「オーバーホール」(2007/04/30 (月) 02:17:55) の最新版変更点
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*オーバーホール(overhaul(英語))
機械を[[全バラシ]]にして、掃除、[[消耗部品]]の交換を行い、
再度組み直して調整を行う徹底的な[[整備]]のこと。
重大なトラブルが発生した時や
主要な部品の寿命が訪れた時に行われる。
どんな機械でも徹底整備はオーバーホールだが、
[[バイク]]においては特に
-[[ブレーキキャリパー>オーバーホール#A1]]
-[[フロントフォーク>オーバーホール#A2]]
-[[リアショックアブソーバー>オーバーホール#A3]]
-[[キャブレター>オーバーホール#A4]]
-[[エンジン>オーバーホール#A5]]
が、よく言われるオーバーホール対象の部分。
新品同様とまでは行かないが、
それに近い状態まで回復させられる効果は絶大だが、
作業には高い技術が必要で、時間もお金もかかる。
[[ショップ]]に頼んだ場合の金銭負担は非常に大きく、
適当な店に適当に頼むべき作業ではない。
[[エンジン]]の場合には、やりたがらない店もある。
**各部品ごとのポイント
***&aname(A1)[[ブレーキキャリパー]]
さほど大袈裟な話ではない。
[[ピストン]]の[[シール]]を交換するのが主要な目的で、
特に目安となる走行距離は無い。
ある程度の器用さと[[サービスマニュアル]]か経験があれば、
素人でも敷居の高くないオーバーホール。
[[ショップ]]に頼んでも数千円である。
***&aname(A2)[[フロントフォーク]]
フォークの[[シール]]や破れたり
[[オイル漏れ]]が見つかった場合には必須。
[[サスペンション]]に一家言あるなら、定期的にもやっておきたい。
単なる[[フォークオイル]]交換とはまるで違う効果が得られる。
定期の場合、特に目安となる走行距離はないが、
[[フォークオイル]]交換(10,000~25,000[[km]]程度)
2回につき1回といったペースで行うと、快調を維持できる。
難易度は中程度。
コツとなるポイントが多く、いきなりは難しい。
[[ショップ]]に頼んだ場合は30,000~50,000円程度。
***&aname(A3)[[リアショックアブソーバー]]
[[フロントフォーク]]ほど消耗しないため、
寿命がきたら交換されてしまいがちな部分。
定期的にと考えても、よほどのこだわりがなければ
[[フロントフォーク]]の1.5~2倍程度の距離でも良い。
ただし、[[純正品]]の場合は分解不可能な場合が多く、
[[スペシャルショップ]]系でも断られることがよくある。
[[社外品]]の場合は、
-可能だが[[シール]]の寿命が短いので分解頻度が高い
-製造メーカーでないとオーバーホール不可能
ということもあって、なかなか悩ましい。
価格はたいてい1本ごとに設定されており、
1本当たり15,000~25,000円程度。
***&aname(A4)[[キャブレター]]
何かと不調の原因となりやすく、
場合によってはえらく高い頻度での作業を余儀なくされる。
精密機械ではあるが、
各場所の仕様がわかっており、手先の器用さが十分にあって、
部品の位置と数さえこまめにチェックすれば、
作業自体の難易度はそれほど高くなく、
[[サンデーメカニック]]レベルでも可能な範囲。
しかし、
2[[気筒>気筒#A2]]以上の場合は[[同調]]を取る必要があるなど、
難しいのは分解組立よりも調整の部分である。
また、分解して[[シール]]を交換して組みなおせば
何でも回復する訳ではなく、
各部品の状態をしっかり見極めておく必要がある。
[[スプリング]]や[[ダイヤフラム]]関係は
おかしければ潔く交換した方がよい。
この辺りは、[[ショップ]]でも手を抜きがちなので注意。
几帳面な人は30,000[[km]]程度でも定期的に行うが、
少なくとも100,000[[km]]までには1度行っておきたい。
[[ショップ]]での価格は、
工賃だけで1[[気筒>気筒#A2]]分当たり10,000~20,000円。
***&aname(A5)[[エンジン]]
当然、最も重たい作業。
[[2ストロークエンジン]]はいくぶん安くなるが、
[[ショップ]]に頼んだ場合、
[[原付2種]]以下でも100,000円、
[[普通自動二輪車]]以上は[[気筒数>気筒#A2]]によって
250,000~600,000円という総額になってしまう。
つまり、ほとんど新しく買い直せるような価格であるため、
普通は、相応の思い入れがなければ、
[[廃車]]や[[エンジン]]乗せ換えとてんびんにかけることになる。
一方、これを定期的に行う[[ライダー]]もおり、
乗車頻度にもよるが50,000~100,000[[km]]程度で行われる。
腕がないと仕上がりに問題が出るリスクが高いため、
[[ショップ]]の選択は入念に行う必要がある。
自前で行う場合は、いわゆる[[レストア]]の状態。
----
略語「[[OH]]」
関連語「[[タペット調整]]」
*オーバーホール(overhaul(英語))
機械を[[全バラシ]]にして、掃除、[[消耗部品]]の交換を行い、再度組み直して調整を行う徹底的な[[整備]]のこと。重大なトラブルが発生した時や主要な部品の寿命が訪れた時に行われる。
どんな機械でも徹底整備はオーバーホールだが、[[バイク]]においては特に
-[[ブレーキキャリパー>オーバーホール#A1]]
-[[フロントフォーク>オーバーホール#A2]]
-[[リアショックアブソーバー>オーバーホール#A3]]
-[[キャブレター>オーバーホール#A4]]
-[[エンジン>オーバーホール#A5]]
が、よく言われるオーバーホール対象の部分。
新品同様とまでは行かないが、それに近い状態まで回復させられる効果は絶大。しかし作業には高い技術が必要で、時間もお金もかかる。[[ショップ]]に頼んだ場合の金銭負担は非常に大きく、適当な店に適当に頼むべき作業ではない。[[エンジン]]の場合には、やりたがらない店もある。
**各部品ごとのポイント
***&aname(A1)[[ブレーキキャリパー]]
さほど大袈裟な話ではない。[[ピストン]]の[[シール]]を交換するのが主要な目的で、特に目安となる走行距離は無い。ある程度の器用さと[[サービスマニュアル]]か経験があれば、素人でも敷居の高くないオーバーホール。[[ショップ]]に頼んでも数千円である。
***&aname(A2)[[フロントフォーク]]
フォークの[[シール]]や破れたり[[オイル漏れ]]が見つかった場合には必須。[[サスペンション]]に一家言あるなら、定期的にもやっておきたい。単なる[[フォークオイル]]交換とはまるで違う効果が得られる。
定期の場合、特に目安となる走行距離はないが、[[フォークオイル]]交換(10,000~25,000[[km]]程度)2回につき1回といったペースで行うと、快調を維持できる。難易度は中程度。コツとなるポイントが多く、いきなりは難しい。[[ショップ]]に頼んだ場合は30,000~50,000円程度。
***&aname(A3)[[リアショックアブソーバー]]
[[フロントフォーク]]ほど消耗しないため、寿命がきたら交換されてしまいがちな部分。定期的にと考えても、よほどのこだわりがなければ[[フロントフォーク]]の1.5~2倍程度の距離でも良い。
ただし、[[純正品]]の場合は分解不可能な場合が多く、[[スペシャルショップ]]系でも断られることがよくある。[[社外品]]の場合は、
-可能だが[[シール]]の寿命が短いので分解頻度が高い
-製造メーカーでないとオーバーホール不可能
ということもあって、なかなか悩ましい。価格はたいてい1本ごとに設定されており、1本当たり15,000~25,000円程度。
***&aname(A4)[[キャブレター]]
何かと不調の原因となりやすく、場合によってはえらく高い頻度での作業を余儀なくされる。
精密機械ではあるが、各場所の仕様がわかっており、手先の器用さが十分にあって、部品の位置と数さえこまめにチェックすれば、作業自体の難易度はそれほど高くなく、[[サンデーメカニック]]レベルでも可能な範囲。しかし、2[[気筒>気筒#A2]]以上の場合は[[同調]]を取る必要があるなど、難しいのは分解組立よりも調整の部分である。
また、分解して[[シール]]を交換して組みなおせば何でも回復する訳ではなく、各部品の状態をしっかり見極めておく必要がある。[[スプリング]]や[[ダイヤフラム]]関係はおかしければ潔く交換した方がよい。この辺りは、[[ショップ]]でも手を抜きがちなので注意。
几帳面な人は30,000[[km]]程度でも定期的に行うが、少なくとも100,000[[km]]までには1度行っておきたい。[[ショップ]]での価格は、工賃だけで1[[気筒>気筒#A2]]分当たり10,000~20,000円。
***&aname(A5)[[エンジン]]
当然、最も重たい作業。[[2ストロークエンジン]]はいくぶん安くなるが、[[ショップ]]に頼んだ場合、[[原付2種]]以下でも100,000円、[[普通自動二輪車]]以上は[[気筒数>気筒#A2]]によって250,000~600,000円という総額になってしまう。
つまり、ほとんど新しく買い直せるような価格であるため、普通は、相応の思い入れがなければ、[[廃車]]や[[エンジン]]乗せ換えとてんびんにかけることになる。一方、これを定期的に行う[[ライダー]]もおり、乗車頻度にもよるが50,000~100,000[[km]]程度で行われる。
腕がないと仕上がりに問題が出るリスクが高いため、[[ショップ]]の選択は入念に行う必要がある。自前で行う場合は、いわゆる[[レストア]]の状態。
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:略語|「[[OH]]」
:関連語|「[[タペット調整]]」
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