえ、今話してる奴はプックルって言うのかい。ああ、分からねえよ。おいら、人間の言葉しか分からねえ」
 すまなそうな楽俊をニャースはまじまじと見つめた。
『おい、どうした?』
 スピーカーからプックルの急かす声が流れる。
「ええとにゃ、プックルは、にゃーたちが主持ちかって訊いてるのにゃ。どうにゃ?」
 一先ずプックルの問いを片付けようと、ニャースは楽俊に会話の内容を告げた。楽俊はふもと頬を膨らませた。

「巧州国の民であった以上、王が主となるのかもしれねえが……でも、おいらは巧を出て、陽子と雁に行くはずだったんだ。てことは、今、おいらに王はいねえってことにならねえか?」

 手を頬の毛に埋めながら楽俊は応えた。よく分からないが、主はいないということだろう。受話器に顔を向ける。
「わ、悪いにゃ。ラクシュンは、主はいないと言ってるにゃ」
『……そうか。そこは外れたか』
 多少気落ちした声でプックルが唸った。ニャースは付け加える。
「そのラクシュンにゃんだが、おまえらの言葉が分からんにゃいって言うのにゃ。人間の言葉しか分からにゃいって」

『オレたちの言葉が分からない? そういえば、ニャース、おまえが使っているのも人語だな』

 プックルに言われて気付く。ずっと人の中で居たせいか、人の言葉で会話するのが常となっていた。
『プックルさん、ちょっといいですか? ……ニャースさん、申し訳ないですがラクシュンさんと変わって頂けませんか?』
 プックルを押しのけて、若い女性の声が響いた。おそらく、オカリナというカラスだろう。
「お、今度のは分かったぜ」
 少し嬉しそうに楽俊が呟いた。
 ベッドを下り、耳をかりと掻く楽俊にニャースは受話器を渡した。興味津津と言った様子で送話口に口を当てる。

「あぁ、あぁ、あぁ。聞こえるかい。おいらが楽俊だ。あんたの言葉は分かる。名前を教えちゃくんねえかな」
『オカリナといいます。初めまして』
「オカリナかぁ。これまたいい響きの名前だな」
 目を細めて楽俊が告げる。尻尾がぱたと床を叩いた。

『……え、ええとですね。こういう言い方をしてよいものか悩むんですけれど、ラクシュンさんは獣ですか? それとも人に類するものですか?』

 少し間をおいてオカリナが問いを発した。楽俊がうなじを手で掻いた。
「おいらの所じゃ半獣って言われてる。ああ、そうだ。おいらたちがそれぞれ異なる世界から連れて来られたってことには気づいてるかい?」
『ええ、気付いています』
「なら、良かった。それで、半獣ってえのは、人と獣の二つの姿を持つんだ。今、おいらは二本足の大きな鼠の姿をしてるんだが、人の姿にもなれる。
国によっちゃ扱いは違うが、今じゃ地綱の上では人間と同じということになってることが殆どだ。おいらの故郷じゃ戸籍も貰えないけどな」
『説明ありがとうございます。となると、この殺し合いには、一般的な“人”と姿は違えど、人に類する方たちも多く参加させられているってことになりますね。そして、当然ながら獣と人は言葉が通じない』
「そうなんだろうなあ。そんな奴に、おいらの他にも会ったのかい?」

 楽俊の問いに、オカリナは少し沈黙してから答える。

『緑色のだるまみたいな方がいたんですが、彼ももしかしたら。私たちとは敵対関係になっていますが、それも言葉が通じなかったために誤解が生じてしまったのかもしれません』

 オカリナが告げる後ろで、どういうことだ、とプックルの声が聞こえた。オカリナは一言断ると、プックルの説明に回ったようだ。時折やりとりの断片が聞こえてくる。
 アマテラスも興味があるのか、しきりに首を傾げている。その間、ニャースは窓の外を見つめた。ピカチュウたちのいる保健所の方に目を凝らす。見える筈はないのだが。

『――だからプックルさんの顔が怖いからです!』

 突然の怒声に、アマテラスがきゃうんと悲鳴を上げた。
「な、なにがあったのにゃ……?」
「訊かねえ方がいいぞ……こういうのは」
 ニャースは楽俊と顔を見合わせた。楽俊はふと、後ずさりしながら電話機に向かって唸り声を上げているアマテラスに目を向けた。余程びっくりしたのか、尻尾が股の下に挟まっている
 楽俊の髭がぴくんと上に跳ね上がった。

「オカリナ。ちょっといいか。試してえことがあるんだが」
『…………。……あ、すいません。どうぞ。ええと、何を試すんですか?』
「あんたらに連れの声を聞いてみてほしいんだ。……天照、ちょっとこっちにこいって」

 楽俊がアマテラスを呼ぶが、警戒して来ようとしない。
 ニャースはひとつ溜息を吐き、アマテラスのデイバッグから骨のようなものを取り出した。“ほねっこ”と言うらしく、パッケージにはアマテラスに負けず劣らず間抜け顔の犬がプリントされている。
 それで誘うと、あっさりアマテラスは尻尾をおっ立てて駆け寄ってきた。

「天照、これに向かって何か言ってみな」

 ほねっこに向かって鼻を鳴らしているアマテラスに楽俊が送話口を向けた。少しアマテラスが固まる。振られていた尻尾も止まった。裏切られたというような表情で楽俊とニャースを見上げている。
「わんわんってさ。言えたらやるから」
「ほれ、アマ公。わんって。わおんって」
 くぅんと情けない声をアマテラスが漏らす。
『……アマテラスさん、そこにいらっしゃいますか? 私も声が聞きたいなあ』
 アマテラスを恥ずかしがり屋だと思ったのか、あやす様なオカリナの声が流れた。
 三匹で囃し立てると興が乗ってきたのか、アマテラスの尻尾が持ち上がってきた。鼻息も荒くなってきたようだ。アマテラスが送話口に口を向けた。

「――わふ。うぉんっ! うぉぉおおおおおをん。うぉぉおおー、あおんっ! あをぉおおおぉぉぉぉー……!」

 遠吠えまで披露して、アマテラスは自慢げに尻尾を揺らした。ほねっこを部屋の隅に放ると、アマテラスはそれを追って一目散に走って行った。それを見て苦笑しつつ、楽俊は受話器に向きなおった。
「天照の言っていること、聴きとれたか?」
『……いえ。吼え声としか。……ピカチュウさんもプックルさんも分からなかったそうです』
「なるほど。おいらもニャースも分からねえ。ただ、あんたらの答えで一つ仮説を思いついたんだ。聞いちゃくれねえか?」
 ニャースは楽俊の横顔を見つめた。何を思いついたのか、理解できない。
『え、ええ。どうぞ』
 オカリナの返事を待ち、楽俊は息を吸い込んだ。

「結論から言っちまおう。おいらたちは本来、お互いの世界以外の奴とは言葉が通じねえんだ」

「通じにゃい?」
『そう……なんですか!?』
「まあ、聴いてくれ。おいらの世界のことで申し訳ねえんだが、“蝕”って現象があるんだ。“蝕”が起こると、蓬莱や崑崙って異世界に色々なものが流されたり流れてきたりする。現し世と異界とが繋がるってわけさ。他所から流れてきた人間をそれぞれ海客、山客と呼ぶ」

 楽俊は息が切れたのか、深く息を吐いた。

「ここからが重要なんだが、海客や山客とおいらたちは言葉が通じねえんだ。彼らが、おいらたちの言葉を憶えない限りな」
『…………』
「言葉ってのは、その地で独自に育ってきたもんだろ。蓬莱と崑崙も、同じ世界にある別の国らしいんだが言葉が全然違うって話だ。
同じ世界だって言葉が違うんだぞ。異なる世界で同じ言葉を使っているなんて、万に一つもねえんじゃねえかな」
「でも、今は通じているにゃ。人と動物は話せないようにゃけど」

ニャースは無理やり唾液を呑み込んだ。楽俊は頷く。

「だけど、今おいらたちは言葉が通じてる。それで、だ。今、おいらたちには余分なもんが付けられてるだろ。首にさ」
『……首輪に異世界の言葉を共通語に翻訳する機能があると?』
「ああ、そう思う。そして、天照の言葉が分からないってのも説明がつくんだ。あいつはキュウビに力一杯床へ叩きつけられた。
物凄え衝撃だったはずさ。その衝撃で、首輪が壊れたんじゃねえかな。だから、天照の言葉は共通語に翻訳されてねえ……」
『もしかしたら視覚や認識能力にも効果が?』
「あるかもな。名簿に使われている文字なんておいらは見たこともねえはずなんだが、今は何故か読めて使えているんだ」
 楽俊が身動きし、シーツが衣擦れの音を立てた。

「衝撃で壊れたとなると、少なくとも翻訳機能は機械ってことになるにゃ……」

 ニャースは独りごちた。もしかしたら、起爆装置自体も壊れているのかもしれない。
 同じ事をプックルも思いついたらしい。吼え声が響いた。
『アマテラスさんの起爆装置も壊れているんじゃないかって、言ってます』
「そうかもしれねえな。ただ、ここで問題がある。ここから逃げ出すには首輪をどうにかしないとならねえ。だろ? だが、いざ外したら――」

『……意思の疎通ができなくなるかもしれない』

 オカリナの言葉に、楽俊は大きく頷いた。
「そういうことだ。おいらの考え通りだとしたら、中々厄介だぜ」
『………………』
 脱出手段が見つかっても、その動きを悟られて爆破させられては意味がない。絶対に外さなければならないが、そうすれば意思の疎通が出来なくなる。
首輪を解除されれば、キュウビの方で何らかの対抗策を起こすだろう。そこで言葉が通じないというデメリットは大きすぎる。故に首輪は外せない。
 楽俊が言いたいのはそういうことだろう。しかし、ニャースはそうは思わなかった。楽俊から受話器を渡してもらう。

「ちょっと待ってほしいにゃ。楽俊の仮説が正しければ、少なくとも翻訳装置は機械のはずにゃ。ということは、首輪を分解して翻訳装置だけ取り出して使用することだって出来るはずにゃ」

『そんなことができるんですか?』
「機械にゃらば出来なくはないにゃ。道具がいろいろと必要ににゃるけれど……そんにゃもんがあるかどうか」
『研究所や大学なら道具が揃うんじゃないかな?』
 と、ピカチュウの声が割り込んだ。地図を見れば、電車を使えばどちらも楽に行ける位置にある。
「確かに……あるかもしれにゃいにゃ!」
 脱出のための展望が開けそうになり、声が自然と高くなる。ベッドの下に入り込んでしまったほねっこを取ろうとアマテラスがもがいているが――無視した。

『あとは首輪だな。この地には幸い九つの死骸がある。面倒だが、捜すしかあるまい』

 プックルの声がニャースの高まった熱を一気に冷ました。

「し、死体から首輪を取るのにゃ?」
『まさか最初から自身の首輪で試すつもりだったのか? まず、翻訳装置なんてものが果たしてあるのか。いや、そもそも分解なんて出来るのか確かめなくてはならんだろう』
「でも、どうやって首輪を……」
『首を落とすしかないだろうよ。これまでに、おまえらは死体を見ていないのか?』
「………………」

 すぐには答えられなかった。死体はある。死の間際に危険を知らせてくれた、白い子犬の死体が。
 ベッドの隙間に身体半分が入り込ませてはいいが、前進も後退も出来なくなっているアマテラスを見る。
 自分たちには首輪が必要だ。だが、そのために墓を発くのか。あれ以上の傷を子犬に与えるのか。アマテラスは悲しむだろう。楽俊は呑むだろうか。いや、そもそも自分はどうなのだろうか。

(生き残るためにゃ……あの子犬は死んでしまった。墓にあるのは、ただの肉の塊……にゃんて割り切れるか!)

 楽俊が心配そうに見ているのを感じる。話の内容は分かっていないのだろうが。
『おい、見ているのか? どうなんだ』
 苛ついたプックルの声に歯噛みする。
 自分はこんなに“いい子”だったのだろうか。それとも、単にあの子犬と対面して先の無力感と対峙するのを恐れているだけか。
『聴いているのか!?』
 プックルの声が怒声に変わる。肩を震わせて、ニャースは送話口に口を当てた――。

『死体なら知ってるぜ』

 しかし、答えたのは知らぬ第四の声であった。




 おれの声に、カウンターに鮨詰めになっていた3匹が一斉に振りかえった。夢中で、おれが降りてきたことにも気付かなかったらしい。今襲撃されたら全滅だったな。会う奴会う奴、バカばっかしじゃねえか。
 三匹は白いカラスに黄色いネズミ、そして赤い鬣のトラ……みたいなもの。こいつには見覚えがある。気を失う前、おれに近寄ってきた奴だ。
なるほど、こいつらがここまで連れてきてくれたわけだ。ここがどこだかは分からねえが。
 聞こえてきた会話を整理すると、電話で何処かの誰かと首輪の解除について話していたらしい。それで解除法を試すのに首輪が必要と。
 ぽかんと口を開けてやがる三匹に対し、おれは鼻を鳴らした。

「死体が必要なんだろう? それは何処? はどうしたんだよ」

 おれの言葉に弾かれたように黄色いネズミが駆け寄ってきた。
「ええと、もう大丈夫なの?」
「大丈夫だから、降りてきたんだよ。まず、ここはどこだ?」
 おれは半眼で口を歪めた。おれの身体には包帯が巻かれている。丁寧に治療してくれたらしいが、こいつらの誰がやってくれたのか分からない。
カラスとトラは無理だろう。残るはこのネズミか。……うげえ。
 おれは歩みを進めて、電話のところにまで行く。
「ここは保健所だよ。ええと、ちょっと待ってて」
 ネズミは一旦待合椅子まで行き、地図を片手に戻ってきた。そして一点を指し示す。
 ここはワニ野郎とやり合った場所の真南に3ブロック下ったところだ。しかし、保健所かよ。おれたち愛玩動物にとっては天敵じゃねえか。どうも居心地が悪いと思ったぜ。
「それで死体の場所って?」
 ネズミが急かす。少しは会話を楽しもうぜ。おれは楽しみたくないが。

「C-1とC-2だ。少なくとも三つはあるはずだぜ」
「少なくとも?」
 トラが訊き返した。町中にいたら警告なしに射殺されそうな顔が近づく。まあ、トラだしな。
 電話に向かって、カラスが死体の場所を告げている。女のようだ。
「確認はしてねえ。ただ、死んだのは間違いねえよ……そういや、放送ってのは終わったのか?」
「ああ、終わった。内容が知りたいか? 内容はな……。ピカチュウ、教えてやるといい」
「もう忘れたの!?」
「違う! 概ね曖昧なだけだ」
「……ああ。うん、いいよ。そういうことで」
 ピカチュウというらしいネズミが呻いた。分かるぜ。バカの相手は疲れるよな。
 ピカチュウは一つ嘆息し、放送の内容を告げた。
 禁止区域とやらに入ると辺りが闇に包まれるらしい。放送中、実際にやられたようだ。何故か頭が痛いのも、そのせいだろう。
 次いで、ピカチュウは死亡者の名を告げた。タヌタローとコロマルの名も入っている。

「あれ、あのアホダヌキの名はねえのか」

 思わずおれは口に出していた。
「あほだぬき?」
「アライグマの父って奴さ。てっきり死んだと思ってたぜ」
 しぶとさだけは一級らしい。どうやって逃げ延びたんだか。となると、アホダヌキと一緒にいた犬も生きてんのかね。名前を知らねえし、確かめようがねえが。
「悪いな。二匹以下だ。少なくとも、コロマルって犬コロはその辺りで死んでいるはずだ」

『……いいのか? そいつ、仲間だったんじゃにゃいのか?』

 気遣うような声が電話から聞こえてくる。おれは鼻を鳴らした。カウンターに飛び乗り、カラスを押しのけて受話器に口を近づける。
「そんな大層なもんじゃねえよ。それに死んじまったんだ。どうしようと、もうコロマルは何も感じやしねえ」
『………………』
「死ねば誇りも何も台無しだぜ」

 おれの言葉にトラはにやりと笑った。獰猛な顔だぜ、まったく。

「ただ、死体を拾いに行くなら気をつけな。駅で大猿とワニ野郎が喧嘩してたからよ。あと、犬頭の女。流石にもう終わってるとは思うがな。ワニ野郎と女は組んでる。三匹とも殺し合いに乗ってるぜ」

 四匹に向かって付け加えてやる。どっちかは死んでいるだろうけどな。共倒れが理想だが、そう上手くは行かねえだろう。
「ところで、マンマルにツネジローって奴には会ってないか? ペンギンとキツネなんだが」
 ピカチュウらは首を横に振った。電話の向こうも否定の声。
 ちっ、また空振りか。試しに集合場所のサッカー場にでも行ってみるかね。タヌタローがわざわざ指定した以上、やつらに関係深い場所なのかもしれねえ。意外と既に居たりしてな。
 おれはカウンターから飛び降りた。

『――これから、おいらとアマ公がそっちに行くにゃ』

「あれ……ラクシュンさんは?」
 カラスの言葉に、電話の主が少し声のトーンを落とした。
『残るって。他の施設に電話して、仲間を集めるらしいにゃ』
「……ラクシュンさん、くれぐれも用心してくださいね」
「ニャース、それならぼくがそっちに行くよ。あと、ラクシュンにミュウツーをまず見つけた方がいいって言っておいて。多分、ここで一番頼りになるから」
『ミュウツーか……あいつ絡みでいい思い出がにゃいんだがにゃあ』
「いや、それは自業自得だろ……」

 半眼になったピカチュウを横目にしながら、おれは大きく伸びをした。疲労は残っているが、それでも大分楽にはなった。面倒事を避けていく分には大丈夫だろう。

「おまえはどうするんだ?」

 横になったトラが欠伸をしつつ訊いてきた。トラって腹がすくと欠伸するんだっけか?
「おまえらと一緒に行動する気はねえよ。ま、助けて貰った礼は言っておくがな」
「そうか。オーボウ、グレッグル、ミュウツーという輩に出会ったらホテルに行けと伝えてくれ」
 トラが口を吊り上げて笑う。だから怖ぇってんだよ。
「そうだ。おまえの支給品にあった本なんだが、預からせてもらってもいいか?」
 思い出したようにトラが言う。勝手に漁ったのか。手癖の悪い奴らだ。まあ、おれ自身には必要のないものなんで、許可してやった。
「勝手に見てしまってごめんなさい。ところで、もう少し休んでおいた方がいいんじゃないですか?」
 カラスの気遣いに、おれは肩をすくめた。

「死人の伝言を預かっててな。さっさと済ましておきてえんだ。おまえら、もしマンマルとツネジローに会ったら、
タヌタローがサッカー場に集合と言っていたと伝えてくれ。あと……タヌタローは他人を助けて死んだ大バカ野郎だともな」
「……はい、分かりました。バカ野郎、ですね。あなたも気を付けて」

 母親のような笑みをカラスは浮かべた。ディオの屋敷のトリ野郎の笑みとはえらい違いだぜ。子供扱いされてるようなのが気に入らねえが。
『それじゃ、切るにゃ。帽子のネコには気を付けてにゃ』
「うん。そっちも気を付けて」
 受話器を置いたピカチュウがカウンターから飛び降りた。
「きみはこれからどこへ行くの?」
「サッカー場だ」
「じゃあ、途中までは一緒だね」
 嬉しそうにピカチュウが言う。一緒に行くつもりかよ。だからって、わざわざ遠回りするのは面倒だがな。仕方ねえ。
 カラスにデイバッグを背負わせてもらい、おれは外に出た。その後ろを、ピカチュウが付いてくる。ピカチュウはデイバッグから金属製のサーフボードのようなものを取り出した。
 浮遊する乗り物らしい。そういうのは先に出せよ。
 おれとピカチュウが乗ると、ボードは地面から離れた。

「ところでさ、まだきみの名前を知らないんだけど」
「……イギーだよ」

 胡乱げに答え、おれは浮遊するボードの上で横になった。



【E-2/保健所/1日目/朝】

【チーム:主をもつ魔物達】
【共通思考】
1:首輪を手に入れて、解除法を探す。
2:仲間になれそうな動物を見つけたら仲間に入れる。敵なら倒す。
3:緑ダルマ(ケロロ)に会ったら『ガンプラ』を取り戻す。
4:お城に向かう
5:脱出の手がかりを探す。
【備考】
※互いの知り合い、世界や能力等について情報交換しました。イギー、ニャースとも情報交換しました。
※それぞれが違う世界から呼ばれたと気付きました。
※次元や時空を操る存在(ポケモンや妖精)がキュウビによって捕らえられているかもしれないと考えています。
※この会場にいる獣達は全員人間とかかわりをもつ者だと勘違いしています。
※その間違えた前提を元にキュウビの呪法が人間に対してつかわれるものだと推測しています。
※『ガンプラ』が強力な武器だと誤解しています。
※ケロロ(名前は知らない)が怪力の持ち主だと誤解しています。敵ではない可能性も知りました。
※『世界の民話』に書かれている物語が異世界で実際に起きた出来事なのではと疑っています。
※楽俊の仮説を知りました。
※帽子のネコが危険な動物だと知りました。
※まん丸、ツネ次郎への伝言を預かりました。

【キラーパンサー@ドラゴンクエスト5】
【状態】ダメージ(小。治療済)、空腹(小)
【装備】炎の爪@DQ5、世界の民話
【道具】:支給品一式×2(キラーパンサー、ケロロ)、不明支給品0〜1(武器、治療道具ではない)、きのみセット@ポケットモンスター(クラボのみ、カゴのみ、モモンのみ、チーゴのみ、ナナシのみ、キーのみ)
【思考】
基本:ゲームには載らないが、襲ってくる奴には容赦しない。キュウビは絶対に倒す
1:ニャース達を待つ。
2:C-2付近へ死体の捜索。
3:ピカチュウの知り合いとオーボウを探す
4:お城を調べたい。
※参戦時期はED後です。
※『世界の民話』の内四編の内容を把握しました。


【オカリナ@ハーメルンのバイオリン弾き】
【状態】魔力消費(中)
【装備】なし
【道具】支給品一式、ミニ八卦炉@東方project、不明支給品0〜2(治療道具ではない)
【思考】
基本:ゲームには載らない。キュウビを倒す
1:ニャース達を待つ。
2:C-2付近へ首輪の捜索。
3:オーボウと、ピカチュウの知り合いを探す。
4:できるならミニ八卦炉は使いたくない
※参戦時期は死亡後です。
※自分の制限について勘付きました。


【E-2 /1日目/朝】

【ピカチュウ@ポケットモンスター】
【状態】:健康、北東に移動中
【装備】:いかずちプレート@ポケットモンスター、ライディングボード@リリカルなのは、
【道具】:支給品一式 、地球動物兵士化銃@ケロロ軍曹
【思考】
基本:キュウビを倒して脱出する
1:ホテルに行く
2:自分の知り合いとオーボウを探す。
3:仲間や良い動物が悪い動物に襲われる前に助ける
※DP編からの参戦です。
※『ガンプラ』が武器だということに関しては半信半疑です
※ポケモン以外の生き物について把握しました。
※『世界の民話』の内四編を読みました。

【イギー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】:全身打撲(小・治療済)、疲労(中)、精神的疲労(中)、北東に移動中
【装備】:腕時計
【道具】:支給品一式(食糧:ドライフード)、犬笛
【思考】
基本:面倒なので殺し合いには乗らない。
1:サッカー場へ行く
2:マンマルとツネジローを探し、タヌタローのことを伝える。
【備考】
※イギーの参戦時期はペット・ショップとの戦闘で、下水道に逃げ込む前後です。
※スタンドの制限に気づきました。
※タヌ太郎に少し心を許しました。
※コロマル、アライグマの父と情報交換をしました。
※ピカチュウたちと情報交換しました。
※オーボウ、グレッグル、ミュウツーへの伝言を預かりました。




「本当に行かないのかにゃ?」

 デイバッグから取り出したマントを纏いながら、ニャースは楽俊に訊いた。
「ああ。お世辞にも足が速えとは言えねえからな。足手纏いにはなりたくねえし、どの道仲間は集めなきゃなんねえだろ? 
おいらは絡繰なんて分からねえが、ニャース、おまえはそれが出来る。お互いの領分に尽くした方がいい結果になるさ」
 楽俊は首を掻いた。少し寂しそうにも見える。
「電話の使い方は分かったし、頼りになる奴の特徴もちゃんと憶えた。これでも勉学は出来るんだぞ。それにピカチュウが来てくれるんだろ? 心配いらねえさ」
 楽俊を見上げたアマテラスが寂しげな鳴き声を上げる。楽俊はもふと微笑むと、その頭を撫でた。

「ラクシュン……行くにゃ。それじゃ、な」
「またなって言えよ」

 神妙な顔つきのニャースに、楽俊は苦笑を浮かべた。腰を屈め、ぽんとニャースの肩を叩く。ニャースは小さく笑った。
「ああ、またにゃ」
「道中、気ぃつけてな」
 鼻を鳴らすアマテラスを引きずって、ニャースは部屋を後にした。
 暗いロビーを抜け、外に出る。輝く日光の眩しさに思わず目を細めた。
 ニャースは深呼吸し自身を鼓舞してから、ホテルを見上げるアマテラスの首を叩く。そして、アマテラスに跨った。

「行くぞ、アマ公!」
「わん!」

 マントをはためかせながら、ニャースらは南西を目指し奔る。

【D-4/ホテル/1日目/朝】

【楽俊@十二国記】
【状態】:健康、疲労(小)
【装備】:なし。
【道具】:支給品一式、フィジカルミラー@ペルソナ3、不明支給品0〜1個(本人は確認済)
【思考】
基本:キュウビを人間の土俵で倒す。
1:各施設に電話をかけて仲間を集める。オーボウ、グレッグル、ミュウツー優先
【備考】
※楽俊の参戦時期はアニメ第6話です。
※人間の姿になれないことに気付いています。
※会場が十二国以外の異世界であり、参加者にも異世界の住人がいることを認識しています。
※アマテラスの本当の姿が見えており、特殊能力があるのではと思っています。
※アマテラスの首輪が壊れていると思っています。
※ピカチュウたちと情報交換しました。
※この会場にいる獣達は全員人間とかかわりをもつ者だと勘違いしています。


【D-4/1日目/朝】

【ニャース@ポケットモンスター】
【状態】:健康、疲労(小)、南西に移動中
【装備】:シルバー・ケープ@魔法少女リリカルなのはシリーズ
【道具】:支給品一式、エルルゥの薬箱@うたわれるもの(1/2ほど消費)、野原ひろしの靴下@クレヨンしんちゃん、麦の入った皮袋@狼と香辛料、アマテラスの支給品一式(食料:ほねっこ)と不明支給品1〜3種類(確認済)
【思考】
基本:殺し合いからの脱出
1:保健所に向かう
2:C-2付近で死体を探して首輪を手に入れる。
3:大学か研究所で首輪の解析
[備考]

※異世界の存在について、疑わしいと思いつつも認識しました。
※キュウビや他の参加者をポケモンだと考えていますが、疑い始めています。
※ピカチュウが、サトシのピカチュウかどうか疑っています。
※アマテラスが、ただの白いオオカミに見えています。
※ピカチュウたちと情報交換しました。
※楽俊の仮説を知りました。
※この会場にいる獣達は全員人間とかかわりをもつ者だと勘違いしています。

【アマテラス@大神】
【状態】:全身打撲(中・治療済) 、南西に移動中
【装備】:所々に布が巻かれている。
【道具】:なし。
【思考】
基本:打倒キュウビ。
0:ほね……
1:保健所へ向かう
2:ぼのぼのとアライグマが心配。
【備考】
※アマテラスの参戦時期は鬼ヶ島突入直前です。そのため、筆しらべの吹雪、迅雷の力は取り戻していません。
※筆しらべの制限に気付いているかもしれません。
※キュウビの目的について、何か勘付いているかもしれません。
※筆しらべ「光明」と「月光」で昼夜を変えることはできないようです。
※筆しらべ「桜花」で花は咲かせられるようです。



【楽俊の仮説】
  • 異世界の住人同士では言葉が通じない。
  • 首輪には翻訳機能があり、首輪を外すとお互いの意思疎通が出来なくなる。
  • 強い衝撃を与えると壊れてしまう。
  • 少なくとも翻訳機能に関しては機械仕掛けである。



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052:黄昏の宿 暁の空 楽俊 066:悪魔は来りてホラを吹く
052:黄昏の宿 暁の空 ニャース 071:Dances with the Goddess
052:黄昏の宿 暁の空 アマテラス 071:Dances with the Goddess
049:異境異聞 ピカチュウ 072:赦されざる者
049:異境異聞 キラーパンサー 084Four Piece of History
049:異境異聞 オカリナ 084:Four Piece of History
049:異境異聞 イギー 072:赦されざる者




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