雪上断温 ◆k3fZfnoU9U
燃え盛る戦場の中、俺は駆け抜けていた。
仲間と共に立ち向かってくる敵を次々と血祭りにあげていく。
やがて俺の目に周りの兵士とは明らかに異なる風格を持つ兵士の姿が飛び込んできた。
仲間と共に立ち向かってくる敵を次々と血祭りにあげていく。
やがて俺の目に周りの兵士とは明らかに異なる風格を持つ兵士の姿が飛び込んできた。
(あいつが軍の大将か!)
俺は敵軍の兵士をなぎ倒しながら、大将に向かって駆け抜けていき……突然背後から激痛を感じた。
(しまった、油断した!)
そう思い背後を振り返った俺は驚愕した。
得物を突き刺していたのは明らかに俺と共に戦う仲間だった。
しかも俺のことを憎しみの目で見ていることから、故意的なのは明らかだった。
得物を突き刺していたのは明らかに俺と共に戦う仲間だった。
しかも俺のことを憎しみの目で見ていることから、故意的なのは明らかだった。
(裏切られた!)
そう思った時には全て手遅れだった。
その隙をついた敵軍の兵士が俺を取り囲み次々に斬りつけていく。
戦火の中、倒れるしか道は残されていない。
俺はすべてを諦め、ゆっくりと目を閉じた。
その隙をついた敵軍の兵士が俺を取り囲み次々に斬りつけていく。
戦火の中、倒れるしか道は残されていない。
俺はすべてを諦め、ゆっくりと目を閉じた。
そして……
◇ ◇ ◇
ゆっくり目を開けると先ほどの戦火とは打って変わり、雪景色が広がっていた。
どうやらさっきのは夢だったようだ。
それにしてもまた嫌な夢を見たものだな。
あれは仲間の裏切りにあって殺された時のことだった。
その後、契約によりティアマットのドラグーンになった。
そして彼の命により知恵のドラゴンを狩っている最中に俺は殺し合いに呼び出された。
一回死んだ俺が殺し合いに呼び出されるとは……皮肉もいいところだな。
そんなことを考えながら、まだふらつく頭を何とか奮い立たせようと素早く立ち上がろうとしたが…。
どうやらさっきのは夢だったようだ。
それにしてもまた嫌な夢を見たものだな。
あれは仲間の裏切りにあって殺された時のことだった。
その後、契約によりティアマットのドラグーンになった。
そして彼の命により知恵のドラゴンを狩っている最中に俺は殺し合いに呼び出された。
一回死んだ俺が殺し合いに呼び出されるとは……皮肉もいいところだな。
そんなことを考えながら、まだふらつく頭を何とか奮い立たせようと素早く立ち上がろうとしたが…。
「う……ぐっ!」
突然、電流のような激痛が俺の全身を駆け巡る。
そのため立ち上がることが出来ずに再び地に伏せる形となってしまった。
それでも焼けるような痛みに耐えながら何とか立ち上がる。
そして周りを見渡すが……誰もいない。
殺し合いに乗った黒猫も殺したはずのぱっくんトカゲも見当たらない。
そのため立ち上がることが出来ずに再び地に伏せる形となってしまった。
それでも焼けるような痛みに耐えながら何とか立ち上がる。
そして周りを見渡すが……誰もいない。
殺し合いに乗った黒猫も殺したはずのぱっくんトカゲも見当たらない。
「誰もいない。……まさか、俺が死んだと思って立ち去ったのか?」
答える者が誰一人いない独り言をつぶやく。
だが死んだと思ったなら、何故手元にダガーが残っているんだ?
殺すことが出来れば、戦利品として持って行ってしまってもいいはずだが…。
だが、使い物にならない剣は持ち去られてしまったらしくどこにもなかった。
あの黒猫が持っていったのだろうか?
だとしたら、大きい剣に比べればこんなダガーなど使い物にならないとでも思ったのだろう。
ふん、馬鹿な奴め……。
だが死んだと思ったなら、何故手元にダガーが残っているんだ?
殺すことが出来れば、戦利品として持って行ってしまってもいいはずだが…。
だが、使い物にならない剣は持ち去られてしまったらしくどこにもなかった。
あの黒猫が持っていったのだろうか?
だとしたら、大きい剣に比べればこんなダガーなど使い物にならないとでも思ったのだろう。
ふん、馬鹿な奴め……。
しかし、あのぱっくんトカゲはなぜ生き返ったんだ?
俺は確かに奴の喉元にナイフを投げ、命中したはずだ。
生きていられるわけはない。
だが、奴は再び立ち上がった。
……まさか、ゾンビの類か?
だとしたら、あいつはゾンビ化したぱっくんトカゲといったところだろう。
だがあいつと出会った時、ゾンビ特有の腐敗臭はしなかった。
何らかの方法で腐敗臭を隠していたのか?
俺は確かに奴の喉元にナイフを投げ、命中したはずだ。
生きていられるわけはない。
だが、奴は再び立ち上がった。
……まさか、ゾンビの類か?
だとしたら、あいつはゾンビ化したぱっくんトカゲといったところだろう。
だがあいつと出会った時、ゾンビ特有の腐敗臭はしなかった。
何らかの方法で腐敗臭を隠していたのか?
そんなことを考えていると、後頭部にかすかな痛みを感じた。
痛みを感じたところに手をやると、傷口に手が触れた。
撃たれたときにできたのだろう。
だがその傷口にわずかに動く何かがいる。
俺はその動く何かをつまんで目の前に持っていく。
それは小さい虫のようなものだった。
何故こんなものがくっついていたんだ?
まあいい、どうせ俺を死体だと思って寄ってきたんだろう。
俺はその虫を握りつぶした。
痛みを感じたところに手をやると、傷口に手が触れた。
撃たれたときにできたのだろう。
だがその傷口にわずかに動く何かがいる。
俺はその動く何かをつまんで目の前に持っていく。
それは小さい虫のようなものだった。
何故こんなものがくっついていたんだ?
まあいい、どうせ俺を死体だと思って寄ってきたんだろう。
俺はその虫を握りつぶした。
しかし雪の上で気絶していたからだろうが、まだ体が冷たい。
どうにかして体を温めなければいけないな。
かといってここにいたままでは、ろくに体を温めることすらかなわない。
そのためにもこの雪原から脱出することが先決だ。
どうにかして体を温めなければいけないな。
かといってここにいたままでは、ろくに体を温めることすらかなわない。
そのためにもこの雪原から脱出することが先決だ。
「あの橋を渡れば雪原から脱出できそうだな。」
バッグから取り出した地図を見ながら俺は呟いた。
そして全身を駆け巡る激痛に耐えながら、橋にむかって一歩一歩足を進めていった。
そして全身を駆け巡る激痛に耐えながら、橋にむかって一歩一歩足を進めていった。
【G-6/水族館付近/一日目/朝】
【ラルク@聖剣伝説Legend of Mana】
【状態】軽度の凍傷、左腕に銃創(小)、低温状態
【装備】スティンガー@魔法少女リリカルなのはシリーズ×2
【道具】:支給品一式、不明支給品0〜2(確認、武器は無し) 、オーボウの支給品(食料、水を除いた支給品一式、不明支給品0〜2(確認、武器は無し))
【思考】
基本:キュウビの打倒に対し、シエラの足手まといになりそうな者を殺す
0:なんとか体を温めたい
1:シエラが無事であってほしい
2:武器が欲しい。出来れば斧
3:シエラとは戦いたくない。そうなる可能性があるので、会うのも避けたい。
※参戦時期はドラグーン編の「群青の守護神」開始より後、「真紅なる竜帝」より前です。
※ここが自分の世界(ファ・ディール)ではないと気付いていません。
※また、死ねば奈落に落ち、自分は元あった状態に戻るだけだと考えています。
※伝説の剣@ハーメルン が武器として使い物にならないことを知りました
※クロを殺し合いに乗った動物と誤解しています。
※ヨッシーがゾンビかもしれないと思っています。
※第1放送を完全に聞き逃しました。
【状態】軽度の凍傷、左腕に銃創(小)、低温状態
【装備】スティンガー@魔法少女リリカルなのはシリーズ×2
【道具】:支給品一式、不明支給品0〜2(確認、武器は無し) 、オーボウの支給品(食料、水を除いた支給品一式、不明支給品0〜2(確認、武器は無し))
【思考】
基本:キュウビの打倒に対し、シエラの足手まといになりそうな者を殺す
0:なんとか体を温めたい
1:シエラが無事であってほしい
2:武器が欲しい。出来れば斧
3:シエラとは戦いたくない。そうなる可能性があるので、会うのも避けたい。
※参戦時期はドラグーン編の「群青の守護神」開始より後、「真紅なる竜帝」より前です。
※ここが自分の世界(ファ・ディール)ではないと気付いていません。
※また、死ねば奈落に落ち、自分は元あった状態に戻るだけだと考えています。
※伝説の剣@ハーメルン が武器として使い物にならないことを知りました
※クロを殺し合いに乗った動物と誤解しています。
※ヨッシーがゾンビかもしれないと思っています。
※第1放送を完全に聞き逃しました。
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