金の獅子の背に乗って

第11回オフ会レポ

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goldenlowe

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第11回オフ会レポ(アンレーデ記)


今回の旅が「変調」で括られる兆しはその初日から確実に見られた。
もう定例会しているようにもなったOFF会、最近では「定例会議」とも呼ばれたりもするがそれに参加すべく9/9の夜行フェリーで大阪を目指した。
いつものようにルカと共であったが出発に際しルカの体調が芳しくなく、微熱がするという本人の申告であったが、それが何に起因するのか両者とも分からずにいた。
前日はもとより9月に入って体調管理には細心の注意を払っていたのだが、その日のルカは明らかに普段のそれとは違ったものだった。
しかし、重い不調でないという事もあり一晩休めば大丈夫だろうと一缶の酒を飲み就寝した。
大阪南港へ到着したのが翌早朝6時、普段より早めの起床後、決まったように朝風呂を浴び部屋へ戻ると本日の予定を変更せざるを得ないという連絡がルカの元に入ったと聞き、フェリーを降りてからの計画を練り直し、確認し大阪の地へ足を下ろした。
年2回をかけること4年してようやく迷う事無く梅田まで到着。
指定場所のようにいつものコインロッカーへ荷物を預け、大阪の旅が始まった。
朝一番、少々の移動をこなしそこから向かったのが「なんば」の町だ。
毎回、毎度必ずと言っても良い程訪れる町だが、何度訪れても新しい発見があり楽しみにしている。
とは言え、すぐに町を謳歌するのではなく、二人が向かった先はパチンコ店某D店。
入場抽選よりも1時間遅れ、開店からは30分遅れの入場となったが、大都会大阪でも平日ならまだ空席は余るほどあった。
目ぼしい台を見つけて意気揚々と座った機種は魔法少女が活躍するかもしれない、活躍してほしい、いや活躍すれば勝てる台だ。
地元では散々に煮え湯を飲まされている台だが瀬戸内海を越えたこの町ではどうかという勝負だ。
約1時間半ほど後、非常に退屈な時間を過ごし結果はというと無念の5k負け。
一方、ルカはというと「逃げちゃダメだ」な台に座って辛勝といった所。
両者納得した所で店を出ると、すぐ近くにある道具屋筋を抜け日本橋へと向かった。
一番の大通りに面している所は大型の電気屋が立ち並ぶメインストリートでそこから一筋入った所はマンガ・アニメ・ゲームなどと取り扱う店がずらりと並ぶ。
ここがいわゆる「オタロード」。
誰が言ったか東京秋葉原、京都京極商店街、そして大阪日本橋を指して日本三大オタロードだとか。
自身がオタクかどうかの判断はよそにして、メインストリートとここをくるりと歩いていくと自前のショルダーバッグはみるみる重さが増している。
折角の旅路でもありケチケチしていても仕方が無いと言う訳で、あまり興味のなさそうなルカを引きつれ右へ左へ北へ南へと「名店」を巡っていく。
そして最後に訪れたのが以前にお買い得品を見逃してしまった店。
そう毎度毎度お買い得品がある訳もないだろうと期待半分に入店する。
店内を軽く見て周り、やはり今回はないだろうの予想が的中したと思った最後のガラスケースにここ半年追いかけている品がちょこんと置いてあった。
某オークションサイト「ヤフ○ク」の相場よりも遥かに安い。
2分の少考を挟み購入を決めた。
ただ、この資金は某ニ●テ●ドーDS購入資金の予定だったが、値千金の発見にDVDセットの購入を優先した。
こういう予定外は歓迎だ。
OFF会メインの旅行ではあるが、田舎育ちの者にとってこの時間はそれに匹敵するほどの重要な時間。いわば「買出しの旅」でもある。
今はネットで大概のものは入手することができるが、商品の出入りなど激しい物はさすがに入手が難しい。こうしてふと思っても見ないところに探し物が見つかるというのは現地ならではの僥倖というべきだろう。
ただ、唯一思い通りにならないのは連日の酷暑ともいうべき気温だ。
普段はそんなに水分を取らない方なのだが、この日はコンビニ、有名チェーン喫茶店、自動販売機を見つけては勤しんで水分補給に努める。
しかも、そのどれもがほぼイッキ飲み、どれだけ暑いのか辟易する。
ドト●ルで遅めで軽い昼食をとる。
エアコンの効いた店内に氷一杯のアイスティー、そしてミラノサンドを注文する。
店内は涼を求める人で満席に近いし、自身の後ろには次から次へとお客が入ってくる。
やはり今年の気温は尋常ではない。

日本橋での買い物と食事を終えてからはその足をアメリカ村へと向けた。
徒歩で約20分、暑気と熱気が篭ったアーケードを抜ける頃には手に握る手拭いが汗で重くなっていた。
まず向かったのはまたしてもオタクの殿堂「まん●らけ」さん。
ここで再び店内を物色し、主導権をルカへと譲る。
以前から贔屓にしている店を探す。
毎度行く店であるにも関わらず、毎回探し当てないといけない程あっさりとした店構えなので見つかるかどうか不安になりつつ、一帯を歩き回る。
ただ歩き回るだけではなく、気になる店を見つけては入っては出るを繰り返した。
結論から言えば、お目当ての店は見つからなかった。
おそらくまだ閉めてはないだろうが…これは次回の課題という事で他の店で気に入ったアイテムを見つけてご購入。
それでも気に入るものが見つかる二の矢・三の矢が放てるところが羨ましい。
三角公園を中心にし散々歩き倒して時刻は17時半を迎えた。
約5時間ほど歩きっぱなし、どこにそんな体力を持っていたのだろうかと自身でも自身の体のお調子者具合を軽く笑ってしまう。

再び梅田へと戻りホテルでチェックインを済ませてベッドに腰を下ろす。
やっと一息ついた。
改めて提げていたショルダーバッグを持ってみると信じられない重さだ。
とかく書籍が多いと自然と重量感が増す。
本読みには悪魔的な町だと満足さを嘲笑した。

この日の夕餉はルカが入念にリサーチした焼鳥屋1軒と居酒屋1軒。
まず1軒目の焼鳥屋では20時までなら肝刺し半額、鳥刺し半額というので乗っかって注文。それにつくねと竜田揚げを注文。
最初の生中が到着すると飲み干すのはほんの数秒。
染み渡るとはまさにこのことを言うのだろう。
そして届いた料理はどれも満足以上の味で、特に肝刺しは絶品と2人で頷いた。
しかし、人は疲労が溜まりすぎると食が細くなるようで追加のサワーを飲み干すとあっさりと店を出て2軒目へと移動する。
とんぺい焼きを串に刺したような料理とせせり梅ポン酢を注文。
お味は両方とも申し分なし。
前回はちょっとハズレを引いた記憶があったのが更に嬉しさを倍増させた。

食事を終えてホテル前のコンビニで買い物をしていた時、携帯にメールが入っているのに気付いた。閣下からだ。
明日の0次会をどうするかの内容だったが、ここで閣下にアクシデント発生。
どうも夏風邪を引いてしまったとの事。
体調万全でないことを閣下は非常に悔やんでいたが、残念ながら今回は0次会ナシに決着し、閣下には宴会での盛り上げ係をお願いした。
そうしてホテルの部屋へ戻り初日が終了した。

2日目、2人は先日も勝負した某D店の前に並んでいた。
9時半からの入場抽選であるが、地元では味わえないそのシステムを味わおうとそこに居た。
並びは60人ちょいだが、2人には番号の良し悪しは関係ないここに居るという事、抽選を行うという事が大切なのだ。そしていよいよ緊張の瞬間。黒い抽選箱の中へ手を入れて1枚の抽選券を引く。
その番号は「2」!
これなら好きな台を選びたい放題、な訳はない。
番号が良いのは選べる権利が若干増えただけ、最初に座る台を損じると路頭に迷うのは同じだ。
どの台に座ろうかと思案している間にいよいよ開店。
都会では走るのが定番かと思いきや、1人1人ゆっくりと入場。
これは丁寧な対応だ。
ますますこの店を気に入った。
店の対応に感服しながらも台選びは慎重にかつ素早く。
最近、地元でも好んで打っている台を考えたが折角なのでと新台に座る。
これは前日閣下とのやり取りで「ル●ンが出るで。」という話をしていたが、店が違うのでどうかなとその時は思っていた。
が、やはり新台は触りたい心が疼いて純粋な上げ狙いで確保。
その結果は、投資3kで22k勝ち。
小役、レア役、ボーナス、ART突入率、どれをとってもシマTOPの成績でいわゆる「一発ツモ」で久々、そう久々の大阪で快勝の結果となった。
ルカの方はというと入場は後半だったが昨日と同じ機種でまたも勝利。
2人して勝利とは幸先のよい番狂わせだった。

そしてそれから再びアメリカ村へと向かう。
先日も行ったはずなのだが、この酷暑で着替える回数が例年よりも多くなっている。
一応の余分は持ってきてはいたが、こうも毎度着替えていては最終日までもたないという事で急遽現地調達を行う事に。
一張羅でなくても良い、出来れば着るに耐え見るに耐え夏物処分なら大歓迎というコンセプトである。
ついでに言えば昨日の続きで店探しというのもあったが、二日続けての未発見となった。
ここまで見つからないと閉めている疑念が過る。
それよりも明日以降の召し物を探しに三角公園を中心に、以下略。

何枚か調達に成功して梅田へ戻り、その周辺を散策する。
集合時間まではまだ時間があるのでのんびりと歩き回った後、ホテルで時間まで過ごす。
局長の計らいで集合場所はホテル前、5分の余裕もあれば良いかなと一服する。
だが間もなく局長からTellが入り到着したが誰も居ないという事。
若干焦り気味に階下へ降りてゆく。
ホテル前にある灰皿付近でのんびりと話をしつつ皆の集合を待つ。
いつも1番乗りで冷や飯を食わされるウォル丼が珍しく時間前に来ていない。
「とうとう悟ったか。」と囁いていると声が聞こえたのか届いたのかホテルロビーから現れた。
集合時間は17時、開宴は17時半。
これも「毎度、遅参するのを見越しての時間やから。」と余裕の局長の言。
紫煙をくゆらしながら待っていると、閣下そしてけん卿の順に早々と集合。
時間を見るとまさかの時間通り。
やはり何か世界の歯車が変化を見せているようだ。
0次会が流れた経緯について閣下を弄りながら時間を潰すも、長時間灰皿を占拠するのも心苦しく宴会場へと移動する。
聞けば本日がオープン初日になる店らしい。
対応がどうかではなく食えるか飲めるかだが、果たして…。

とあるビルの4Fにある店。
和装を呈し、どこも黒を基調とした店内だ。
良く言えば落ち着かせる店内、悪く言えば目新しいところのないありふれた内装の感を受ける。
7人掛けの個室に通されたものの、妙に狭いのが気に掛かる。
決してゆったりとしたとは言えない部屋だ。
田舎の座敷に慣れるとこういった割りを重視した間取りは手狭に感じる。
採算を考えると仕方ないか。
それよりも気になっているのは用意されている料理だ。
テーブルの上にはカセットコンロ+キムチ鍋。
今日の最高気温33.9度という天気予報を思い出す。
そもそも、この季節に鍋を用意するという店側の了見が理解し難いし、さらにキムチとはカプサイシン爆発で大変な目に遭いそうな予感がする。

今回初参加のハガル君は少々遅刻するとの事なので先に集まった連中で始める事に。
ビールは瓶のみという店側の注文に則り瓶5本が運ばれる。
閣下は体調不良の為、初手からウーロン茶。
「酒入れておくと薬の効きが早いって聞くよ。」とアドバイスしたが軽く一蹴どころか軽く叱責された。
各員に飲み物が行き渡った所で恒例の閣下の一言「乾杯」を頂きいよいよ始まった。
が、しかし。

ビールがぬるい!

酷暑に加え鍋というのにぬるいビールとは洒落にならない。
正直、店に入ってから20分ほどにも関わらず店に対する期待感は消え、不安感のみが募るという事態になった。
結論から言えばこの不安感は最後まで拭われる事はなかった。

いざ鍋の準備をしようと各々が忙しくし始めた頃、ハガル君がようやく到着した。
そしてすぐさまハガル君の先制攻撃を受けたのはその場に居た全員だった。
それだけハガル君の参加は余計に価値あるものだった。
GL発足から4年ちょいようやく叶った初期メンバーの復帰と初参加を祝し、再び閣下から「乾杯」の音頭を頂戴しいよいよ本番開始となった。

エアコンの効かない部屋にカセットコンロ2台が鍋を作り上げる。
皆の額には汗が滲んでいる。
何度も書くが唯一の冷源であるビールは相変わらずぬるいまま。
何かの修行かと思える環境にも負けずひたすら消費していくメンバー。
閣下・ルカ・アンレ組と局長・けん卿・ウォル丼・ハガル君の2班でそれぞれ1つずつの鍋をつつく。
しかし、相当な量になかなか減らない。
無理にでも鍋は完食したが…納得いかないものも胸に残った。

2時間の宴会はそれぞれ鍋の担当で話題がすっぱりと割れてしまい、ハガル君とお話する機会にそうそう恵まれなかったが、帰りのエレベーターの中で着ていたTシャツのネタに反応してくれたのはハガル君だけだった。
ウケ一発狙いのTシャツだったが他メンバーは知ってか知らずか触れないでいたが、最後になってネタバレできたのが何よりの救いだった。

店のあったビルの前で参加者7名の円陣を組む。
やはり円陣ナシのOFF会などGLのクォリティから外れてしまう。
夕涼みならぬ夜涼みという表現が正答かどうかは分からないが、なによりも涼しさを満喫しながらGLについて話をしてみたり、馬鹿を言合ったりして一番の会話ができた。
なによりハガル君の「釣竿で攻撃します。」は一同爆笑した。
大人しい雰囲気と思ったが中々の傑物と見た。

体調不良の閣下、翌日出張のけん卿、そしてハガル君がここで離脱。
4名となって2次会場を探す。
東通りを行ったり来たりして頃合の良い店を探す。
しかし、どの店も惹かれるものがなく東通りの入口まで到着して、何だかんだで結局そこでお開きになった。
「このグダグダがGLらしい。」と姫の言。
皆の中では1軒目で懲りた部分もあったかもしれない。
喉は渇いているもののお腹は限界という状況が皆の正直なところだったと思う。

ウォル丼と共にコンビニを経てホテルへ帰着。
これにてOFF会はお開きになりました。

次の開催は冬か?
ハガル君、次回も参加するように。
今回、参加できなかった方も機会があれば検討のほどよろしくです。
ともかく皆さんお疲れ様でした。

OFFレポというより大阪レポになってしまったか…。(苦笑
(終)
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