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#contents ---- **AK47とかの分解図が載ってるHP、又は書籍とかありますか? 「AK-47&カラシニコフ・バリエーション」 床井雅美著・大日本絵画 これが日本語の書籍では決定版かと思います。 #right(){(18:546)} **女子供の体力でAKは扱えますか? 子供でも扱えますが、反動がキツイので目標には当たりません。 またAKは旧ソビエト以外にも、東欧、中国が生産しております。 アフリカなどでは東欧製のAKが多く見られます。旧東ドイツ製は コストが高いので(精度もですが)、紛争地帯には出回りません。 最近は中国製が安いので多く出回っております。 #right(){(23:一等自営業 ◆kawD31MU)} **AK47とAK74性能の違いなどを教えてください 取り合えず、47は1947年、74は74年にソ連で正式採用された歩兵用 自動小銃で、最大の違いは7.62と5.45mmの口径の違いです。 外観の違い AK47 銃口:銃身をただ切っただけ マガジン:金属プレス、黒色 全体:鋳造削り出し部品多用の為、地肌に加工跡の筋が見える ストック:木製 AK74 銃口:銃身より一回り太いはね上がり防止用のマズルハイダー装備 マガジン:海老茶や黄土色の樹脂製 全体:プレス加工主体 ストック:通常木製、コの字型金属製折り畳みストックタイプ有り #right(){(44:ChKZ ◆cV/APV4o)} **AKってどう読むんですか? 7.62mmアブトマット・カラシニコバが最初の正式名称です。 その後アブトマット・カラシニコバ47(1947型)になりました。 アブトマットが自動小銃って意味だったと思います。 素人の私でも簡単操作で、セミなら良く当たるが感想です。 #right(){(44:一等自営業 ◆JYO8gZHKO.)} **AKって遠くの敵を狙い撃ちできる性能を持っているのですか。 ベトコンのスナイパーはAK47で米兵を苦しめましたけど。 #right(){(58:463)} **AK47の弾倉は前方に曲がっておりますが、装弾数を増やすため更に前方に伸ばせませんか? 実はすでにみんな実在してる罠。 信じられないかもしれないが180°のも実在する。 尚180°の弧を描いてる曲弾倉、というものは既に第1次大戦時の軽機関銃にあった。 装弾不良が多くて「クズ」扱いされたけど。 弾倉をあまり長くすると弾送り用のスプリングが長くなって弾込めが大変になるし、 途中で引っかかったりして装弾不良が多発する。 上で紹介してるのは第一次大戦でフランス軍が採用したChauchat Mle1915軽機関銃。 http://en.wikipedia.org/wiki/Chauchat とにかくやたら故障を起こしてこんなもん使わない方がマシって代物だった。 半月型マガジンも両サイドが素通しになってるため、泥が入り込んで装弾不良になるという欠点を抱えていた。 見た目だけは時代を考えれば先進的デザインなんだが、生産能力を考えずにアイディアを盛り込みすぎる とろくなことにはならないという見本みたいなもん。 ほい #image(http://kalashnikov.guns.ru/photos/ak-mag100.jpg) >コラだよな、コラだと言ってw まぁこれは「よしやったろうじゃん」的マインドの産物で、実用性は度外視(笑 重すぎて構えるのが大変な上に、着け外しの時に銃身が曲がっちゃったらしい。 180°の弧を描いてるような弾倉で短くするには、込める弾薬が小さくないといけない。 弾薬の形状上ある一定よりも弧は小さくならないわけだから。 となると、「短い」と言っても限度がある。 いくら小さくなっても22口径の拳銃弾ではしょうがない。 それはそれで別の存在価値はあるかもだが。 あと、「送弾スプリングが長くなりすぎる」という問題からは逃げられない。 今の通常の30連弾倉でも最後の数発を込めるにはかなりの力が 必要で、「作動不慮の元になるから30連弾倉には30発弾を込めるな」なんて言われたりするほど。 弾倉が長くて湾曲しているとどうしてもスプリングや内部の弾送板が引っかかる作動不良が 起きる確率が高まる。 結局「ドラムマガジンにするかベルトリンク式にしろよ」ということで終わってしまう。 上で書かれてる重量の問題もあるし(構え辛さの他にマガジンキャッチを固く頑丈にしないと 弾倉の重さに耐えられなくなるが、操作しづらいし普通の弾倉はめた時に作動不良の元になる)。 #right{(357:679-688)} **AK-47は頑丈で故障が少なく信頼性が高いと言われますがジャムの頻度とかはどうなんでしょうか? 大昔雑誌の記事でそんな実射レポートがあったな。 AK47そのものかかバリエーションかは忘れたけど、とにかくライターが一発一発ずつ撃って(確か)1000発以上撃ったけど異常無し。 セミで撃つとトリガーがキックされて不快で不快でいやんなってシビレ切らしてレシーバー内部に砂を入れて撃っても異常無し。 ……という結果だった気がする。 #right(){(初心者スレ481)} ルーマニア製(セミオート)でテスト 1日目 300発 3日目 190発 4日目 190発 5日目 レシーバー内に砂をまぶして190発 10日目 190発マガジンからのフィーディング・トラブル(ロシア製のマガジンのみ2回) 射撃後レシーバー(ローア)に水をかける。その後,4日間放置 以後、ロシア製マガジンの使用をやめルーマニア、エジプト製のみを使う 14日目 120発 レシーバー内を含めたボルト、ボルトキャリーはドライとなりピストンのカーボン蓄積が大きくなる。 ボルトの前進閉鎖スピードが若干鈍くなる しかしまだ機能に影響は与えない 17日 120発 21日目 120発 Total1,230発。21日間のテスト終了 しかしまだまだ撃てる、これ以上撃っても、弾の浪費になってきたので中止した M16系がクリーニングなしで発射できるのは500-600発 その後はフォワード・アシストの世話にならざるを得ない 月刊Gun誌2002 5月号 **AK47系統はバレルの下にクリーニングロッドが付いてますがあれってバレルを掃除するための道具ですよね? >その他の色々なアサルトライフルにはクリーニングロッドが付いてないように見えるんですがどうやって掃除するのでしょうか? クリーニング・キットは、ストックやグリップの中などに収納している例が多い。 別の袋に収めて、他の装備品と共に持ち歩くことも。 #right{(496:623)} **AK-47は命中精度が悪いとか AKは「6MOA以上」と言われるくらいです。 100ヤードで6インチですから200m以上離れたら人型の的におさまりません。 #right{(512:935)} **オウムがAK密造しようとして失敗したそうだけど、日本の技術じゃ作るの難しいのでしょうか? あれは工場設備だけ手に入れたけど、技術者が居なかったために 素人が機械動かして作ろうとしたから失敗しただけ 中央アジアとか東南アジアには個人の銃器製造者が 合法非合法コピー問わず、手作りで作ってることもある #right{(519:806)} オウムのAK-74は材質が再現されてないため、フルオートできない。スプリング一つにしたって、強度や 張りが違ったらまともに動かないもの。ちなみにダッラの鍛冶屋が作るAKはハンドメイド削りだしなので、 加工しやすいようにレシーバーの材質がオリジナルより柔らかく強度で劣るそうで。 #right{(519:811)} **オウムがAK74のコピーに失敗したのは、動作機構ブロックをコピーできなかったという記事をみたんですが 可動部分の誤差が許容範囲を超えていたようで 完成していた試作品は手動では発砲出来た、と聞いています。 #right(){(289:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} 銃を作るのに使う鉄の材質がわからなかったから。 銃に使う鉄鋼は特殊な鋼が必要だが(特に銃身とスプリング)、それがどんな 組成なのかが解析できなかった。 だったらとりあえず適当な鉄鋼材で試作してみればよかったのだが、「コピー」 に拘ったために「とりあえず硬そうな鉄で適当に作ってみる」という事をせず、 結局「作れない」ということに。 あと、もう一つは弾が作れなかった。 銃弾を、特に薬莢を作る技術がなかったので、そこでも挫折。 流石にAKとはいえ、作った事ない人間が設計図だけでポンとは作れないよ。 一番の難点はトライ&エラーを繰り返して精度やノウハウを詰めていったり、材質的に専門家の アドバイスを受けたりしようにも法の目をかいくぐって行わなきゃならんから、それらが出来なかった。 #right(){(289:692-693)} **AKS-74Uのマズルのところに付いてるサプレッサーみたいな円筒型の部品は何なんでしょうか? 先端についてるのはフラッシュハイダー(消炎器)といって、発砲炎を小さく見えにくくするもの。 #right(){(484:353)} AK74を極限まで切り詰めた結果、ボルトを十分後退させる事が出来なくなった為に その分、ガスを拡散させる必要があり、>サプレッサーの様に見える ガス拡散室を設けた。 #right(){(484:354:昭和の忙霊 ◆PHANTOMjXE)} **AKシリーズは世界で一番流通している自動小銃ではないか? Small Arms Surveyの2001年調査によると、まさに圧倒的だな。 AK-47/74 (Other versionsとしてM-62、M-76, Type-56, Type-68) :7000万~1億丁 これに対し、 M-16:700万丁以上 G-3:700万丁以上 FAL:500~700万丁 ちなみに、全世界の小火器合計で9000万~1億2200万丁。 #right(){(カラシニコフの銃を語るスレ:92)} **純正のAK-47Ⅲ型は銃のどのあたりに「AK-47」と刻印されているのですか? >また同じく口径(7.62mm×39だと思います)が刻印されてる部分も知りたいです。 カラシニコフ小銃には形式及び口径を表示する刻印は無いようです 資料を見る限り、機関部の左側面、薬室後部にロットナンバーとプルーフマークがあるのみですね プルーフマークとは製造時の薬室の耐圧テストに合格した検査完了を示す刻印です 工業製品としての最低限度の刻印表示しかないのは、ソビエト時代には兎に角大量に ワルシャワ・パクトや紛争当事国、または反米武装勢力にカラシニコフ小銃をばら撒く為に 僅かでも省力化する目的があったようです。 #right(){(576:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AK74で採用された5.45×39ミリ弾ですが、西側の5.56ミリ弾よりさらに細かい弾にしたのはなぜでしょうか? 5.45mm弾の設計思想は、前の制式である7.62mmのそれを踏襲していました 遠距離からは7.62mm×54Rの機関銃で制圧し、機動力を生かして浸透し その間に懐に切り込んで近距離での火力勝負に持ち込む事を考えています 従って、弾薬及び小銃は軽便さと近距離での火力、殺傷能力を重視して開発されました。 #right(){(337:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **7.72×51NATO弾を使用するサイガ308とAKがあるらしいですが、余り売れなかったのでしょうか? AKは100シリーズで5.56mと7.62mm両NATO弾対応の物を輸出用に生産しています またサイガはAKベースのバリエーションで、散弾銃仕様の物は日本国内でも登録可能です #right(){(336:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AKは安全装置レバーを安全位置でも装填レバーを引いて初弾を装填できるのでしょうか? >安全位置にしていると、初弾装填レバーを手前に引っ張った時に装填レバーが >安全レバーの先端部分に当たってしまって一番手前側まで引ききる事が出来ないのではと思ってしまいました。 カラシニコフ小銃の安全レバー/射撃選択レバーの安全位置は 銃自体の遊底の動作をロックする内部・外部安全装置を兼ねていて 装填動作をするには全自動または半自動の動作モードに切り替えた後に装填操作をする事になります つまり安全位置では銃の操作が装填動作も含めて出来無い、という運用上の安全に考慮した構造になっています。 追記しておきますと電動ガンの安全レバーはうそんこです。 #right(){(334:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AK47は1947年に採用されたから「47」になったのではない? >一九四八年一月一〇日、AK47をソ連軍が制式銃に採用するという通知が届いた。 >以上、カラシニコフ (単行本)松本 仁一 (著)より 、引用。 「制式採用にする」と言う通知が届いたのですから 1948年にその手紙が出された時点では制式採用に成る事が決まった と言う事実関係しか成立しません 制式番号であるAK47は「1947年型カラシニコフ小銃」を意味する記号であって 1947年に制式化された事を示すものではありません 米国の兵器がある時期まで、採用年度を制式番号としていた ナンバリングルールとは微妙に異なる基準で決められているのです。 #right(){(585:774)} **なぜ7.62x51弾使用AKは作られなかったのでしょう? 7.62mm×51は、フルサイズのライフルカートリッジです カラシニコフの機関部分は、最大でも7.62mm×39以下の弾薬に適合しており .308NATO(7.62mm×51)では強度的なマージンや適切な操作性が得られません これはAKが本来、短機関銃の機能を強化した設計思想をもって居るからで 7.62mm×51に対応可能なものはSVDドラグノフ系のロングレシーバーとなっています。 #right(){(589:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AKMの名称には採用年度が入ってませんが何故、AKS-47には採用年度が入っているのでしょうか? AKMの形式の意味はAK47を改良した物であるという記号がMです 日本語で言うなら改カラシニコフ小銃とでも成ります またAKSとは短縮型あるいは折り畳み銃床型と言う意味のSという記号がついています したがってAK47S、AKS74あるいはAK74Sと表記しますね。 #right(){(332:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AK-47っていつ頃から世界的に普及し始めたの? AK47は、1960年代半ばから紛争地帯に供給されてきましたが ベトナム戦争以降、AK74が登場する前後から世界中に拡散しています これは第三世界における代理戦争に、直接介入する代わりに ソビエトが大量に供与しました、米国が傀儡政権や親米政権を樹立する度 敵対勢力に対して供給する事で、政変を支援し、親ソ国家に作り変えようとしたのです ソビエト崩壊後、中国がこの路線を引き継ぎ、無断製造されたAKコピーは 露西亜に利益をもたらす事無く、亜米利加を筆頭とする西側の影響力を削ぐべく 未だに大量に供給されています。 一説には、世界中の反米勢力の殆どが、AKコピー等中国からの武器供与を受けており 非対称戦争の泥沼化に拍車を掛けています。 #right(){(595:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AKの精度が低いといわれるのはもともと隙間を多めにとってるからみたいですが、リアサイトからフロントサイト間の距離が短いってのもあるんですか? カラシニコフ小銃の設計・運用思想は米国を始め西側と比較して 小銃を携帯する兵士の訓練期間の短縮および製造・整備の簡易化 機動力を生かして縦浸し、近接での弾幕および制圧火力を重視したものでした その為小銃に求められる性能は兎に角頑丈で弾薬の続く限り前線を維持出来る耐久性で 射程や運用思想は短機関銃の射程を延長した強化短機関銃というようなものでした その為照準装置も最低限のものでも必要にして十分、運用に耐えられるものです。 #right(){(329:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AK74の弾倉が長く見えるのですが >AK47の弾倉は7.62x39の30発だそうですが、5.45x39に口径の小さくなったAK74の弾倉で見た目の長さが同じなのに、 >色々なHPで容量が30発と表記されているんですが、何故でしょうか? >NATO弾の換算で言ったら40発ぐらい入りそうな気がするんですが・・・ 見た目の長さ(装着時の銃の高さ)は同じでも 5.45mm仕様は弾倉のカーブが緩やかです その分内部の有効長も短いですよ。 #right(){(326:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} >NATO共通弾倉と比較して、同じ30発なのに何故あんなに長いのか 実際には4cmほどしか違いません。 よく見ればわかりますが、M16やM4では引き金の前の部分に弾倉を収容する部分があり、 弾倉の一部を隠しています。AK74ではそのような部分の弾倉も露出しています。 この視覚的な差がおそらく一番大きいでしょう。 あとはスプリングの幅をどれだけ取るか。満タンに装填したときのスプリングの幅を 小さく取れば短くなる替わりに最後の数弾の装填はしんどくなります。 逆も真。また、きっちり短くなるスプリングは材質と工程を吟味しないと破損しやすくなります。 まあ、そのあたりの考慮も働いているのかも知れません。 #right(){(326:830)} **AK系を使用しているロシアなどではAK74に移行後、AK47やAKMを狙撃銃の代用として使っているのでしょうか? AK47用の7.62×39mmはNATOの7.62×51mmと違って、口径は同じ7.62mmでもフルパワーの小銃弾ではなく、 アサルトライフル弾として全自動射撃時のコントロールが容易なように作られています。 確かにAK74の5.45×39mmに比べればパワーはありますが、長距離狙撃に使えるレベルではありません。 そこで狙撃などにはドラグノフなどに使用されるよりパワフルで弾重のある7.62×54mmを使用することになります。 というかドラグノフを使用するわけです。 #right(){(324:601)} **AKのレシーバーは短縮したライフル弾向けの設計で、フルサイズの弾を使用するのは強度などに問題があると聞きました。 >しかし旧ユーゴスラビアで製造されたAKには7.62mmNATO弾を使用するモデルがあるようなのですが、ユーゴのAKには何か耐久性を上げる改良が施されたのでしょうか? 強度的な問題ではなく、過大な反動から来る扱い難さが問題となっています カラシニコフ系の機関部そのものの強度は、その重量からも 7.62mm×51の弾薬でも殆ど問題はありませんが、ただ長射程を取ろうとすると、 銃身長をドラグノフ系と同等まで延長しなけれなならず、AKの利点が半減してしまいます。 #right(){(610:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AKは銃弾を撃ちつくしても遊底が普通に閉鎖されて弾切れを知らせてくれないと聞きました。本当でしょうか? >64式小銃なんかは銃弾を撃ちつくすと遊底部が開ききった状態で止まりますが カラシニコフ系小銃にはボルトストップが装備されていませんが これは構造の簡略化と操作の統一性を考慮して決められたようです 射撃する為のプロセスを最初の弾倉と弾倉交換時とで同じくし 習熟するまでの時間を短縮する目的があります また最終弾発射後、弾丸押さえ(マガジンフォロワー)が最上部に来ても ボルトストップの有無で最終位置は変わりません ボルトを停止させる為の部品を追加して停止させているからで 部品を取り去ればボルトストップをオミットする事も可能です。 #right(){(321:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AKのインターフェイスってレシーバーの上のマウントしかない気がするんです >たしかM4では箱みたいなレーザーサイトや暗視スコープをハンドガードにつけて併用できるようになってましたけど >ロシアはどうしてるんでしょ? カラシニコフ系のインターフェイスが、機関部左側のアクセサリーマウントレールのみだったのは 当初、シンプルに照準眼鏡やダットサイトだけで任務をこなそうとしたからですが 非対称戦争が主たる交戦形態になった昨今、戦闘距離は常に変動する事となり カラシニコフ系を持って居る部隊も、様々な装備を同時に多数装着する必要が出て来ました そのため現行の製品には、機関部及び被筒(ハンドガード)周辺にピカテニーレイルに代表される 汎用化の為のインターフェイスを追加装備する為の部品が順次開発され 導入されています、現在開発中の改良型AKも、そのような装備が標準化されるようです。 #right(){(616:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AK47の作動性の理由で、作動するボルトグループ(ピストン、ボルトキャリア、遊底)の質量が大きくなるため安定した作動を得やすいとされてますが カラシニコフの設計思想は、作動ガスの力を大質量のボルトキャリアで受ける事で 慣性重量を大きく取り、汚れなどによる抵抗で動作に支障が出るまでの時間を 限りなく長く取ろうと言うものです、つまり大きく重い錘を動かす事で 銃の作動に使える運動エネルギーの余裕を大きく取っているのです。 この設計によりメンテナンスフリーに近い耐久性を持つ事に成功したからこそ 世界中の紛争地帯で使われるように成ったのですね。 #right(){(623:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AKのコピーにはどんなバリエーションがあるのですか? AK74 Bulgarian・・・・・・・・・ブルガリア製、元型との違いはほとんど見当たらない 88式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中国で作られた”コピー”、民間向けとして半自動専用で製作された KA Wz88・・・・・・・・・・・・・・・・ポーランド製、独自の改良が加えられている 5.45mm Assault Rifle・・・ルーマニア製、5.45mm突撃銃と呼ばれ、正式名称は定められていない M80・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ユーゴスラビア製、5.56mm×45弾を使用 MPi-AK74・・・・・・・・・・・・・・・旧東ドイツで生産されていたもの、元型との違いはほとんどない と、AK-74のモデルは膨大な量を誇るが 一目でわかるような大きな違いがあるものは多くない #right(){(314:名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM)} **AKの命中精度が悪いのは旧式のスライド式ライフル照準機を使っているからで、M16の精度が良いのはピープサイトだからと言ってたんですが >なんでピープだといいの? カラシニコフの照準器は、その設計思想である「射程を強化した短機関銃」を受けて 簡略化された結果採用された簡易可変照尺(タンジェントサイト)です ゼローイングの微調整も照星の方で行う事になっており、部品点数を減じる目的も 合わせて達成しています。 またM16等の自動小銃に、主に採用されているのぞき穴式のピープサイトは 比較的長射程でも、ピンホール効果により鮮明な標的象を得られ ある程度まで肉眼での精密射撃を可能にしています 簡単に言えば両者は運用思想から異なり、それぞれ性格の異なる小銃となっています。 #right(){(632:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **世界で最も普及してるのはAKですよね? カラシニコフ型の小銃は、実際には主に中国製の五六式とそのコピーが多数出回っていますが 現在紛争地域には、ありとあらゆる種類の銃器が使用されています これはカラシニコフ/五六式以外にも、直接または横流し等間接的に供給されているからですが 特に五六式は、反米勢力に対して大量かつ継続的に供給されている為に 特に注目され問題視されているに過ぎません。 正規の軍隊に採用された制式小銃としてなら、米国製やその他も多数あり 敢えて言うならば、不正規、非合法に最も多数が普及している、とするのが正しいのです。 #right(){(637:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AK47と74ではコントロール性や射程、殺傷能力等にどれ程の開きがあるのでしょうか? 47と74の違いは要するに使用する弾薬の違いであり、47は7.62mmで、74は5.45mmの弾を撃ちます。 5.45mmは弾の内部に中空を設けて着弾時に変形するようになっているので、 小口径高速弾でありながらも高い殺傷能力を持っています。 47よりも大型のマズルサプレッサーと小口径の弾のおかげでコントロール性は優れており、 射程は7.62mm弾の方がエネルギーが大きいので恐らく47の方が上でしょう。 具体的な数字は分かりません。 AK74の弾薬は反動が軽い。現役アサルトライフルでは最小の部類に入る。 ただストッピングパワーは工夫はされているがやはり47に劣るらしく、 治安部隊やチェチェン派遣部隊などはわざわざ47を持って行くことが多いらしい。 #right(){(301:339-344)} **アメリカではAKも普通に買えるんですか? カラシニコフの亜米利加における販路は、フリーダムではありません。 それはまた、イズマッシュの不振の理由の一つでもあります。 亜米利加で販売されて居るカラシニコフは、アサルトライフル規制によって 全自動射撃と独立した拳銃様握把と大容量弾倉が排除されています。 したがって、本来は半自動で一体型銃床を備えた所謂スポーターモデルのみの所持が 合法ですが、これを購入後、合法的に元のアサルトライフル形状に戻す事は可能です。 それにしても、規制前から亜米利加に全自動に関わる部品が存在する、と言う 限定された条件を満たし、また自動火器の所持許可等も保持している必要があり、 その意味では、お金持ちの趣味でしか所有できない、とも言えるでしょう。 #right(){(647:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AK47は朝鮮戦争には参加しなかったのでしょうか? 朝鮮戦争当時はAK-47はまだ機密度の高い装備で、友好国にも供与されてない 当時の北朝鮮軍や中国軍の装備は、モシン・ナガン、PPsh等の大戦中のソ連軍のものと 日本軍が大陸に遺棄していった三八式等、あとSKSカービン #right(){(651:332)} **AK47が初めて実戦で使用されたのは? 「1956年 第2次中東戦争 初めて実戦で使用 」 「カラシニコフ千一夜 - 日本ベンチレスト射撃協会ホームページ2004年1月30日 ... 679 1月27日から朝日新聞の朝刊にAK47設計者ミハエル・カラシニコフの記事が連載されています。 ... 682 AKの年譜1948年 ソ連軍で制式採用1950年 朝鮮戦争 間に合わず1956年 第2次中東戦争 初めて実戦で使用 ... http://www.benchrest-japan.com/bench-ak47.htm イラク戦争とAK-47? 暗いニュースリンク」 #right(){(651:霞ヶ浦の住人 ◆iQXTBGahk.)} **カラシニコフがプレス加工でなかったのはソ連のプレス加工技術が低かったからですか? カラシニコフがプレス加工を当初採用しなかったのは、生産性の問題であって コストと必要な精度が見合うようになってから改めて採用しただけの事です。 #right(){(657:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} 最初のAK-47 I型では、左右レシーバーがプレス加工+前後がスチールブロックにリベット留め。 試作品ではプレス部品にクラックが発生したのを改善し量産、しかし使い込んでるとリベット結合部にガタが出てくるので お馴染みのAK-47 II型からレシーバーが全部削り出しに退化、後にAKMで再びプレス加工、という流れだったと思うが。 #right(){(657:762)} **AK106がないのはなんで? AK100シリーズはAK74Mを元に弾薬や銃身長を変更したモデルだが、命名規則的に106に来るのは5.45mm弾のフルサイズバージョンになるのでAK74Mと被る #right(){(660:165)} **AKの発射音は独特だそうですが、どんな音ですか? 口径や薬量、銃身長や発射速度が違いますから、銃の発射音は それぞれ違います。「聞き銃」的なゲームもあったはず。 私は単射でしか聞いていませんが、M16やステアに比べると 乾いた感じの音です。 しかしAK-47で有名なのは安全装置の解除音でしょう。 スプリングの関係ではっきりした大きな音が出るので、 大変印象的らしい。あちこちで言及されています。 #right(){(666:system ◆systemVXQ2)} リアル軍隊でも銃声を聞き分ける技能は重要。 状況を判断できるからね。 太平洋戦争中の海兵隊の訓練で、 伏せさせた兵士の頭上を鹵獲した各種の銃で撃つ訓練をしたそうな※。 それを逆手にとり、敵地に潜入した特殊部隊が、 鹵獲銃を使って敵を混乱させる云々って話もある ※ユージン・スレッジ著 ペリリュー・沖縄戦記より #right(){(666:モッティ ◆uSDglizB3o)} **ブルガリア製AK派生型(RPK系を含む)のレシーバーが全てAKM / AK-74でおなじみの鋼板プレス加工ではなく、AK-47式の切削加工に見えるのですが >なぜこのような構造なのでしょうか? >参考:アーセナル社公式サイト >http://www.arsenal-bg.com/main.htm 切削加工の方が、精度、強度とも高くできる。 また、少数生産の場合は、金型が要らない分、切削加工の方が安くつく。 もっとも、大量生産のプレスに比べると俄然高くつくから、少量しか作れないから 切削加工にしている、という事情がありそう。 #right(){(669:system ◆systemVXQ2)} **テロリストはAKも自分たちで作ってるの? >オウムがAKをコピーしようとしたら強度不足で無理だったって事件がありましたが オウムのAK-74はド素人が外見だけ真似してみましたってやつなんで、 金属加工の基礎からやり直せってレベル。 手作り密造で有名なダッラ村は別にテロリストって訳じゃない。 パキスタンとアフガニスタンの国境地殻にパシュトゥン人のすむ 国家の目が届きにくい地域があるんだが、その中にあるごく普通の村で 特産品が密造銃器ってだけ。 需要もほとんどは近隣住民やみやげ物として賄われていて、 大規模テロリストが大々的に仕入れられる規模じゃない。 テロリストの銃火器の入手先についてだが、 ほとんどが密造品ではなく国家単位で製造されたもの。 特にAKはソ連が冷戦時代にアフリカや中東の自陣営国家との 物々交換貿易ではんば通過代わりにばらまいた過去があるので、 それらの国々から横流しされたり政権崩壊時に流出したりした。 あとはソ連崩壊で東欧や東ドイツなど共産圏にあった国家からの流出もあった。 正規ルートからの横流しの場合、最終使用者証明の問題を どうやってクリアするかが鍵となる。 書類だけ偽造しても紹介されて終わりなので、 大抵は担当官への賄賂や「1000個買うからそのうち500個は証明なしで売ってくれ」 なんて交渉を持ちかけたりする。 まあ中国や北朝鮮に至っては最終使用者証明なんて無視してせっせと輸出に励んでるんだが。 #right(){(677:683)} **AK47とAK74の見分け方を教えてください >AKMは銃口斜めにカットでしたよね? マガジン見れば一発 マガジンの曲がり具合がそれなりなら74 異様に曲がってるのが47系 47とMはストックが曲銃床か直銃床かで見分ける あと74にはフラッシュハイダーが付いてる #right(){(682:801)} 上の通りです。 マズルブレーキやマガジンの材質などの細かい点は、バリエーション、あるいは後付けの 部品などで変わるので、一番確実な見分け方は「マガジンのカーブがAK74の方がゆるい」です。 これは弾薬の形状に由来するので、確実です。よりまっすぐな方がAK74。 http://world.guns.ru/assault/rus/ak-akm-e.html http://world.guns.ru/assault/rus/ak-74-e.html #right(){(682:system ◆systemVXQ2)} **AKの銃身を覆う被筒部分ですが、なぜあんなに短いのでしょうか? 設計者の意図によって色々考えられますが、参考にしたとされるM1と比較しても短いですね この被筒の長さについては、手を添える位置を決める為かと思われます 実際、改良型のAKMではこの部分に突起を付ける事で銃の向きを把握し易くし 腰溜めでの射撃時の銃口の制御を容易にしています また西側諸国の場合被筒の長さについてはAR15(M16)辺りではなく セトメライフル(G3系列)を参考にしたため類似した形状になった物と思われます。 #right(){(286:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AK-74はAK-47の長所のみを引き継ぎ、短所をほとんど克服した優秀な銃ですか? 軽量高速弾により近距離での戦闘力は向上しましたが、 射程の短縮化は、これは大きな欠点となりました。 結局AK47やRPK、SVDによる支援がより重要となったのです。 #right(){(691:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} AK74は、突撃銃を更にサブマシンガン方向に振った銃であり、 AK47に比べると有効射程が短縮したのみならず、ストッピングパワーも低下しています。 例えば、AK47なら一発当たれば無力化できるところを、AK74は二発当てる必要があるかも知れません。 従って、AK47を使いこなせる兵なら、AK47の方を好むでしょう。そのかわり、M16よりやや反動が強い AK47と違って、AK74はM16よりもさらに反動が小さく、本当の初心者でも容易に連射し、当てることができます。 しかも、拳銃弾を使うサブマシンガンとは比較にならない威力、有効射程は持っており、十分使えます。 で、AK74をメインとして一般兵に使わせつつ、必要に応じてAK47も併用するという 2本立てになっているわけです。 #right(){(691:system ◆systemVXQ2)} **AK74は47よりジャムるって本当? AK74の弾薬は、AKM(AK47)に比べて装薬量が少なく、 作動の為に利用出来る発射ガスのエネルギーはAKMより少ないので、 同じように余裕のある設計であっても、余裕が少ない分、 そのような作動不良は多く成りがちです。 それでも非常に高い作動信頼性を保持してい居る事は、言う迄もありません。 #right(){(692:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **パレスチナの特殊部隊が銀色のAK47Sを装備していたのですが、ステンレスのAKは普通に存在するモデルなんでしょうか? 金銀メッキ象嵌加工の成金AKは結構存在するそうです フセイン元イラク大統領が金メッキのMP-5をかつて所有していたのは有名ですね。 #right(){(280:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} ステンレスというのはたしかに錆びないけど、軍用兵器は錆びなくてもメンテしないと壊れるので 錆びないことはあまり利点になりません。錆びるほど放置したら、機構が働かなくなる。 でステンレスは加工しにくいとか、曲げにくいとか、高いとか、製作上の問題があるので 量産品の兵器をステンレス素材で作ることはまずありません。 #right(){(280:357)} **AKはガス圧手動調整機能があるらしいですが、どこにそのバルブがあるのか確認できません。何型から採用されたんでしょうか? ハンドガードの前にあるバレルとガスチューブをまたいでいる部品です またAK系列はガスレギュレータを省いて作動に必要な最大限度のガスをガスブロックから引き込んでいます これは究極の省力化設計で、ガスピストン/シリンダーが相当汚れてもボルトキャリアーの初動を保証していて AKの設計思想が一番現れている部分でもありますね。 #right(){(279:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **何で未だにAK-47は傾斜したストックのままベストセラーのライフルとして作られ、使用され続けているんでしょうか? >傾斜した銃把が命中精度を下げていたため、AKMではこの角度を直線的に改めたんですよね。 AK-47の開発時には、「曲銃床は反動を逃しやすいが、銃口が跳ね上がりやすい ので命中率が落ちる。直銃床は反動が強いが、銃口の跳ね上がりが少ないので 命中率の低下が少ない」ということがあまり知られていなかったから。 そもそもAK-47とその原型であるStG-44が開発されるまでは「歩兵が肩付けで 連射する自動火器」というものがほとんどなかったので仕方がない。 また、ソビエト軍はAK-47を「接近戦において自動射撃で弾をばらまき敵を 圧倒する」兵器だと位置付けていたので、命中精度がさほどでもなかったと いうことをあまり気にしなかった。 AKMではその辺は改良されたが、AK-47をコピーして作られた兄弟姉妹達はその へんの事情が製作側に伝わらなかったので当然直っていない。 「何故これではいけないのか?」という認識がないので、修正もされない。 ソビエト軍的には「その問題はAKMで直したし」ということなので、特にAK-47 の設計が変更されることもなく(というか、設計が変更されたからこそのAKM) 今に至る。 #right(){(245:101)} **カラシニコフ氏は小口径のAK-74に反対していたそうですが、どのような理由からでしょうか? 7.62mm×39は元々、9mm/7.65mm短機関銃と7.62mm×54R自動小銃の中間的な存在として また近接火器である短機関銃の射程を強化したものとしてのAK47たらしめる弾薬であった事から 近距離は兎も角、より小威力で射程の短い5.45mm×39弾に対して、懐疑的だったようです。 実際には、小隊機関銃や分隊小銃との使い分けを適切にする事で、この新弾薬は威力を発揮し ソビエトの縦深戦術はより洗練されたものへと進化を遂げる事に成ります。 しかし、現実問題としてAK47/AKMは、60年代後半以降ソビエトの手を離れて仕舞い 生産ジグを入手した支那によるAKコピーである五六式の大々的な普及によって、 AKMによる市場開拓は困難となりつつありました。 そこで注目されたのが5.45mm×39弾とそれを使用するAK74です 新NATO弾である5.56mm×45に対抗し得るものとして、今度はソビエト/露西亜が主体となって 旧WTO諸国に新弾薬と新小銃は普及する事となり、カラシニコフ氏の面目を保たれたのです。 #right(){(708:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} ----
#contents ---- **AK47とかの分解図が載ってるHP、又は書籍とかありますか? 「AK-47&カラシニコフ・バリエーション」 床井雅美著・大日本絵画 これが日本語の書籍では決定版かと思います。 #right(){(18:546)} **女子供の体力でAKは扱えますか? 子供でも扱えますが、反動がキツイので目標には当たりません。 またAKは旧ソビエト以外にも、東欧、中国が生産しております。 アフリカなどでは東欧製のAKが多く見られます。旧東ドイツ製は コストが高いので(精度もですが)、紛争地帯には出回りません。 最近は中国製が安いので多く出回っております。 #right(){(23:一等自営業 ◆kawD31MU)} **AK47とAK74性能の違いなどを教えてください 取り合えず、47は1947年、74は74年にソ連で正式採用された歩兵用 自動小銃で、最大の違いは7.62と5.45mmの口径の違いです。 外観の違い AK47 銃口:銃身をただ切っただけ マガジン:金属プレス、黒色 全体:鋳造削り出し部品多用の為、地肌に加工跡の筋が見える ストック:木製 AK74 銃口:銃身より一回り太いはね上がり防止用のマズルハイダー装備 マガジン:海老茶や黄土色の樹脂製 全体:プレス加工主体 ストック:通常木製、コの字型金属製折り畳みストックタイプ有り #right(){(44:ChKZ ◆cV/APV4o)} **AKってどう読むんですか? 7.62mmアブトマット・カラシニコバが最初の正式名称です。 その後アブトマット・カラシニコバ47(1947型)になりました。 アブトマットが自動小銃って意味だったと思います。 素人の私でも簡単操作で、セミなら良く当たるが感想です。 #right(){(44:一等自営業 ◆JYO8gZHKO.)} **AKって遠くの敵を狙い撃ちできる性能を持っているのですか。 ベトコンのスナイパーはAK47で米兵を苦しめましたけど。 #right(){(58:463)} 狙撃銃と、狙撃という行為は分けて考えねば・・・ 軍用の、専用狙撃銃(M40A1・M21・SVDドラグノフ等)は 長距離狙撃専用の銃であり、精度・射程ともに アサルトライフルの比ではない。 「専門」スナイパーが持つ銃ですね。精度が命なので、 慎重な扱いを求められる。 対してAKMやM16などの一般歩兵が使用する アサルトライフルは、精度よりも信頼性を重視してる。 落っことしたくらいでは壊れない。特にAK系は頑丈で有名ですね。 だが、「狙撃=スナイプ」という行為は、コソーリ「狙い撃つ」行為全般を指すので、 銃がなんだろうと、いきなりどこかから弾が飛んできたら それは「スナイパー」の仕業、となるわけです。 太平洋戦線でも、欧州戦線でも、あるいはベトナムやらコソヴォ等々で 狙撃兵が活躍し、おそれられましたが、彼らが皆専門のスナイパーで スコープ付きの狙撃銃を持っていたわけではなく、ただの歩兵やゲリラが 物陰から適当な銃で狙い撃ちしていた例が多いのです。 #right(){(58:469)} **AK47の弾倉は前方に曲がっておりますが、装弾数を増やすため更に前方に伸ばせませんか? 実はすでにみんな実在してる罠。 信じられないかもしれないが180°のも実在する。 尚180°の弧を描いてる曲弾倉、というものは既に第1次大戦時の軽機関銃にあった。 装弾不良が多くて「クズ」扱いされたけど。 弾倉をあまり長くすると弾送り用のスプリングが長くなって弾込めが大変になるし、 途中で引っかかったりして装弾不良が多発する。 上で紹介してるのは第一次大戦でフランス軍が採用したChauchat Mle1915軽機関銃。 http://en.wikipedia.org/wiki/Chauchat とにかくやたら故障を起こしてこんなもん使わない方がマシって代物だった。 半月型マガジンも両サイドが素通しになってるため、泥が入り込んで装弾不良になるという欠点を抱えていた。 見た目だけは時代を考えれば先進的デザインなんだが、生産能力を考えずにアイディアを盛り込みすぎる とろくなことにはならないという見本みたいなもん。 ほい #image(http://kalashnikov.guns.ru/photos/ak-mag100.jpg) >コラだよな、コラだと言ってw まぁこれは「よしやったろうじゃん」的マインドの産物で、実用性は度外視(笑 重すぎて構えるのが大変な上に、着け外しの時に銃身が曲がっちゃったらしい。 180°の弧を描いてるような弾倉で短くするには、込める弾薬が小さくないといけない。 弾薬の形状上ある一定よりも弧は小さくならないわけだから。 となると、「短い」と言っても限度がある。 いくら小さくなっても22口径の拳銃弾ではしょうがない。 それはそれで別の存在価値はあるかもだが。 あと、「送弾スプリングが長くなりすぎる」という問題からは逃げられない。 今の通常の30連弾倉でも最後の数発を込めるにはかなりの力が 必要で、「作動不慮の元になるから30連弾倉には30発弾を込めるな」なんて言われたりするほど。 弾倉が長くて湾曲しているとどうしてもスプリングや内部の弾送板が引っかかる作動不良が 起きる確率が高まる。 結局「ドラムマガジンにするかベルトリンク式にしろよ」ということで終わってしまう。 上で書かれてる重量の問題もあるし(構え辛さの他にマガジンキャッチを固く頑丈にしないと 弾倉の重さに耐えられなくなるが、操作しづらいし普通の弾倉はめた時に作動不良の元になる)。 #right{(357:679-688)} **AK-47は頑丈で故障が少なく信頼性が高いと言われますがジャムの頻度とかはどうなんでしょうか? 大昔雑誌の記事でそんな実射レポートがあったな。 AK47そのものかかバリエーションかは忘れたけど、とにかくライターが一発一発ずつ撃って(確か)1000発以上撃ったけど異常無し。 セミで撃つとトリガーがキックされて不快で不快でいやんなってシビレ切らしてレシーバー内部に砂を入れて撃っても異常無し。 ……という結果だった気がする。 #right(){(初心者スレ481)} ルーマニア製(セミオート)でテスト 1日目 300発 3日目 190発 4日目 190発 5日目 レシーバー内に砂をまぶして190発 10日目 190発マガジンからのフィーディング・トラブル(ロシア製のマガジンのみ2回) 射撃後レシーバー(ローア)に水をかける。その後,4日間放置 以後、ロシア製マガジンの使用をやめルーマニア、エジプト製のみを使う 14日目 120発 レシーバー内を含めたボルト、ボルトキャリーはドライとなりピストンのカーボン蓄積が大きくなる。 ボルトの前進閉鎖スピードが若干鈍くなる しかしまだ機能に影響は与えない 17日 120発 21日目 120発 Total1,230発。21日間のテスト終了 しかしまだまだ撃てる、これ以上撃っても、弾の浪費になってきたので中止した M16系がクリーニングなしで発射できるのは500-600発 その後はフォワード・アシストの世話にならざるを得ない 月刊Gun誌2002 5月号 **AK47系統はバレルの下にクリーニングロッドが付いてますがあれってバレルを掃除するための道具ですよね? >その他の色々なアサルトライフルにはクリーニングロッドが付いてないように見えるんですがどうやって掃除するのでしょうか? クリーニング・キットは、ストックやグリップの中などに収納している例が多い。 別の袋に収めて、他の装備品と共に持ち歩くことも。 #right{(496:623)} **AK-47は命中精度が悪いとか AKは「6MOA以上」と言われるくらいです。 100ヤードで6インチですから200m以上離れたら人型の的におさまりません。 #right{(512:935)} **オウムがAK密造しようとして失敗したそうだけど、日本の技術じゃ作るの難しいのでしょうか? あれは工場設備だけ手に入れたけど、技術者が居なかったために 素人が機械動かして作ろうとしたから失敗しただけ 中央アジアとか東南アジアには個人の銃器製造者が 合法非合法コピー問わず、手作りで作ってることもある #right{(519:806)} オウムのAK-74は材質が再現されてないため、フルオートできない。スプリング一つにしたって、強度や 張りが違ったらまともに動かないもの。ちなみにダッラの鍛冶屋が作るAKはハンドメイド削りだしなので、 加工しやすいようにレシーバーの材質がオリジナルより柔らかく強度で劣るそうで。 #right{(519:811)} **オウムがAK74のコピーに失敗したのは、動作機構ブロックをコピーできなかったという記事をみたんですが 可動部分の誤差が許容範囲を超えていたようで 完成していた試作品は手動では発砲出来た、と聞いています。 #right(){(289:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} 銃を作るのに使う鉄の材質がわからなかったから。 銃に使う鉄鋼は特殊な鋼が必要だが(特に銃身とスプリング)、それがどんな 組成なのかが解析できなかった。 だったらとりあえず適当な鉄鋼材で試作してみればよかったのだが、「コピー」 に拘ったために「とりあえず硬そうな鉄で適当に作ってみる」という事をせず、 結局「作れない」ということに。 あと、もう一つは弾が作れなかった。 銃弾を、特に薬莢を作る技術がなかったので、そこでも挫折。 流石にAKとはいえ、作った事ない人間が設計図だけでポンとは作れないよ。 一番の難点はトライ&エラーを繰り返して精度やノウハウを詰めていったり、材質的に専門家の アドバイスを受けたりしようにも法の目をかいくぐって行わなきゃならんから、それらが出来なかった。 #right(){(289:692-693)} **AKS-74Uのマズルのところに付いてるサプレッサーみたいな円筒型の部品は何なんでしょうか? 先端についてるのはフラッシュハイダー(消炎器)といって、発砲炎を小さく見えにくくするもの。 #right(){(484:353)} AK74を極限まで切り詰めた結果、ボルトを十分後退させる事が出来なくなった為に その分、ガスを拡散させる必要があり、>サプレッサーの様に見える ガス拡散室を設けた。 #right(){(484:354:昭和の忙霊 ◆PHANTOMjXE)} **AKシリーズは世界で一番流通している自動小銃ではないか? Small Arms Surveyの2001年調査によると、まさに圧倒的だな。 AK-47/74 (Other versionsとしてM-62、M-76, Type-56, Type-68) :7000万~1億丁 これに対し、 M-16:700万丁以上 G-3:700万丁以上 FAL:500~700万丁 ちなみに、全世界の小火器合計で9000万~1億2200万丁。 #right(){(カラシニコフの銃を語るスレ:92)} **純正のAK-47Ⅲ型は銃のどのあたりに「AK-47」と刻印されているのですか? >また同じく口径(7.62mm×39だと思います)が刻印されてる部分も知りたいです。 カラシニコフ小銃には形式及び口径を表示する刻印は無いようです 資料を見る限り、機関部の左側面、薬室後部にロットナンバーとプルーフマークがあるのみですね プルーフマークとは製造時の薬室の耐圧テストに合格した検査完了を示す刻印です 工業製品としての最低限度の刻印表示しかないのは、ソビエト時代には兎に角大量に ワルシャワ・パクトや紛争当事国、または反米武装勢力にカラシニコフ小銃をばら撒く為に 僅かでも省力化する目的があったようです。 #right(){(576:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AK74で採用された5.45×39ミリ弾ですが、西側の5.56ミリ弾よりさらに細かい弾にしたのはなぜでしょうか? 5.45mm弾の設計思想は、前の制式である7.62mmのそれを踏襲していました 遠距離からは7.62mm×54Rの機関銃で制圧し、機動力を生かして浸透し その間に懐に切り込んで近距離での火力勝負に持ち込む事を考えています 従って、弾薬及び小銃は軽便さと近距離での火力、殺傷能力を重視して開発されました。 #right(){(337:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **7.72×51NATO弾を使用するサイガ308とAKがあるらしいですが、余り売れなかったのでしょうか? AKは100シリーズで5.56mと7.62mm両NATO弾対応の物を輸出用に生産しています またサイガはAKベースのバリエーションで、散弾銃仕様の物は日本国内でも登録可能です #right(){(336:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AKは安全装置レバーを安全位置でも装填レバーを引いて初弾を装填できるのでしょうか? >安全位置にしていると、初弾装填レバーを手前に引っ張った時に装填レバーが >安全レバーの先端部分に当たってしまって一番手前側まで引ききる事が出来ないのではと思ってしまいました。 カラシニコフ小銃の安全レバー/射撃選択レバーの安全位置は 銃自体の遊底の動作をロックする内部・外部安全装置を兼ねていて 装填動作をするには全自動または半自動の動作モードに切り替えた後に装填操作をする事になります つまり安全位置では銃の操作が装填動作も含めて出来無い、という運用上の安全に考慮した構造になっています。 追記しておきますと電動ガンの安全レバーはうそんこです。 #right(){(334:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AK47は1947年に採用されたから「47」になったのではない? >一九四八年一月一〇日、AK47をソ連軍が制式銃に採用するという通知が届いた。 >以上、カラシニコフ (単行本)松本 仁一 (著)より 、引用。 「制式採用にする」と言う通知が届いたのですから 1948年にその手紙が出された時点では制式採用に成る事が決まった と言う事実関係しか成立しません 制式番号であるAK47は「1947年型カラシニコフ小銃」を意味する記号であって 1947年に制式化された事を示すものではありません 米国の兵器がある時期まで、採用年度を制式番号としていた ナンバリングルールとは微妙に異なる基準で決められているのです。 #right(){(585:774)} **なぜ7.62x51弾使用AKは作られなかったのでしょう? 7.62mm×51は、フルサイズのライフルカートリッジです カラシニコフの機関部分は、最大でも7.62mm×39以下の弾薬に適合しており .308NATO(7.62mm×51)では強度的なマージンや適切な操作性が得られません これはAKが本来、短機関銃の機能を強化した設計思想をもって居るからで 7.62mm×51に対応可能なものはSVDドラグノフ系のロングレシーバーとなっています。 #right(){(589:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AKMの名称には採用年度が入ってませんが何故、AKS-47には採用年度が入っているのでしょうか? AKMの形式の意味はAK47を改良した物であるという記号がMです 日本語で言うなら改カラシニコフ小銃とでも成ります またAKSとは短縮型あるいは折り畳み銃床型と言う意味のSという記号がついています したがってAK47S、AKS74あるいはAK74Sと表記しますね。 #right(){(332:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AK-47っていつ頃から世界的に普及し始めたの? AK47は、1960年代半ばから紛争地帯に供給されてきましたが ベトナム戦争以降、AK74が登場する前後から世界中に拡散しています これは第三世界における代理戦争に、直接介入する代わりに ソビエトが大量に供与しました、米国が傀儡政権や親米政権を樹立する度 敵対勢力に対して供給する事で、政変を支援し、親ソ国家に作り変えようとしたのです ソビエト崩壊後、中国がこの路線を引き継ぎ、無断製造されたAKコピーは 露西亜に利益をもたらす事無く、亜米利加を筆頭とする西側の影響力を削ぐべく 未だに大量に供給されています。 一説には、世界中の反米勢力の殆どが、AKコピー等中国からの武器供与を受けており 非対称戦争の泥沼化に拍車を掛けています。 #right(){(595:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AKの精度が低いといわれるのはもともと隙間を多めにとってるからみたいですが、リアサイトからフロントサイト間の距離が短いってのもあるんですか? カラシニコフ小銃の設計・運用思想は米国を始め西側と比較して 小銃を携帯する兵士の訓練期間の短縮および製造・整備の簡易化 機動力を生かして縦浸し、近接での弾幕および制圧火力を重視したものでした その為小銃に求められる性能は兎に角頑丈で弾薬の続く限り前線を維持出来る耐久性で 射程や運用思想は短機関銃の射程を延長した強化短機関銃というようなものでした その為照準装置も最低限のものでも必要にして十分、運用に耐えられるものです。 #right(){(329:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AK74の弾倉が長く見えるのですが >AK47の弾倉は7.62x39の30発だそうですが、5.45x39に口径の小さくなったAK74の弾倉で見た目の長さが同じなのに、 >色々なHPで容量が30発と表記されているんですが、何故でしょうか? >NATO弾の換算で言ったら40発ぐらい入りそうな気がするんですが・・・ 見た目の長さ(装着時の銃の高さ)は同じでも 5.45mm仕様は弾倉のカーブが緩やかです その分内部の有効長も短いですよ。 #right(){(326:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} >NATO共通弾倉と比較して、同じ30発なのに何故あんなに長いのか 実際には4cmほどしか違いません。 よく見ればわかりますが、M16やM4では引き金の前の部分に弾倉を収容する部分があり、 弾倉の一部を隠しています。AK74ではそのような部分の弾倉も露出しています。 この視覚的な差がおそらく一番大きいでしょう。 あとはスプリングの幅をどれだけ取るか。満タンに装填したときのスプリングの幅を 小さく取れば短くなる替わりに最後の数弾の装填はしんどくなります。 逆も真。また、きっちり短くなるスプリングは材質と工程を吟味しないと破損しやすくなります。 まあ、そのあたりの考慮も働いているのかも知れません。 #right(){(326:830)} **AK系を使用しているロシアなどではAK74に移行後、AK47やAKMを狙撃銃の代用として使っているのでしょうか? AK47用の7.62×39mmはNATOの7.62×51mmと違って、口径は同じ7.62mmでもフルパワーの小銃弾ではなく、 アサルトライフル弾として全自動射撃時のコントロールが容易なように作られています。 確かにAK74の5.45×39mmに比べればパワーはありますが、長距離狙撃に使えるレベルではありません。 そこで狙撃などにはドラグノフなどに使用されるよりパワフルで弾重のある7.62×54mmを使用することになります。 というかドラグノフを使用するわけです。 #right(){(324:601)} **AKのレシーバーは短縮したライフル弾向けの設計で、フルサイズの弾を使用するのは強度などに問題があると聞きました。 >しかし旧ユーゴスラビアで製造されたAKには7.62mmNATO弾を使用するモデルがあるようなのですが、ユーゴのAKには何か耐久性を上げる改良が施されたのでしょうか? 強度的な問題ではなく、過大な反動から来る扱い難さが問題となっています カラシニコフ系の機関部そのものの強度は、その重量からも 7.62mm×51の弾薬でも殆ど問題はありませんが、ただ長射程を取ろうとすると、 銃身長をドラグノフ系と同等まで延長しなけれなならず、AKの利点が半減してしまいます。 #right(){(610:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AKは銃弾を撃ちつくしても遊底が普通に閉鎖されて弾切れを知らせてくれないと聞きました。本当でしょうか? >64式小銃なんかは銃弾を撃ちつくすと遊底部が開ききった状態で止まりますが カラシニコフ系小銃にはボルトストップが装備されていませんが これは構造の簡略化と操作の統一性を考慮して決められたようです 射撃する為のプロセスを最初の弾倉と弾倉交換時とで同じくし 習熟するまでの時間を短縮する目的があります また最終弾発射後、弾丸押さえ(マガジンフォロワー)が最上部に来ても ボルトストップの有無で最終位置は変わりません ボルトを停止させる為の部品を追加して停止させているからで 部品を取り去ればボルトストップをオミットする事も可能です。 #right(){(321:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AKのインターフェイスってレシーバーの上のマウントしかない気がするんです >たしかM4では箱みたいなレーザーサイトや暗視スコープをハンドガードにつけて併用できるようになってましたけど >ロシアはどうしてるんでしょ? カラシニコフ系のインターフェイスが、機関部左側のアクセサリーマウントレールのみだったのは 当初、シンプルに照準眼鏡やダットサイトだけで任務をこなそうとしたからですが 非対称戦争が主たる交戦形態になった昨今、戦闘距離は常に変動する事となり カラシニコフ系を持って居る部隊も、様々な装備を同時に多数装着する必要が出て来ました そのため現行の製品には、機関部及び被筒(ハンドガード)周辺にピカテニーレイルに代表される 汎用化の為のインターフェイスを追加装備する為の部品が順次開発され 導入されています、現在開発中の改良型AKも、そのような装備が標準化されるようです。 #right(){(616:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AK47の作動性の理由で、作動するボルトグループ(ピストン、ボルトキャリア、遊底)の質量が大きくなるため安定した作動を得やすいとされてますが カラシニコフの設計思想は、作動ガスの力を大質量のボルトキャリアで受ける事で 慣性重量を大きく取り、汚れなどによる抵抗で動作に支障が出るまでの時間を 限りなく長く取ろうと言うものです、つまり大きく重い錘を動かす事で 銃の作動に使える運動エネルギーの余裕を大きく取っているのです。 この設計によりメンテナンスフリーに近い耐久性を持つ事に成功したからこそ 世界中の紛争地帯で使われるように成ったのですね。 #right(){(623:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AKのコピーにはどんなバリエーションがあるのですか? AK74 Bulgarian・・・・・・・・・ブルガリア製、元型との違いはほとんど見当たらない 88式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中国で作られた”コピー”、民間向けとして半自動専用で製作された KA Wz88・・・・・・・・・・・・・・・・ポーランド製、独自の改良が加えられている 5.45mm Assault Rifle・・・ルーマニア製、5.45mm突撃銃と呼ばれ、正式名称は定められていない M80・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ユーゴスラビア製、5.56mm×45弾を使用 MPi-AK74・・・・・・・・・・・・・・・旧東ドイツで生産されていたもの、元型との違いはほとんどない と、AK-74のモデルは膨大な量を誇るが 一目でわかるような大きな違いがあるものは多くない #right(){(314:名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM)} **AKの命中精度が悪いのは旧式のスライド式ライフル照準機を使っているからで、M16の精度が良いのはピープサイトだからと言ってたんですが >なんでピープだといいの? カラシニコフの照準器は、その設計思想である「射程を強化した短機関銃」を受けて 簡略化された結果採用された簡易可変照尺(タンジェントサイト)です ゼローイングの微調整も照星の方で行う事になっており、部品点数を減じる目的も 合わせて達成しています。 またM16等の自動小銃に、主に採用されているのぞき穴式のピープサイトは 比較的長射程でも、ピンホール効果により鮮明な標的象を得られ ある程度まで肉眼での精密射撃を可能にしています 簡単に言えば両者は運用思想から異なり、それぞれ性格の異なる小銃となっています。 #right(){(632:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **世界で最も普及してるのはAKですよね? カラシニコフ型の小銃は、実際には主に中国製の五六式とそのコピーが多数出回っていますが 現在紛争地域には、ありとあらゆる種類の銃器が使用されています これはカラシニコフ/五六式以外にも、直接または横流し等間接的に供給されているからですが 特に五六式は、反米勢力に対して大量かつ継続的に供給されている為に 特に注目され問題視されているに過ぎません。 正規の軍隊に採用された制式小銃としてなら、米国製やその他も多数あり 敢えて言うならば、不正規、非合法に最も多数が普及している、とするのが正しいのです。 #right(){(637:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AK47と74ではコントロール性や射程、殺傷能力等にどれ程の開きがあるのでしょうか? 47と74の違いは要するに使用する弾薬の違いであり、47は7.62mmで、74は5.45mmの弾を撃ちます。 5.45mmは弾の内部に中空を設けて着弾時に変形するようになっているので、 小口径高速弾でありながらも高い殺傷能力を持っています。 47よりも大型のマズルサプレッサーと小口径の弾のおかげでコントロール性は優れており、 射程は7.62mm弾の方がエネルギーが大きいので恐らく47の方が上でしょう。 具体的な数字は分かりません。 AK74の弾薬は反動が軽い。現役アサルトライフルでは最小の部類に入る。 ただストッピングパワーは工夫はされているがやはり47に劣るらしく、 治安部隊やチェチェン派遣部隊などはわざわざ47を持って行くことが多いらしい。 #right(){(301:339-344)} **アメリカではAKも普通に買えるんですか? カラシニコフの亜米利加における販路は、フリーダムではありません。 それはまた、イズマッシュの不振の理由の一つでもあります。 亜米利加で販売されて居るカラシニコフは、アサルトライフル規制によって 全自動射撃と独立した拳銃様握把と大容量弾倉が排除されています。 したがって、本来は半自動で一体型銃床を備えた所謂スポーターモデルのみの所持が 合法ですが、これを購入後、合法的に元のアサルトライフル形状に戻す事は可能です。 それにしても、規制前から亜米利加に全自動に関わる部品が存在する、と言う 限定された条件を満たし、また自動火器の所持許可等も保持している必要があり、 その意味では、お金持ちの趣味でしか所有できない、とも言えるでしょう。 #right(){(647:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AK47は朝鮮戦争には参加しなかったのでしょうか? 朝鮮戦争当時はAK-47はまだ機密度の高い装備で、友好国にも供与されてない 当時の北朝鮮軍や中国軍の装備は、モシン・ナガン、PPsh等の大戦中のソ連軍のものと 日本軍が大陸に遺棄していった三八式等、あとSKSカービン #right(){(651:332)} **AK47が初めて実戦で使用されたのは? 「1956年 第2次中東戦争 初めて実戦で使用 」 「カラシニコフ千一夜 - 日本ベンチレスト射撃協会ホームページ2004年1月30日 ... 679 1月27日から朝日新聞の朝刊にAK47設計者ミハエル・カラシニコフの記事が連載されています。 ... 682 AKの年譜1948年 ソ連軍で制式採用1950年 朝鮮戦争 間に合わず1956年 第2次中東戦争 初めて実戦で使用 ... http://www.benchrest-japan.com/bench-ak47.htm イラク戦争とAK-47? 暗いニュースリンク」 #right(){(651:霞ヶ浦の住人 ◆iQXTBGahk.)} **カラシニコフがプレス加工でなかったのはソ連のプレス加工技術が低かったからですか? カラシニコフがプレス加工を当初採用しなかったのは、生産性の問題であって コストと必要な精度が見合うようになってから改めて採用しただけの事です。 #right(){(657:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} 最初のAK-47 I型では、左右レシーバーがプレス加工+前後がスチールブロックにリベット留め。 試作品ではプレス部品にクラックが発生したのを改善し量産、しかし使い込んでるとリベット結合部にガタが出てくるので お馴染みのAK-47 II型からレシーバーが全部削り出しに退化、後にAKMで再びプレス加工、という流れだったと思うが。 #right(){(657:762)} **AK106がないのはなんで? AK100シリーズはAK74Mを元に弾薬や銃身長を変更したモデルだが、命名規則的に106に来るのは5.45mm弾のフルサイズバージョンになるのでAK74Mと被る #right(){(660:165)} **AKの発射音は独特だそうですが、どんな音ですか? 口径や薬量、銃身長や発射速度が違いますから、銃の発射音は それぞれ違います。「聞き銃」的なゲームもあったはず。 私は単射でしか聞いていませんが、M16やステアに比べると 乾いた感じの音です。 しかしAK-47で有名なのは安全装置の解除音でしょう。 スプリングの関係ではっきりした大きな音が出るので、 大変印象的らしい。あちこちで言及されています。 #right(){(666:system ◆systemVXQ2)} リアル軍隊でも銃声を聞き分ける技能は重要。 状況を判断できるからね。 太平洋戦争中の海兵隊の訓練で、 伏せさせた兵士の頭上を鹵獲した各種の銃で撃つ訓練をしたそうな※。 それを逆手にとり、敵地に潜入した特殊部隊が、 鹵獲銃を使って敵を混乱させる云々って話もある ※ユージン・スレッジ著 ペリリュー・沖縄戦記より #right(){(666:モッティ ◆uSDglizB3o)} **ブルガリア製AK派生型(RPK系を含む)のレシーバーが全てAKM / AK-74でおなじみの鋼板プレス加工ではなく、AK-47式の切削加工に見えるのですが >なぜこのような構造なのでしょうか? >参考:アーセナル社公式サイト >http://www.arsenal-bg.com/main.htm 切削加工の方が、精度、強度とも高くできる。 また、少数生産の場合は、金型が要らない分、切削加工の方が安くつく。 もっとも、大量生産のプレスに比べると俄然高くつくから、少量しか作れないから 切削加工にしている、という事情がありそう。 #right(){(669:system ◆systemVXQ2)} **テロリストはAKも自分たちで作ってるの? >オウムがAKをコピーしようとしたら強度不足で無理だったって事件がありましたが オウムのAK-74はド素人が外見だけ真似してみましたってやつなんで、 金属加工の基礎からやり直せってレベル。 手作り密造で有名なダッラ村は別にテロリストって訳じゃない。 パキスタンとアフガニスタンの国境地殻にパシュトゥン人のすむ 国家の目が届きにくい地域があるんだが、その中にあるごく普通の村で 特産品が密造銃器ってだけ。 需要もほとんどは近隣住民やみやげ物として賄われていて、 大規模テロリストが大々的に仕入れられる規模じゃない。 テロリストの銃火器の入手先についてだが、 ほとんどが密造品ではなく国家単位で製造されたもの。 特にAKはソ連が冷戦時代にアフリカや中東の自陣営国家との 物々交換貿易ではんば通過代わりにばらまいた過去があるので、 それらの国々から横流しされたり政権崩壊時に流出したりした。 あとはソ連崩壊で東欧や東ドイツなど共産圏にあった国家からの流出もあった。 正規ルートからの横流しの場合、最終使用者証明の問題を どうやってクリアするかが鍵となる。 書類だけ偽造しても紹介されて終わりなので、 大抵は担当官への賄賂や「1000個買うからそのうち500個は証明なしで売ってくれ」 なんて交渉を持ちかけたりする。 まあ中国や北朝鮮に至っては最終使用者証明なんて無視してせっせと輸出に励んでるんだが。 #right(){(677:683)} **AK47とAK74の見分け方を教えてください >AKMは銃口斜めにカットでしたよね? マガジン見れば一発 マガジンの曲がり具合がそれなりなら74 異様に曲がってるのが47系 47とMはストックが曲銃床か直銃床かで見分ける あと74にはフラッシュハイダーが付いてる #right(){(682:801)} 上の通りです。 マズルブレーキやマガジンの材質などの細かい点は、バリエーション、あるいは後付けの 部品などで変わるので、一番確実な見分け方は「マガジンのカーブがAK74の方がゆるい」です。 これは弾薬の形状に由来するので、確実です。よりまっすぐな方がAK74。 http://world.guns.ru/assault/rus/ak-akm-e.html http://world.guns.ru/assault/rus/ak-74-e.html #right(){(682:system ◆systemVXQ2)} **AKの銃身を覆う被筒部分ですが、なぜあんなに短いのでしょうか? 設計者の意図によって色々考えられますが、参考にしたとされるM1と比較しても短いですね この被筒の長さについては、手を添える位置を決める為かと思われます 実際、改良型のAKMではこの部分に突起を付ける事で銃の向きを把握し易くし 腰溜めでの射撃時の銃口の制御を容易にしています また西側諸国の場合被筒の長さについてはAR15(M16)辺りではなく セトメライフル(G3系列)を参考にしたため類似した形状になった物と思われます。 #right(){(286:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **AK-74はAK-47の長所のみを引き継ぎ、短所をほとんど克服した優秀な銃ですか? 軽量高速弾により近距離での戦闘力は向上しましたが、 射程の短縮化は、これは大きな欠点となりました。 結局AK47やRPK、SVDによる支援がより重要となったのです。 #right(){(691:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} AK74は、突撃銃を更にサブマシンガン方向に振った銃であり、 AK47に比べると有効射程が短縮したのみならず、ストッピングパワーも低下しています。 例えば、AK47なら一発当たれば無力化できるところを、AK74は二発当てる必要があるかも知れません。 従って、AK47を使いこなせる兵なら、AK47の方を好むでしょう。そのかわり、M16よりやや反動が強い AK47と違って、AK74はM16よりもさらに反動が小さく、本当の初心者でも容易に連射し、当てることができます。 しかも、拳銃弾を使うサブマシンガンとは比較にならない威力、有効射程は持っており、十分使えます。 で、AK74をメインとして一般兵に使わせつつ、必要に応じてAK47も併用するという 2本立てになっているわけです。 #right(){(691:system ◆systemVXQ2)} **AK74は47よりジャムるって本当? AK74の弾薬は、AKM(AK47)に比べて装薬量が少なく、 作動の為に利用出来る発射ガスのエネルギーはAKMより少ないので、 同じように余裕のある設計であっても、余裕が少ない分、 そのような作動不良は多く成りがちです。 それでも非常に高い作動信頼性を保持してい居る事は、言う迄もありません。 #right(){(692:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **パレスチナの特殊部隊が銀色のAK47Sを装備していたのですが、ステンレスのAKは普通に存在するモデルなんでしょうか? 金銀メッキ象嵌加工の成金AKは結構存在するそうです フセイン元イラク大統領が金メッキのMP-5をかつて所有していたのは有名ですね。 #right(){(280:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} ステンレスというのはたしかに錆びないけど、軍用兵器は錆びなくてもメンテしないと壊れるので 錆びないことはあまり利点になりません。錆びるほど放置したら、機構が働かなくなる。 でステンレスは加工しにくいとか、曲げにくいとか、高いとか、製作上の問題があるので 量産品の兵器をステンレス素材で作ることはまずありません。 #right(){(280:357)} **AKはガス圧手動調整機能があるらしいですが、どこにそのバルブがあるのか確認できません。何型から採用されたんでしょうか? ハンドガードの前にあるバレルとガスチューブをまたいでいる部品です またAK系列はガスレギュレータを省いて作動に必要な最大限度のガスをガスブロックから引き込んでいます これは究極の省力化設計で、ガスピストン/シリンダーが相当汚れてもボルトキャリアーの初動を保証していて AKの設計思想が一番現れている部分でもありますね。 #right(){(279:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **何で未だにAK-47は傾斜したストックのままベストセラーのライフルとして作られ、使用され続けているんでしょうか? >傾斜した銃把が命中精度を下げていたため、AKMではこの角度を直線的に改めたんですよね。 AK-47の開発時には、「曲銃床は反動を逃しやすいが、銃口が跳ね上がりやすい ので命中率が落ちる。直銃床は反動が強いが、銃口の跳ね上がりが少ないので 命中率の低下が少ない」ということがあまり知られていなかったから。 そもそもAK-47とその原型であるStG-44が開発されるまでは「歩兵が肩付けで 連射する自動火器」というものがほとんどなかったので仕方がない。 また、ソビエト軍はAK-47を「接近戦において自動射撃で弾をばらまき敵を 圧倒する」兵器だと位置付けていたので、命中精度がさほどでもなかったと いうことをあまり気にしなかった。 AKMではその辺は改良されたが、AK-47をコピーして作られた兄弟姉妹達はその へんの事情が製作側に伝わらなかったので当然直っていない。 「何故これではいけないのか?」という認識がないので、修正もされない。 ソビエト軍的には「その問題はAKMで直したし」ということなので、特にAK-47 の設計が変更されることもなく(というか、設計が変更されたからこそのAKM) 今に至る。 #right(){(245:101)} **カラシニコフ氏は小口径のAK-74に反対していたそうですが、どのような理由からでしょうか? 7.62mm×39は元々、9mm/7.65mm短機関銃と7.62mm×54R自動小銃の中間的な存在として また近接火器である短機関銃の射程を強化したものとしてのAK47たらしめる弾薬であった事から 近距離は兎も角、より小威力で射程の短い5.45mm×39弾に対して、懐疑的だったようです。 実際には、小隊機関銃や分隊小銃との使い分けを適切にする事で、この新弾薬は威力を発揮し ソビエトの縦深戦術はより洗練されたものへと進化を遂げる事に成ります。 しかし、現実問題としてAK47/AKMは、60年代後半以降ソビエトの手を離れて仕舞い 生産ジグを入手した支那によるAKコピーである五六式の大々的な普及によって、 AKMによる市場開拓は困難となりつつありました。 そこで注目されたのが5.45mm×39弾とそれを使用するAK74です 新NATO弾である5.56mm×45に対抗し得るものとして、今度はソビエト/露西亜が主体となって 旧WTO諸国に新弾薬と新小銃は普及する事となり、カラシニコフ氏の面目を保たれたのです。 #right(){(708:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} ----

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