「機動戦士GUNDAM SEED―Revival―」@Wiki

『シン=アスカ』の遍歴(暫定)

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
シンの正義は、人民に犠牲を強いる為政者への根深い不満から始まっている。
一応選挙制とはいえ、事実上アスハ家が代々元首を務めるオーブに生まれて、あの戦争までは、それに疑問も抱いてなかっただろう。しかしウズミは、外交的に一番有利なカードであるマスドライバーを破壊して自害。自分は国の理念に殉じたが、残った国民が戦争に巻き込まれるという当たり前のことを考慮しなかった。
つまり彼は、国を私物化していた。

そんなオーブを嫌う彼にとって、ラクス体制も同じく、世界を私物化しているとしか思えない。アメノミハシラから地上に降り、諸国を放浪していた頃の彼は、ラクスやオーブ憎しにこりかたまり、闇雲にテロリストめいた行動に走っていたことは確かである。

ただし、彼はそこにとどまることはなかった。一番の理由はレイの存在である。かつてと同じく冷静沈着を失わず、常にシンの友人として的確な忠告をし続けてくれるレイのおかげで、シンは単に拳を振り上げるだけでは問題は解決しないことを徐々に学んでいく。

放浪のさなかに出会った人々もまたそうだった。
妻と子供の死んだ土地で、黙々と漁を続ける老人。銃を捨て、戦災孤児の集まる集落で教鞭を取る元連合軍兵士。大喧嘩の末に絶縁した両親の墓をまもりながら、ユニウス7が落下した土地の土壌再生に尽力する青年もいた。
大切なものを失っても負けることなく、その思い出を胸に未来への希望を追い続ける人々の存在も、シンの心を変えていった。

そして、最後に出会ったのがユウナである。もちろん、二度目にオーブを戦火の中に放り込んだ為政者の姿を見て、シンは平静を保てはしなかった。思わず我を忘れてつかみかかろうとしたくらいである。
しかし、ユウナの台詞を聞いて、シンは彼を信じることにする。

「ラクスたちが悪人だとは僕は思わないよ。彼らは一度に世界中を幸せにすることはできないが、30年あれば世界を幸せにするかもしれないと思っている。
でも、それは世界を私物化したうえでの、賢者のお遊びの結果に過ぎないよ。僕には受け入れられない。それを受け入れれば楽かもしれないが、そんなお人形の平和はごめんだ。
だから世界中の人間が自分の意思と人権と自由を持って政治を行い、幸せになることを目指したいのさ。たとえそれに50年…いや100年かかろうとも、その間に多くの犠牲が出ようとも、ラクスから与えられるものよりも尊い、人間の尊厳に値する幸せが得られると思うから」

ユウナのこの言葉に、シンはリバイブに参加する決意を固める。

シン=アスカは戦士である。今は自由な世界の実現のために、迷いも悩みもなく戦うことで満足しているし、それでいいと思っている。

復讐心を捨てたわけではない。まだこだわりは残っている。しかしシンは間違いなく、復讐を超えた先に進む道を見出しつつある。

それが具体的な形になる過程も、またリバイバルの世界で語られることの一つである。


※シンがリバイブに参加する時期等は未定です。そのため、シンがユウナと出会う場面の描写についても決定ではありません。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

目安箱バナー