軍事板初心者質問スレまとめ(FAQ)

艦船全般

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DDHやDDGなど艦種の記号の正式名称とその任務を教えて下さい

(327:434)

帝国海軍の艦は「○○型」、米国、英国の艦は「○○級」と呼ぶそうですが、この二つには明確な使い分けの理由があるのでしょうか?

使い分けではなく、本来「型」と「級」は別の用語。
「型」は「大和型」のように、艦の個別のタイプを表す際に使う。
「級」は「超弩級」のように、大概は大きさによって艦の階級を表す際に使う。
ただしこの二つはよく混同されるし、大きさによって艦を区別する事自体
現代では意味をなさなくなりつつあるから、「型」の意味で「級」を使っても
間違いではない。というか、「級」の方が一般的だしね。

ちょっと捕捉
級=Class
型=Type
日本海軍だと>26の説明の通りだけど、英海軍では
「Super Dreadnought Class(超弩級)」でも
「Renown Class(巡洋戦艦レナウン級)」でも"級"で表してるね。

"型"に当たるのは同級艦のサブタイプを表す場合。
たとえば1920~30年代建造の条約型重巡洋艦は基本的にケント級とその改造型なんだけど、
派生型ごとに
「Kent Class(ケント級)」「London Class(ロンドン級)」「Norfolk Class(ノーフォーク級)」
という場合と、総称してカウンティー級と呼び、派生型を
「County Class A type(カウンティー級A型)」
「County Class B type(カウンティー級B型)」
「County Class C type(カウンティー級C型)」
といった風にまとめる場合がある。(資料によって書き方が違ったりする)
(156:26-28)

「ヨーソロー」って一体何なんですか?

宜候【よう-そうろう】(ヨーソロー)

操艦号令の一つで艦の頭を○○○度に向けたいときに
操艦者(艦長、航海長、当直士官等)が操舵員に対して「○○○度ヨーソロー」という号令をかけます
それに対して操舵員が指示された針路に艦首を向け、針路を一定に保つことが出来るようになったときに「ヨーソロー○○○度」と答えます。
(自衛隊板「スレを立てる前にまずはここで質問を」スレ:海J)
「よく候」の転じた形で、面舵・取り舵の号令を出した後、船首が予定の方向に向いたときに
「その針路を維持しろ」という号令として使うものだそうです
(57:名無し軍曹)

公海上の船舶の「敷地」はその船舶の船籍のある国の「領土」の扱いになる。なので,空母の上空を許可なく侵入して飛ぶことは「領空侵犯」になる、ってホント?

公海上の船舶が有する海洋法条約第92条,第94,95条に定められた排他的管轄権は対象は船舶そのものに限られ,上空には及ばない。

だから、ある国の空母の上を別の国の航空機が飛ぶのは自由。

また、公海上の軍艦は他国の管轄権から免除されるだけで、「領土」の扱いというわけではない。
まあ、自国の管轄権を施行できるんだから領土みたいなもんだが,領空や領海が必然的に附属する「領土」とはまた違うものだ。
諸外国のアメリカ大使館の上空がアメリカの領空ではないのと同じ。
(初心者スレ478:452,453)

フネの話をしているスレッドによく出てくる「缶」ってなんですか?

蒸気ボイラーのこと。
(くだらない質問はここに書け!:390)

現代の軍艦では指揮を執るためと思われる場所がCICとブリッジの2つあるのはなぜですか?

通常の航海や洋上補給等の目視が必要とされる部分では艦橋から指揮をした方がやり易い部分もあるでしょう。
しかし一旦戦闘配置につくと昼夜・天候に関わらず目視距離以上の状況についても正確に把握・処理できるCICがメインでしょう。
艦橋はスペースも限られていますし明るすぎて困るという部分もあるでしょうし。
(4:471)
海自護衛艦の艦橋に戦術指揮設備なんてなんにもないぞ。あそこは航海艦橋、戦闘は別と認識した方が正しい。
(4:473)

巡洋艦 重巡洋艦 戦艦 等の軍用艦の区分けはどうやって区別してたんですか?

大戦間のワシントン条約やロンドン条約によって規定されました。
これは砲口径と排水量によって船をランク分けし、また各国のそれぞれの保有数に制限を設けることで軍事バランスを保とうという条約で、
これが規定されるまでは各国ともに似たようで違う、つまり国によってまちまちな分類でした。
 また、余談になりますが条約に参加していない国(ソ連など)は砲口径や排水量の制限にとらわれない一種独特な艦を建造しています。
(第2次ロンドン条約が成立せず)条約失効後も、すぐに大戦に突入したためか、この企画をそのまま流用した艦が建造されたりしましたが、
やがて各国とも条約の制限にとらわれない余裕を持った艦を建造するようになります。
 現代においては国ごとによって完全に異なっており、例えば米軍ではどちらも1万t近いタイコンデロガ級とアーレイバーク級イージス艦が
それぞれ巡洋艦、駆逐艦に分けられ、逆に小国では満載3000tにも満たない船でも巡洋艦と呼ばれる場合もあり、
特殊な例では日本のように上は1万tから下は2000t程度の艦を一括りに護衛艦と読んでいる国もあります。
(6:126)

現在の軍艦の装甲防御力はどれくらいですか?

弾片防御くらいはしてありますか?じゃないと、CIWSで撃ち落としても、ダメージを受けそう。
最近はケブラー張ったりして内側から弾片防御しているらしいです。
(11:G_Tomo)

昔の測距儀(砲塔の左右から出てるもの)について質問があります。

両眼に映る像が重なったときの角度で算出するという理屈はなんとなくわかるのですが、実際にどのようにして距離を割り出すのでしょうか。
ダイヤル(みたいなもの)を回して像があったら、そのときの目盛りを読めばいいのです。
(13:298)

艦船用のエンジンについて。オール・ギヤードタービン、スチームタービン、ディーゼル、ガスタービンのそれぞれの特性について教えてもらえませぬか?

スチームタービン → ボイラーで湯を沸かし、その蒸気をタービンブレードに吹き付けて
               Shaftに回転力を伝えるもの。
               但し、タービンは高速回転の方が効率がいい、一方、スクリューは
               低速回転の方が効率がいい。
ギアードタービン → そこで、スチームタービンの一種であるが、タービンブレードとShaft
              の間に減速歯車を取り付けて振動などを押さえたもの。
              タービンは高速回転可能で、それをスクリューに伝える際に低速に
              するので、燃費が良くなる。一種蒸気タービンの完成形。
ガスタービン   →  蒸気タービンはボイラーで蒸気を沸かして起動するので、いざという
              時の緊急出力が出しにくい。
              そこで、航空機用ジェットエンジンを元に、コールドスタートが可能な
              エンジンとして開発されたのがガスタービンエンジン。
ディーゼル    → タービンよりも低速で回転する往復機関であるため、燃費が良い。
              また、ボイラーが不要なので、保守点検が容易。
              但し、高速回転が不得手で高速を出しにくい。
(13:眠い人 ◆ikaJHtf2)
ディーゼルの騒音と振動も指摘した方が良いだろうね。
対潜艦艇にディーゼルが採用されなくなってきているのは、
これが大きな理由との説がある。
(13:685)

自衛隊のHPなどで書かれている排水量は確か基準排水量だと思ったんですが、排水量を満期排水量で表す国は何処がありますか?

私の知っている範囲では、自衛隊以外は全て満載排水量で表しています。
(14:351)

軍艦の最大速力について質問です。

旧帝国海軍では軍艦の最大速力は、基本的に戦闘時喫水で観測するのに対し、米海軍では公試(?空)状態で求めるため、
実際は日本海軍の艦と速力的にはそう違いがなかった様な記述を、昔、本で読んだ記憶があります。
これは事実でしょうか?
また、現在はどういった状態で、最大速力を求めているのか教えていただければ幸いです。
帝国海軍云々は事実です。
米国は…以下の平賀譲(通称、平賀不譲)のコメントですが、これは事実と違います。

燃料最低限、砲弾下ろして重量を軽くして、速力を上げたのはフランスとイタリア、そして第二次大戦前までのソ連の艦艇です。

例えば、イタリアの重巡洋艦ボルツァーノは36Knot、軽巡洋艦は36.5Knot
が結構ありましたし、駆逐艦に至っては38Knotに及んでいます。
また、フランスの駆逐艦は一応36Knotですが、ヴォークラン級の一艦、
カサールは42.85Knot、ル・ファンタスク級の一艦、ル・テリブルは45.03Knotを発揮しています。

しかしながら、実戦時にはそのような速度は全く出ませんでした。精々35Knotくらいです。

現在の軍艦は過荷状態で最大速力のチェックを行っているはずです。
(15:眠い人 ◆ikaJHtf2)

自沈ってどんな方法で沈めるのでしょうか?

キングストン弁というものがあります。
これが艦底部に装備されていて、その弁を開くと、浸水→自沈となります。
最近のものはないみたいですが…。
(14:眠い人 ◆ikaJHtf2)

何故「艦橋(ブリッジ)」と呼ぶのでしょう?どう見ても「橋」には見えないぞ?

横須賀の三笠記念艦に行くとわかる。指揮所は手すりの付いた吹きさらしの台=橋。
(17:184)
昔の船は、歩道橋のような雨ざらしの橋状構造物(ブリッジ)だった名残です。
(68:766)

艦隊型空母や艦隊型駆逐艦など「艦隊型○○」という言葉がありますが、この言葉の意味を教えてください。

「艦隊型」という言葉を使ったのは、旧日本海軍だけじゃなかったかな。
確か主力艦(戦艦)と行動をともにして遠洋航海できる艦をそう呼んだような。
半端でスマソ。誰か旧日本海軍に詳しい人が回答してくれるのを待ちましょう。
ちなみに米空母ですが、以前は攻撃空母(CVA)と対潜支援空母(CVSだったかな?)に分かれていましたが、
現在は空母1隻に対潜哨戒機も積んでたりするので、単に空母(CV(原子力推進ならCVN))となっています。
そういう意味で、現代の空母は第二次大戦当時から性格が変わっています。
(18:らむ)
艦隊型という言葉の定義は各国共通的にあるようでして…。

英語圏の駆逐艦の場合、艦隊に随伴する任務を持ったものは単にDestroyerで、
船団護衛などに従事するのは、Escort-Destroyerになっています。
元々、艦隊=艦隊決戦を行うための戦力で、その目的に特化して建造
されたものであるために、「艦隊型」という訳がついたのでしょう。

戦後は「艦隊決戦」という戦略が無くなり、艦の建造価格も上がったので、多目的に利用できる艦船が有効になりました。
そこで、「艦隊型」、それ以外という区分がされなくなったのではないでしょうか。
(18:眠い人 ◆ikaJHtf2)

軍艦の基準排水量ってなんのことをいうのですか?

弾薬満載、乗組員つき、缶の真水は積んでるけど燃料はカラという
軍縮条約でしか通用しない不思議な計測基準。
これだとフネの大きさが小さく「感じられる」
今日び使っているところはほとんど無い。

しかし海自のお役所文書は基準排水量。
4,400トン級護衛艦と書かれていても満載は6,000トン。
(19:449)

「タンブルホーム」って今ひとつよくわかりません。

Tumble formだっけかな?
これの意味は、舷側上部が内側に湾曲していることです。
カヌーとか車のデザインで未だに使われている用語なんですな。

カヌーだと通常、ガンネル部分で船幅が最大幅になるが、ハルの途中で最大幅になり、
ガンネル部分の幅が狭くなっている。壺の様な形。
ホワイトウォーター艇に多く見られる。
(20:眠い人 ◆ikaJHtf2)

軍艦に限らずフネの横っ腹からチョロチョロ流れてる水は何ですか?

機器を冷却した排水です。#right(){(20:52)}

艦隊って何隻から艦隊なんですか?

通常は軍艦が2隻から
中国では一隻からでも名乗れる。
(20:142)

自衛艦の名前はどうやって決められているのでしょうか?

自衛艦艇命名基準

護衛艦
天象・気象(月・日・雨・雪・雲等)・山岳・河川・地方の名
(同型艦は、同系統のものを用いる)

潜水艦
海象・水中動物の名

掃海艦艇
島・海峡(水道・瀬戸を含む)・種別に番号を付したもの

哨戒艦艇(魚雷艇・ミサイル艇・哨戒艇)
種別に番号を付したもの

輸送艦艇
半島の名、種別に番号を付したもの

練習艦
名所旧跡(特に風光明媚な土地)

訓練支援艦
名所旧跡(峡谷)

海洋観測艦
名所旧跡(海浜・浦)

音響測定艦
名所旧跡(灘)

砕氷艦
名所旧跡(山・氷河)

敷設艦
名所旧跡(岬)

潜水艦支援艦艇
名所旧跡(城)

試験艦
名所旧跡(文明・文化に関係するもの)

補給艦
名所旧跡(湖)

特務艦
その他

特務艇
種別に番号を付したもの等

なお、旧海軍の名残か護衛艦の中でも大型のもの(DDHやイージス)には、海軍の巡洋戦艦や、重巡の名が継承されることが多い。(はるな、こんごう等)
ちなみに、しらねは金丸元副総理のごり押しで決定。
恐らく海自サイドとしては、DDH4隻は金剛級の名前を継承させたかったと思われ。
(22:のりしお)

艇と艦ってのは何が違うのさ?

大きさ。
もちろん、どこまでが艇で、どこからが艦かは人それぞれ。
(22:207)
厳密な区別は無かったと思う。
ただ、艦には渡洋能力があるが艇には無い。
500トンあたりがラインになるんじゃないかな。
(106:624)


旧海軍の駆逐艦には船腹に艦名が書かれていましたが 戦艦 巡洋艦には書いてなかった。なぜですか?

一時期書いてたけど。
あまりサマにならなかったんで止めたようです。
(24:250)

戦争で沈んだ艦船の所有権は誰の物になるんでしょうか?

解答は「元の艦船を所有していた国の物」
(24:860)

沈没艦の復旧とは、具体的には、どのような作業をともなうものなのか、良い資料・書籍がありましたら教えてください。

上野喜一郎著「船と海のQ&A」、リチャード・プラット著の「ビジュアル博物館 難破船」
辺りがお得かと。
安物で良ければ、戦艦Prince Of Walesを引き上げて復旧させる仮想戦記(林譲二だっけ)
が実業之日本社から出てたと思います。
仮想戦記ですが、艦船の引き揚げ~復旧までがある程度工程を追って書かれていますよ。
(26:眠い人 ◆ikaJHtf2)

格納状態にした時の砲門の処理についてどなたか教えてください。(防水布/扉などでふさいだのでしょうか)

扉を閉めたんじゃないの?

日本海海戦に向けての訓練中、何かの拍子に砲郭の扉が動き、大きな音を立てた。
その音を聞いた瞬間、ある水兵の頭に黄海海戦の記憶がフラッシュバックし、
パニックに陥った。
普段威張っている旧兵の醜態に、下級兵たちは大笑い…っていうシーンが、
映画「海ゆかば」にあったはず。
(26:ジャクリ狼)

後方に火器を集中させた艦や右舷、左舷に集中配備した艦はあったのでしょうか?

後方と言えば、日本の「松島」。
片方の舷側に集中と言うのは、艦体のバランスから考えて、無いのでは?
(33:315)

艦船の、撃沈と撃破の違いってなんですか?

沈む沈まないの違い
(46:869)

船の右舷左舷をスターボードとかポートとか言うのは何故

船の右舷側→スターボード・サイド/Starboard side
船の左舷側→ポートサイド/portside
スターボードはステア(操舵する)用のオールや板が右舷側に取り付けられていたことが由来。
ポートサイドは通常乗員や荷の積み降ろしは左舷側から行うため、Port(港)に着岸する側というのが元。
(50:名無し軍曹)

自衛艦に大和とか武蔵っていう名前をつけるのはタブーなんですかね?

命名規定による
こんごう、きりしまなどは戦前の巡洋戦艦名なので、海自にはタブーは無いと思われ
(63:93)

バウソナーとハルソナーの違いを教えてください。

ソナーの搭載されてる位置が違う。
バウ(bou、船首)ソナーはその名の通り船体の一番先端に付いてる。
ハル(hull 船体)ソナーは船体に装備されてるソナー(船首も船体の一部だろ
という突っ込みはあるかもしれんが)

ソナーが船体に付くのは当たり前じゃないかと思われるかもしれないが
ソナーには曳航式ソナーというのもある。
(63:730)
付いている位置が違う、という外見上の差異がまず大きな特徴です。
ハル・ソナーは艦橋直前あたりの艦底部、真下に突き出たヒレのような部分の中に配置されており、
バウ・ソナーは艦首の下、艦底の最先端部に球状のドームを設けてその中に設置します。

海自の新鋭艦艇は最近どれもバウ・ソナーの方ばかりで、ハル・ソナーは旧式艦に多いですね。
バウ・ソナーには、ソナーの働きにとって好ましくない艦艇の機関音・推進音からソナーを遠ざけ、
またハル・ソナーのような艦底突起物ではなく球状艦首(バルバス・バウ)に内臓一体化することで
航走時の造波抵抗を減少させるといった効果が期待できます。

ついでに、バウ・ソナー採用艦の場合、投錨時に艦首の下のソナードームに錨が当たらないよう、
水面上の艦首形状を鋭角的な、先に突き出たシルエットにすることが多いです。
(63:731)

友軍駆逐艦によって雷撃処分というやつは敵に乗っ取られない為の処置ですか?

広義に於いてはその通りと言えるでしょう。
後は中にいる抜け出せない生存者に引導を渡すと言う目的も、残酷なようですが、あります。
(64:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

なぜ護衛艦は最高30ノット程度なのですか?

30ノット出れば十分で、それ以上は必要としないからです。
護衛艦(駆逐艦・フリゲート)がミサイル発射とヘリのプラットフォームに徹している現在では
数ノット最大速度を引き上げるために無用に馬力を増やしたり船体を細くすることは
船体価格の引き上げと船体容積の縮小になるだけです。
(64:599)

キングストン弁ってお風呂の栓みたいなもの?

船内の配管についたバルブで円形のハンドルで回します
(65:176)

ステルス艦をレーダーで、どの船が何トンぐらいの船に見えるの?

それは軍事機密でもかなり極秘扱いだと思うぞ。>レーダー映像

参考になるかわからないが、F117の正面方向への電波反射面積は、
テニスボール大程度しかないという。(航フ)
これも機密に属するから真相はわからないが、
だいたいのところを想定するには良いかも。
(65:865)
キーロフという旧ソ連の大型巡洋艦(25000トン)の場合、レーダには小型漁船並みのサイズに
写ったそうです。
(65:876)

太平洋戦争当時、夜間航行をしている軍艦同士は、無線以外にどうやって互いに連絡を取っていたのでしょうか。

大抵は探照灯というか灯火を用いたモールスで対処していました。
米国軍艦は殆どが無線でしたが。
(66:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

護衛艦や他の国の艦艇で、酷暑に悩まされていると言う話は出ているでしょうか?

あくまでも推定ですけど。

その艦が計画された際に、想定している作戦海面にインド洋、アラビア海が含まれているの
であれば、冷房能力は十分でしょうが、多分そんなことはないと思いますので、
難しいのではないでしょうか。

英艦、フランスの艦艇はそれぞれ、インド洋にも領土を保有していますし、
熱帯にもあります(フランス)ので、それなりの装備はしている物と思われますが、
ドイツ艦については、元々北海が作戦想定海域なので、不足している可能性があると思います。
(67:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

艦船のステルス性はどのようにして高めるのですか?

下の六つです
  • 面の角度を統一し、レーダーをあらぬ方向に反射しる
  • 水面下に沈んでレーダーが届かないようにしる
  • 自分のレーダーはあまり使わないようにしる
  • 敵に誤情報を送信しる
  • 静かにして音を聞かれないようにしる
  • 情報伝達物そのものを排除しる
(69:31)
構造物を出来るだけ簡素にし、電波の来る方向に対して角度をつけるようにして、電波の乱反射を防いだり、反射する方向を限定したりします。
それによってレシーバに電波が帰らないようにする。
(69:剣恒光@自衛隊板 ◆yl213OWCWU)

現用の米艦艇(除く原子力)の使用燃料はなんですか?

支援艦にはディーゼルも多いのでディーゼル燃料もあります。
(70:653)
フネは、ガスタービンエンジンでも燃料に灯油やジェット燃料なんか使わない、軽油かA重油使う
(70:659)

軍艦は竣工から進水までずいぶん時間がかかっている気がしますが、そのその間は何をやっているのですか?

起工から進水でしょうか?それとも進水から竣工?

前者なら船のどんがらを作ってます。
後者だとそのどんがらの中身を作るわけです。艦橋その他の構造物をのっけたり、
兵装をのせたり、それらの配線をしたり、と、船のハードを完成させるわけです。
(70:840)
言うまでもなく船体を建造しています。
商船構造に対し手間が掛かるので時間も掛かります。
(70:841)
竣工 ロールアウト
進水 船台からドック入り(ドックの中で作ってる場合は、水をいれるだけ)
船体の作成を始めたのは「起工」か「着工」ですな。
(70:海の人●海の砒素)

消磁化ってどうやってしているのでしょうか。

船にコイル積んで…ではなくドックで定期的に消磁工事するような感じですか?
でっかい消磁装置にまるごと潜水艦を入れてる写真をみたこと
があります。 乾ドックみたいなかんじで、潜水艦を囲むように装置があった。
(71:330)

旧軍の戦艦と空母の運用コストの差を知りたいです。

排水量あたりの建造費は空母のほうが割高。

あとソース失念だが、空母の維持費は戦艦の3~5倍はあったはず
(71:629)

戦艦と軍艦の違いを教えてください。

軍艦 war ship 軍用の艦船の総称
戦艦 battle ship 軍用の艦船のうちの一種類、ただし、現在は一隻もない。
(74:895)
戦艦は軍艦の一種です
(75:814)
車にたとえると、
「軍艦」がトラック
「戦艦」がダンプ

戦艦は軍艦の一種類で、戦艦はすべて軍艦だが、
軍艦には戦艦以外の物がたくさんある。

ちなみに、現在、世界中を探しても現役の戦艦はない。
(75:821)

空母や揚陸艦の基準排水量というのは搭載機やその燃料弾薬込みの値ですか?

設計図面的に燃料や弾薬・航海士などを搭載していない状態を基準排水量というんじゃ
(75:504)
排水量とは、船の大きさを表すモノではなく其の目安であり、
正確には「船の重さ」を表す考え方です。
ゴムボートと鉄舟を比べる場合等を考えてみてくらはい。
大きさなら「総㌧」で比べる方が近いでしょう。
(75:フェチ ◆kK77XB6/ug)

今現在の軍艦の材質ってなぁに?

基本的に鋼です。
最近はFRPやCFRPも使われる事が増えてきました。
アルミはトップヘビー対策の為上構に使われる事が結構有ったのですが、
耐熱温度が低く火災時のダメコンに不適なので最近は減ってるようです。
(76:771)

大戦前後に作られた巡洋艦は、下手をすると現代の艦より防御力があったりはしないの?

防御力の尺度を、装甲の厚さ“だけ”に限定すれば、確かに大戦型巡洋艦
の方が優れている“かも”しれません。
でも、大戦型巡洋艦でも、一部(デ・モイン級やバルチモア級等)を除いて、
弾薬庫ぐらいしか装甲を施していなく、船体や主砲は殆んど防御はなされて
いません。
さらに、機関のレスポンスや加速性、音響静粛性、電子戦能力等を総合的
に評価した場合、当然の事ですが現代の艦の方が遥かに防御力は高いです。
(当然、個艦防御兵器においても)
(76:803)
直接防御力(装甲)は古い巡洋艦の方が高いでしょう。
しかし間接防御力(ダメコン)は現代の方が遥かに上です。
対空能力に関しては比較になりません。
(76:804)

日清、日露ぐらいの時代の海戦ですが、砲撃戦の時 艦長は何処に立っていたのでしょうか?

後期の戦艦と同じく司令塔はありました。
此処に籠もってスリットから戦況を見つつ砲戦指揮を執ることが可能です。

但し、照準は露天艦橋のトップから指令を出さないといけませんので、
司令官は艦橋に居座っていることが多かったようです。
(77:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
艦橋にいます。

艦長が入るかどうかは詳しい人に丸投げしますが、艦橋には司令塔があります。
司令塔には356ミリ装甲板が施されているので、司令部にとっては安全地帯です。
東郷さんは頑として入りませんでしたが。
(77:名無しトンボ釣り)

WWII時代、イギリス艦がHMS、アメリカ艦がUSS、ドイツ艦がKMSになるらしいですが、イタリア海軍艦船はどうなるんでしょう?

WWII以前、イタリアでは海軍をRegia Marinaと称していました。
ニュアンスとしては英海軍のRoyal Navyと同じ様なものです。
そして、その時期のイタリア海軍では、水上艦艇にはRN、潜水艦にはRSの接頭語をつけていました。
RNはRegia Naveの略で、こちらは英国のHMS(His (Her) Majesty Ship)と同じ様なニュアンスです。
RSの方は残念ながら何の略だか解りませんでした(Regia Sommergibiliであろうか?)。
戦後、1945年か1946年にRegia Marinaの呼称はMarina Militareに変更され、RN、RSの接頭語もなくなりました。
(78:704)

陣形を組んで航行中の給油艦(燃料満載)が潜水艦などからの魚雷攻撃を受けたら、爆発したりして周囲の艦は巻き込まれますか?

現代の話なら有り得ません。ミサイルの射程で陣形を組んでるので肉眼で視認する
のが困難な位離れてます。
あと、その給油艦が、空母や駆逐艦に燃料を供給中だったら、供給中のホースを伝って供給を受けている艦に引火、なんてことはありえますか?
基本的に軽油ですから、水線下に魚雷を食らっても瞬間的に爆発したり、炎上したりはしないような?
火災発生→温度上昇→燃料に引火の順でしょう。
(78:301)

『復原性』とはどうゆう意味ですか?

船舶が傾斜した時、もとの状態に戻る性能。
(79:10)

最近の対空兵器を搭載している艦艇同志の戦闘になった場合、20~30kmまで接近して砲撃戦になったりするんでしょうか?

現代の戦闘はエアカバーなしでは到底成し得ません。敵艦隊の殲滅を図るなら
航空攻撃が主体になり、潜水艦による攻撃で補完する事になるでしょう。
両者による攻撃もなく艦艇同士が接近して戦うなど異常としか言いようがないのでは。
CIWSに関しても、たとえ迎撃に成功しても破片によるスプリンター被害などが考えられ、
完全な防御とは言い切れません。
もし考えられるとすれば、中小海軍同士の領海警備のゴタゴタで威嚇発砲といった
シチュエーションかな?
(79:89)

発電用原子炉と艦載原子炉の違いを教えてください。

原理的には何ら変わらないでツ。
問題になるのは、船体というスペースの限られた中で補記類の可能な限りの小型・軽量化と
原子力船の船体動揺時や座礁・沈没の時の傾斜時における原子炉停止後の安全確保など
船の上でしか起こりようがない問題を解決する事です。
ちなみに「むつ」の原子炉の大きさは重量は約3,180トンにも達するそうな。
(「むつ」総トン数約8,000トン,主機出力約10,000馬力)
(79:455)

アメリカの空母とか巡洋艦って、舵は1つだけなんですか?

現代の米空母なら舵は4枚。アーレイ・バーク級駆逐艦でも舵は2枚。
舵が1枚なのはO・H・ペリー級のフリゲイトくらい。
(79:502)
舵の数と言うより、ペリー級は1軸、その他の船は大体が2軸。
例外はあるかもしれないがペラの数と舵の数は同じと考えて良い。
(79:509)

駆逐艦や潜水艦は何故「軍艦」ではないのでしょう?軍が保有する艦だから「軍艦」と呼ぶのではないんですか?

おそらく旧海軍のことをいっているのだと思いますが、国際法的なものでは駆逐艦や潜水艦も軍艦です。
ただし、旧海軍の制度上ではこれらの艦(や補給艦や揚陸艦その他)は正式な「軍艦」ではありませんでした。
これらの艦のの艦長は○○艦長(駆逐艦長や潜水艦長)と呼ばれ、通常の「軍艦」の「艦長」よりも
格が低くなっていて、艦の指揮以外の権限が限られており、それぞれの隊司令が「艦長」と同じ権限を
持っています。具体的に言うと人事の権限などですね。
また艦自体でも「軍艦」は艦種に菊の御紋章をつけられる、などの違いがありました。


戦闘用艦艇すらいわゆる「軍艦」と「それ以外」に分けていたのは日本だけだったと思います。
(79:612)

現在の護衛艦には弾薬庫は装備されているのですか?

火器がある以上当然弾薬庫はあります。
ただ、艦によっては一部の兵装(対艦ミサイルや対潜ロケット等)には、発射機に
装填されているもの以外に予備弾を積んでいない、という構造になっているものもあります。
それには装甲が施されているのですか?
 基本的に現在の軍艦には昔で言うところの”装甲”はありません。
 鉄板の厚さよりも電子機器による電子妨害や、ミサイルや砲による”積極防御”で守るのが
現代の海戦です。
 ただ、弾薬庫や艦橋に破片防御のためにケブラ―繊維の内張を貼ったり、といった程度の
防護策はあります(海上自衛隊の護衛艦に装備されているかどうかは不明)
それには平時にも弾薬が保管されているのですか?
 されています。砲や発射機に”装填”されていないだけです。
 一般公開の時にはミサイルの発射機からミサイルを降ろしておく、ということは
ありますが。
 CIWSは自動式の機械なので勝手に作動した時の危険性を考えて、訓練/戦闘時の
使用直前まで弾倉からも弾は抜いてありますけれど・・・。
係留時に艦載砲やファランクスに弾薬は装填されているのですか?
 装填はされていません。チャンバーが空なのを確認して安全装置がかかってます。

 ・・・でも、係留時にCIWSを誤発させたことがあってその時は、管理責任者が
「弾を抜いて弾薬庫にしまうのが面倒なので、弾装に詰めたままにしておいた」(汗
ということだったので(汗 どれくらい厳重に守っているかは、ちょっと自信がありません・・・。
(79:753)
もちろん弾薬庫はあります。
昔とは比較にならないほど防火・消火設備が充実しています。
装甲に関しては機密扱いですが、もっとも厳重な部分の一つでしょう。
日本ではありませんが、アメリカ海軍の駆逐艦の弾薬庫のドアは30㎝前後の厚さがありました。
金庫のドアを想像してください。
ただ、大戦中の戦艦や巡洋艦に比べれば装甲材の厚み自体は薄いと推定できます。

むろん、平時も弾薬は搭載していますが、
各砲塔やランチャーには装填されてはいません。
ただしいつでも装填できるように準備はしてあるはずで、
このレスポンスタイムもまた機密情報に属します。
(79:754)

現在の軍艦には装甲が施されていないそうですが航空機から機銃掃射を受けただけでも大きな被害を受けてしまうのですか?

まあ、そういうことになりますけれどね(w

米艦艇は重要区画にケブラーによる装甲を施していますが、これはあくまでも
対艦ミサイルの破片によるスプリンター被害を想定して施された物です。
対物ライフルの狙撃程度なら防げるでしょうが、航空機の機関砲まではとても無理。

最も航空機からの射撃で有効なダメージを与えるほどの弾量を打ち込めるとは思いませんが。
(79:791)
フォークランド紛争ではアルゼンチンのスカイホークパイロットは
マストの間を飛ぶ位に低く飛んだとか。おかげで爆弾が不発だらけ
技量的にはブリッジを狙えるパイロットはいるでしょうが、
船の対空兵装によってそこまで近づけないハズということになっているのでは
(79:795)

旧日本海軍の残った艦艇は、終戦後すべて廃棄されてしまったのでしょうか?

わずかな生き残り組は賠償として戦勝国にとり上げられたり、原爆実験の標的になってしまいました。
軍の再建にあたり、「梨」という駆逐艦が「わかば」として復活しています。
(79:955)

最新鋭の軍艦でも(除潜水艦)台風を回避するのですか?

潜水艦を含め回避しますよ
(80:929)

軍艦などをどうしてしばしば「一杯・二杯」と数えるのでしょう?

「杯」は軍艦に限らず船舶一般を数えるのに用いる助数詞。
一般的には器に盛った液体・飯などの類や烏賊・蛸を数える際にも用いる。

ただ、ふつう軍艦や船舶を数えるなら「隻」の方がメジャーという気もしないではない。
軍事板で聞くより、言語学板あたりで聞いた方が的確な回答が得られると思われ。
(83:877)

帝国海軍に限らず、艦船の砲撃力を測るときや砲撃練習するときに何を標的にしてたんでしょう?

小さい船に幕的を付けて他の船に曳航してもらい
それを的に射撃をします。あとは摂津に撃ち込むとかも。
(84:550)
演習の時には、染料を詰めた弾とか使ってましたよね。
着弾した際の水柱とかに色が付くんではっきり艦が識別できます。

破壊力は…やっぱし、正確には破壊してみるしか判らんのでは?
図上の計算は出来るでしょうけど。
(84:552)

なぜ軍艦はデザインを重んずるのですか?

貴方のデザインの定義がわかりません。
いかなる兵器でも、デザインは存在します。
戦闘機だって、戦車だって、モックアップや試作車両どさどさ作りますよ。
(84:739)
船は車輌や航空機と違ってデカイので実物大のモックアップはなかなか作れないでしょう
(84:740)
フネを作る前に模型を作って、実験施設などで流水プールに実際に浮かべてみて、
流体力学上の艦体の航行性能を事前シミュレートするってのは割とよくやらない?

最近であればコンピュータでシミュレートできるようになったのかも知れんけど、
艦全長は旋回性能に影響するだろうし、艦全幅は速度に影響するし。球状艦首だって
昔は実際に作ってプールに浮かべてみてその性能や効率を確認したりしてたと思うぞ。
今でも防衛庁技術研究所の流体力学実験室には実験用水槽がちゃんとある。

あと、武装や設備の配置なんかの都合や利便性、各部の干渉度合なんかを測る上でも
立体的なモノを試しに作ってみる意味はあると思うけどな。

ついでに航空機も、空気抵抗計測などの理由で模型やモックアップは作ってる。
浜松の空自広報館行けば、F-2支援戦闘機のモックアップ展示されてるはずだよ。
(84:765)
兵器ですから、別に見てくれなんて優先してないでしょう。
効率的・機能的に作ってみたら、後でそれが結果的に良いデザインに見えたというだけでは?
(84:767)
軍艦に限らず多くの兵器は模型での検証を行います。ただし、それは性能を評価する上で
必要な実験等の話。「見た目の威厳を検討する」と言う意味では軍艦も模型で検証したと言うのは
聞かないですねぇ。あるいは、民間造船所で大型艦を建造した際に、記念としてその艦の模型を
作ったと言う話、あるいは帆船模型の由来が「大航海時代に造船ギルドが新しい船を建造するとき、
国王などのパトロンにその船を説明するのに模型を用いた」と言う辺りとごっちゃになっているのかと。

で、WW2直前辺りまでは各国軍事力の象徴として軍艦、特に戦艦や(海外派遣に多用された)巡洋艦が
重要な役割を果たしていました。その意味で軍艦に「いかにも強そうに見える」事が求められたのは事実。
それに対して戦車や戦闘機は「強そうに見える」事が(軍、政府上層部の趣味的な問題以上の形で)重要視
されたと言うことが無かったのは基本的に「消耗品だから」なのではないか? と個人的に思ってみたり。

なお、現代では「強そうに見える」等という要素はきっぱりはっきり切り捨てられています。でなけりゃ
F-117やB-2や次世代水上戦闘艦みたいなステルス兵器はまず無いでしょう~
(84:790)
練習巡洋艦香取クラスの設計では儀礼的外国訪問において
十分な威容を示せる様に、ということで外観上いろいろ検討を加えたそうです。
福井静夫しによれば、威容を与えるのにそれほど成功したようには見えないそうですが、
それなりに端正で重厚な艦様にまとまっていると思います。
(84:797)

ノットって時速何キロにあたるのですか?

1ノット=1.852km/時
(86:146)

排水量って何の基準ですか?

排水量は読んで字のごとく船を水に浮かべた時に船の容積で刷きだされる水の量です。
(86:146)
排水量トン:船体重量
船全体の重さを指す。艦艇など、容積や積荷が問題ではない船を、統一的に図る尺度。
見た目同じ大きさでも、排水量トンが大きいと言うことは、武器弾薬が多く積んであるとか、
装甲重量・隔壁が大きく強いと言うことである。
基準排水量、常備排水量、満載排水量、水中排水量 など、色々な基準がある。
満載排水量:燃料弾薬など、積めるだけ積んだ重さ。=/=出港時の重さ。
港で浮かんでいるだけなら、もっと積めるだろうが、それでは戦えない。
水中排水量:潜水艦の潜航中の排水量を示す。
基準排水量:燃料が何割など、戦場に着いた時の想定。
=/=実際働いている時の重さそういう意味では、出港時の排水量 > 入港時の排水量 である。
軍縮会議の時、どの時点の排水量を基準にするかが焦点となった。
船自体の重さ、いや、燃料弾薬があってはじめて戦力、いやいや、
戦闘海域に着いた時の重さが初めて勝負の時点・・・航続力の大きい日本の艦は搭載燃料を計上したくなかったし、
搭載量の不足分を随伴するタンカーからもらうアメリカは燃料をすべて計上しても問題はなかったし。
(日本は1隻単独でも戦力だが、アメリカは補給を含めて戦力と言う、この時点から発想が異なっていたワケ)
もちろん各国、計算値をごまかし、正直に作った国などどこにもない。
(86:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
ちょっと気になる点があったので。

基準排水量:燃料が何割など、戦場に着いた時の想定。=/=実際働いている時の重さそういう意味では、
出港時の排水量 > 入港時の排水量 である。
これ間違い。戦場に着いたときの想定は常備排水量、あるいは公試排水量。どれだけ積むかは各国で異なるが
グランプリ出版「軍艦メカニズム図鑑 日本の駆逐艦」だと、
常備排水量;大正末までは燃料1/4,真水1/2.弾薬3/4,飛行機1/2。
        その後は戦場に到達した状態(いわゆる2/3状態)
公試排水量;完成した艦の性能試験時に、戦闘開始時の状態に近くする為の基準。常備排水量に近い
        弾薬、飛行機、乗員は定数一杯、燃料、水、食料は往路消費を考えて2/3搭載。
基準排水量;条約における基準の排水量。満載状態から燃料、予備缶水の全てを抜いた状態。

航続力の大きい日本の艦は搭載燃料を計上したくなかったし、搭載量の不足分を随伴
するタンカーからもらうアメリカは燃料をすべて計上しても問題はなかったし。
ここも違うかと。近海での艦隊決戦を主目的とした日本海軍に対して通商路護衛を重視した米英は
航続力(=燃料搭載量)を重視していたから満載排水量で合わせるとむしろ日本有利。それが嫌な
米英のごり押しで弾薬満載、燃料0というみょうちくりんな(そして日本にとっては不利な)基準で
排水量を測定する事になった、と自分は何かの本で読んでいましたが・・・・・・
(86:185)

日本軍の軍艦などの名前の一覧ってありますか?

聯合艦隊軍艦銘銘伝、買え。
番号名以外の固有艦名、全部載ってる。
(86:390)

戦艦、巡洋艦、巡洋戦艦の区分がイマイチよくわかりません。

戦艦=敵戦艦と殴り合う。それだけを考えた性能。
WWⅡレベルだと最低でも30cm砲以上。
速度は旧式艦だと20ノットがやっとだけど新鋭艦では30ノットを超えるものも。

巡洋戦艦=戦艦に準ずる攻撃力と巡洋艦に準ずる機動力。
WWⅡではWWⅠから存在した、このカテゴリーに忠実な旧世代艦7隻(英3、日4)と
1930年代頃からブームになった3万t前後でバランスのとれた、
しかし戦艦とやり合うにはやや不足な攻防力を備えた新世代艦
(仏ダンケルク、独シャルンホルスト、米アラスカなど)がある。
ただし正式に巡洋戦艦と呼ばれたのは旧世代艦のみ。
他に例外的に米アイオワも巡洋戦艦の一種と言える。

巡洋艦=戦艦が敵戦艦に備えるため簡単には動けない中、事実上もっとも活動する主力艦。
巡洋艦のキモは航洋性で、攻防は二の次。
駆逐艦では難儀する外洋をスイスイ行けなきゃ巡洋艦を名乗る資格なし。
(86:483)
日本の12隻の戦艦・巡洋戦艦のうち40センチ以上の主砲を積んでいたのは
長門・陸奥・大和・武蔵の4隻だけ。あとの8隻は36センチ砲。

また、速度に関しては特に規定無し。
概して排水量の大きい船ほど速度は遅い傾向があるにはあるが、
30ノットオーバーの速度を出せる戦艦というのもちゃんとあった。

どうしても分類したいなら排水量で分けた方がまだ分かりやすいと思う。
だいたい15000トン以上が戦艦・巡洋戦艦、15000~7000トンが巡洋艦、
7000~3000トンくらいが駆逐艦。あくまでもWW2時代の区分だけれど。

湾岸戦争まで現役だった最後のアメリカ戦艦アイオワ型は、近代化改装で
ミサイル戦艦と呼べるものに近い役割を負っていないこともなかったかも。
(86:484)
それらミサイルを発射できるだけの航空兵力を備えていないと、
ミサイルだけ用意しても意味がありませんな。
仮にそれらを地上から発射できるようにしたとしても、
空爆で潰す事を英軍は考えるでしょう。
(87:177)

海上自衛隊は、所有するなぜ駆逐艦やそれ以上のクラスの艦のことを『護衛艦』という呼びかたをするのですか?

陸上自衛隊の「戦車」も発足当初は、「特車」と呼称されていました。
現在でも、航空自衛隊では、「戦闘爆撃機」は使わず、「支援戦闘機」と言っています。

元々、戦力不保持を建前に歪に成長してきたので、こういう言い換えが発生しています。

他国の例では、何処から見ても、航空母艦なソ連のキエフ級空母は、
トルコの海峡通過のために、対潜巡洋艦と呼称していますし、
固定翼機空母を持てなかった英国では、インビンシブル級を当初、全通甲板型巡洋艦と呼称したりしています。
(87:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

スクリューよりマグロやクジラのヒレの方が、エネルギー効率やスピードがいいのでしょうか?

実際のところ軍事的にみてメリットは大きくなりそうですか?
防衛庁技術研究本部第1研究所の流体力学研究所では、おっしゃられるような
ひれを使った推進装置の研究に取り組んでいます。
先日実際にトビエイの推進方法を模した模型による水槽試験に成功しました。
この推進方法による長所はプロペラより静粛性に優れていることで、将来は
潜水艦やROVへの応用が期待される技術だということです。
(87:名無し軍曹)

現代の艦船において、マストは「アンテナをなるべく高い位置に設置する」以外に必要とされる理由はあるのでしょうか?

それだけです。
まあ、旗をなるべく高い位置に掲揚するってのもあるかも。
(88:735)
強いて言えば各種アンテナを煙突からの高熱や煙から避けるため。
それから各種アンテナを電波の干渉を避けるため離した場所に置きたいし。
あとマストは旗旒信号を出すために必要という理由もありますね。
(88:名無し軍曹)

トップヘビーの逆はなんと呼ぶのでしょうか?

ボトムヘビー。
そのまんま。
(90:17)

キングストン弁、どんな艦にも(現代の艦にも)付いているのでしょうか?

キングストン弁はそもそもボイラー用の水を取水する所に付ける弁だから(自沈専用では無い)
ボイラーを搭載した船なら付いてる。
(90:234)

軍艦にCICが作られたのはいつ頃からなのでしょうか?

ざっと調べた限りでは、米海軍ではフレッチャー級がCIC室の装備を始めた
最初の駆逐艦でした。
ただし初期の艦には備わっておらず、1943年になって装備が決定され、
これに従って既成の艦も改装が行なわれたようです。
CV-6エンタープライズも43年にCIC室を設けており、
米海軍では大体そのあたりなのではないかと。
(91:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

昭和17年6月6日航空母艦『飛龍』の山口多門長官と加来止男艦長が「月見でもしよう」と言葉を残して艦とともに海に消えた。

なぜ沈没する艦にのこるのですか?海軍の伝統ですか?
英国海軍の伝統です。

その伝統を日本海軍は引き継いだために、沈没する際には艦長が残る様になりました。
また、航空母艦には菊の紋章が付いているため、天皇陛下から下賜された艦をおめおめ
と捨てられるものではないと言う考えも蔓延していました。

商船でもそれは同じで、波間に消えた船長も多数居ります。
(91:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

ダメコンの実際の詳細について教えてください。なぜ人手がいるのですか?

魚雷の場合・・水防区画の閉鎖 遠隔操作はできないのでしょうか?
ミサイルの場合・・火災消火>人数よりポンプ能力や、機材移動の機械力が重要なのではないでしょうか?
簡単に言えばダメコンは定型業務では無いからです。
隔壁は歪む・電源が死ぬなど変化した状況で、
状況に対応できる創意が有り冗長性を持ち多様な作業を行う人力が最後は頼りとなるのです。
もちろん自動化できる部分は自動化の努力が行われており、同クラスの艦では乗組員が年々減少しています。
(91:574)

大型艦なら数百mにもなりますし、数階建てなわけですが、艦内の移動は全部徒歩、階段ですか?

エスカレーター・エレンベーターのメリットは何でしょう?
もちろん重量物(砲弾)運搬用のリフト等はあります。
(91:574)

軍用艦を呼ぶ時に「~級」と良く言いますが、何故にわざわざ「級」付けするのでしょうか?

そりゃ、パッと見でとリンカーンとルーズヴェルトの区別が付く奴は少ないんだから、
見つけたら「ニミッツ級発見」と報告するしか無いだろうに。

 細部に違いがあっても同じ図面で作られてる軍艦を語る時も、
「アイオワ」の特徴というよりも、「アイオワ級の特徴」と言った方が正確だ。
(91:722)
「級」以外に「型」もあります。
英訳では「class」と「type」なのですが、両者の区別は相当レベルの高い軍ヲタでも苦労する
難しい問題です(w
(91:723)

第○戦速(船速?)とはどういう意味なのでしょうか?

ここを読んで下さい。
http://www.warbirds.jp/ansq/21/B2001168.html
(92:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

衝角が使われた最後の海戦は何なのでしょうか?

リッサ沖海戦がその最後期の海戦ですが、1879年の太平洋戦争でのイキケ海戦
で、Peru海軍の装甲フリゲート艦HuascarがChile海軍のコルベットEsmeraldaが戦い、
Esmeraldaが機関停止した後、Huascarが三度に渡ってRamを用いて体当たりを掛けて
います。
ついでに、アボルダージュによる接舷戦が行われた最後の海戦でもあります。

事故ならば、1897年に扶桑が沈没したのも、松島の衝角ですし、第一次大戦でも、巡洋艦
が他艦に衝突し、衝角によって沈んだケースもあります。
(92:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

現代アジアの海軍艦艇について日本語で紹介しているサイトなどありましたら教えてください。

ありませぬ。
世艦のバックナンバーを買うのが一番確実です。
英語ならありますけどね………。
(92:432)

「至近弾」についてなのですが、直接被弾したわけでもない弾が、艦に与える影響とはなんですか?

水圧と破片
(92:563)
あ、爆風も
(92:564)
まず、艦のすぐ近くで水中で爆弾が爆発したら、猛烈な水圧を受ける。
艦体が歪んだりして浸水する事もあるし、舵やスクリューが壊れることもある。
(舵が歪んで真っ直ぐ走れなくなりその場でグルグル廻るだけしかできなくなる・・・なんてことも)

水上表面で爆発したなら当然破片や爆風が飛んでくるからそれによる被害を受ける。

あと、水中爆発水上爆発どちらにせよ水柱が立ち、
大量の水が滝のように降り注いでくることになる(叩きつけてくる、というほうが近い)。
それをかぶったら甲板上のいろいろなもの(機銃とか人間とか…)が流されていくことにより被害を受ける。

それになにより、強烈な衝撃を受けることにより艦体は激しく揺れるので、
衝撃で精密機器(照準装置とか)が壊れる、
人員が転倒して負傷(時には、司令官や艦長が転倒して気絶、命令系統ストップ・・・などということも)、
といった損害が発生する。

至近弾と言えどもバカにはできない。
(92:570)
追加しますと、火災も発生します。
衝撃で電線がショートしたりするのが理由。
ヨークタウンだったかエンタープライズだったか、至近弾による被害発生と対応に関する記述を読んだことがありますが、
水線下で発生した火災には大層苦労していましたよ。
(92:ゆうか ◆9a1boPv5wk)

軍艦(沿岸用は除く)に風呂やシャワーが装備されていなっかたらどうなるでしょうか?

バケツで海の水を汲んで、甲板で浴びるでしょうな。
臭くなるし、不快でもあるし。
(93:115)
というか、軍艦の風呂やシャワーは海水を使う例が少なくないです。
最近の軍艦は知りませんが。
(93:ゆうか ◆9a1boPv5wk)

とりかじ20とか、おもかじはどういう意味なんでしょうか

取り舵=進路を左方向に変える
面舵 =進路を右方向に変える。
取り舵20は、今進んでいる進路から左方向に20度(360度表記で)進路を変更する、ということです。
(93:681)
取舵(とりかじ)・面舵(おもかじ)。海軍に限らず船舶一般で用いられる用語。
船の舵を切って左方向へ船首を向けるのが取舵・右方向へ向けるのが面舵。

語源は十二支。十二支は方位を表すのにも使われ、
「子」を真北・「卯」を真東・「午」を真南・「酉」を真西とする。

そして、酉の方角に向かうのでトリカジ、卯の方角に向かうのでウ・ム・カジ→オモカジ。
これに漢字を当てはめて取舵・面舵となった。
(93:683)
面舵20゜とは舵角を指示しているので、進路とは違います。
ただ、「面舵(取舵)○○゜の所」と言えば、
今の進路から○○゜進路を変更しますが、通常あまり大きな変針指示はしません。
(93:685)

軍艦とかの乗組員の体力とかの維持ってどうするんでしょうか

海兵隊ってデブになったらやめなければならないって聞いたんですが本当ですか
そういう機材を積んでる艦もある

海兵隊に限らず体型、健康の自己管理のできない人間は・・・
(93:92)

軍艦の集中防御の開発者や開発経緯について教えてください。

集中防御方式自体は、1880年にイタリアで完成した戦艦"Caio Duilio"級がその趨りです。
この防御方式は、Benedetto Brinによって考案されました。
この艦は大口径の17.7in砲を4門、船体中央部に装備しました。
その武装関係の重量は、砲一門だけで101.6tに及び、可成りの重量になります。

更にこの砲に耐えうる防御をするためには、Creusot Steelの装甲板を550mmの厚さに張り
巡らさなければ成らず、当時の貧弱な機関では、船体の全周防御は不可能です。
此処で、発想の転換を行い、弾薬庫、砲塔、機関部だけを装甲で覆い、周辺部は30~50mmで
妥協する防御方式が誕生しました。

以後、英国のInflexibleを始めとして、集中防御方式を採用した戦艦が多かったのですが、弩級艦
初期に一度、滲炭式表面硬化鋼の発達などの要因で全周防御方式に戻っています。
これは、日露戦争の戦訓で、水線部の防御を重視した結果でもあります。
しかし、主砲口径の増大、徹甲弾の発達などもあり、これに対抗する防御を行うと、再び戦艦の機
動力が犠牲になるため、Nevada級で再び集中防御方式を取り入れることになった訳です。
(94:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

WWⅡではサルベージはどのような方法でおこなわれていたのですか?

沈没船の両脇に浮力タンクを取り付け、その浮力を利用して引き揚げていたようです。
または沈船の内部に空気を吹き込んで浮力を与えたり。
(伊33潜水艦の引き揚げ時の写真などがネットでも見られますので参考にしてください。)
(94:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

記念艦となっているものを除いて、アメリカ海軍がモスポールやらなにやらで保管している軍艦の中で一番古いものは何ですか?

正確には現役だが、「コンステチューション」が一番年寄り
(94:31)

第二次世界大戦中の日本の艦艇の外板は溶接ですか?

戦前および戦時中は溶接棒の開発が出来ずに、溶接不良が続発しました
(ドイツから技術輸入すれば良かったのですが@後知恵)
で、ほとんどはリベット(鋲接)です (溶接構造なのは「蒼龍」と他にあったっけ?)
戦後作られた民間船舶も、昭和40年ころまではほとんど鋲接でした
外板は熱間鍛造というか圧延で作られます これに関しては、現在でも変わりはありません
鋲接は外板が重なってる必要があるので、溶接よりどうしても重量が嵩むのと、表面を平滑にしにくいのが難点です
軍船の場合は、被弾時の衝撃で鋲が緩んで浸水してくるのが問題であったと思われます
緩んでしまった場合は「コーキング」といって、金属を延ばして密着させる作業が必要になります
装甲は外板に後から取りつけられるのが普通です
(94:266)
空母龍鳳(潜水母艦大鯨)が電気溶接構造。

もっとも、溶接しているうちに船体が反って歪んでしまい、直すのが大変だったとか。
(94:267)

よく「16DDH」や「15DDG」などと海自の艦艇を表しているのを見るのですが、この「16」や「15」とは一体何なのでしょう

その艦の予算が執行される(といわれる)年度。
16DDHなら今年予算が承認されたら平成16年度から予算が執行される。
つまり建造が始まるわけ。
(94:316)

時代の流れとして、軍艦の燃料が石炭から石油に代わったのは、しょうがなかったのでしょうか?

ボイラーエンジンならば、石炭を燃料にしたままではよろしくなかったんでしょうか?
軍艦には高速・大馬力・大航続距離が要求されます。
(同じ理由で現在の軍艦はディーゼルやガスタービンです)
これらの要求を無視できれば石炭の使用を続けることは可能だったでしょう。
実際、戦中戦後にはまだまだ石炭船は普通に走っていました。
(大半が民間、それも沿岸航海用の小型船でしたが)

石炭と重油では、燃やしたときの熱量が全く違うのです。
単純にいって重油の方がパワーがでる。
のみならず、搭載燃料量が重油の方が格段に増やせる。
石炭船の頃は、甲板にまで石炭を山積みすることがよくありました。
それでも足りなかった。
(94:756)

イタリアの軍艦ってホントにカコイイのですか?

Italyの艦艇は、まずFranceの軍艦を念頭にしていました。
(第一次大戦までは、お隣、Austria-Hungary二重帝国の軍艦を念頭にしていましたが)

また、主に地中海での使用を前提に建造されています。
従って、波の穏やかな地中海では最高性能を発揮するようになっています。
個々の艦も特徴的で、ロシアの艦などがお手本にしています。
(95:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

旗艦の役目ってどんな物があるのですか?

あたりまえの話ですが、旗艦ってのは艦隊司令を乗っけるのがお役目。
司令が乗艦するとなれば幕僚以下数十人のスタッフも乗り組まにゃあいかん。
んで、艦隊の指揮を執るための高度な通信機能が必要。
さらには集められた情報を分析するための分析機器やデータベースが必要。

昔と違って通信機器の発達で必ずしも艦隊に随伴する必要が薄れてきたわけで、
艦として酷使されないというのはそういうこと。
おそらく必要があれば一時的に他の揚陸艦(スペースに余裕があるため)に間借り
する事になると思われ。
(95:659)

魚雷やミサイルを2,3発喰らっても戦闘力を失わない護衛艦を作るには何t(基準排水量)位必要ですか?

ひょっとして、護衛艦などを無力化する為には、沈めるしかない、っと思っていませんか?

戦闘能力を奪うためには、船を沈めるよりもむしろ、レーダーや火力管制装置を破壊する方が効率が良い。
その意味では、艦橋が火達磨になっていれば充分、水上戦闘艦は無力化される。
(95:811)

東京湾の観艦式で海自の船で航行中、黒煙を大量に吐いている船と全然煙を出さない船が有ったのですが、両者の違いは何ですか?

ディーゼルとガスタービンのちがいでつ
ディーゼルが煙出します
両方装備している船もあります。

ディーゼル>燃費よし
ガスタービン>レスポンス良し
(95:605)
黒煙出す=ディーゼル艦(COGAD)
黒煙出さない=ガスタービン、蒸気タービン艦。
(95:606)
しかし、あの煙は強烈すぎます。煙幕なんかいらない。
日露戦争のころの石炭レシプロ艦はもっと凄いぞ
「日露戦争物語」でも読んでみたら?
(95:610)

軍艦のスターボってどの部分なんですか?

スターボード(starboard)のことでは?
船の進行方向に向かって右側のことですが。
(96:269)
ステアリングが訛ってスターボーになってイギリス海軍の教練本で19世紀に間違って
印刷されてしまった(starboard)から強ち間違いではないぞ。
海自の輸送船にもペンキで右舷側に大書きしてあるし。
(96:272)
左側はなんていうんでしょうか?
portside
ポートサイド
(96:277)
starboardであってる。
star(舵を取る)
board(板)

昔の帆船は右舷に有ったオールで舵を取っていたから。右舷を差す。
転じて面舵を取ることも差す
(96:剣恒光 ◆YR1Hskt.M.)
starは舵じゃなく星です。

starboard=×
steeringboard=○
(96:286)

対潜之の字運動って、どういう効果を狙ってするのもなのですか?

1.進路の判定が困難になる
2.速度の判定が困難になる
3.潜水艦の潜望鏡の視界は極狭いので、運がよければ視界から外れるかも知れない
(96:226)
ディーゼル潜水艦の持続可能な水中速度が船団の速度より速いという事はない。
したがって、船団後ろに居る潜水艦が船団に追いつくという事は基本的に有り得ない。

潜水艦は船団の進路を予測して前で待ち伏せする必要があるが、進路変更を頻繁に行えばソレを防ぐ事が出来る。

この運動をせずにまっすぐ突っ切れば逃げられたのに

意味が分からん。山を張って「このあたり」で「このくらい」変針するだろうと予測しても、
ソレが間違っていたら肩透かしを食らうだけだけど?
(96:230)
鈍足時代の(今もですが)潜水艦の基本戦術は、予測して待ち伏せ、です。高速で突っ込んできても、
魚雷はさらに速く、また、待ち伏せなので、のんびり側方から撃つことができ、
追尾して追いつく必要はありません。
(96:system)

排水量ウン万トンの空母や戦艦にも、船体の規模と比べるとちっぽけな錨がついていますが、あれは意味があるのでしょうか?

別にあの碇だけで係留するわけではありません。他の場所にも補助用の碇は付いています。
巨大な碇一本で係留するのと複数の碇で係留する場合どちらが優れているか分かると思いますが。
(97:658)
碇は碇の部分の把握力もそれなりに重要ですが、海底に引きずっている鎖部分の重量、摩擦が
大きな役割を果たしています。
(97:661)

空母大鳳の艦首に使われたハリケーンバウまたはエンクローズドバウのことを当時の日本海軍は何と呼んでいたのでしょうか?

また、赤城・飛龍等の多くの日本空母に使われたあの艦首部分と飛行甲板の間に隙間(?)が空いている艦首は何と呼ばれるのでしょうか?
閉鎖式、だったと思う。

赤城や飛龍の艦首は普通に”艦首”と呼ばれていたと思うよ。
(97:844)

軍艦の舷側に使用する板の厚みは、商船より薄いのでしょうか?

鋼の質の問題ですね。
鉄に炭素を入れたものが鋼ですが、 硫黄の除去
 タングステンやモブリデン等の配合
 熱処理
などの具合によって、性質は大きく変化します。
当然、装甲材は通常の鋼材より耐弾性に優れています。
と言うことは、商船用の鋼材を軍艦の装甲材に使うなら、やや厚めにしないと所定の耐弾性が得られませんよね。
重くなって当然です。
(98:912)

両舷に砲を向けられない古い構造の戦闘艦が方舷戦闘してる際、反対側の砲員は一体何をしていたのですか?

基本的に砲戦中は隔壁が閉じられますから、一旦配置に付いてしまうと、もう
その持ち場から離れることはなかったかと記憶しています。
なので、片舷戦闘中であっても、もう片舷の砲員は切歯扼腕するしか無かった
のではないでしょうか。
(99:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

「舷外電路」はいったい何のための電線なのでしょうか?

どうも、機雷対策の消磁用電線の束らしいですな。
帯磁した船体の外側にコイルを這わせて消磁するための電線みたいです。
(100:195)
ん?
あってるよ。
ただ、磁気機雷は舷外電路の消磁でどうにかなるようなものではないので効果は薄かったという。
(100:198)

戦艦時代も現用艦艇も通常動力のものは煙突から排気していますが、吸気はどこから行ってるんでしょうか?

どこにもそれらしき穴が無いんですが。
艦によって違いますが、煙突の脇に吸気口を設けている例が多いようです。

昔の軍艦は石炭焚きだったので、黒煙を噴いていました。
現在の艦艇は軽油が主な燃料なので、煙はほとんど目立ちません。
(100:208)
吸気口は存在します。
ガスタービン艦の場合は、構造物のスリット状の所、蒸気タービンなら、
甲板上に潜望鏡状の管が林立しています。
ディーゼルは存じませんが。

昔の戦艦(1918年まで)は、石炭が燃料でした。
その石炭を燃焼させると、燃え殻が煤煙として排出されます。

一方、現在の艦船は蒸気タービンでも主燃料は重油です。
重油の方は燃焼効率が良く、煤煙も殆ど出ません(石炭に比べて)。
また、ディーゼルは普通のトラックの排気ガスと同じですね。
これも、軽油が燃料です。
ガスタービンは軽油に似た燃料を用いています。
しかも、炭酸ガスの他には余り有毒物質が排出されないので、排気は或程度クリーンです。
(100:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

軍艦(戦艦から掃海艇まで)の戦闘時の回避運動は有効ですか?

ミサイル・攻撃機に攻撃されたら回避運動しても無意味だと思うのですが
十分有効です。
WW2当時戦艦や巡洋艦で魚雷を回避した話はいくらでもあります。
(ただ現在の誘導魚雷には無効ッぽいですが)
掃海艇を魚雷で撃破されるような場所には出さないと思いますが・・・。

現代の海戦においても、対艦ミサイルの回避はECMで妨害しチャフ・フレアで
欺瞞目標を作って回避するソフト・キルがハード・キル(目標の直接撃破)
と併用して用いられます。
100:703)

最近の艦艇には装甲がないそうですが、ミサイルが格納されているVLSが攻撃をうけたらどうなりますか?

VLSでも弾庫でも当たったらどこでも一緒。別にやばくはない。
MK-41は船体に埋め込むので防弾を考慮してあり機関砲や弾片程度は
防げるが、MK48は防弾は無いらしい。
(100:716)
対艦ミサイルの命中による被害に関しては各国ともやむなしと割り切って配置をしている。
なにせ艦橋の下や横にミサイルがあったり、舷側に剥き出しになっている艦もあるほどだから。
ただ、こんごう級のような主船体にVLSが埋め込んでいる場合は被弾の可能性は低いと思う。
(100:717)

COGLAG と COGLAGLってどう違うのでしょう?

COGLAG
巡航時:ガスタービン電気推進 高速航行時:ガスタービン電気推進+ガスタービン

COGLAGL
巡航時:主機の一部を使ったガスタービン電気推進 高速航行時:ガスタービン電気推進(全力)
101:74)

味方艦が沈められたときにも、「戦艦○○撃沈!!」と言うのはおかしい?

敵艦を沈めたときに「撃沈」を使うんじゃないかなあ。
げきちん【撃沈】
(名)スル
敵の艦船を爆撃・砲撃・雷撃などによって沈めること。

少なくとも大辞林ではこうなってますな。
(101:76)
そんなことは言いません。報告する場合は「沈没」と言うだけです。

昔なにかの戦記に
「「○○(←艦名)」轟沈!」
「馬鹿もん!味方が沈んだのに、轟沈とはなにごとだ!」

ということが載ってました
(101:流花星桜 ◆glwcae0dRI)

ミリタリー関係で「魚礁」ってどういう意味なんですか?

不要になった軍艦などを沈めて魚の巣にしたヤシ。
(102:387)

電波管制・灯火管制中の艦艇が夜間に通信をしなければならなくなったらどうするのでしょうか?

暗号で通信する。
(102:846)
クーリエ
(102:847)
そう言う場合は、電波管制、灯火管制でも小出力の通信、赤外線による通信、
或いはオルジス信号灯による通信を行なうと思いますが。

最悪は手旗通信とかね。
(102:848)
日本海軍は、指向性の高い、赤外線信号灯を使っていました。
ただし、米海軍軍人の手記によると、これが見えることもあったそうです。
(102:849)

陸砲と海上の砲艦が戦った場合、陸上側がかなり有利と聞いた事があるのですが本当でしょうか?

WW1のガリポリ上陸戦の戦訓からそういわれていたが
WW2で金剛級のガダルカナル島砲撃が非常に効果的だったため
米軍が日本との島を巡る戦いに艦砲射撃を取り入れた。
確かに海岸線に船が張り付くため危険ではあるが威力は絶大。
沖縄や硫黄島の状態を調べる事をお勧めする。
(102:807)
本当です。少なくともWW2まではそうでした。
WW1の話ですがガリポリ上陸でぐぐってみると色々わかると思います。
(102:808)

海軍艦艇もしくは海自艦艇でアイヌ系の名前が採用されたことはあるのでしょうか?

海防艦「占守」「択捉」
水上機母艦「神威」

今、思い出せる範囲でもこんだけある
(103:393)

旧海軍の艦船って、どうやって自分の位置を調べていたんでしょう?

基本は天測。潜水艦も浮上時に天測して位置を割り出す。
(103:808)

旧海軍や海上自衛隊の船の名前は誰が決めているんですか?

自衛艦の艦名は、まず基準に則った候補が海上幕僚監部の総務課で選出されます。
それを防衛省の内部部局などと調整のうえ選定し、防衛大臣の決裁により正式に決定されます。
(104:753)

現代でも軍艦同士の礼砲交換は行っているのでしょうか?

礼砲の習慣は今も健在です。発射段数も、相手の格によって21発から7発まで国際的にきっちり決められています。
海自でも、諸外国を歴訪する機会の多い練習艦などには専用の礼砲がついていますし、相模湾や東京湾へ
入港してくる外国艦艇を迎えるため、陸上にも礼砲設備を持っていたりします。

専用の礼砲がない艦は実弾砲を使います。手間がかかるそうなので、実施する機会は少ないかもしれませんが。
(104:751)
旧軍にはあったと聞いていましたが、今でもあるのですね?
海自の観音崎礼砲台。使ってんのは3インチのスローファイア。
(104:756,757)
※観音崎警備所→観音崎礼砲台に修正

船乗りは「甲板」を「かんぱん」ではなく「こうはん」と読むという話を聞いたんですが、

WW2当時の帝国海軍や現在の海上自衛隊でも一般にそう読んでいた/いるんでしょうか?
帝国海軍と海上自衛隊では「かんぱん」です。
「こうはん」のほうは一部の造船所で使われているのを聞いたことが
あります(ユニバーサル造船の京浜事業所)
(105:25)

米海軍や英海軍で洋上給油というのは、いつ頃実験され、いつ頃実用化されたのでしょうか。

米初のFleet OilerであるAO-1 Kanawhaの建造開始が1913年。
それより前に洋上給油実験を行ってると思うが・・・・

ちなみに、日露の頃にバルチック艦隊が洋上給炭をやってた記録あり。
(105:275)

現在でも軍艦生活でも真水節約は厳しいでしょうけど、洗濯する時はどうしているのでしょうか。

今は、大概の軍艦には海水から真水を作る装置がついてますので、それを使います。
もちろん、極力水を節約して洗濯しますが.

基本的に備え付けの洗濯機を使いますが、本当に必要最小限の水で洗える特注品が
使われてたりします>洗濯機
(106:269)
「艇」っていうのは本来、小舟やボートのこと。小規模なフネ。ミサイル艇とか掃海艇とか内火艇とか。
「艦」っていうのは戦闘用のフネ全般。艇以外の中~大型のフネ。護衛艦とか輸送艦とか潜水艦とか。
(106:654)

艦船模型を作っていて疑問に思ったのですが

ドイツや英国、米国の船は救命ボートをあっちこっちにくっつけて積んでいたのに
日本艦にはあまりそういったものが見当たりません
これは、日本艦乗員はもし船が沈んだら泳ぎなさい、ってことなんでしょうか・・・?
ボートがついてなかったか?
短艇とか内火艇とか
(106:792)

戦闘機が加速した時(音速に達した時?)に主翼に掛かる2本の白い気流は何と呼ぶのでしょうか?

ベーパートレイル(vapor trail)
急激な機動で翼端に気圧が低い領域が生まれ、そこで空気中の水分が凝結して発生する。
(106:794)

イギリス海軍艦艇は艦名の前にHMSがついてましたが、His Majesty's Shipの略でいいんスか?

ossia Nave di Sua Maesta’
(107:103)

米国の艦船の艦番および船名の命名規約のようなものはあるのでしょうか?

米軍の艦番号は、艦種ごとの一連番号。
艦名は、以前は
戦艦:州
空母:古戦場
巡洋艦:都市
駆逐艦:人名
潜水艦:海棲動物
って基準があったけど、今は崩れてていい加減。
自衛隊のHPも見たのですが同様に艦番と船名の命名規約がわかりません
海自の場合、
DD:艦番号101から。天象・気象、山岳、地方名
DE:艦番号201から。河川名
SS:艦番号501から。海象、水中動物名
などといった基準がある。
(107:113)

現在水上艦で70ノット出る奴なんていませんよね?

ないですねえ。表面効果艇とかで45ノットぐらいが限界でしょう。
将来の高速艦でも目標は45+ノット、とか言われています。
(107:system)
因みに水中翼船なら、47ノットが日本最速(佐渡汽船のジェットフォイル)
(107:system)



軍艦の食堂では禁酒ですか?

イタリア陸軍はレーションにワインが付いていたりするくらいだから、
もしかすると海軍も非番の時は飲んでもかまわないのかもしれない。
(356:407)
旧日本海軍では、兵員には気温が零度以下になったときや重労働などで必要になったと
認められたときには、「衛生酒」の名称で「火酒(蒸留酒)」が提供されています。
用量はラムやジンなどを一回36ccと規定されていますが、代替品として焼酎なら53cc、
日本酒では140ccが提供されました。
また、場合によって葛粉や白砂糖が代わりに提供されることもありました。
これは将校には提供されないんで、それは多分実費払い。
(356:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

艦名の付け方について

Wikipediaのアメリカ海軍艦艇一覧に載っている戦艦のページに、例えば、戦艦ヴァージニアで
あれば州知事の娘によって命名、進水。と言うのがあるのですが、これは慣例だったのでしょうか?
詳しく教えていただけると嬉しいです。また、他国でもこういうのはあったのでしょうか?

別に軍艦に限ったことじゃなく、どこの船でも船の命名者(ゴッドマザー)はその名前にもっとも
近しい人が選ばれるわけで。
まあ、慣例ですわ。

ただ、第2次大戦で駆逐艦や護衛空母を大量に建造した時などは、数が多すぎてその手のセレモニーを
やっている暇も余裕もなく、とりあえず現場監督の奥さんや娘が命名式に出席して命名、進水した
という例が結構あった。
(370:884(一部加筆)

「針路1-8-0!」とか「方位2-2-6!」とかいうのが分かりません。

全周囲を360分割した方位のことです。
この場合「進路180度」「方位226度」で各々「真南に進路をとれ」「方位は南西」ということになります。

各々正式な言い方(?)としては
現進路180度、xxkt
真方位226度xxヤードxx(目標の種別)
という言い方をします。

「真方位」というのは、正しく地球の回転軸に沿った東西南北で、方位磁石の東西南北とはズレがでますので区別するためにつけます。
(4:海の人)
北が0-0-0
南が1-8-0
東が0-9-0ね
http://okwave.jp/qa/q223465.html
(323:218)

水上艦は潜水艦の探知の目をくらませることができないか?

現在の所、水中での探知距離は潜水艦の方が優勢で、今後も逆転する見込みはないです。
水上艦側としては、マスカーで雑音を小さくする、ちんば運転等で速力を誤魔化すなど非探知距離を短くする対策が主にとられています。
まあ、一番の対策は遠距離からヘリで見つけて、アスロックぶち込むことですね。
(241:507)

戦闘艦に対して撃たれた対艦ミサイルは、CIWSや速射砲によって迎撃可能ですが、魚雷を迎撃する方法はあるのでしょうか?

対魚雷として使用できる短魚雷や、ロケット爆雷で弾幕を張る方法がある。
「西側」は前者が好み、ロシアは後者が好み。前者は「仕様としては可能」レベルであり、
十分実用とは言い難いレベル。さらに有効なシステムを開発中。
http://www.navy.mil/navydata/cno/n87/usw/issue_32/antitorpedo_2.html
ロシアも同様のシステムにも手を出している。
http://www.warfare.ru/?lang=&catid=330&linkid=2398

後者は力押しなだけに、一定の実用性を持っていると考えられる。
http://warfare.ru/?catid=267&linkid=1726
http://warfare.ru/?linkid=2335&catid=267

魚雷の到達位置は推算できるから、そこに数発~十数発のロケット爆雷を投射し、
爆発によって破壊、作動不良、コース逸脱を狙うもの。
(501:836)

軍艦が戦闘で大破して総員退艦って事になった時、機密書類を処分しろという命令があるそうですが、具体的にはどんな書類を燃やすのでしょう?

暗号表、総司令部からの作戦通達内容などかなと思うのですが、他にありますか?
軍艦に限らず商船でも、暗号表は処分します。
また、軍関係の作戦書類についても処分しますが、航海日誌については、処分せず、持ち帰ります。
もし、彼等が生き延びて本国に帰ることが出来れば、船の喪失に関する報告書を提出する必要がある為、
航海日誌は欠かせませんので、これは余程のことがない限り持ち帰ります。
(503:482:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

原子力の空母や潜水艦は、通常動力型と比して有利な点が多いのでしょうか?

長期間、燃料の補給をせずに航行できるし、有り余る電力をつかって真水も作れる。
空母G.ワシントンなどは15年間は燃料棒の交換をしなくて良いらしい。
(503:207)
潜水艦は水中で外気に依存しない動力を得た事のメリットは滅茶苦茶大きい。
原子力を得て初めて可潜艦から真の潜水艦になったと言われている。
空母は主に兵站上のメリットから原子力が有利とされてるが、潜水艦ほど絶対的な優位が有る訳ではない。
かつては水上戦闘艦にも原子力動力の物があったが、近年はCPの観点から選択されていない。
(503:208)
なお、一日当たりの出撃数つまり単位時間当たりの攻撃力も通常空母よりは上。
これはカタパルト用蒸気を母艦航行用ボイラーから転用する必要がないため
(503:253)
原子力艦は燃料をそのつど補給する必要がない(ただし、補給する際には艦を半分バラさないと補充作業が出来ない)ので、
それだけ行動の自由が増すし即応性も増す。
(503:257)

軍艦からでる生活廃水は海に垂れ流しなんでしょうか?それとも電車のように汚水タンクが備え付けられてるのでしょうか。

軍艦だろうがなんだろうが民間の法律に従うのが当然。
現在では海洋汚染に関する規制が非常に厳しいので、定められた海域のみでしか投棄はできない。
したがって、持ち帰って処理というのが増えている。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S45/S45HO136.html

航路の秘匿の意図で制限したりもするけど、最終的には垂れ流し。
生ゴミなんかは艦尾の捨缶から投棄。
(360:546,547)

「概ね1排水トン=1.8総トンくらいに換算可能」と言う事を聞いたのですが?

あくまで俺の想像だが
それは一般的なタンカーなりを考えると大体それ位の換算になります
ってとこなんじゃないだろうか?
重量を表す排水量と容積を表す総トンは当然比較不能だから
(359:389)
タイタニックに関して
総トン数46329 排水トン66000 という数字はあるみたい。
(359:392)
基本的に、商船の容積を表す単位は「総トン」で、これは、100立方フィートの事を指します。
それは、メートル換算すると約2.83m^3になりますから、この辺換算すると良いか、と。
軍艦に関しては、軍艦自体の重さを表す「排水トン」になります。
ちなみに、総トン数の100立方フィートは、間口と高さが180cm×奥行き87cmの押し入れを
思い浮かべていただければ宜しいか、と思います。
(359:436:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

現代の軍艦のスクリュープロペラに魚網でもかませれば、航行不能に追い込めそうな気がします。

もし魚網で強度不足なら、鋼線で作った網なら効果が高いかと。
敵艦が航行しそうなところ(海峡とか)に網を張っておくのは機雷封鎖よりも簡単そうですし。 そんな兵器は考案されたことがありませんか?
海自やら海保がそういう網を持っていて不審船に使ったりしてるんだが

対潜水艦用の防潜網というものは存在する。

古く中世には、海中にロープや鎖を張って防船してたり。

その手の網はメンテなどが大変だし、敵艦が通る可能性のある海峡って
一番考えられるのは敵の領海だから敷設してメンテ維持するのは非常に困難。
それに艦尾にあるスクリューにうまく絡ませるってバックして進入してくれるのを期待するのか?
(512:242,244,248,267)

味方艦が撃沈された時駆逐艦とかが生存者を救出するんですけど、一隻当たりどれぐらい救出出来るのでしょうか?

例として挙げれば二隻の駆逐艦で918名を救助した例もあるので、色々と無視すればもっと乗ると俺は思う。
もちろん中になぞ入れないので基本野宿だ。

数まではわからんが、救出者で健康な者はそのまま、戦闘員として加わる。
負傷者は当然、艦内で治療だな。
(俺初質スレ430:15-16)

小さくて高速な自爆艇のテロ攻撃には、護衛艦はどう対処するの?

イージス艦「コール」がやられたような
それは大きな問題になっていますが、基本的には砲の対象です。
直視確認の後(場合によってはさらに威嚇射撃の後)攻撃しますから、砲の射程内で十分。
ハープーン撃ってもゴムボート相手にロックオンしてくれません。

砲では予定距離で起爆して上手に破片をばらまくなどの工夫で、俊敏な小型高速艇でも
撃破できるよう、弾薬や火器管制が開発されています。
装甲はないようなものなので、その意味ではやっつけやすい。

あと安定化した砲架に搭載した機関砲、重機関銃も併せて重層防備します。
(358:422)

昔の軍艦で「偽装煙突」とかいうものがありましたが、何のためにつけていたのですか

文字通り偽装の為。
煙突の数というのは遠くからでもわかりやすいので、他の船に見せかけるためには有効な手段と考えられていた。
味方の軍艦と思わせて敵国の商船を襲ったり、あるいは「敵国の軍艦ハケーン」と通報されるのを免れたりとか。
国際戦争法規では偽装はアリ、ただし戦闘する時は国旗を掲げるなどして所属を明らかにしないとダメという条項があった。

煙突は特徴的なので、艦種や個艦を判断する手がかりになる。
目立つパーツなので遠方からでも視認でき、より遠くから国籍や部隊を判断されてしまう。
ので、シルエットを誤魔化して識別を困難にするため。
第1次大戦の時通商破壊をしていたドツの巡洋艦”エムデン”号は追跡を蒔いたあとにわざわざ
帆布で偽の煙突(遠めに見るには十分)を作り、イギリスの追跡部隊の目を誤魔化した。
あと、煙突は船のシルエットを左右するので、昔の客船はわざわざダミーの煙突を立てて
よりカッコよく見せるようにしたりしている。
(355:815,816)

現代のガスタービン搭載艦ってプロペラのピッチを変えて速力を調整しますよね。

あれってプロペラピッチ調整とエンジン出力調整はそれぞれ独立しているのですか?
片方上げたらもう片方も上がるんですか?
ガスタービンは高回転での運転が効率がよく、低回転では燃費が悪く、回転数を細かく調整することは困難で
逆回転が出来ません。
そのため可変ピッチプロペラで速力を調整します。
エンジンの回転数はあまり変えません
(354:101)

軍艦には海水を真水に変える設備もありますか?

大掛かりな物では脱塩装置(設備)という物があり、海水から真水を取り出す事ができる。
艦船の設備としては原子力空母や原潜など供給電力に余裕のある物に搭載されている。
地上設備としては日本の魚島にある物が有名。

簡易的な物では幾層ものフィルターを透す事で脱塩し真水を得られるサバイバル用品もあり、
海難に遇う可能性のある海軍や海自、海保などの他、民間船舶の救命ボートなどのサバイバルキットの中に含まれている。
(528:564)

第一艦橋の両横に張り出してる監視所はなんという名称があるのでしょうか?

普通の船だと「ウイング」と呼びます。
(354:605)

原子力艦から電線を引いて外部に電気を供給することはできますか?

もしできれば災害派遣とかで役に立つと思って
船上の原発から陸上に送電するという計画は、あります。
1960年代末に、米陸軍がリバティ船改造の洋上原発MH-1Aを建造し、
パナマ運河地帯に係留して1975年までの間、陸上への送電を行った例があります。
http://www.atomicinsights.com/nov95/ANPPSum.html

また、ロシアでは、現在、民需用の水上原子力発電所計画が進められており、
一番船「Академик Ломоносов」は2007年に進水済み。
搭載されるのはKLT-40Sという砕氷艦用として実績のある原子炉2基の予定。
輸出も考えてるそうで、ロシア当局によると興味を示してる国が結構あるとのこと。
http://www.sevmash.ru/?id=2899&lg=en
http://www.vz.ru/news/2007/4/15/77501.html

なお、ロシアでは、上記計画のデータ取りの為、
原子力砕氷艦「Советский Союз」をムルマンスクにつないで陸上への送電をやったそうです。
http://www.jaif.or.jp/ja/data/monthly/0075-2.html
多くの原子力砕氷艦は電気推進船なので、洋上原発に転用するのも容易なんでしょうね。
それ以外の原子力軍艦では蒸気タービン推進なんで、発電能力はそんなに期待できないと思います。
(546:◆yoOjLET6cE)

ステルス船ってないの?意味なさげだけど

代表的なのでこんなのとか
ttp://www.naval-technology.com/projects/lafayette/lafayette5.html
おっしゃるとおり、艦船はサイズがでかいため
飛行機のように「レーダーにほとんど見えない」レベルのステルスは難しいのですが、
「レーダー上は大型艦に見えず、小型の漁船のように見える」とか
「対艦ミサイルに狙われたときに欺瞞しやすい」
などの効果があります。

「シー・シャドウ」でぐぐれ。
ただ最近の軍艦は完全ステルスとはいわないまでもステルス設計を取り入れて、
レーダー電波が反射し辛いような形状にするように努力してる。
(350:400,401)

艦橋について

アイオワ級戦艦の艦橋下にある小さな窓は、何の設備のある部分なのでしょうか?
http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/B/Blueforce/20060921/20060921103358.jpg
航海艦橋すぐ下の四角い窓は、司令艦橋と呼ばれる部分。
実際は単なる通路の張り出し(ブルワーク)でしかなかったんだけど、
アイオワ級は戦艦、それも旗艦に使われるような戦艦なので、「偉い人」
が最大で
  • 艦長
  • 戦艦戦隊司令官
  • 艦隊司令長官
  • (方面)艦隊司令長官
と4人も乗ることが想定されたので、そうなると平時の通常航海時には
航海艦橋に設置される艦長用と司令官用の椅子だけでは座る場所が足り
ない上、幕僚を配置するスペースが足りないので、後付で設置された。
この「司令艦橋」には椅子(指揮官用のだけ)と通信設備、海図用の
テーブルなんかが設置されている。
ちなみに左右に同じものが鏡対象にあります。
勿論、戦闘時には戦闘情報室(CIC)なり装甲司令塔(戦闘艦橋)なりに
入る。

どちらにどの地位の人が座るかはちゃんと序列があるんだけど、面白い?
エピソードとして、かのハルゼー提督は「その日の気分」で左右どちらに
いるか決める上、その日でも午前と午後で場所変えたりするので、幕僚と
御付の兵はくっついて移動するのが大変だったとか。

人によっては「周りがよく見えないからこの場所は嫌いだ」と不評でここに
居たがらない提督もいたそうだ。
日本の戦艦の場合は?
日本の戦艦は
  • 露天艦橋(兼:対空見張り所)
  • 航海艦橋(第1艦橋)
  • 夜戦艦橋(第2艦橋)
  • 司令塔(戦闘艦橋)
とあって艦長はじめ艦の要員は航海艦橋に、司令部要員は夜戦艦橋(昼でも)に
いるのが通常だったようだ。
戦闘時は司令塔に入るのは同じ。
空母の艦橋は?
日本の空母は航海艦橋とその天井部分にあたるところが露天の対空見張り所
になってて、司令部要員は航海艦橋に、艦要員は露天艦橋にいるのが通常だった
ようだ。

アメリカの空母は上から順に露天艦橋、航海艦橋、戦闘艦橋があって、
艦要員は露天か航海艦橋に、司令部要員は戦闘艦橋にいる配置だが、
実際には艦載機の出撃時には提督クラスでもみな屋外のブルワークに
出ていたようだ。
あと、アメリカの空母は艦橋の側面か側面やや後部に「飛行長(エアボス)」
って役職の人(艦載機の運用と飛行甲板上の管理を一手に担ってる要職)が
詰めて指示を出す「航空指揮所」というものが別にある。
この辺の配置は最新の空母でも変わらない(戦後型の空母には露天艦橋がない
艦橋配置が多いが・・・)。
あとアメリカの軍艦にはCIC、戦闘情報指揮所というものがあるので、艦長なり
提督なりは必要に応じて順次そこに入る。

これはニミッツ級CVNのもの。
http://tamo.blog.ocn.ne.jp/tamo/images/img_5123_1.jpg
写真の左側が艦首方向。
左の窓がある部分、上が航海艦橋で下が戦闘艦橋。
右側の窓がある部分が航空指揮所。

CICは艦内か艦橋内のどこかにあるので外からは見えない。
つか、現役軍艦の場合(場合によっては退役艦でも)CICの場所は機密なので
(563:872-897)

HMSという名称はイギリスの軍艦のみに付くものですか?

HMSってのはHis[Her] Majesty's shipの略
直訳すると国王(女王)陛下の船
だから別に何処の王国に使っても問題は無いかと。

HMSは
ttp://en.wikipedia.org/wiki/Ship_prefix
によると、英国以外にサウジアラビア、スウェーデンの艦船にも使用されているようです。
英国艦船が有名なため、混同を避けるためにHM [国名] S、とする国が多いようなのですが、
サウジとスウェーデンは譲らなかった、ということでしょうか。
国名付けても、バハマとバルバドスみたいに、どっちもHMBSになったりするし。
(345:698,706)

艦船のエンジンを交換する、別の種類に置き換えるという事はあるのでしょうか?

あります。
石炭⇒重油への切り替え時にたくさん。
後条約時代の魔改造戦艦なんか。
(566:ゆうか ◆9a1boPv5wk)

かつて艦艇のエンジン交換は上構切り取ったり大変だったが、
近年のガスタービン艦だと煙突から出し入れ出来るようになった。
ちっさいんで機関室に予備エンジン吊ってたり。
更に将来のガスタービンIPS艦だと主機が上構に有るような構想も。
(566:758)

帆船時代の軍艦後部の美しい装飾品をまとった部屋は何故廃止されたのですか?

軍艦の構造の問題で、帆船時代から舵が後部にあった。
帆船時代は拉致した水兵を艦で使うことが多かったため、
後部の舵の部分、すなわち艦の行き先を左右する場所に、艦長などの重要人物の居住区があった。
艦長らの権威の象徴として、派手な装飾が施された。

その慣習が後の時代まで残り、日本では長門型辺りまで、艦長室が艦尾に置かれたり、
艦長の気分転換のための贅沢品として遊歩道(スターンウオーク)が設けられたりした。

しかし、近代以降のフネは、艦長は艦尾に居住するよりも、艦橋の近くに居た方が合理的なので、
艦尾装飾品・遊歩道の消滅が随時行われて行った。

英海軍のドレッドノートが艦長室を艦橋近くに設けた時、伝統に反するとして非常に不評だった。
(343:208)

最近は水上艦でもステルス性能が追求されていますが、潜水艦のように静粛性を追求する事も行われているのでしょうか?

イギリスの23型フリゲイトで用いられているCODLAG(ディーゼルエレクトリック+ガスタービン)
という推進方式は、静粛性を重視して採用されたものです。
巡航時にディーゼルエレクトリックを用いることで、自艦の放射雑音を減らして
曳航式ソナー運用時の雑音の混入の低減にも役立っています。
(340:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

艦底にカキ殻がついていて、速度が落ちるということがあるのでしょうか?

鉄板の滑らかな状態と、それに角やら何やらがある状態では、水の抵抗に大きな違いがあります。
牡蠣落としをする前とした後では、2~5ktsから速力が向上します。
特に機動性を重んじる小艦艇ではその差は致命的になる場合もあります。
(339:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

船底に牡蠣とかそういうのが付着しないように
毒性の有る塗装を塗るんだが、それが原因の海洋汚染が
問題になってた筈

有機スズ(TBT)ね。
環境ホルモンとしての有害性が指摘されて使用禁止になった。

船底の掃除をサボっていると、貝どころか海藻まで付着してしまい、
数メートルの長さに育ったものを引きずっている船もあったとか。
当然、速力は低下します。
(339:205-224)

軍艦は沈没は避けられないと判断された場合、総員退去の手順はどのように行うのですか?

指揮官の命令無しに船から逃げたら敵前逃亡で罪になるので
一番良いのは、艦長の命令があってから退船手順に従い
訓練どおりに負傷者を各ボートに分配して、事前の班分けに従い
各ボートに定められた指揮官の指揮下 水兵が乗り込んで退船・・・
実戦ではそんなことほとんど出来ないが・・・

客船でも貨物船でも軍艦でも一応退船の手順が決まっているはず
船長が一番最後と今は決まっていないが、可能な限り船長は船に最後まで留まり
避難できなかった人が居ないか等の確認が望ましいとの不文律があるらしい
(339:777)

外国にも雪風みたいな幸運艦はいますか?

潜水艦の魚雷攻撃を二度、特攻機の攻撃を一度受け、そのたびに再起して太平洋戦争を戦い続けた空母サラトガとか。
(336:375)

「被害担当艦」というのは実際に考えられていたのでしょうか?

前衛部隊の役目の一つが被害を吸収して本隊を守ること。
被害担当なんて当たり前。
それで本隊が戦闘力を維持して戦闘に勝利すれば最終的に生き残る確率もあがるのです。

南太平洋海戦で戦艦・巡洋艦が空母部隊の前方に展開して米軍機の攻撃吸収を図った事例や
マリアナ沖海戦で大和・千代田以下が前衛部隊となった事例は
いずれも被害担当の役目を担っています。
(584:526)

戦艦や巡洋艦にも航空機が数機搭載できるようになったのは、いつ頃からですか?

また、それらの航空機は十分に戦闘に役立つようなものだったんですか?
WW1とWW2の戦間期。弾着機としては使われる機会はほとんどなかったけど、
対潜、偵察、連絡機としてはやくにたってる。
(587:30)
戦前から偵察および弾着観測用の水上偵察機として搭載していた。
実用的な装備として各国に受け入れられ、これによって艦隊がカバーできる範囲が飛躍的に広がった。
しょせん偵察機なので敵の戦闘機に襲われるととても苦しいが、「艦隊の目」は無くてはならないものになった。
当然損耗するから一隻で複数機(もしくは艦隊全体で複数)を運用するのが基本だ。
(587:モッティ ◆uSDglizB3o)

軍艦は船体が損傷した場合、修復しながらの航行も可能ですか?

完全に修復しての航行は不可能だけど、応急処置は可能だよ。
そのための資材も積んでいたりする。
ただし、当然、限界はある。

艦首がもげ落ちる等の甚大な損傷でも可能であれば
後進しながらなんとか近くの港まで持ってったりします。

潜水艦ではWW2にドイツのUボートがバラストタンクに穴開けられて
常にブローしないと沈んでしまう、と言う状況になりながらも
なんとか港に帰りついたりしてます。
戦時においてはズタボロになりながらも帰還する、というのは
いい宣伝材料だったり。

他にも僚艦に曳航してもらうとかあるし、沈まなきゃ何とかなるって感じだ。
ただし、周囲に脅威があって危険な場合は、可能でも修理を放棄してしまう事も。
(334:930-933)

ロンドン条約失効後の艦種は現在の駆逐艦と巡洋艦と同じように保有国が発表した艦種でそのまま通るんですか?

アラスカって大型巡洋艦に種別されてるけど仏のダンケルクとスペック的には同等ですよね?
そうだよ
アメリカがバークを駆逐艦と言ったりドイツはザクセンをフリゲイトと呼んだり何でもあり
(333:159)

軍艦や潜水艦といった航海で、長期間特定の場所に拘束されるところでは乗組員のストレス解消の手段をどうしてるのですか?

イギリスには伝統的にラム酒の配給があります。

護衛艦では身体鍛える人が多いみたい。空いたスペースにトレーニングマシンをおいて
それを使ったり、甲板をジョギングしたり(もちろん運動不足防止の意味もあります)。

ソ連/ロシアの大型原潜の中にはペット(小鳥とか観賞魚)を飼ったり植木を置いたりする
特別のリラックスルームが設置されたものもあります。

アメリカの原潜だと休憩室でコーヒーが飲み放題で、映画ビデオ積み込んでいるみたい。

あと潜水艦の乗員は帰港時にかなり長いこと休養を取ってリフレッシュするように配慮されています。
(331:390)

つ[家族との通信]
米原潜ではたまにごく短い家族宛の電文を許可してくれることがあったとか。
水上艦では現在はE-mailも使えるんで、家族との連絡が取りやすくなったそうな。
(331:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

自衛隊の護衛艦や米空母などの場合「退役」と「除籍」同じ意味ですか?

「退役」は軍から退くこと、「除籍」は籍を離れることです。
どちらもほぼ同じと言えば同じ意味かな。
護衛艦の場合は少し経ってからスクラップにされます。
一方の米軍艦の場合は、予備役に入り、モスボール化され、海外に売られて第二の人生を歩むか、そのまま保管されます。
但し、一定期間を過ぎれば、スクラップです。

空母は建造費用にとてつもない金額をかけます。
しかし、竣工後はキャパシティが大きいため、その分改造は容易で最新の装備を搭載することが出来ます。
従って、主機に故障のない限り何十年となく利用されます。
第三世界では、第二次大戦当時の駆逐艦が未だに現役という国も多数ありますよ。
(29:眠い人 ◆ikaJHtf2)

海自の船のヘリ甲板のマーキングなんですけど、黄色いラインがクロスしてますよね。これはこのライン上にアプローチするんですか?

海上自衛隊のヘリ搭載型護衛艦はRASTと呼ばれるヘリコプター着艦拘束装置が装備されています。
んで、ラインがクロスしたあたりにその装置を展開します。
だからそのライン上にアプローチすれば捕まえやすくなるわけです。

前甲板の四角にクロスラインはヴァートレップと呼ばれるヘリによる空中からの
補給に使うための強化甲板であることを示すマーキングです。
(32:681)

「自沈」は何故行われるのですか?放置してはいけないのですか?

ほっといたら、敵の戦力として復帰するかもしれないから。
それに比べたら自分達で沈めた方が、マシでしょう?
(32:654)

軍艦の煙突から出る排気の温度はどの位なのでしょうか?

蒸気タービン機関の排気熱はおよそ300度、
ガスタービン機関の排気熱はおよそ1000度くらいのようです。
もちろん煙突を通るときに(ガスタービン艦は冷却装置がある)温度は下がりますので、
200度程度になると思います。
(33:714)

軍艦の排水量ってどうやって測ってるんですか?

資料は見つかりませんでしたが、公試排水量は排水量を設計仕様書に調整するらしいので
ドックに入ったときに注排水した水量とドックの容積から計算が出来ると思います
(38:予備海士長)

現在の海自艦艇のダメージコントロールってどんな具合なの?

幅が広いのですが基本で防火・防水・応急操舵ほとんど人力です
ただ最新艦だとドアを自動閉鎖が出来るそうです
火災や浸水は応急指揮所や艦橋でモニターできます、
中央のコンピューターがCIC/CDSを指すのか操縦室・応急指揮所を指すのか不明ですが
エンジンが動き速力が確保出来るならどちらもダウンしても
人力操舵で航行は出来るでしょう
(38:予備海士長)

艦船のBB・CV・DD・LHD等の略語が分かりません。

CA・CL:ロンドン条約で巡洋艦を備砲の口径によりA級・B級に区分したが
(15.5cm以下がB級、超えるものがA級)、アメリカはA級をCA・B級をCLと
呼称した。この区別は1970年代初頭まで残っていた。
BB:Battleship DD:Destroyer
BB・DDは略号が一文字の場合、同じ文字を重ねて艦種記号とするという
米海軍の方式から。
CVのCは、空母が巡洋艦(Cruiser)の系列とされていたことから。
Vについては、aviationのV(aViation)と聞いたけど。
(38:876)
装甲巡洋艦がCA、軽巡洋艦がCLだったが、ワシントン条約で装甲巡洋艦は廃棄。
ワシントン条約に基づいて起工されたペンサコラ級は軽巡洋艦の区分だったが
ロンドン条約の締結にあわせて竣工時にCAに変更された。
(38:881)

戦記によく○度傾斜などと出ますが、○度の坂の上り下りのきつさを考えると艦内はえらいことになってそうですが・・・

そう言う状況になったとき(例えば暴風雨など)は、
艦内の物品は全て固縛し、料理も出せず乾パンに頼ったと言う話はありますね。
(42:眠い人 ◆ikaJHtf2)

艦船に使われる鋼板について質問です。

有名なVHやVCについてはある程度わかるのですが、DS、HT、NS、STSなどになるとよくわかりません。
材質としての特性や、用途について教えてください。
HTは造船用鋼材として一般用に用いられる高張力鋼のこと。
DSも多分同じだと思われ。
あとNSとSTSはほぼ同じものを指しているのではないかな?
(参考)
http://eneken.ieej.or.jp/data/pdf/466.pdf
(43:眠い人 ◆ikaJHtf2)

兵器(特に大型艦とか)に保険を掛けてるって例はあり得ますか?

昔、日本海軍がフランスに発注した軍艦(畝傍)が日本に回航する途上で行方不明に
なったけど、そのときは保険金が払われた(その保険金で代艦を建造した)
また、ちょっと前に、アメリカで演習するために運搬中だった陸自の自走砲が
貨物船もろとも沈んでしまった事件があったが、あれも保険に入っていたはず。
(43:859)

商船構造とは?軍艦と構造が違うのですか?

軍艦は被害を想定して、内部が細かく仕切ってあります。浸水や火災が発生したらそこを閉め切って
それ以上の被害拡大を防ぐワケです
一方、商船は何でも積める容積こそが商売道具でありまして、
できるだけ広い貨物室を確保するような設計になっています
このため、軍艦の建造費は商船に比べて5.6倍になるといわれております
(44:82)
軍艦構造と商船構造の2種類があります。軍艦構造の場合、攻撃を受けて被弾しても
浮いているようにダメージを受けても大丈夫なように細かく区画を区切ってあります。
(その分、コストがかかります)
商船構造の場合は、そんな事は考慮する必要はありませんので安く製造できます。

3.商船構造の軍艦とは具体的にはどのような分野の軍艦に多いのでしょうか?
今までは補給艦などの戦闘に直接関与しない船が多かったです。自衛隊では補給艦、
輸送艦(おおすみも含む)が該当します。海上保安庁の船もプルトニウム輸送を護衛
する1隻を除きすべて商船構造です。
最近ではイギリス軍の空母や揚陸艦のように直接戦闘に参加するにもかかわらず
商戦構造の船も出てきています。
(79:600)
a.商船構造でも充分性能が向上した為
b.純粋に予算の関係で、戦時の危機には目を瞑って商船構造
c.その他、素人には窺い知れない理由
のどれらかと言う事ですね。
718さん 多分理由はb。もしくは中った場合の防御に重量を使うよりCIWS等
対空火力の増備で中る前に打ち落とすことに重量を使ったほうがよいという設計思想かと。
(79:719)

戦艦や空母って、嵐や大波で沈んだことは無いのですか?

空母は日米とも、飛行甲板がもげたことはあったげな。

嵐で沈むかどうか論じるのはナンセンスだと思うよ。
船乗りで嵐に飛び込む馬鹿いないし。
(44:542)

煙突マストのMACは何故廃れたのですか

ガスタービンの普及。
(44:826)

原子力を使って起動している艦船は被弾、大破した時に放射能汚染が発生する可能性はあるのですか?

またその対策というのはどの程度考えられて設計されているのですか?
勿論その危険はあります。原子力を用いた艦船は現在航空母艦・潜水艦の他一部の巡洋艦
が就役していますが、これらの艦は致命的なダメージを受けた際に原子炉のスクラム(緊急停止
操作のこと。炉心に炭素製の制御棒を一気に突込み、核分裂反応を停止させて暴走を防ぎます)
を行ってから沈むことになっています。現在までにスクラムが失敗した例は報告されていません
が、沈没した潜水艦の核燃料は当然海の底で放射線をばら撒きつづけています。まあ、もともと
地底にあったものですし、何万年も経てば資源に戻ることでしょう。また万が一スクラムに失敗
して海中で原子炉が暴走したとしても、膨大な量の海水にエネルギーを吸収されるので
チェルノブイリのようなことにはなりません。危険なことには変わりないのですが。

燃料を補給せずに行動でき、無限の電力を供給できる利点が
リスクよりも評価されて危険を承知で使用されています。
(45:906)

ロシアの船舶に多いんですけど退役後「インドでスクラップ」などと言うのは鉄くずとして輸出されたと考えていいのですか?

兵器、電子機器などは予め取り外されています。
一昔前の韓国とか、ふた昔前以上の日本などでも海外の軍艦のスクラップ
は行われていました。
日本で解体された海外の軍艦としては、チリの戦艦、アルミランテ・ラトーレ
が有名です。

その昔、鉄はスクラップを材料に作るのが殆どだったので…。
(46:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
インド海軍に譲渡となっていない物はそうです。
その場合、兵装・電装・主機を筆頭にお金になりそうな物は全部取り外した後、
目的地に到着できるぎりぎりの物を積みなおすのが常です。
(46:911)

今の軍艦、中でもイージス護衛艦こんごう等はものすごくトップヘビーそうなデザインなのですが航洋性に問題が無いのはなぜなんですか?

軽いからです。
第二次大戦型の軍艦と比べるなら上構はずいぶん軽くなってます。
つってもタイコンデロガでトップヘビーがかなり深刻な問題になったように、
結局は程度問題です。
(48:ゆうか ◆9a1boPv5wk)
復元性に関して言えば、かなりの幅広船型を採用しています。
(48:840)

退役した艦はどういう末路をたどるんでしょうか?

スクラップOR他国に売却OR標的艦
(65:185)

原子炉を搭載した軍艦が、運転を続けて核分裂を起こすウラン235が減ってくると機関の出力が上がらなくなったりするのでしょうか?

理屈ではそうですが、実際には制御棒でコントロールするので
出力は変わりません。基本的には原子炉は制御棒で常にスロットル
を絞りながら運転しているわけで、少々落ちてもその範囲内で
制御できてしまうのです。フルスロットルの状態を暴走と呼びます(笑)。
(69:122)

今でも、ワシントン条約やロンドン条約は有効ですか?

今現在でも、排水量10000t以上の巡洋艦や8in以上の備砲を持つ
巡洋艦を作ってはいけないのですか?(つくって意味があるかは別として)
失効してます。
(76:748)

「むつ」からもれたのは放射性物質?

漏れたのは中性子。
(76:857)

軍艦って体当たりして敵艦のドテっ腹に穴を開けられるようになってるんじゃ無かったんですかね?

後潜水艦相手に体当たりする目的で護衛艦艇が艦首を強化したりしてました。
海自の護衛艦も二次防あたりまでは採用してます。
図書館で読んだものなので本当にこの本だったか断言できないんですが「軍艦メカ4・日本の駆逐艦」
に護衛艦の強化構造について触れた記述があったと思います。
(597:ゆうかin職場 ◆u8WC078ef5ch)
昔の軍艦にはあったが、あったとはいっても船と衝突して平気ってわけじゃない。
タイタニックの姉妹船は巡洋艦に追突される事故を起こしているが
そのときは巡洋艦の衝角(ぶつかって敵艦に穴を穿つ部分)で大穴をあけられ大浸水したものの
巡洋艦のほうも船首部分が大破してこちらも大きく浸水を起こしている。
(597:437)
古くはギリシャ時代の戦闘艦の頃から、艦首水面下に衝角(ラム)と呼ばれる
体当たりして相手を沈める為の鋭い構造物が存在しました。
1866年のリッサ海戦(イタリアとオーストリアの海戦)において衝角を敵艦に
突き立てる突撃が行われ、実際に何隻かの艦が損傷しまた沈んだことから
衝角攻撃は有効と思われ、その後も長く戦艦は衝角を装備しました。

しかし、1891年3月にジブラルタルでイギリスの戦艦アンソンが、豪雨と強風で
停泊地に迷い込んできた客船ユートピアの側面に接触し、衝角で切り裂かれた
船体から大量に浸水してユートピアが沈没すると言う事故があったりして
衝角は徐々に装備されなくなります。
(597:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

昔のガレー船やら戦列艦は装備してました。初期の戦艦くらいまでは装備しています。
当時は積んでる大砲が威力不足で、なかなか撃沈できませんでした。
そこで大体は接舷して斬り込むか、衝角使って大穴あけて沈めるかのどちらかが多かったです
しかし、技術が進化するにつれて火砲やほかの手段(魚雷など)で撃沈できるようになり、衝角戦を仕掛ける距離で戦闘がなくなります。
その上衝角を装備している戦艦などが味方艦にぶつかると、大破はザラでろくでもない事になるのでこれも廃れた理由になります。
(597:444)

上陸を支援する艦が現在ないのはなぜ?

昔は戦艦が海上野砲の役割果たしてたけど…
そもそも敵前上陸という可能性が低くなってきた
昔と違ってホバーやヘリが出てきて上陸可能な地点が増えたし
それを考えると人は要るし経費も掛かるし支援にしか使えない、誘導爆弾で航空支援の能率も上がった・・・ってな訳で作られてない
更に言えば沿岸砲台なんかとは段違いの命中率を持つ地対艦ミサイルなんてのもあるし

ちなみに敵前上陸を信条とする(違)海兵隊は魔改造案まで出してアイオワ級の退役に反対していた
(329:702)

潜水艦じゃない水面に浮かぶ艦も、常時パッシブソナーで聞耳を立てているんですか?

はいはい。もちろん船に依りますが、艦首ソナー、舷側ソナー、曳航ソナーと色とりどりでっせ。
さすがにミサイル艇はやってないと思うが。いろいろと無理なので。
普通の航海中も、24時間体制でソナーの係の人はその色々なソナーで音を拾い聞いてしてるんでしょうか?
それとも戦闘配置の時だけ?
軍、艦種に依るでしょうが、訓練を兼ねていろいろな音を聞いて分析したり、
僚艦の音を確認したりしているようです。

24時間張り付けっぱなしはさすがに平時にはないかもしれないけど、
対潜任務の艦ならやってるかも。

この手のはふだん使わないでいて、いきなり使えるものではなく、
常に使用して整備し、調整し、担当者を訓練し、データベースを構築しないといけないものなので、
戦闘配置時以外は使いません、なんてことはあり得ないです。
(328:825,845)

昔の軍艦は迷彩をしていたらしいですが最近の軍艦は殆ど見受けられません。何故なんでしょうか?

昔は目視で敵を捜索していたから。
今はレーダーなんて便利なモノがあるので、目で見つけるより先に発見できます。

北欧のミサイル艇は今でも迷彩塗装が施されている
アメリカ海軍の特殊作戦用哨戒艇サイクロン級も一時的に迷彩塗装を導入した
(328:889,909)

艦橋構造物もマストも搭載機器の大型化と同時に大型化してるというのは事実?

写真を見てなんか艦橋の窓?が有る部分が随分と下に来てるような気がしたので・・・・
マストとかが大型化してるから目の錯覚でそう見えてるだけなんですかね?
こんごうとかタンコンテロガとかもっと窓が高い所にあったような気がするんですけども・・・
SPY-1A~Dは非常に大型で尚且つ重いのでマストに直付け出来ません。
それで海自の「こんごう」型や米海軍のタイコンデロガ級のように、
艦橋構造物に設置しているのです。
結果、航海艦橋はかなり上部に位置する事になっています。

A~Dよりも小型軽量なSPY-1Fならスペインのアルバロ・デ・バサン級や、
ノルウェーのフリチョフ・ナンセン級のようにマストに装備する事も可能ですが、
その場合はマストが矢張り写真の英海軍45型駆逐艦のように大型化します。
45型駆逐艦の艦橋上に生えてるおっきくてぶっとい構造物も「マスト」です。
(レーダー・タワーなどと呼称されることが有りますが、マストには変わりありません)


同じイージスでも欧州のは艦橋の上にフェーズドアレイ付きマスト載っけた形式が多い。
アルデロ・デ・バサンとかフリチョフ・ナンセンとか。
オーストラリアや韓国、日本のはアーレイ・バークが基本なんで艦橋とレーダーが一体化。
どちらが良い悪い、てほどの問題じゃないのよん。
(328:947-952)

ACDSとイージスシステムはどちらが優秀ですか?

少なくともACDSに実績がない以上、イージス・システム。
イージスの核となるのは脅威判定システムだが、
こいつには米軍の長年のノウハウが詰まってるとされる。
(328:912)

護衛艦の落雷対策にはどういったものがあるんですか?

基本的に護衛艦であろうと商船であろうと鋼船ですから、落雷による被害はあまり考慮する必要は有りません。

何故なら鋼船は良電体ですから、被雷しても問題は無いのです。可燃物の周辺に関しては電路関係の取り回しに注意する位です。
落雷が怖いのはFRP船です。
日本財団のホームページ等を参照されたら良いでしょう。

追記です。

良電体は落雷に対してあまり考慮する必要が無いかは身近な例として、落雷時に車の中は安全だと言う事実が証明しています。 これ以上は自分で調べるべきでしょう。
(600:オッチャン ◆UMCByHJxYk)

魚雷を撃たれた場合艦船は回避しかできないんですか?

  • デコイを投下してそちらに魚雷を逸らす
  • マスカーと呼ばれる泡発生装置でスクリュー音等の誘導源を探知することを妨害する
  • 艦砲や機関砲を水面に撃ち込んで撃破を試みる
  • 短魚雷を発射して敵魚雷を破壊する
等、いろいろあるぞ。
(601:)
マスカーについて。
http://www.warbirds.jp/ansq/21/B2001680.html
魚雷が追尾するのは敵のエンジン音とかスクリュー音。気泡(マスカー)はこれらの音を
隠蔽してくれる。また、アクティブモードの魚雷が発する探信音が反射しにくくなると言う効果もある。
(280:268-269)

軍艦はどれぐらい傾斜可能なのか?

C・R・カルフォーン著 「神風、米艦隊撃破」 朝日ソノラマ出版を読んでいて疑問に思ったのですが、
第三艦隊を襲った44年12月の台風で米駆逐艦が60度~70度の傾斜を示したそうですが、水平軸から考え、
武装してトップヘビー(乾舷はひくいが)気味な軍艦でこのような傾斜角が存在し、転覆しないものなのでしょうか?
第三艦隊の遭難に関して書かれている本をガサガサっと見ただけでも、
遭難した各艦が酷い傾斜を生じた事実が記されています。
沈没した駆逐艦「スペンス」は75度、かろうじて生還した駆逐艦「デューイ」に至っては
80度近い傾斜を総じたことが報告されています。

旧海軍では復元性能の目的値を艦種ごとに設定していますが、友鶴事件以降かなり
厳しい数値が設定されました。
例えば、常備排水量1000トンの駆逐艦では限界数値90度、2000トンでは80度とされています。
この数値までは傾斜しても再び起き上がれるような設計だったわけです。
(601:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

現代の艦船は「ハンマーで武装した卵」と表現されるほど装甲が貧弱だと言うことですが、どうして装甲を強化しないのでしょうか?

せっかく陸空軍の兵器より重量面で融通が利く艦船なのにおかしな話だと思います。
レーダーが装甲の代わりです

ミサイルに耐えられるだけの装甲を装備することがほとんど困難だからです。
大和やアイオワといった戦艦ですら、対艦ミサイルを何発も打ち込まれると
戦闘能力を失うだろうといわれています。
そして対艦ミサイルの強化が比較的簡単なのに比べ(口径を大きくすればいいので)、
装甲を強化するのは重量が飛躍的に増大することから、非常に困難です。

小火器や、砲やIWSなどで撃破された際に生じる対艦ミサイルの弾片を防御するため
簡単な装甲を施された艦もあります。

対艦ミサイルというのは一般的に一発で戦闘能力を奪い、2発目以降で沈没するような威力になっている。
たとえ、装甲を強固なものにしてもレーダーなどのセンサー類、そのほか電子戦能力、通信能力が
初弾のミサイルで奪われれば、浮いていてもその艦は戦力にならない。
装甲を厚くするよりECMやダメコンを強化したほうが効果的。

ただし、海保巡視船の一部は近接戦闘重視なので装甲が強化されている
(326:56-66)

軍艦では、艦上や艦内に比較的大規模な火災が発生した場合、どのように対処するのですか?

海水をポンプで汲んでホースでぶっ掛ける。
また、スプリンクラーもついてます(これも水は海水)。
管内であれば同にも消火しようがないと判断した場合その区画を封鎖、密閉
して水を流し込みます(注水という。これも当然海水)。
いずれにしても自分で自艦内に水を流しこんでるわけで、あまりやりすぎると
艦が傾いたり沈んだりすることも。

あと僚艦にギリギリまで近寄ってもらってそっからも放水してもらったりする。
弾薬庫に火が迫った場合は弾薬庫にざぶざぶ注水します。

つけ加えとくと炭酸ガスやハロゲンガスなどの不活性ガスをつかった窒息消火装置というもののある。
これは水を使うことが出来ない電気系統の火災に対応する為のもの。
(326:794-796)

航空戦艦は使い方を間違えなければ有効な戦力になりますよね?

中途半端だの無意味だと言われますが、搭載機を全て戦闘機にすれば
基地航空隊の支援やや護衛空母を随伴させなくてもいい訳ですから
ぶっちゃけ、不要になった戦艦を空母にしたかったけど、費用・時間・資材的に厳しく、途中まで改造したってシロモノだからね。
戦場では中途半端な戦艦、中途半端な空母としてしか活躍できなかったと思う。
搭載機をすべて戦闘機にしても、着艦ができないから2式水戦とかにしかできないし、着水時にはいちいち回収しなくちゃならない。
1機2機ならともかく22機だろ?
回収してるうちに戦場に置き去りになるよ。

実際は搭載機が揃わなかったこともあり、戦艦として使用することになったけど、まともに打合いになったら後部甲板は弱点になるね。
(607:913)

伝声管って今でも軍艦の艦内に張り巡らされているものなのでしょうか?

内線電話があるのに伝声管が残っているとは、ちょっと思えないのですけれど・・・。
冗長性という単語がある
敵の攻撃や事故で交換機やられちゃったら艦内電話はアウトになる
そんな脆弱なシステムに全面依存する軍人はいないよ

現代の軍艦にはないですお。回線を多重化して冗長性を確保しています。

護衛艦には伝声管あるお
(323:235-259)

現代艦艇の耐久力というのはどの程度のものなのでしょうか?

フォークランド紛争では駆逐艦シェフィールドがエグゾセ一発で沈んでいますが、これを基準に考えて良いものでしょうか。
船によりますし、相手のミサイルによります。
例えばアメリカ海軍の艦艇(特に空母)などは特にダメコンを重視していると言われ、
高張力鋼を装甲として数百トン分貼っているらしいです。

対してミサイルにしても、ロシアのSS-N-19グラニトなどを食らえば大半の船が終わりです。
まあ沈むかは別ですが。
(321:751)
シェフィールドの場合、突入したミサイルは一発で、しかも不発でしたが、致命的になったのは
ミサイルの残余の推進剤が燃焼して発生した激しい火災です。
通風ダクトを介して艦全体に延焼して、しかも電線が燃えて停電したため初期消火が
思うように出来ませんでした。
火は弾庫に迫り、このため4時間後には艦を放棄する決定がなされて乗員は退艦しています。

なお、シェフィールドの最終的な沈没原因は暴風による浸水で、ペルシャ湾のような
穏やかな海であれば「スターク」のように救えた可能性があります。
(321:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)
いや、「こういう説もある」程度の話だ>暴風沈没説
(321:778)

ヘリが積めない船=前時代艦というの定義がよく理解できません

今や巡洋艦、駆逐艦、護衛艦などについて言えば、既にヘリが戦闘システムの一部になっちゃってるわけ。
以前は対潜哨戒ばかりがクローズアップされてたけど、今のヘリは、対空/対水上哨戒もこなせば、
対艦ミサイルの発射プラットホームにもなる。
ソマリアの海賊退治でも、ヘリが飛んで、いち早く現場に駆けつけて、
それで海賊が退散しちゃったり、降伏しっちゃったりするケースもあるくらいで、
低烈度の紛争や警察的な活動でも、その機動性は非常に有用。
だから、より現代的な水上艦艇はヘリの運用を前提にして作られる。
逆に言えば、旧世代の艦艇にはヘリの搭載能力がないものがたくさんある、という次第。
(618:25)

現代の軍艦って嵐で沈んじゃったりするんでしょうか?

どんな気候でも問題なく活動できるんですか?
嵐にも色んな規模があるので、無茶な嵐は気象情報を元に迂回します。
海面の状態や嵐の規模を表すシーステート(sea state 風浪階級)という概念が
あって、その軍艦が任務を果たすためには、どの程度のシーステートに耐える
必要があるかを検討し、それを元に艦船の設計が行われます。

海自の護衛艦だとシーステート5(平均波高 2~4m)まで行動可能とされています。

ちなみに「シーステート9」というのは平均波高14m以上という異常事態です。
こんな異常な嵐に耐えるために、装備品を削ったり、建造コストをアップさせたり
しても意味がないですよね?
(315:995)

護衛艦のマック構造、どうして最近採用されないんですか?

ガスタービンの排気は蒸気タービンのそれと比較してかなり高温。
マックの様に煙突の真上にマストを持ってくると、排気の高温で電子機器に悪影響を与える恐れがある。
現に護衛艦の「あさぎり」ではマストと煙突の位置関係が問題になり、2番艦以降では煙突の位置が変わっている。
(あさぎりではマストを強引な位置に移して対処)

(314:911)

荒天だと、現在の海自や各国海軍戦闘艦艇でも食事時はあたり一面がべちゃべちゃになってるのが普通なんですか?

赤城は動揺が激しいので食事時は汁椀などが次々と倒れて食卓がべちゃべちゃになることが日常だったと書いてあったんですけど
今は「フィンスタビライザー」と呼ばれる安定化装置が軍艦にも普及してるから
荒天でも昔ほどには揺れはしない。

ただ、「フネが揺れるので茶碗がひっくり返った」は軍艦に限らず船の宿命なので
「仕方ないもの」として扱うのが船乗りのたしなみ。

一応、軍艦以外でも大概の船の食堂は、テーブルの縁に板を立てて、滑っていった
食器が下に落ちないようにしてある。
(625:491)

WW2の空母が消火に使った水のために船体を傾けてる画像ってのがあったんですが、こういうとき全部海に落ちちゃいそうですが作業員とか艦載機はどうしてるんでしょ?

整備員は総出で「消防要員」となる。
甲板上の航空機は、作業に邪魔なら海に捨てる。

軍艦に限らず船には「バラストタンク」というものがあるので、
普通はこれで極力水平を保つように前後左右のタンクの水の量を
調節するけど、意図的に偏らせて調節すれば船体を傾けることが
できる。
普通は危ないからそんなことやらないけどね。

船舶で火災が発生して消火活動を行うと、消火に使った水が船内に
たまるので平衡バランスが狂うことが多い。
火災が起きると停電や火災の損傷でバラストタンクの調節に使うための
ポンプが止まっちゃうことが多いので尚更。

完全に鎮火したことを確認したら、急いで復旧させポンプで水を排出して
水平に戻す。

軍艦ではあまり聞かないが、民間の船には「火災発生-消火用水で船内浸水しそのまま沈没」
と言う例が少なからずあったりする。
火災が鎮火したのに消火用水で沈没したのではたまらないので、最近の船舶はスプリンクラーを
単純なシャワー式からミスト式(細かい霧状の水を噴出して火を消す)にして、必要以上に浸水
しないように工夫されてる。
(626:389)

近年、汎用護衛艦が大型化し、防空護衛艦と汎用護衛艦が似たような性能になるのなら、アーレイ・バーク級の様に一種類に絞った方が効率が良いのでは?

似たような性能にもならないし一種類に絞って効率良くもならないので統合すべきではありませんで終了。
船体には同じ設計を流用する部分はあるけど電子装備や兵装は異なってくるので統合されることは当分ありません。
でも種類はだんだん少なくなってるよね?
そうでもない。
統合の一方で新たな分化も起きてます。
ハコモノってのはあれも欲しいこれも欲しいで機能を詰め込み肥大化して
ふと気づくとお高いとか取り回しが悪いとかでまた機能を限定した小さなハコモノが登場・・・の繰り返し。

現にアメリカではインデペンデンスやフリーダムが登場したし
イギリスも次期水上艦に大中小3タイプのコンセプトを構想中。
(632:ゆうか ◆u8WC078ef5ch)

戦場で敵艦を発見したとして名前はどうやって知るの?

敵艦を見つけると、まずはシルエットから敵艦の特定を行う。
そのため、艦にはぞれぞれ各国の艦船のシルエットが網羅されたリストなどが積まれている。
このシルエット表には、艦首・艦尾の波の具合から速度を推測できるような指針まで記されてる事がある。

なので、有視界戦闘だった時代には、戦闘後まで○○クラス・・・とまでは識別出来ても、具体的な艦名までは
特定できてなかったり、ドイツ艦の様に艦種が違ってもそっくりなシルエットな艦だと、戦闘開始後しばらくは
戦艦と巡洋艦すら間違えて認識したり・・・なんて事はザラだった。

ちなみに、喫水線から上だけを再現して浮いている状態を再現した、プラモデルのウォーターラインシリーズ。
これは、これらの識別のために米海軍が教育素材として作った模型セットを、田宮の社長が見て思いついた。
(637:859)

軍艦の旗は、他国の港に入るときはその国の旗を自艦にあげるってのが風習ですよね?

外国に寄港する時は、その国の旗に最大の敬意を払うのがマナー。
マストだったら寄港先の旗が一番上、自国旗はその下。

自衛隊の場合は
第15条 自衛艦は、次の各号に掲げる時間、艦尾の旗ざおに自衛艦旗を掲揚しなければならない。

(1) 停泊中にあつては、午前8時から日没までの時間。ただし、(略)自衛艦が
  外国港湾に停泊中の場合においては、必要に応じ何時でも掲揚するものとする。
(2) 航海中にあつては、常時

(武力行使等の場合)
第15条の2 (略)自衛艦が、武力を行使する場合には、自衛艦旗をメインマストに
 掲揚するものを例とする。
2 前項の規定は、自衛艦が戦闘訓練を行なう場合に準用する。

ちゅうふうに細則がある。
が、外国を訪問した際の礼法に関する定めが見当たらない。
(303:870-872)

全ての戦車は開発が終わるまで計画名称で呼ばれますが、軍艦にも計画名称があるのですか?

もしあるとするなら例えばアイオワやジョージ・ワシントンの計画名称は何でしょうか?
アメリカは、最初から、艦番号そのままなので、アイオワはBB-61
G.WはCVN-73

ロシアではプロイェクト(プロジェクト)-番号
(645:144-145)

今の艦船にダメコン要員って必要なのでしょうか?

音速で突っ込んでくるミサイル喰らったら、大抵の艦は復旧見込み立たないんでは。
確かに戦争が短期決戦になりがちな昨今、戦闘不能≒撃沈と考えられるのも無理はないですが
そもそも純粋な意味でのダメコン要員ってそんなにいないと思いますよ。

艦艇の乗組員ってのは一人何役もかねていて、その内の戦闘時の役割がダメコン要員、
という感じでしょうから。最新鋭のタンカーや貨物船は確かに20名強で運行が可能ですが、
これは荷物の積み卸しなどを全面的に港湾側に依存しているからです。
軍艦でいえば航海関係の部署の人しか乗っていない状況ですね。
軍艦ではこれにセンサー・武器/機関/航空/後方関係の部署があるわけですから
昨今の軍艦の200名前後という定員は決して多くないでしょう。

船艇の選別のための水上見張りなど、自動化の難しい部分も軍艦の重要な任務ですので
人数減らした分で艦艇増勢、というふうには(特に大型艦では)行きにくいかと思われます。
中小型艦だとどうか、というのはアメリカの新沿岸戦闘艦の実績次第ではないでしょうか。
(302:608)

台風がくると船を出してしまうのはなぜですか?

船を守るためですか?でも基地と海上とでなにか違うんですか?
風波が強いときは、陸岸近くだと座礁する危険がある。
洋上にいた方が安全なことが多い。

民間船舶の場合は純粋に船を守るため。

海保や海自の場合、船を守るという意味と、なにかあって出港しようした場合に
台風の影響で出港できなくなるおそれがあるので、予め出港しておくという意味
もあったりする。
(300:769-770)

イージス艦などの護衛艦はEMP対策などは万全なのでしょうか?

半導体を使う以上非常に脆弱なイメージがあるのですが。
おそらく中の人でないと答えられない質問
手元にはちょっと古い公式情報しかないのだが、
どうやら「装備による。かつ程度問題でもある」ということらしい

○西廣政府委員 高空で原子爆弾が爆発した場合に非常に高い電磁波が出る、
そしてそれが電子機器等に障害を及ぼすということは承知をいたしております。しかしながら、
(中略)
現在特段に私ども十分な知識があるわけでもないし、
その対策を特にとっておるということではございません。
(昭和61年 衆議院予算委員会での答弁)

○内藤功君 (中略)シーレーンに関連をして海上自衛隊のイージス艦、その他新造予定の艦船、
新造艦にいわゆるCBR対策、EMP効果の防止対策がとられている、こういうふうに聞いておりますが、
その内容とその理由を御説明願いたい。

○政府委員(西廣整輝君) イージス艦等については、
新しい船で自衛隊が持っておりませんので私承知をいたしておりませんが、
例えば艦艇等については従来から、汚染があったときにそれを排除するための水洗というようなシステム、
そういったものがついておることは事実でございます。
 また、最近我が国が導入しているもの、例えばペトリオットとかこの種の各種の新しい装備がございますが、
この種の装備については、古い時代のものに比べれば、先生の言われたパルスといいますか、
そういう衝撃波に対する防御能力もまさっておるというように聞いております。
(昭和61年 参議院内閣委員会での答弁)

少し前の防衛技術ジャーナルに、
EMP対策のJIS規格が制定されるという話が出ていた記憶がある
(649:759)

軍艦にとってトップヘビーってそんなに大問題なんですか?

友鶴事件や第四艦隊事件以降の日本艦はトップヘビー対策に神経質で、(台風対策と聞くけど)米艦より重心が低いとのことですが
そのトップヘビー気味だったアメリカ海軍は、1944年12月に台風で、
沈没駆逐艦3隻、損傷艦21隻、航空機損失150機なんて、損害を食らってるぞ.。
(298:560)
車を例に例えて考えるといいかと。
車の基本性能(まっすぐ走る、きちんと止まる、うまく曲がる)のみを追求していくと
スポーツカーになる。一方戦闘艦ってのはその基本性能以外の部分(装甲/武装)が一杯ついてて
過積載のトラックなみになっている状態。
積みすぎのトレーラーがカーブ曲がっただけでこけたりするのは知ってるかな?
そうならなくても上荷(積み方や積み杉で重心が高くなってしまっている)のトラックは
カーヴを曲がる時かな~り速度を落とすよね。
舟も同じ事なのよ。重武装にし過ぎると、機敏な機動ができなくなる。
で、そうなるとアラシ等で転覆してしまう事もある。
超重武装の艦船は今の4tトラックに12tほど積んだくらいになってた。
4tトラックなら倍の8tくらいまでにしておかないと、
例え警察がまったくいなくても走るだけでヤヴァイ
(298:フェチ ◆kK77XB6/ug)

木造船だった頃は軍艦というのはどのような色をしていたのでしょうか?

ペルーが来日した時のように真っ黒だったのでしょうか?
木造船ということで18世紀末~19世紀初頭についてお話しますが、
当時において軍艦の外舷塗装は公式に統一されておらず、艦長の好みに
任されていました。つまり艦長が私費で自由に塗装できたわけです。
18世紀末の英海軍では塗装を統一しようという気運が現れ、黒もしくは黄色を艦長の
好みで選べることになしました。
そしてさらにネルソン提督はトラファルガー沖海戦に挑むにあたって軍艦の
塗装の統一を主張し、「黄色い船体に黒の横帯、マストは黄色」と定められました。
(654:375)

護衛艦って津波にも耐えられんの?

津波自体は起きてるよ
でなきゃチリ沖で発生した津波が太平洋の反対側の日本に押し寄せてくるわけがない

外洋を航海している船が津波を受けてもなんともないのは、外洋では津波の波と波の間の間隔(波長)が
数十キロとかそのくらいあるから
いくら波高10メートルの津波でも、その波と波の間が100キロも離れてたらそもそも津波の存在に気付くのが無理
(自衛隊板初質スレ110:415)

菊花紋章が二つ付いている艦があると聞いたことがあるのですが本当ですか?

明治時代の軍艦だと、艦首の両側に一つずつ、合計二つ付ける例は珍しくないぞ
(俺初質スレ431:678)
敷設艦白鷹とかは艦首に機雷揚収ダビットがあるから、菊の紋は艦首左右二つに分けてる。
(俺初質スレ431:680)

西側に対艦ミサイルを多数搭載した艦艇が少ないのは何故ですか?

東西の比較でいうなら、西側が少ないんじゃなくて東側が多すぎるの。
その昔、冷戦時代にソ連はアメリカの空母機動部隊に対抗する手段を探していた。
本来なら同等以上の機動部隊を用意するのが正統だが、アメリカがぶっ飛びすぎてて
とてもじゃないけど不可能だった。
ならば、と考え出されたのが対艦ミサイル飽和攻撃理論。
これは艦隊のミサイル対処能力を上回る物量で押し切るというかにもソ連的な
合理主義に基づいていて、アメリカはこれに対抗するためにイージス艦を
生み出して(以下省略。
現代の米軍がSSMに不熱心なのは空母機動部隊もってるから。
これほど技術が発達した現代においても「稜線の向こうに何があるの?」という
問いにリアルタイム高精度で答えてくれる実用的な手段はないといっていい。
超水平線レーダは精度が悪いし、人工衛星は創作で活躍する様な超兵器じゃないし。
ならば一番現実的な手段はより高いところから眺めるというものだけで、
航空機はこの任務にうってつけ。
そして航空機で発見して航空機でミサイル誘導するぐらいなら
航空機から撃っちゃった方が早いよね、ってわけ。
アメリカ以外の西側諸国じゃそこそこの程度SSMは装備してる。
(657:557)

対空砲だけを専門につんだ対空専門の船とかできなかったのですか

とりあえず防空をメインにした艦は作られている(防空艦)
だが、その艦だけに防空を頼ると、その艦が沈んだ時に
艦隊の防空ががら空きになる
だから1艦だけに集中はせず、他の艦にもある程度の防空能力を持たせている
(俺初質スレ430:238)

戦前の大型戦闘艦艇は改造とか改装とか大改装とかするけど、現代のはするの?

装甲の追加の例はほとんど無いけど、レーダーのアップデートなんかは頻繁に行われてる。
イージス艦の場合なんかだと、見た目は変わらなくても、ソフトウェアのUPで性能向上してたり。

現代はミサイルが主流なんで、見た目が大きく変わる事は少ない。
一番大きな変化でもタイコンテロガ級のミサイルランチャーがVLSに切り替わった時位。
自衛艦なんかだと、80年代にはるな型が大改装をやった位。
(663:70)
蛇足すると、最近の軍艦は電力化、ネットワーク化が進んでいて、電気やデータのケーブルが
錯綜する上、それらを統合する艦のソフトの構成も必要だから、あとから大改装するのは難しい。そこで、
準備だけして装備しない (fitted for but not with) のが流行り。イギリスのDaring級のハープーン
対艦ミサイルなんかが代表例。それの極端なのがモジュール化した艦船。言わばレゴかコンテナみたいに、
必要な各ブロックをベースの艦艇に搭載する。
http://forum.nationstates.net/viewtopic.php?f=6&t=7237&start=0
まあ、どちらも改造というのとは少し違うが。
(663:system ◆systemVXQ2)

軍艦の性別は女性だとされていますが、これはどのような経緯で女性とされるようになったのですか?

大航海時代からの慣習で、海の神様であるポセイドンが男性神であった事から、
海難に遭い難いように、神様に気に入られようと、艦船を女性として扱った名残です。

ですから、進水して最初の航海を処女航海と言って、神様に船を紹介する儀式としたのですね
(663:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)

操艦の名手として有名な艦長はどんな人がいるのでしょうか?

レイテ沖海戦時に大和の艦長だった森下大佐は操艦の神様とまで言われていますが
松田千秋さんは日本海軍における対空回避運動の第一人者と自称してますが
その松田さんの指揮下で伊勢をフィリピンから生還せしめた中瀬泝艦長について
松田さんは「海軍が存続していれば、中瀬はきっと将来すばらしい提督になれたはずだ」と大絶賛してます。
(289:鷂 ◆Kr61cmWkkQ)

軍艦が完成してからの流れって、完成→進水→搭乗員の乗り組み→公試→引き渡し、って感じですかね。

進水は船体が出来上がるだけ。艤装はその後、行う。
(283:667)
進水をもって船は完成ですから、同時に命名式と乗組員定員表の発表があります。
ただし装備が何もないので、軍艦としての完成は竣工式となります。
乗組員定員表に基づき、艦長候補以下の候補者は「艤装員」に組み込まれ
部屋割りから装備まで使い方を実地で学んでから、竣工式以後に正式な乗組員となります。
(283:携帯鷂 ◆exxupUqotM)

ソナードームの内部は海水で満たされ、感音素子が直接海水と接触しているのでしょうか?

それともドームは水密構造で、素子は海水と接触せず壁の向こうから伝わる音を捕らえているのでしょうか?
ソナードームの中には淡水が詰めてある。
海水は機器の整備が面倒になるのと、潜ってる場所や深度によって
ソナードームの外と中で海水の塩分濃度等が違うと、かえってソナーの
性能に影響が出るから。
(276:251)

イージスは14から16の目標を同時攻撃するそうですが、イージスシステムを搭載してない艦はいくつの目標に同時対処できるんですか?

非イージス艦では通常同時目標対処2程度

「はたかぜ」型DDGの場合、ミサイルの誘導方式は、セミアクティブレーダーホーミング方式で、ランチャーから
発射されたミサイルは、艦のイルミネーターから目標に照射された誘導電波が目標から反射してくる電波を感知し、
ホーミング誘導される方式です。
しかし、この方式では同時に対処可能な目標はイルミネーターの数に制限され、同時多数の来襲に対処する事は
おのずと限度があります。
イルミネーターは2基装備されていますが、通常の運用では、1基が誘導、もう1基で次なる目標の追尾を行います。
前述の理屈から、同時に誘導可能な弾体は最大2発ということになります。
(107:430-431)

「艦艇」と「艦船」ってどう違うのでしょうか?

艦艇 → 艦(軍用の大型の船)と艇(同じく、主に沿岸で使用する小型の船)の両方を合わせた用語
艦船 → 艦のこと

艦・艇という用語は沿岸警備隊(海上保安庁)でも使う
排水量による区分は各国で異なるので一概に言えない
(50:773)
「艦船」は軍用の船と民間の船を合わせて指す時にも使用するね
つーか、こっちが主だ
(50:775)

「超電導推進」についてなんですが、これは水上艦も応用できるのでしょうか?

実験船もあるんですが、試してみたら余り効率がよくないことがわかりました
技術面なら船舶板か未来技術板が詳しいです
(50:831)

空母ととか軍艦とかは台風とか嵐とか津波とか竜巻とかいった気象に関する災害みたいのが起きても大丈夫なんですか

60年代末に最大傾斜角が30°近くになった例(キティクラス)もあるそうで
このときにはけが人が続出した他、搭載航空機にも多大の被害が出た
(51:160)

艦隊の旗艦が沈められると、具体的にはどのような問題が出るのでしょうか?

被害にもよる。
当然、旗艦が沈んだ時の対応はそれぞれ定まってる。司令部スタッフが生き残れば
当然、近くの適当な艦に移って司令部を新設する。スタッフも全滅したら適当な後
任が引き継いで司令部を新設する事になる。

前者は当然、収容までタイムラグがあったりするし現代の海戦と言えど、電話線と
椅子の数が揃えば良いってわけでもないので、そこら辺の融通が利く艦が新しい旗
艦が無ければ司令部施設の不便が色々と出る事になる。後者の場合はさらに後任の
スタッフが未熟だったり、色々と指揮面で不慣れなせいの問題が出てくる可能性も
ある。それに何より司令部スタッフが全滅って人的損害は大きいしね。
(51:423)

艦長は勤務中、普通はどこにいるんですか

艦橋でしょうか
艦長が非番の時や怪我とかで指揮を執れない場合誰が指揮を執るんですか
航海中の艦長はアイランド(艦橋)の航法デッキ(航海艦橋とも言われる)にいるそうです
(56:829)

戦史ものでよく登場する「轟沈」ってのは普通の撃沈と状況としてはどのように異なるのでしょうか?

一瞬で船として使い物にならなくなること
(57:576)
「轟沈」とはマレー沖海戦の結果を日本の新聞が報道した際、創作した造語です。
(57:580)
「轟沈」>初弾命中から1分以内の沈没。瞬間(的)沈没。
…ではなかったろうか。出典は広辞苑。
被弾ではなく、火薬庫爆発事故等でも瞬間的沈没なら「轟沈」だろう。
戦記、体験記等では沈没まで数分以上かかっても「轟沈」と書かれたりする。
(57:584)
確かに微妙だと思う。
フッドも全没まで1分以上は要している模様だがこちらは「轟沈」と記されることが多いようだ。
マスコミの記述、一般向け戦記や体験記等の場合は、旧海軍の定義に従っていない可能性もある。
当方のおぼろな記憶では「3分以内の沈没」だったのだが、あらためて辞典を調べたら僅か「1分」で驚いた。
小艦艇ならばともかく、大型艦では「1分以内に沈没」は難しいと思う(沈没確定はありうるが)。
(57:590)

轟沈と大破を分けて考える理由は何ですか

大破は沈没してないだろ。
(57:688)
688を補足すると、
「大破」は戦闘行動も航行も不能だけど水には浮かんではいるから、お持ち帰り可
「撃沈」は沈んじゃってるから(無事な)乗組員だけをお持ち帰り可
「轟沈」はあっさり1分以内に沈んでいるから全部駄目
(57:689)

戦艦などは弾を受けて浸水すると注水してバランスを取りますが、この注水ってどこに水を入れているのですか?

注水までに隔壁を閉鎖します。
それまでに、逃れられなければ、溺死する乗組員は出てくるでしょう。

注水は大抵の場合、最終手段です。
多いのは爆発する危険性のある火薬庫へ海水を導くことです。
あと、復元のためには、バルジに海水を入れてバランスを
とるようにしています。
(57:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
艦内の細かく区切られた防水区画のうち、バランスを取れる位置にあってかつ重要でない
部分から注水していくのでは。

注水時ではなく、浸水を食い止めるために
まだ人が残っている区画を閉鎖してしまう事はあったようです。
(57:844)

軍艦の機関にタービンが多い理由を教えていただけないでしょうか?

現代ですと
ガスタービンが主流です。
時代ごとにいいものが違いますので基本的にはレシプロ→蒸気タービン→ガスタービン
というようになってます。
(58:789)
原子力空母や原子力潜水艦の動力は当然蒸気タービンですので
廃れたというのはちょっと早いんじゃないの。
(58:797)
ただ一点、真水がふんだんに使えるのは、蒸気艦の利点です。
(58:799)
軍艦の機関に蒸気タービンが多い理由

「蒸気機関」か、「内燃機関」か、などの種別を問わず、
一般的に「タービン式の機関」は、(小型で軽量で高出力)
なところが、その最大の特長だと思われます。

それに対し、(回転負荷の変動が激しい場合)などで、
特に低負荷運転の場合などに、(燃料の消費量)が多く、
低効率になってしまう、と言うことでは無いのでしょうか?。

でも「大型艦船」になると、艦船一台に、何台ものタービンが、
使われていると思われますので、「低負荷運転」の場合には、

その数台ある「蒸気タービン」の、一部のみを動かすとすれば、
効率の悪くなることも、回避できるのかも知れません。

ちなみに、「M1戦車」などの「ガスタービン機関」では、
低負荷時の熱効率を改善するために、別途発電用として、
「ディーゼルエンジン」も、積んでいるようですね。
(58:804)

原子力艦はコストがかかるため米国でも空母と潜水艦以外は退役させているとのことですが、通常動力と比べてどの程度差が出るのでしょう?

米会計検査院レポートによるライフサイクルコスト(就役期間50年と計算)
年間コスト(単位100万ドル)
通常型空母 282
原子力空母 444

運用コスト(同)
通常型空母 11125
原子力空母 14882

1997米会計年度換算
(57:884-885)
 通常動力空母       原子力空母
建造費    2050   4059
改装費     866   2382
直接運用費 10436  11677
間接運用費   688   3205
解体       53    887
使用済核燃料保管費       13

 単位はM$。
(57:889)

古今東西の大型戦闘艦はなぜ今も昔も自国の土地の名前や、有名な軍人の名前を冠するのでしょう

戦闘で沈む事が前提の船にそんな名前をつけるのは縁起が悪いと思うのですが。
戦うことが前提であって、沈むことを前提にはしていません。
(59:713)
無難な名前にしたら士気を損なう前に士気があがらんよ。
何事もそうだけど、最初から悪い結果を想定してものごとをこねくりまわしたって
意味ないと思わない? 
それに、自分の国が滅ぶような気になるからこそ、さらにそこから敵への怒りや
戦意向上、奮起することだってあるだろうに。

結論:考えるだけ無駄。

だいたい、交通事故考えてかっこよくない名前をつける自動車メーカーあるかね?
(59:723)
戦艦大和の命名は純粋に奈良県の地名であって、
古代日本のことを指しているわけじゃないです。公式でもそうです。
(59:726)
何故、軍艦に誇大な名前をつけるか。
政治学でよく使われる概念として、ミランダってものがあって、
これは集団を統合する際、人間が持つ情緒に訴えかけて統合を促す象徴のようなものです。
この概念では、集団内の大部分の人間はインテリでない一般人とされ、
それら大部分の人間の誰にも判りやすい象徴を持ってくるわけです。
例をあげると、兵器に地名や偉人の名前をつけるのがまさにこれ。誰にも判りやすいから。
これの概念を、結束が重視される軍隊内で使用してるわけです。
沈められると縁起が悪いという意見もありますが、その国の資本と技術の結晶である
大型艦に象徴的な名前を付ける意義を考えてもよいかと。
(59:744)

なぜ旧ソ連艦には舷窓が残ってるのか

好意的に考えれば艦内の電気が切断しても大丈夫なようにとか考えられるが、
単に艦内の儀装の技術が劣っているだけのような気がする。
(59:772)

瑞鶴の貝塚艦長の様に、沈み行く艦に残り、運命を共にした日本海軍の艦長の話はよく聞きますが、他国の海軍ではそういった例はないのでしょうか?

日本関係ではPOWのフィリップス提督、リーチ艦長あたりが筆頭
(60:642)
ビスマルクのリンデマン艦長も有名ね。ついでにいえば、日本でも艦を
と運命をともにしなかった艦長も結構いる。
(60:643)

大戦時、多くの艦船が弾薬の誘爆や航空機燃料の引火で沈没していますが、現代の艦船はどのような対策をしてるんでしょうか?

燃料については >>582さんが書かれたようにガソリンを使用しなくなっています。

弾薬については「IM」(Insensitive Munition、低感度弾薬)が普及しつつあります。第二次大戦後も
空母だけでも1966年オリスカニ、1967年フォレスタル、1969年エンタープライズ、1981年ニミッツと
弾薬の事故による爆発で多大の人的、物的損害が発生しており(上記4件合計で死者220名、負傷者702名、
損害金額200億円以上)、IMに対する要求は非常に強いのです。IMの性能は加熱、銃撃、破片衝撃、
装甲板スポール衝撃、成形炸薬ジェット衝撃、殉爆(隣接する弾薬の爆発による誘爆)によって
評価され、火災や落下、被弾によって大きな被害が出ないような爆薬成分、および弾薬の構造が
開発、実用化されています。
(136:system ◆systemVXQ2)

大戦時の艦船の燃費について教えてください。燃料1トンあたり何海里進んだのでしょうか?

燃料の消費量は速度の二乗三乗に比例すると言うことです。
例えば、原速ならば12ktsで航行するところ、戦闘状態では第四戦速の24ktsと言った速度で航行しているのが常態で
あれば、燃料消費量は増えます。
また、巡航タービンの使用せずに航行するのも常態化していたようです。

例えば、金剛の場合、12Ktsで平時の巡航タービン運転で航続距離15,100海里ですが、18Ktsでは9,300海里になり、
全速30ktsでは全主軸4軸運転で3,000海里、ちなみに、巡航タービン運転と全4軸運転では燃料消費量に1:2の差が
あります。
この金剛の重油積載量は、6,279tです。

ちなみに、このほかの軍艦では、長良、球磨、加賀が、原速(12kts)との対時間比燃料消費量では、24ktsなら凡そ5倍強、
32Ktsで凡そ17倍に達し、川内では、24ktsなら凡そ5倍弱、32ktsで14.5倍、天龍、赤城、夕張では、24ktsなら凡そ5倍、31ktで
11.5倍、蒼龍では、24ktsで4倍、32ktsで11倍、34ktsで17倍弱に達します。
(137:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

米海軍が計画した『制海艦』って、何を目的としたどんな艦なんでしょうか。

最初はZumwalt提督が提唱したもので、安価な回転翼機プラットフォームという位置づけで
コンセプトが練られました。

これを進化させたものとして、1969年にHelicopter Carrying Escorts(DHK)という艦種が
提案されています。
DHKでは、Active-Sonar Screenを輸送艦隊に提供するというものでした。
つまり、Sea Contorol Shipというのは、ソ連の潜水艦攻撃からシーレーンを防衛し、物流を
確保するための艦であると言えましょう。

後に、Harrierが実用化されてから、そして、ソ連の水上艦隊が充実してくるにつれて、対潜
任務だけでなく、Harrierを用いての制空も任務も追加されました。
1975年にこの案は更に昇華されて、VSTOL Support Ship(VSS)となっています。

なお、SCS構想の実験台として、Guamがその実験を行っていますし、Spainの空母はSCSの
構想をそのまま具現化したものとなっています。
(138:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

軍艦の種別の接頭語である「仮設」「特設」「仮装」「特装」の区別がよくわかりません。

うる覚えですが、「特設」は法令用語です。
日華事変勃発前に、徴傭船を特設軍艦・特設特務艦船・特設特務艇に指定する制度が設定されました。
日露戦争でバルチック艦隊を発見した信濃丸も、太平洋戦争でインド洋通商破壊をした報国丸も
構造・任務そのものは「仮装巡洋艦」ですが
信濃丸は法令がない時代の船なので「仮装巡洋艦」、報国丸は法令に従って「特設巡洋艦」です。

「特設空母」は、春日丸・八幡丸・出雲丸・橿原丸が指定されていますが、
呼ばれているのは空母艤装中に限られ、改造完了とともに正規軍艦に編入されています。
新田丸とりおでじゃねいろ丸は、特設空母時代がありません。
新田丸は艤装完了まで海軍籍になく、りおでじゃねいろ丸は艤装完了まで特設雑用船でした。
(139:鷂 ◆Kr61cmWkkQ)

大戦時の戦艦や駆逐艦の価格を教えてください。

些か古いですが、第一次大戦前の英国駆逐艦
 G級で単価101,876ポンド(粗利益37,323ポンド:粗利益率36.6%)
 H級で単価93,524ポンド(粗利益27,826ポンド:粗利益率29.8%)
 I級で単価85,927ポンド(粗利益18,107ポンド:粗利益率21.1%)
 K級で単価97,678ポンド(粗利益21,651ポンド:粗利益率22.2%)
 M級で単価122,872ポンド(粗利益26,951ポンド:粗利益率21.9%)

対して、戦艦
 Ajax(King George V級)で単価847,578ポンド(艦体;100,597ポンド、機関:20,964ポンド)
 Colossus(Colssus級)で単価717,597ポンド(艦体;57,399ポンド、機関:30,437ポンド)
ついでに装甲巡洋艦
 Argull(Devonshire級)で単価622,262ポンド(艦体;124,832ポンド、機関:60,131ポンド)
(148:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

軍艦って一体どのくらい使い続けられるものなの?

アメリカのコンステチューションは、1797年進水だが、現在も外洋航行可能。
おそらく現在海に浮かんでいる軍艦の中では、これが一番古い。
(251:67)
艦の寿命に関してですが、米海軍では空母は最大約50年、強襲揚陸艦は35年の
艦齢が設定されています。
CVN-65"Enterprise"は1961年竣工で、現在米海軍で最も艦齢の高い現役艦艇ですが、
退役は2014年の予定。
タラワ級強襲揚陸艦5隻は1976年~80年に竣工しましたが、現在退役が徐々に行われています。
(251:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

軍艦でも駆逐艦くらいの大きさだと台風で転覆したりしますか?

コブラ台風で3隻沈没してる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%96%E3%83%A9%E5%8F%B0%E9%A2%A8
それどころかもっと大きな、防護巡洋艦クラスが転覆沈没したケースもある。
(593:650*加筆修正)

潜水艦や軍艦はなぜ、非常時になると赤色のライトにするんですか

非常時だけってわけでもないが。
人間の目は、普通の白色灯を見ると、瞳孔が閉じてしまうので、夜間、
明るい船内から暗い船外に出たときに、瞳孔が開くまで何も見えなくなってしまう。
それを防ぐため、瞳孔が閉じにくい赤色灯を使用して、目を暗闇に慣らしておく。
(330:253)

掃海艇を伴わない海上戦力は機雷に対してはいかに対応するのですか?

基本的に対処不可能です。
機雷源と思われる場所に侵入しないで掃海部隊の到着を待つよりほかはありません。
米海軍ですら、かつてイ・イ戦争の際にタンカーの護衛に出動したフリゲイト
サミュエル・B・ロバーツFFG-58を触雷で大破させ、掃海部隊の到着まで
臍を噛んだことがあります。
またヘリ掃海は気象や航続時間に左右されやすく、こまめな掃討は難しくなっています。

しかし、近年ではUUV(無人潜水艇)の発達により通常の水上戦闘艦が掃海を
行える可能性が広がってきています。
米海軍では次期水上戦闘艦で運用可能な遠隔機雷掃討システム(RMS)の開発を
行っており、これにヘリコプターから投下可能な魚雷型機雷処分システムを組み合わせて
機雷捜索探知・処分までを水上戦闘艦が掃海艦艇に頼らずに行うことができるように
なりつつあります。
(162:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

艦船の騒音問題となるスクリューのキャビテーション・ノイズですがこれを何とか回避する方法はないのでしょうか?

基本的にノイズ自体を回避する事は不可能。艦船用のスクリューの場合、
キャビテーションが出ないスクリューは使い物にならないと言うくらい。
解決策としてはスクリュー表面を出来るだけ均質に仕上げ圧力変化を小さくしたり、
ハイスキュード・プロペラと言う三日月状の羽にする事でキャビテーションの
発生を抑制したり、スクリュー翼端より気泡を出して後方ノイズを減少させる方法がある。
また、最近では出た音をコンピュータで瞬時に解析して逆位相となる音を出したり、
振動方向の逆の振動をわざと発生させたりして最終的なノイズ低減を図るアクティブな方法もある。
(163:726)

戦艦・空母・巡洋艦・駆逐艦は漢字表記なのに、フリゲート艦はいまだに英語の音をそのままカタカナ表記しているのはなぜでしょうか?

フリゲートだけでなく、コルベットとスループも邦訳できていません。
明治31年に、ようやく軍艦の類別基準ができましたが、
それまではすべてかな書きでした。
この時にバトルシップを「戦艦」、クルーザーを「巡洋艦」、ガンボートを「砲艦」
コーストディフェンスを「海防艦」と邦訳したのですが
それまで海軍が保有していた船を、実態に応じて類別表にねじこんだのです。
例えばクルーザァル筑紫は喫水が浅くスピードが出なかったので1等砲艦に、
コーストデフェンスの三景艦は訳どおりの海防艦ではなく2等巡洋艦に含められました。

問題のフリゲートですが、当時は所有していなかったので、邦訳の機会はありませんでした。
コルベットは砲艦に、スループは海防艦に回されたため、邦訳の機会もなかったのです。
そういやケッチやボムケッチ、スクーナーなども邦訳してないですかね?
乱暴な言い方ですが、日本海軍では、汽帆船はことごとく砲艦・海防艦送りです。
唯一の例外が、帆走を取りやめて完全な汽船に改装された2等戦艦扶桑です。
逆に言えば、日本海軍の類別基準決定が、帆船から汽船に移行するまでかなり遅れていたということです。

商船は商船で、わざわざ訳すよりもそのまま外来語を使うのが便利でしたし…。
(180:鷂 ◆Kr61cmWkkQ)

軍艦旗は国旗とは別に掲揚するのですか?

それとも軍艦旗が国旗の役割も果たしてるのですか?
英国の場合は、1864年以来、軍艦旗(と言うか軍用船舶旗/Ensign)は艦尾に掲揚し、
艦首に所属国旗(Jack)を掲揚しています。
艦尾に掲揚スペースがなければ、後部マストに掲揚したりしますが。
商船の場合は、トップマストに行き先の国旗を掲揚するんだったかな(うる覚え)。

これがDe facto Standardで概ね各国は同じです。

フランスは、EnsignとJackは三色旗、マストトップにも国旗を掲げた例がありますね。
イタリアの場合、Ensignは同様ですが、Jackはサヴォイ王家(青で囲まれた赤地の白十字旗)の
紋章旗でした。

ドイツのEnsignとJackは、Hitler政権当時は鉤十字旗でEnsignはそれに鉄十字をあしらったもの、
Weimar時代は黒白赤の横三色旗に、鉄十字とカントンに黒赤金の横三色旗をあしらったものです。

日本は、Ensignは旭日旗(軍艦旗)で、Jackは日の丸ですし、米国はEnsignは星条旗ですが、
Jackは星条旗のカントン部分(星の部分)になります。
(184:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

船型について、平甲板型、長船首楼型、短船首楼型、中央船楼型、遮浪甲板型などの用語について教えて下さい。

  • 平甲板型(フラッシュデッキ)
文字通り、艦首から艦尾までが全通した一枚の甲板でつながった船型。
船体強度上合理的な構造である。ただし、乾舷が低くなる。
艦首乾舷を高くするため、シア(甲板の反り)が大きいのが外見の特徴。

  • 船首楼型(フォクスル)
船楼とは全通甲板の上に設けた水密構造物のこと。
艦首部分に船楼があれば船首楼型。
これが船体後部にまで伸びているものを長船首楼型(ロングフォクスル)と呼ぶ。
平甲板型に比べて艦内容積が広く、復元性が優れているが、船首楼が途切れる
段差部分の強度不連続が欠点になる。

  • 中央船楼型
船体中央部に船楼が設けられたもの。
船体の太い中央部が広く活用でき、艦内スペースが広く取れる。
ただし、艦の前後の交通性が悪く、強度と凌波性に問題がある。

  • 遮浪甲板型(シェルターデッキ)
長船首楼型の上部構造(船首楼)がさらに艦尾まで伸びたもの。
つまり、平甲板型にさらに全通甲板をもう一枚設けたもの。
復元性・対波性が最も強く、乾舷が高くて船体スペースが大きく取れる。

この他に、かつて商船ではよく用いられていた三島型があります。
これは船首尾と中央に、それぞれ船首楼、船央楼、船尾楼があるものです。
(224:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

エリアディフェンス能力を持つDDGと、高い個艦防空能力を持つDDの違いを教えてください

DDGが対空攻撃に用いるミサイルはSM-1MRとSM-2MRの2種のスタンダード・ミサイル。
射程は70km~100km前後、セミ・アクティブ・レーダー誘導され、射程の大きさから中距離防空(エリア・ディフェンス)に用いられます。
発射母艦の機能は中距離目標に対処できる物を必要とし、このミサイルを誘導できる艦をDDGと呼びます。

DDが対空攻撃に用いるミサイルは短距離個艦防空用のRIM-7M・VL・Pの各種シースパロー・ミサイル。
(VL垂直発射型、リアクションタイムが向上。P低空目標対処性能向上型でVLの能力も備える)
射程は10km前後、艦上からセミ・アクティブ・レーダー誘導されるミサイルで、海上自衛隊護衛艦の主対空兵装となっています。
ただし、対処できるのは自艦に対して向かってくる目標に対してで(必ずしもそうではないが、射程などの理由で)
艦隊に向けられている脅威に対しての兵装では有りません。
そのため、短距離用個艦防空(ポイント・ディフェンス)ミサイルと呼ばれます。

汎用護衛艦DDもミサイル護衛艦DDGも、この他に個艦防空システムとして近接防御火器ファランクスMk-15を装備します。
ファランクスはCIWS(Close-In Weapon System)の名の通り、最終防御兵器です。

将来的にポイント・ディフェンス用ミサイルは発展型シー・スパロー・ミサイル(ESSM:Evolved Sea Sparrow Missile)
RIM-162になる予定です。

無論、新しい対空システムが今後開発され、発展、普及しDDでも装備できる物になっている頃には、
DDGのミサイル・システムはより高度なものに進化していると思われます。
(192:243)
それじゃあ18DDあたりがSM-1装備のDDGよりも射程の長いSAMを装備してもDDはDDのままなのでしょうか?
DDGはDDの対空能力を強化した艦、だと思ってください。
DDGは対空攻撃に使用できる主砲もDDの76mm(DDたかなみ型2隻は127mm)に対し127mm砲を1~2門備えています。
しかし、その分固有の航空兵装を持たない(14DDGからは1機)など、対潜能力が簡略化されていたりします。

スタンダードより長射程の個艦防空用ミサイルが開発、配備されたとしても、肝心なのは策敵。
射程範囲以上の探知範囲を持つレーダーを装備しない事には有効射程と成り得ません。
そして、DDGはその探知システムなどのレーダー関連機器が充実しているのです。
このシステムは高価な物である事が多く、DDGの高コスト化に一役買っています。
そういった高価な対空攻撃特化艦であるDDGと同等の能力をDDに持たせようとすると、
汎用護衛艦であるDDの調達に遅れを来たし、結果、戦力ダウンに繋がるかと。
(192:332)

なぜイカリは釣り針のような形をしているのでしょうか?球形でもいいのでは?

イカリに付随する鎖の摩擦力で船を停めるため、イカリ自体はさほど重くないということでした。
錨が海底に食い込んで艦を引き止める力を把駐力といいます。
通常の錨泊では錨に付随する錨鎖の重さと摩擦力で艦を停めています。
しかし、荒天時などでは錨の把駐力の強さが問題になってきます。

現在の船に用いられる錨はシャンク(柄の部分)とクラウン(根元の部分)が
ヘッドピンで固定されていて、ある程度回転するようになっています。これで
荒天時に錨鎖が引っ張られた際にアンカーヘッド(釣り針のような部分)が海底に食い込み、
最大の把駐力を得られるようになっています。
球形ではこの把駐力が全く得られません。

なお、かつてはホールス型と言われるアンカーヘッドの爪が丸い矢印のような形の物が
主流でしたが、現在の護衛艦では英海軍風のアドミラルティー型と呼ばれる
鋭い楔のような形状のアンカーヘッドの錨が主錨として用いられています。
(218:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

ソナーの無い時代の対潜戦闘って、どうやって敵潜水艦の位置の見当をつけていたの?

ソナーは一応一次大戦時代からあったけど、当時の潜水艦は基本的に潜水「も可能な」艦でしかないから。
普段は浮上航行して、ヤバイ時だけ潜航するから、潜る前なら艦砲や体当たりで撃沈できる。
潜った直後ならそう遠くに行けないから、付近に爆雷の絨毯爆撃をする。
それと聴音機もあるから、スクリュー音がすれば近くにいるのがわかる。
音波を出すソナーと違って、聴音機はマイクで音を拾うだけだから構造も簡単。
正確な位置まではわからんが、とりあえず近くにいる事だけはわかる。
それに酸素や充電が必要だから、潜水艦もずっと潜ってばかりはいられない。
だから黙って浮いてくるのを待ってもいい。
(俺初質スレ433:40)

沈黙の艦隊で深町が「大艦隊で潜水艦一隻に対抗するのは大間違い!」と言っていましたが、そうなんですか?

艦艇が多いと、お互いの立てる雑音や、ソナーが干渉して見つからなくなる、
つまり耳を澄ませて存在を知りたいときには、部屋の人数は少ない方がよい、という理屈でしょう。

実際には、現代の対潜水艦戦では複数のプラットフォームが、それぞれコード化した
ソナーを使用し、あるいはパッシブのデータを統合することによって、より確実に
敵潜の位置をつかむことができるとされています。そこまで洗練されていない艦隊の場合、
あるいはあまり訓練されていない艦隊の場合には、熟練した少数による探索の方が
有効なこともあるでしょう。むろん、その潜水艦の性能、運用にも依りますし、
深海、沿岸でも話は違ってきます。ケースバイケース。
(709:system ◆systemVXQ2)

石炭機関時代の洋上補給ってどうやっていたんですか?

現代では液体燃料ですからホースを渡すだけでいいと思うのですが
以下引用
http://www3.ocn.ne.jp/~y.hirama/Yh_ronbun_dainiji_loge2.htm
その搭載法には受給艦が石炭船を曳航しながら、石炭を入れた容器をつい下げて両艦を往復させる方法、
接舷して補給船のデリックによって石炭を供給する方法が取られていた。
しかし、1902年にイギリスの戦艦トラファルガー(Trafalgar)が給炭船ミニアリアル(Muriel)から
曳航法により搭載した石炭の量は1時間当たり約30トン、
横付補給法ではアメリカの戦艦ワィオミング(Wyoming)に石炭船ジェイソン(Jason)が8本の
ブームを使用して1時間に292トンであったといわれている。
(720:443)

一等艦や二等艦って何?フリーゲート艦とコルベート艦のこと?

中世以来、19世紀末になるまで、戦闘艦の区分としては、一番大きいのを戦列艦、中くらいの艦をフリゲート、
小さい艦をコルベットと称していました。

英国の場合は、最初、乗員数で区分され、300名以上を一等艦、50人未満を六等艦としていました。
18世紀以降は砲門数で区分するようになりました。
アンソン海軍卿が定めたのが、100門以上を一等艦、84~100門が二等艦、64~84門を三等艦、50~64門が四等艦、32~50門が五等艦、
32門未満を六等艦、20門未満を等外艦としていました。

この一等~四等艦を戦列艦、五等、六等がフリゲイト、等外艦をスループとしています。

フランスの場合も砲門数で等級を分け、76門以上3層砲甲板を有するモノを一等艦とし、以下30門以上1層
砲甲板を有する五等艦と呼び、五等艦以下をフリゲイト、ブリッグなどと言っています。

フリゲイトは、上記区分で、24~40門程度の1層砲甲板の艦を指します。
更にシップ型、つまり、3本のマストの前の2本に横帆を、最後尾マストに横帆と縦帆を掛けるもので、排水量は
1000t未満。
打撃自体は戦列艦が行いますので、主任務は偵察、監視、情報や命令の伝達、沿岸警備、商船護送、要人急送、
海賊、私掠船討伐、つまり、単独行動が可能で、快速力と小回りの効く艦であることが重要です。

コルベットは、フランスが最初に開発した艦で、フリゲイトよりも小型で、平甲板のシップ型で、植民地警備や土着民
討伐、砲艦外交用に使用されています。

以下、等級艦に入らない艦船としてスループ、ボムケッチなんてのもあります。

後に蒸気機関、旋回砲が実用化されると、舷側固定砲門は意味が無くなり、艦の性格も変化していきます。
戦列艦は、外洋で敵艦と戦闘し、敵地の沿岸邦題を破壊する任務を持ち、激浪に耐える航洋性と、長大な
航続力、大型の大砲と強固な装甲防御力を持つ戦艦に変貌します。
この戦艦のうち、任務、装備は戦艦と同じですが、戦闘場面を自国沿岸に限定したのが、海防艦、あるいは
海防戦艦と言う艦になり、耐波性に劣りますが、陸地に接近出来、小型の船体に大口径砲を装備することで
安価に数が揃えられると言うことで、中小国が挙って整備しました。

フリゲイトは敵商船と護衛艦を攻撃する通商破壊任務と、その逆で敵の攻撃を防ぐ任務を持ち、航洋性、航続力、
高速力を持つ代わりに、攻撃力と防御力の制約を受ける、巡洋艦に進化しました。
巡洋艦と言っても、一等から三等まであり、一等、二等がこれに当たりますね。

コルベットは偵察、命令伝達を主任務とする三等巡洋艦、または、通報艦に進化します。

砲艦はボムケッチの進化型でもあり、小型の海防艦と言っても差し支えないでしょう。
小さな艦に大口径砲を1門程度持ち、浅喫水であるため、河川、浅瀬で行動出来ます。
(オーストリア海軍:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

ガスタービン推進の艦は、何年間運用できるんでしょうか?

ケースバイケースですが、エンジンについて、そして英国海軍の
タービンエンジンについていえば、運転時間6500時間程度までOK、条件付きでさらに
8000時間まで、というのがおおよその目安のようです。エンジン別で見ると、
Olympus: 5500時間、あるいは就役から16年、Tyne:6500時間、Spey(SM1A):6000時間、
などとされています。
(Boldwell R: Through Life Management of Naval Gas Turbines for Extended Service Lives
and Reduced Lifetime Costs. Warship Support Agency Marine Propulsion Systems Integrated Project Team,
United Kingdom, 2001)
軍艦のガスタービンエンジンのオーバーホールには大変な費用と時間がかかりますから、
あとはオーバーホールしてまた6500時間使うか、退役させるかの選択になるでしょう。

サイトで見られる資料として、下記があります。
http://articles.maritimepropulsion.com/?tag=/gas-turbines
書いてあるとおり、燃料の塩分汚染によってオーバーホール間隔は大きく変わり
最高12000時間が2500時間になってしまったりする、としています。
(734:system ◆systemVXQ2)

現在の護衛艦、巡洋艦、駆逐艦等の水上戦闘艦はこれ以上大きくならないのでしょうか?

大きくすると高くなる
建造費だけでなくランニングコストも指数関数的に急増する
技術的限界があるわけじゃなくて、経済的限界が問題
(俺初質スレ2050:290)
大きくすると小回りがきかなくなって使いにくい
(俺初質スレ2050:291)

現代の軍艦は、主にどのような材質で作られているのですか?


掃海艇など非磁性が求められる物にはFRPも使う。
(俺初質スレ50501:513)
戦前と戦後で、軍艦の材質はどう変わったのですか?
一番進化したのは、全面的にリベット止めから電気溶接になった事。
遅れてた帝国海軍でも戦前から手をつけて大和あたりで大体モノにし、戦標船や海防艦の急速大量建造が
可能になった。

あと装甲は昔ながらの圧延装甲板から、近年はケブラー繊維を貼るタイプになってるそうな(詳細は極秘だけど)。

一時期は重心低下のために上部構造物に軽合金を使うのが流行ったが、火災で溶け落ちたり腐食が鋼鉄以上に
ひどかったりで、最近はあまり流行らない。
(俺初質スレ50501:531)

軍艦の建造、修理をする乾船渠ですが、これを建造するのにどれくらいの費用、資材、人員、期間が必要なのでしょうか?

また、何か特殊な工事技術を要するものなのでしょうか?
出来れば第二次大戦中の情報でお答えしていただけたら幸いです
計画だけで終わったが大神工廠の場合
ttp://www.warbirds.jp/ansq/2/B2000437.html
大神海軍工廠は、昭和16~17年度に建設予算が承認され、
24億円(参考までに、⑤計画の全費用が44億円)という巨費を投じて建設が予定された、
呉・横須賀にも匹敵する一大造船施設となることを約束されていた工廠です。
(俺初質スレ434:19)

艦船の被害を表すのに「小破中破大破」という言葉がありますが具体的にどういった状態を指すのですか?

修理にどのくらいの期間がかかるか>区分けの規準
(115:12)
基本的には、

小破:作戦海域で修理可能、作戦続行可能
中破:自航能力はあるが、作戦能力が無視できない割合で失われる。
大破:自力で廻航不能、あるいは廻航できても作戦能力は喪失。修理にはドック入りが必要

だったと思いますが、詳しい方フォローよろしく。
(115:system)
大破は沈む一歩手前くらいで、機関停止して自力航行不能とか戦闘不能状態
小破は戦闘や航行に支障がない程度のダメージ
中破はその中間で、速力低下したり砲塔が1基使用不能とか、まだ完全に戦闘不能や航行不能までは行かないけど、戦闘や航行に支障が出ている状態
(俺初質スレ435:992)


大破や中破した艦船は乗員だけ回収して大抵自沈or遺棄されるんでしょうか?

その海域で制空権や制海権を持っているか、敵の脅威度による。
それらを握られているなら応急修理で航行できる状態でも救援している艦の二次被害を防ぐため
自沈させる事もあるし、逆に相手がお話にならない状態なら、フランクリンのように日本近海で
大破しても何とか連れ帰る。

ただし、ミッドウェーでのヨークタウンのように、
そのへん読み違えて潜水艦に撃沈されちゃう例も確かにある。
(俺初質スレ435:994)
どこの国でも基本的に、沈没確実になるまでは総員退艦はせずに復旧作業する
消火や注排水作業で戦力復帰できるかもしれんし、一旦航行不能になっても一部の機関が復旧する場合もある
でも戦闘に支障が出たり、速力低下で艦隊行動がとれなくなった時点で、護衛艦付けて後退戦線離脱させる事はある
なるべく艦の喪失は避けたいから、そうなる前に離脱させて修理したい、自力航行不能でも曳航できる余裕があれば曳航する
艦を自沈処分するのは、本当に万策尽きて復旧も離脱も曳航もできない場合のみ
(俺初質スレ435:995)
ミッドウェー海戦みたいに敵の制空・制海権下で艦隊そのものが後退するのに足手まといと
なるので自沈処分される事もある。
飛龍なんかはそれで割と早く見限られた例。

ただ、それでも自沈処分と生存者救助を担当する駆逐艦なんかは後退する艦隊から離脱して取り残される
ので、逃げ遅れて捕捉撃沈されるのがレイテ戦での「野分」とか。
(俺初質スレ435:996)
離脱・曳航が不可能な場合に自沈処分にするって書いたはずだけど
航空戦で敗退して、曳航の余裕がなく離脱できないから処分する訳で
ミッドウェーの飛龍の場合は、機関室との連絡が途絶えた事で、機関員全滅イコール復旧不可能と判断して艦を放棄する決断になる
機関が生きていても、比叡のように舵故障・操舵不能が理由で、自沈処分にする事もある
離脱が可能かどうかが問題なのであって、見限ったのが特に早い訳ではないよ
それに飛龍は航空戦の段階で、損傷した他三空母とは別行動・単独行動していたから
飛龍の自沈処分を決めた頃、機動部隊の他艦は夜戦の準備中で、むしろ飛龍がダメになったから夜戦を断念して後退を決断してる
だから後退の足手まといだから飛龍を処分したという主張は違う
(俺初質スレ435:997)

舵が壊れてクルクルと回るしかなくなった比叡とかビスマルクって、両舷のスクリュー回転数を別々にするとかして、なんとか帰還できんかったん?

もちろん、やろうとしたけどそれでは機敏な
回避運動なんかできないので敵が来そうならムリ
(俺初質スレ436:804)





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