金の獅子の背に乗って

第12回オフ会レポ

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goldenlowe

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第12回オフ会レポ(アンレーデ記)


「盛宴の幕引き」

目覚めたのは朝6時だった。
前日にセットしていた携帯電話の目覚ましが4人部屋に電子音を響かせている。
いやに静かな3つのベッドには人の姿はなく、結局この部屋にずっと1人で朝を迎える事になった。
場所は違えども出立する手順は平日と同じで、身支度を整えるのにざっくり40分を費やし、のんびりとTVの電源を入れると見慣れぬ顔が朝のニュースを読んでいる。
相変わらずニュージーランドの地震についてがトップニュースだ。
改めて新しい情報が得られる事もなくちらりとカーテンの隙間から外を覗くと清々しく晴れた大阪南港の空が目に飛び込んできた。
週末には天候が崩れるという予報を地元で聞いていたが今日はこのままいってほしいと重たいバッグを手に取ったのは7時15分だった。

下船すると無機質な大阪南港の風景が広がっている。
今回はいつものオフ会ではないと、1つの意志を持って歩き始めた。
モノレールに乗るための通路はまさしく一本道と言えるほどで早速切符を購入すると待合ホームで次発が来るのを待った。
土曜日といえども季節の合間にあたる2月下旬となれば特に移動する人もすくないようでその場に居たのはほんの5・6人程度だった。
無人走行のモノレールが来た。
録音されたアナウンスが流れきっちりと所定の場所で止まるとウチを含む客を向かいいれるべくドアが開いた。
中には様々な人が乗っている、しかし何度も経験したこの旅路で知った事だがコスモニュータウンの東西で降りる人が大半で立ち並ぶ大型マンションの住人なんだろうと推測する。
もっともウチがマープルやポアロ、マイクロフト・シャーロック兄弟のような洞察力の持ち主ならさらに穿ったヒューマンウォッチングを楽しめたのだろうが、今はそれよりも半分寝ている脳と足元のヒーターが引き起こす心の隙にどう抗うかを考えるほうが先決だった。

あれこれと考えていると目的の終点に到着しここで1回目の乗り換え、さらに難波で乗り換えて梅田駅へ到着する。この地下鉄というものは乗れるまでに至ってはいるが、どの車両に入れば乗り換えに走らなくて済むという域には届いていない。ホームの端から端まで歩くだけで荷物が肩に食い込むというのにこればかりは日々の経験がまだ浅いということかとタイル張りの地下街を泉の広場へ向けて歩いていく。

今回はいつも取る宿に予約をいれず、あえて違うところを選んだ。予約したのは2週間前だったが、この決断が後々些細な禍をもたらすとはこの時は露知らず。某ネットから印刷した地図を片手にホワイティーうめだを歩きぬける。

居並ぶビル群の影に隠れていながらも日はしっかりと昇っているらしく、地上は相応に明るくまさに快晴ともいえる天候だ。先日の天気予報が杞憂に終わったとおもいながらなれない道、すなわち初めて通る道を歩きながらホテルを探す。事前に口コミ情報で見てはいたがここらも東通までとはいかないが程ほどに飲食店が居並びそれなりに過ごせそうな環境ではあるが、それと同等に歓楽街でもあるようだった。確かにこれでは子連れの旅行は考えさせられるものもあるだろうなと自身には全く縁も縁もない心配をしてみたりもした。一人身の一人旅行なら逆に歓迎なのだろうかもしれないが、ウチは全く興味のない話なので大半は見てなるほどと思うだけだったが、ただ1つだけ気になったのは「セクシーパブ ルパン三世」という看板。さすがにこれだけは理解に苦しんだ。

ホテルは地上へ出て徒歩5分という所にあった。
最近はホテルに荷物を預けてから行動という形をとっているが、朝一にも関わらず部屋へ行くこともできるというホテルマンの提案もあったが、ちょうどホテルに到着してすぐに閣下からの連絡がはいってスグに出て行かなければならなかったので、とりあえず荷物預かりだけという形をとりホテルを出た。

再び梅田駅へ向かう途中でコンビニへ寄り、用意し忘れた携帯灰皿とボールペンを購入し地下街へ降りる階段を進んでいく。目的地は阪神尼崎駅、以前に1度向かった事はあるがそんな記憶はさっぱり忘れているのは当然で天井からぶら下がっている案内表示に従いながら阪神電車入口を探す。「こんな場所だったっけ」と自身の記憶に疑問を持ちながらも1駅移動する分だけの切符を購入して乗り込むと少しの間を置いて電車は発車した。

移動時間はほっと気を抜く間もなく終了し阪神尼崎駅に到着した。
さっそく閣下へ連絡をするとすでに中央改札でお待ちになられているという事なので、再び案内表示を頼りに改札を目指す。しかし中央改札という文字は見当たらず仕方なくそこらに居た駅員を捕まえるとどうやら反対側の改札らしいという。示された通路を進んだ先の改札の向こう側に見慣れた姿があった。乗客が降りてくる階段ばかりをみている閣下の視線の横を通るように改札を抜けて約半年振りの再会を果たした。これからがGLオフ会名物の0次会(俗にこれが1次会という話もあるが)である。「少し歩くんやけどな」と閣下オススメのホールへと歩き始める。駅前にある公園には流石に人の影があった。通勤途中なのかそれとも帰宅途中なのか、ウチと同じように遊びに出ているような人もいればなにかの見回りをしている風の人とそれぞれがそれぞれの目的をもって公園の中を進んでいく。前回、その公園に近接するホールで0次会を開催した事があったが、その時はえらい目に遭わされた。まさに苦々しい記憶だ。今日はその横にある商店街の先にあるホールへ向かうのだという。その道中、DOLではなく今プレイしているネトゲの話題になるのは必定の事。ちょうど合戦イベントが終了した直後だったのだが、その時、ウチは大ヘマをしてしまい、しかも陳謝する事無くその場を離れる事態となってしまったために、あるメンバーの方に多大な迷惑をかけてしまったと閣下から指摘を受けた。この場を借りてお詫びを申し上げたい。

マルムーク卿、当方の無責任な行動で大きな迷惑をお掛けしてしまったこと大変申し訳ありませんでした。深く反省すると共にお詫び申し上げます。

閣下と2人して商店街を歩きぬけた先にあったのはスロット専門店T、その外観には妙な見覚えがある。一昨年の夏の事だったか、これもオフ会の前入りした際の事、夜は兵庫在住のフレと会う約束をしていたのでそれまで遊ぶところとして選んだのがこのホールだ。並び順入場でなかなか評判のある店だったが、藁にも縋ることができないほどの負けを喫したホールだ。つまりは期せずしてリベンジのチャンスが巡ってきたという事だ。

並び番はざっくり見たところで20番代、これならどうにかなるだろうと開店までの45分を閣下との無駄話で食いつなぐ。メンバーの素顔についての与太話や互いの近況報告、そしてやはり重要なのは「この店でどう立ち回るか。」だ。開店が近付くにつれ徐々に人の列は長くなっていく。ざっくり4・50人と見る。こうなると朝一の台選びが生死に関わってくる。最近は無駄投資を抑えなければ勝ちを拾うのが難しいからだ。ざっくりと台構成を聞いて第1候補、第2候補、第3候補と絞っていく。とりあえずは何とかなるだろうと思っているといよいよ開店の10時となった。ぞろぞろと店内に入っていく中、ちょうど閣下が入場した時、つまりはウチの番という所で店員に止められた。入口のドアは閉められ鍵が下ろされた。どうやら先着22名までが優先入場のようだ。しかし22名とは中途半端な数字だ…。勝負する前にこんなネタを拾うとはなんとも先行きに雲が掛かったとも感じられる。これだけは書かないとと思っている所へ閣下がコーヒーの差し入れをもってきた。ウチに気を使ってくれたらしい。久々の缶コーヒーで指先を暖めているといよいよ入場の番が周ってきた。屁理屈を言えば、非優先入場では1番入場なのだからまだ選ぶ余地はあると、最近話題の台であるサクラ大戦の台の前に立つ。しかし、その瞬間なんとなく嫌な気配を感じると、すぐに奥のバラエティゾーンへと移り、お気に入りであるマクロスを抑えた。一方、優先入場の閣下はと言うとしっかりとサクラを抑えていた。並び打ちが理想ではあったがともかく最初は別々にという事で実戦開始となった。

以下、簡単なデータを記すが興味のない人は飛ばして読んでください。
実戦台:マクロス(0G~)
14-青7(中チェ)
111-青7(中チェ)白7揃い×1
63-VT ハズレ0回
256-青7(強スイカ)
301-RB(弱チェ)正解3回
59-青7(弱チャンス目)
164-VT(高確中の中チェ)
178-青7(単独)
35-VT ハズレ2回
71-VT ハズレ0回
52-ヤメ
朝一スグにベルナビが入った為に高確と予想。つまりは設定変更した可能性がある。さらには2回目のVT中にハズレが2回出たのもかなり大きい。よもやの高設定かなと思ったがいかんせん出玉が伸び悩み最後のVTを終えた時点では投資6kで出玉300枚のチャラライン。ここで気分転換に手洗いへ立ち、ついでに閣下の様子を見てみるとあれこれと台移動を繰り返した結果に猪木に座っていてTC中だった。互いの状況を報告した後、閣下は左隣の空き台を指差しウチに座れと催促する。閣下曰く、契機役の出現が良さそうでTC中でなければ移動しようかと思っていたという。そういえば前回のオフ会時に閣下の「ルパンが出るで」と助言を聞き、まさしくその通りになった記憶を思い出すとマクロスの出玉をもって移動を決意する。

以下、実戦結果
実戦台:アントニオ猪木が元気にするパチスロ機(259G~)
24(283)-青7(強スイカ)2本目ムービー有
251-赤RB(弱スイカ)道演出!!!
9-TC×2
(76)-TC+30
(140)-TC×3
(241)-TC×2
292-青7(スベリチャンス目)
36-TC
(72)-TC×3+20
213-赤7(単独)
10-TC
(47)-TC
(84)-TC
256-赤7(弱スイカ)
299-赤7(ベルV字チャンス目)
138-青7(スベリチャンス目)
491-青7(ベルV字チャンス目)
61-青RB(契機?)闘魂注入×1
3-TC
(79)-TC+10(スベリチャンス目)
(125)-TC×2+20
(209)-TC×2
(270)-TC
275-PB(スベリ特リプ)ダー×2
4-TC
(34)-TC×2
(101)-TC
(132)-TC×2
(232)-TC×2
250-赤7(単独?)
9-TC
186-ヤメ

展開は悪くないというよりBIG中2本目ムービーが出た時点でかなり心が躍った。ひどく狭い確率を引いてしまったという悪運感も過るが何気に吹いている閣下の台に見とれていた所に発生したのが「道」演出。チャンス目後すぐにボーナスを引くと発生するという非常にレアな演出だ。もちろん出玉も用意されていて(最低TC7連)これがTC11連。これが見られれば出玉で負けても気持ちは悪くないが、「見て、持って帰る。」事ができればこれ以上の幸福はない。本来なら(地元で打つときは)TC連荘が終わった時点で即帰だが、今日は連れスロという事もあり、さらには閣下の連荘が止まらない。道よりも続いている閣下の引き!圧巻としか言いようがない。その後は中ハマリとハマリを喰らい出玉を削られたが、闘魂注入が入ったRBからのTC中に今度はPB!!! TC連荘が約束されるボーナスを引く。平均17連とも言われるがPB中に青7が2回しか揃わず結局合計14連…。1/65536は引けるのに1/1.7は引けないものだ。
一方、閣下は3択の正解率70%↑じゃないかと思うほどの引きを見せている。正直、隣で打っていて凹むほどの豪腕だ。
オフ会1次会の時間が押し迫る中、ウチは17時ぐらいに取り切ってヤメ。閣下も全て取りきって17時15分ぐらいにヤメ。出玉はというとウチが1500枚、閣下が3400枚。
猪木打ちの憧れである「道」と「PB」を引いても1500枚しか出せなかったウチの引き弱なのは仕方ないとしても、閣下の自力上乗せで3400枚とは感服の一言。閣下は前日の調査分もまくりの恵比須顔でウチもマクロスの初期投資6kのみだったので楽々勝利。共に勝つってのはいつ以来だろうか、いや0次会始まって初の事ではなかろうかと凱旋気分で阪神尼崎駅へと2人して向かった。周りは薄暗くなっていて朝見た商店街の風景とは違い夕餉の買出しだろうか軒を連ねる店へ出入りする人と家路を行く人達で溢れている。

230円の切符を購入し梅田行きの電車へ乗る。気分の良い2人はパチンコ界を取り巻く状況を話し合い結局「パチスロはおもろい」の結論に落ち着いた。
本日3度目のホワイティうめだを歩きいつもの集合場所である東急INN前を目指す。地上へ出たところでウチはホテルのチェックインを済ますべく一時別行動をとる。間違えようのない道を足早に進みホテルへ着くとすぐに手続きを済ませ荷物を部屋へと持っていく。
ふと部屋の鏡を見ると少し見れないほどの油が浮いている。今回は初参戦の方も居る、このままでは風が悪い。洗面所へ駆け入り、蛇口を捻る。冷たい水が勝利の余韻に火照る顔を程よく冷やす。ざっくり洗顔を済ませると同時ぐらいに携帯が震える。今回、初参戦のエルペペ嬢からだ。集合場所に着いたらしい、確か道を分かれた閣下と事前に待っていたであろう局長とウォル卿が居るはずだと返信したが、それらしい人はいるけど…という返事だったので迎えに行くことにする。

来た道を戻り東急INNを目指す、距離にして200メートルぐらいか。人をまたせているという焦燥感がたったそれだけの距離を長く感じさせる。たかが1分2分の赤信号でさえ煩わしい。ようやくホテル前についた所でエルペペ嬢へ電話をする。おそらくこの先に見える方がそうなのだろうと様子を伺うと正しくその読みどおりだった。
「ようこそ来なすった。」
定型化された挨拶も程ほどに重役の待つ灰皿付近へ向かう。エルペペ嬢はさすがに初参戦という事も手伝って会話に入りづらそうだ。これからどれだけ集まるのかと互いに確認しあうと結局この場にいる5人だけだと言うのでGLにしては珍しく集合時刻15分遅れという軽傷で行動を開始する。少人数という事もあり事前予約はなし、そうなると何処へ行くかという話になるがこの東通に詳しい人が居る訳も無く、何回かお世話になった焼肉屋「花心」へ入る。これなら好き嫌いなく食べられる。椅子席であるので上下は無視、もっともオフ会に上下なんて無くていいんだろうけど、こういう事をキにしてしまうのは社会人として過ごす時間が長くなった証拠なのかなと自身を笑う。それにしても都会の飲み屋はとかく狭い。最奥に座る人が席を立つ場合は手前の人も席を立たなければならないのは非常に不便すぎる。人を詰め込むよりももっと他に考える事があると思う。正直に感じるところ無理に失礼を強制されるようで心落ち着いて食べられないと考えるのは田舎者の悪い癖なのだろうか。

飲み放題+オーダーバイキング方式ということで気になるメニューを次々注文する。
「乾杯」
たったこれだけの音頭、いつもの閣下らしいスタートの合図だ。
狭いだなんだと文句を言っておきながら肉に罪はないと食す。やはり肉文化は都会の方が断然上だ。運ばれてくる肉はやはり美味い。
偉そうに感想を述べたものの、実際に食したのはいつもの通りの量ではあった。
とかくトマトサラダはよく冷えてて口に合ったというのが一番の印象かもしれない。
それにしても予約なし、飛び込みテーブル席というのは12回のオフ会の中でもっとも気軽な感覚だ。一時期は10名を超えていた、半晒し者のような壇上っぽい所での宴会もあった。しかし今回は5名という人数(日程が急遽決まった事もあるが)これが今のGLの姿なんだなと感慨深く思えた。
閣下と局長は実質DOLからの撤退に近く、ウォル卿とウチは半撤退という半端な位置。それに比べてエルペペ嬢はDOLのみという歪な席ではあったが、一つのくくりで集まった者同士ならば会話が途切れる事はない。勿論の事、会話の内容はゲームの事ばかりだが、IXAの事となるとエルペペ嬢にとっては全くの門外になってしまっていたが、エルペペ嬢は終始笑顔でいてくれた事がなによりの慰みだった。
宴会も中盤を越えた頃、お酒も進んでいい出来具合な所でエルペペ嬢がごそごそと何かを取り出した。
「これつまらないものなんですけど。」
と白い袋に入ったものを閣下始めその場の4人が受け取った。
これは田舎者でも知っている「モロゾフ」のチョコレート菓子。
わざわざお土産を用意してくれているとは何とも嬉しい限りだけど、初参加の方にここまでしてもらうと逆に恐縮してしまう。
そういえば、事前に参加者の数をしきりに気にしていたのはこのためかと得心がいった。
(今、そのモロゾフを口にしながらこの文章を書いている)
せめて退屈させないようにお話をするぐらいしかお礼はできないが、心遣いに感銘をうけた。
気がつくと1人の店員がテーブルに近寄ってきてラストオーダーの時間だと告げる。
こうして食事時間が短く感じるのはその場が楽しい証拠でもある。
皆してデザートを注文する。その日のメニューはモンブランとティラミスだった。
冷酒をやりながらデザートを食す姿はエルペペ嬢には不思議に思ったかもしれない。
人はよく甘党・辛党と仕分けしたがるがここに居る全員が甘辛党という雑食派なのは違和感がないようで不思議な感覚だった。
ティラミスは日本語訳すると「私をハイにして」、モンブランは「白い山」(アルプスのモンブランから取った説も)ただ、平べったいモンブランには山の面影がなく栗を使ったケーキに代名詞化されているようだ。この店もその手である。味は悪くなかったが、ティラミスのスポンジが少し粗かったのが残念の一言である。
焼肉のタレに染まった口の中をマルカルポーネチーズの酸味と栗の甘みが中和していく。
さっくりとモンブランを種にしてフランス語の鼻音の話をしたが、これは完全な空振りに終わった。
尼崎で少々の飲み代を頂戴していた事と普段飲まない冷酒の勢いも手伝い、さらにはモロゾフの返礼という事も合わせてエルペペ嬢の勘定はウチが持たせてもらい、まだ時間のある5人は2次会の場所を求めて通りを右左する。
いつもなら酔虎伝へ行くのだが「5分待ちになります。」という中途半端な回答を貰ったのですぐ近くにある「つぼ八」さんという店へ入った。
個室という概念すら取っ払った店内、おそらくは空中庭園を模したのだろうが中二階のような所へ通されてぐるりと首を回すと階下の状況はおろか店内全てが見渡せるのではないかという造りに「個室あります」と謳う居酒屋の真逆を行く斬新さに開放感の錯覚を覚えさせられた。
1ドリンク+1フードというノルマ(酔虎伝は1ドリ+2フド)の低さにとりあえず2度目の乾杯をする。
さすがに1軒目での焼肉の後ということもあり、皆が注文する料理は1本きゅうりだのししゃもだのシーザーサラダだのとあっさりした物がメインの中。ウチは何気にだし巻き卵を注文。焼肉よりあっさりとしても卵料理なのはどうかなと思ったが、食べてみると以外に美味かったので結果オーライという所か。
ここでの話題はほとんどIXAの話に終始した。
なによりIXAの魅力は技術的なものが不必要という所だ。
DOLの魅力は「誰でも頑張れば手に入る」(一部レア除く)だったが、IXAはそういう所もない。まさしくコミュニケーションツールの延長のような感覚だ。かなり操作しづらい所はあるものの、このゲームには瞬発的な何かを求められるわけでもないので十分に誰でも遊べる。ただし、それだけの自由度があるぶんプレイスタイルが分かれる所で非常に難しい所でもある。ただ、DOLより気軽さは大きいのは確実だ。
盛宴は時の経過を忘れさせるが、泊まりのウォル卿やウチとは違って他の3名には電車の時間がある。残念な事に1時間を過ぎた所でエルペペ嬢がシンデレラタイムとなった。お勘定を払おうとする手を局長が何気に引きとめたのがいかにも格好良かった。何度もごちそうさまと言いながらエルペペ嬢は帰途についた。
一方残った4名はさらにIXAの話に盛り上がる。
「弓の猛者は誰」「新章の居城」「役職者はクジ優遇?」「アンレーデの大罪」「抜け駆けは許しません」
さすがについていけなくなってきた感もある。
それだけ他3名の御大とはやりこみ度合いが違いすぎる。
しかし、聞いてるだけでもこの方々の話は面白い。

と感じてる間にいよいよ2次会も時間となった。
ここは局長持ちで店を出させてもらった。
「2時間を一人1kで済んだと思えばえらい得してるで。」
さすがそういう算盤を弾けるところが名幹事たる所以だと納得。
食欲は満たされ、気分もいい具合に周ったところで第12回のオフ会はお開きとなった。
通りの切れ目、横断歩道の信号待ちする所で3人に別れを告げた。

ホテルへ戻る手前のコンビニで水を1.5ℓほど購入する。
部屋は程よくエアコンが効いて寒くなかった。
ウコンドリンクを飲みTVを見ながら今日1日の事を忘れぬように頭の中で反芻すると早速に寝る準備と整えた。
ベッドへ横になり地元では見られないTV番組を見ながら眠気を待っていたが、宴会の興奮が冷め遣らぬのかだらだらと画面を見る時間だけが延びていく。
そんな中で一筋の汗が額を流れた。
それはアルコールのせいかと思ったが、ふと気付くと体感する室内温度が異常に高い。
ざっくり25度以上、27・8度はあったと思う。
しかし、室内エアコンの調節器らしき器具は見当たらず。
おそらく集中管理式エアコンであろう。
一度気付くとさらに暑く感じる室内でどうにかならないかと、冬なのに冷シャワーを浴び、僅かにしか開かない窓を開け、熱源体であるTVを切り掛け布団の上に身を投げ出してなおまだ暑い。
ごろごろとのた打ち回ること1時間、無駄な疲労が蓄積したのかようやく夢見の時間となった。

2時間後、やはり暑さで目が覚めた。
再び冷シャワーを浴び体温を下げる。
最後の最後でこういう仕打ちが待っているとは思いもしなかった。
残るミネラルウォーターを一気飲みし三度掛け布団の上へ体を放り投げた。

翌朝9時、かなり重いイベントのお陰でかなり半端な目覚めになった。
これも味の1つ。
さぁ、2日目だ。
この日以降の出来事は以下な感じ。
  • 福島上等カレーは強敵
  • 2日目も勝ち、3日目4日目でそれ以上負けた
  • ダンテ著「新曲」見つからず。でも本は20冊ぐらい本買った

ともかく今回も楽しい訪阪となった。
参加してくれた方おつかれさまでした。

最後に1つ大切な告知をしたい。
宴会の場では楽しい雰囲気に圧されて言えなかったが、おそらく今回が定例アンレーデ企画としては最後のオフ会になると思う。定例的に開催し、そして集まってくれた人には大感謝だ。12回の開催でも予定が合わずお会いできなかった人も沢山居る事が本当に心残りではあるが、今回を1つの区切りとしたい。
そして、来る3月の20日にGLは解散の日を迎える。
2005年7月13日に発足してから5年と数ヶ月、色々あったというより有りすぎた今日までに感謝し、その日をもってしばらくMMOから離れた生活をしようと思う。
環境の変化という訳ではないが、なによりウチ自身がじっくりと休みを取り、純粋にMMOを楽しめる気持ちへ戻すためにそういう生活へ一度戻ろうかと思う。
いつかは復帰する。その時までは培った友誼を大切に思いながら過ごそうと思う。
それでは一度、おつかれさま。

今まで遊んでくれた皆さん有難う。 アンレーデ(寺園樋久邨)
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