ジャンプレーベルバトルロワイアル内検索 / 「参加者一覧」で検索した結果
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死亡者
死亡者一覧 死亡者 死亡話 殺害者 死因 最後の言葉 西連寺春菜 011 桜の木の下で 麻倉ハオ 銃殺 「たすけ――」 沖田総悟 012 妲己の三分間クッキング L 刺殺 ――――――――――― チク、ショウ。 坂田銀時 021 笑えよ 緋村剣心 斬殺 「ク……ソガ…………笑え……よ」 立野広 024 小さな勇士 志々雄真実 斬殺 「う……うわあぁぁぁ!!」 サンジ 026 恐るべき妖刀 星海坊主 斬殺 「さあ、早く行ってやらなくちゃな」 亀仙人 027 二人の武道 鬼龍 撲殺 「お主のような者だけは、この命に代えても逃すわけにはいかん!」 鬼龍 027 二人の武道 和泉紫音 銃殺 「……覚えておけ、小僧。俺を殺したのは――決して貴様ではないということを」 武藤遊戯 030 ヒソカの性欲×1stステージ×桃の決意 ヒソカ 首切断 「大丈夫ですか、桃さ………ッ!?」 相楽左之助 044... -
夜の海に加わる渦巻く影
夜の海に加わる渦巻く影(前編) 「前進!! 直進!! 大躍進!! フハハハハハハ!!」 ……爆音と共に砂煙が次々と宙へ立ち上っていく。 凄まじい勢いで高笑いを上げながら、砂漠から森へと向かう一人の男の姿があった。 男の名は海馬瀬人。 といっても現在、彼の姿はスーツの周波数を変えることで、誰の目にも映らなくなっている。 海馬はほんの僅かな試行錯誤を繰り返すだけでスーツの機能を理解してしまっていた。 人の姿も見えないことを良いことに海馬はスーツの簡単なテストを兼ねて、ひた走る。 走る。走る。走る。 結果は彼を大いに満足させるものだった。これだけ激しく砂漠の中を走り回っても疲労はわずかである。 森の入り口へと到着すると、急停止。 「ふぅん……」 呼吸を整えながら浮き出た汗をハンカチで簡単に拭うと、海馬は拳を手近にあっ... -
基本ルール
ルール 【基本ルール】 参加者全員で殺し合い、最後まで生き残った一人が勝者となる。 勝者には、ワポルが何でも一つだけ願い事を叶える。 ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。 プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。 24時間、誰一人死亡者が出なかった場合は全員死亡する。 【スタート時の持ち物】 プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収。 ただし、義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない。 また、衣服とポケットに入るくらいの雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される。 ゲーム開始直前にプレイヤーはいくつかの物品をデイパックに入れて支給されている。 ただし、現時点でデイパックの中身は明らかにされていない。 少なくとも、武器になりえるランダム支給品が1~3個支給されて... -
結城梨斗
結城梨斗(ゆうき りと) 【基本設定】 ToLOVEる主人公。中学の頃から西連寺春菜が大好きな一途な男の子。 ラフな髪型が特徴的で、平たく言えばスーパーサイヤ人の悟空に近い髪形をしている。 本人曰く、恋愛や女の子には興味を持たず、遊びにのみ集中した小中学校生活を送っていた。 家族構成は 父:結城才培 連載三つを掛け持ちする超人気漫画家 母:結城林檎 海外では有名なファッションデザイナー 妹:結城美柑 小学校六年生(登場時は五年生)、典型的な小悪魔的妹。成績優秀 となっている。 ちなみに、細かい事だが運動神経は良い。 【年齢】 最初は高校一年生として登場したが、その後進級し今(9巻時点)は二年生である。 【運動神経】 身長が低く、足が短い割りに、どういうわけか足は速い。 【恋愛】 物語りが始まった時点では、西連寺春菜一筋であり、... -
全速前進吸血鬼
全速前進吸血鬼 あの筋肉質の男の突進をもってしても、あの薄いガラスは割れなかった。 それどころか弾かれたようにも見える。そして、この首輪。 いつの間にかこんな処に飛ばされたというこの状況。全く持って非ィ科学的だ。 海馬は落ち着いて辺りを見渡し、周りに誰もいない事を確認、おもむろにデイパックへと手を伸ばす。 デイパックから支給品を全て取り出し、武器はないかと確認する。 自分を参加させたワポルの愚かさを思い、海馬は一人にやつく。 ククク……滑稽だよワポル。残念だが貴様の紙細工のような自信はすぐに打ち破られる事となる。 地上最強のデュエリストであるこの俺を敵に回した事が、貴様の運の尽きだ。 「ふぅん。こんなものか……まあ足りないモノは他の参加者から奪えばいいだけの事」 中に入っていた物で武器になりそうなモノは、拳銃と、何やら黒っぽいスーツ。スーツに関しては... -
鬼
鬼 鉄塔が、天に伸びている。 塔に背を預けるように座り、瞑想する男が一人。 程なくして男……鵺野冥介は目を開けると白み始めた空を見上げ、歯を噛み締める。 (広……) 童守小学校の教師である鵺野が思うのは、愛する生徒の事だった。 このゲームの始まりの場所……黒い球体の置かれた部屋で垣間見た、自分のクラスの生徒。 一瞬の出来事だったため、あちらは気付かず、声をかけることもできなかったが、確かに見た。 立野広。 リーダーシップに富み、責任感が強い、クラスの人気者だ。 (こんな……こんな事が、許されるはずがあるか! ) 鵺野は地面に拳を叩きつけ、憤怒を募らせる。 当然だろう、己が命に代えても守るべき生徒が、殺し合いなど言う馬鹿げた行為に参加させられているのだ。 (浮遊霊に頼んで、広を探そうと思ったが……この場... -
日中衝突事件
日中衝突事件 そこは一言で言えば奇妙な場所だった。 今いる場所からあたりを見回してみれば、自分の元いた国においては見慣れないものだらけ。 すぐ側には何のためにそびえたっているのかわからない建造物。 それがたとえ己の威信を見せ付けることが目的だとしても、この赤と白のどこか物寂しい印象を与える無機質な代物では、とてもその役目を果たしているとは思えない。 それに、ここから少し離れたところにまさしく権威の象徴らしき女性の姿を模した巨像が見える。今が夜なこともあって細部まではわからないが、どこぞの女帝だろうか。 ならばこの赤白の建造物は権威を表すものではなく、何かしらの役割を担ったものと考えるべきなのだろうが…… いずれにせよ、今はどうでもいいことなのかもしれない。 左目に仮面を身につけた男――聞仲はとめどない思考から頭を切り替えようとかぶりを振った。 ... -
えっちぃのは嫌いです ~マリオン・ファウナの場合~
えっちぃのは嫌いです ~マリオン・ファウナの場合~ 夜の帳が剥ぎとられ、薄明かりが地上に降り注いでいる。 清々しい朝であるはずなのに、今はそれこそが不気味な雰囲気を醸し出している。 窓から差し込む陽射しに晒されるは、身に纏った――元は白だったはずの――赤いマント。 「さァて、どうするかねェこれから…」 強制的な空間移動という奇妙な攻撃を受けた星海坊主は数時間前、気付けば建物内に居た。 そのことについて色々と考えたいこともあったが、今はもっと大事なことがあるため、 それからはずっと、光と影、白と黒の斑模様に染め上げられた喫茶店の中で、星海坊主は地図との睨めっこを決め込んでいた。 夜兎族。 ――とは、今は絶滅寸前の、宇宙最強種族の中の一種である。 生身の身体で宇宙空間を移動したり、頭部に弾丸が撃ち込まれても持ち前の回復力で傷を癒すなど... -
盗賊について
盗賊について 「これからどうする?」 ひとつの民家に腰を落ち着けたバクラとクロロはこれからの方針について話し合っていた。 周りの地形から判断して、現在地はA‐5、6付近だと二人は当たりをつけた。随分と端の方に飛ばされたものである。 盗賊という職業柄、周りの状況に敏感なのはごく当然のことだ。地図を広げながら二人は目的地を定めようと目を凝らす。 南に行こうとは決めたが、どこに何があるのかは把握しておく必要がある。 地図を眺めながら、バクラはふと思い出したように呟いた。首の違和感は始まってからずっと消えることはない。 「情報収集も大事だがこいつのことも考えなきゃなんねえ」 「……首輪か」 周りに人の気配がないのを確認した後、口調を崩したバクラは己の首に手をあてる。 主催者に命を握られたも同然の首輪。これがあるせいで出すぎた行動は命取... -
聞く耳持ちません
聞く耳持ちません 深夜の街中に大男を引き摺る全裸の少女がいた。 傍から見れば暴行を受けそうになった少女が撃退に成功し、交番に運ぼうとしてるかのような光景だ。 「うんしょ……引き摺っちゃってるけど、大丈夫だよね」 結局ララは襲ってきたこの男をどこかの民家にでも寝かせておくことに決めた。 殺そうとしてたのであれば素手ではなく持っていた剣を使うだろう。 もしかしたらよろしくない取引を持ち込むつもりだったのかもしれなかったが、そこは持ち前のポジティブさと勘で「きっと大丈夫」と判断したのだ。 一応パワーじゃ負けないし、武装は外しておけば起きぬけに襲われはしないだろう。 「それにしてもペケもいなくなっちゃってるなんてなぁ。 この人を寝かせてあげたらそこのお家で洋服借りなくちゃね」 それとももしかしたらこの荷物のなかに入ってるのかも、と調べようとした... -
Girl meets Falcon
Girl meets Falcon 建ち並ぶ民家とは裏腹に全く人の気配が存在しない、人によっては不気味とも言える静けさに包まれた住宅街。 しかしそんな周囲の異様さを気にした様子も無く、緑色のツナギを着たスキンヘッドの巨漢がガードレールに座り込む。 男の名は伊集院隼人、裏の世界では海坊主やファルコンなどと呼ばれている。 海坊主は表向きは喫茶店の経営者だが、かつては傭兵であり現在も裏の世界では現役のスイーパーだ。 何人もの命でその手を汚し、それを仕事として割り切って生きてきた。 悪人と言われても否定は出来まい。 しかし汚れ仕事だからこそ、通すべき筋が有る。 少なくとも海坊主はそう考える。 仕事として正式に依頼するのでなく、爆弾を仕込んだ首輪で脅し殺し合いを強いる。 (フン! こんなもんで脅せばおれが、はい分かりましたと殺して回るとでも思ったのか?) ... -
桜の木の下で
桜の木の下で 西連寺 春菜が目を覚ましたのは美しい桜の木の真下だった。 淡い月明かりに照らされた薄紅色の花達は、それらを見上げる春菜にとってとても幻想的なものに思えた。 空に浮かび上がる花々。 春菜が先ほどまで普通に過ごしていた場所は、桜などもう咲いていない。 だから夢だと思った。思いたかった。 だが、体の震えは止まらなかった。夜風が冷たく春菜の体に現実を押し付ける。 ショートヘアーの黒髪を揺らしながら、春菜は心を落ち着かせようと父親の言葉を思い出した。 『常に前向きでいろ。そして……悩むくらいなら行動しなさい』 春菜はそれを心に刻もうと務めるが、やはり体の震えは止まらない。 人が死んだ。殺し合えと言われた。 首に手を当てると、確かに硬質な感触が伝わってくる。 ある程度の非日常はララが来てから慣れているつもりだった。だが、今回は命が懸かって... -
業を負いし者
業を負いし者 まるでなにかから逃れるように、俺は右手に川を見ながら土手の上を疾駆した。 苦しかった――肺が破裂しそうだった。 足がもつれそうになった――踏ん張って耐えた。 まだ男を殺した感触が手に残っている。 肉を裂き、刃が骨に当たる鈍い手ごたえ。そして噎せ返るほど濃厚な血のにおい。 いつもと変わらぬ人斬り。相も変らぬ殺し。 人を殺すのは慣れていた。殺し自体は好きじゃなかったが、それでもそれが俺の仕事だった。 それなのに何故だか今は胸がむかついていた。ともすれば胃の中のものを全て吐き散らしそうだった。 新撰組や幕府方の士をいくら斬ろうと、ここまで陰鬱な気持ちになることはなかった。 あの男は何者だったのだろうか――。 口ぶりから男が動乱を生き抜いてきた志士であるのは疑いようもなかった。 攘夷派ということはあるまい。 桂先生を悪く言っていた... -
探し人
探し人 路上に放置された車が一台。 それに寄り添うように四人が座っている。 いきなり鼻がご立派な怪物と幽霊?に襲われた四人は、車に乗って逃げたはいいもののD-3の路上で立往生を余儀なくされていた。 車はアーロンという怪物と衝突した衝撃に加え、荒い運転によってついに動かなくなってしまったのだ 「どうじゃ?」 「……そう簡単には直せそうにねぇな」 元々このパトカーは真撰組の所有物である。真撰組副長である土方はなんとも不思議な気分で車の調子を確かめる。 部下によって、時には自らの手によって廃車に追い込んだことのあるパトカー。 このパトカーもまた土方が最後の運転手になってしまった。 細かいところまでは分からないが、目先の故障箇所は前輪のパンクだ。 エンジン類もこの調子ではいくつか壊れているかもしれない。 叩いて直るというレベルの故障では... -
支給品一覧
支給品一覧 【To LOVEる】からの出典 【ONE PIECE】からの出典 【るろうに剣心】からの出典 【銀魂】からの出典 【地獄先生ぬ~べ~】からの出典 【GANTZ】からの出典 【遊戯王】からの出典 【封神演義】からの出典 【魁!男塾】からの出典 【シャーマンキング】からの出典 【ジョジョの奇妙な冒険】からの出典 【DEATH NOTE】からの出典 【家庭教師ヒットマンREBORN!】からの出典 【魔人探偵脳噛ネウロ】からの出典 【HUNTER×HUNTER】からの出典 【ドラゴンボール】からの出典 【天上天下】からの出典 【シティーハンター】からの出典 【LIAR GAME】からの出典 【NARUTO】からの出典 【ジャングルの王者ターちゃん】からの出典 【TOUGH】からの出典 【現実】からの出典 不明支給品 -
約束
約束 ―――ぽたり、ぽたり。 少年は道路の上に赤い道を作っていった。 ―――ぽたり、ぽたり。 少年は雫が溢れ出る場所を乱雑に拭う。 ―――ぽたり、ぽたり。 少年はそれでも止まらない血に鬱陶しさより快感を覚えた。 ―――ぽたり、ぽたり。 少年は小さく肩を震わせて笑う。 ―――ぽたり、ぽたり。 少年は、和泉紫音は、この状況を盛大に楽しんでいた。 【E-4 南・道路 / 一日目 深夜】 【和泉紫音@GANTZ】 【装備】 首さすまた@地獄先生ぬ~べ~ 【所持品】 支給品一式 未確認(0~2) 【状態】: 左耳欠損(未治療) 【思考・行動】 1 今までに感じたことの無い快楽に嬉々。 2 アーロンの案に乗る。 3 ガンツからの指令に従う。 ※ 参戦時期はゆびわ星人編前です。 二日... -
想い人
想い人 闇夜を二人の男が歩いている。 一人は青年。一人は少年。ぴりっとした微かな緊張感を漂わせ、二人の距離が埋まることはない。 どちらかが歩み寄らない限り、溝はそのままだ。 鵺野は得体の知れないハオを警戒しているのもあるが、一番心を占めているのは広のことだ。 生徒を守ると公言して憚らない鵺野だ。広のことが心配で仕方がない。 広は勇気もあるし、行動力だって桁違いの鵺野自慢の生徒だ。しかし、ここは殺し合いの舞台なのだ。 どんなに勇敢でも広は子供。鵺野のような能力を持たないただの小学生。 早く見つけてやらなければ。自分でなくても良い。誰か良い人間に保護されていればいいが……。 (無事でいてくれ……) そんな鵺野を見て、ハオは歩く速度を落とした。言葉にしなくたってハオには鵺野の心が手に取るように分かるので何も言わない。 生徒の身を案じている... -
男の戦い ver.snow
男の戦い ver.snow 全てが凍り付けばいい。 全て雪に閉ざされてしまえ。 私さえも凍らせてしまいたい。 私の心の片隅の、 うるさい声を今すぐ止めたいから。 ***** 「時間超越……」 「宇宙人……」 かつて年老い……えー、ピチピチ139歳の医者が支配していた医務室。 そこで遭遇した山本武とレン・エルシ・ジュエリアの2人はとりあえずの情報交換を終えた。 といっても、先刻被ってしまったお互いの質問を順序を決めて質問しあい、お互いに答えたところであり、まだまだ情報交換は不十分であるのだが。 山本はレンから、彼が宇宙人であること、さっきのは幻術ではなくくしゃみによって生じる性別変換であり女性の人格ルンがいること、 この会場に少なくとももう1人、ララという宇宙人がいることを聞... -
世界の車窓から
世界の車窓から 汽車の窓から見える風景は、日々政治に心血を注いで疲れきっている心を少なからず癒してくれた。 目の前にはどこまでも続く広大な水平線。 仙道となってから随分と長い時を生きてきたが、じっくりとこれを拝んだのは、そういえば今回が初めてなのではなかろうか。 自分が気づかなかっただけで、世界はまだこんなにも新たな発見に満ち溢れていたのだ。 そう考えると、この体験のなんと衝撃的で感動的なことか。 たとえそれが一時的なことであっても、それでもこの一瞬だけは殷の宰相でも仙道でもない、生まれたままの一人の人間としての自分がいることを感じる。 この位置からは見ることはかなわないが、きっと東の海は朝焼けに染まっていてさぞきれいなのだろう。 できることならばそちらも見てみたいものだ。 時折り大きく揺れる振動に身を委ねながら、聞仲は列車の窓枠に左肘をついたま... -
谷間
谷間 「さて…どうしたもんかの」 真夜中に長い髪を靡かせているのは一人の女性。 その若さにそぐわぬジジイ口調の着物美人が、髪を撫でて考え込んでいた。 その流れるような髪色は銀。 悩ましい膨らみが押し上げる肌蹴た胸元は艶やかに月明かりに照らされ、整った顔立ちも色香が溢れんばかりだ。 まさに月下美人と言えるだろう。 統道学園三年、柔剣部部長。 棗真夜は思案していた。 (まさかタチの悪い"ドッキリ"ではあるまい…) 馬鹿な、と頭を振って下らない考えを振り払う。 ただの趣味の悪い冗談で、首から上を吹き飛ばされてたまるものか。 はっきりと見た、アレは真実。 この地獄のような遊戯も、また真実。 『殺し合いをしてもらう』…?ふざけているがやはり真実だ。 首にはまる、冷たい感触がその証拠。 あの獣... -
俺様の軍事力はエリア一ィィィィィ!!
俺様の軍事力はエリア一ィィィィィ!! 「……」 承太郎はただ少女を見つめていた。目の前で、男性の死体の前で呆然としている少女を。 見つめる事しか、できずにいた。 彼女について彼はよく知らない。先の戦闘で気絶した彼は、気が付けば施設の中のベッドの上にいた。 外に出て、死体を発見した時少女は同じ施設から出てきた。 それで察することができる。少女が自分を助け、施設の中に運んだ事を。 だがそこで疑問も生じる。自分が直前まで戦っていたマントの男はどうしたのか。彼女が撃退した、というのはどうも怪しい。 そのへんの高校生と言っておそらく間違いない容姿だ。もっとも、スタンド使いならばそれは関係のないことだが……。 しかし、ここにあるこの男の死体、少女がその死体を見てあまりにショックを受けている事。その事から、少女と男が知り合いだった事がう... -
どうでもいいことに限ってなかなか忘れない
どうでもいいことに限ってなかなか忘れない アレ?何かしらコレ。空が真っ赤だわ。 アレ?真っ赤なのは私じゃないの。 アレ?何で私こんなことになったんだっけ。 アレ?ちょっと待って、私……。 ◇ ◇ ◇ 長い夢のような出来事から暫く経って結城梨斗が目を覚ますと、自然の匂いがツンと鼻腔を突いた。 ぼやけた視界を一回転。起抜けであるためか微かに脳が眩んだがそこはグッと堪えた。 段々と明瞭になっていく世界の中を支配し尽くしたのは黒く今にも覆いかぶさってきそうな何かの数々とその隙間から漏れる光。 覚えの無い場所は梨斗に恐怖心だけを与えていく。 「何だよ、わけわかんねぇよ……。どこだよここ……。って、うおわっ!」 恐れから無意味に後退りをすると何かに躓いて背中で地面... -
しんせかいの かみ
しんせかいの かみ なぜか、と聞かれても彼は答える事ができない。ただひたすらに急ぎたかった。ただ歩き続けるのは苦痛だったから これは、GANTZによる新しいゲームだ。加藤勝はこう断定した 最も彼も、まだ3回しかGANTZによるゲームを経験した事はない。電車に轢かれ死に、マンションの一室にいた 黒い玉、GANTZ。謎の銃。謎のスーツ。そして、謎のせいじん GANTZにより、標的として『せいじん』を設定され、部屋から転移。その『せいじん』を倒す、もしくは捕獲して送還すればゲームクリア、当面の危機は脱する そう、危機だ。その『せいじん』はこちらを殺すつもりで来る、しかも強い。スーツや銃を装備しなければ、まず勝てない 実際、3回目のゲーム…自分達は、全滅した 巨大な敵、溶解液を放つ敵、レーザーを放つ敵 どんどん仲間は減った。幼馴... -
恐るべき妖刀
恐るべき妖刀 「ワポル……か。どこの天人だか知らないがこの俺に大層な真似をしてくれるぜ」 夜兎族特有のマントに飛行帽を被った40代の親父がそこにいた。 彼は第一級危険生物を追い、駆除する宇宙の掃除人えいりあんばすたーである。 しかもその中でも最強とうたわれる掃除人で、いち掃除人でありながらあちこちの惑星国家の政府にも顔が利き、 数多の星を渡り数多くの化け物を狩ってきた男。 ついたあだ名が星海(うみ)坊主……生ける伝説である。 彼は今回の出来事を何処かの酔狂な天人が企てた遊戯だと見当をつけていた。 しかも苦もなく最強のえいりあんばすたーである彼を攫い、首輪をつける手並み。 まさに気付かぬ間に自分の首には決して逃れ得ぬ鎖が繋げられていた。 こんな真似が出来るものとなるとそんじょそこらの道楽貴族ではありえない。 よほど大きな犯罪組織が裏についていることだろう。 ... -
殺人鬼と忍者
殺人鬼と忍者 (全く…なぜ私がこんな目に合わなくてはいけないんだ) 森の中を歩きながら、私は溜息をついた。 新たに身につけた「バイツァ・ダスト」の能力は、まさに無敵だった。 私のことを探ろうとした岸辺露伴を吹き飛ばし、他の奴らを始末するのも時間の問題だっただろう。 これでやっと私の平凡な毎日が戻ってくる、そう思うと年甲斐もなく心が浮かれたりもした。 だというのに、何なんだ今のこの状況は。 あのワポルとかいう男は、なぜ私をこんなくだらないゲームなどに巻き込むのだ。 ああ全くイライラする。 どうしてこう次から次へとトラブルが起きるんだ。 私はただ平凡に暮らしたいだけなのに… 「…ちゃん、川尻のおっちゃん」 突然聞こえてきた声にハッとして顔を上げる。 どうやら考えに没頭しすぎていたらしい。 いつの間にか前を歩... -
救世主現る!
救世主現る! はひー、たたた、大変です! さ、先程私、三浦ハルは見てしまったんです、生まれて初めて。 何をかって?それは……言えません。やっと落ち着いたというのに、また吐き気が襲ってきちゃいますから。 そしてその初体験を奪った…ワポルさんという方は何とハルたちにこう言ったんです。 殺し合いをしろ、と。 即答させてもらいますが無理です。 ハルにはそんなデンジャラスなことできません。できるわけがないです。 でも、だったらこれからどうすれば良いのでしょう。 ハルはただの乙女です、必殺技とか持ってないです。 確かに新体操はやってますから単純な運動はできるほうだと思いますが…。 戦場で女子中学生の運動神経が役に立つのでしょうか? 「助けてください、ツナさ~ん……」 そうは言ってもハルのヒーローのツナさんがここに居るとは限り... -
笑えよ
笑えよ ヤッベー、ありえねェって、何で幽r……あいや違う、あれはプラズマだから。 霊なんて銀さん見てないよ、動く骸骨? あァ……あれトリック。 だぁおーー、やっぱあれか? 糖尿の祟りか? 日々の不摂生が祟って幻覚が見えるようになったってか。 大体、ありえねェだろ。毎週のパフェにそんな成分含まれてたら、怖くて誰もくわ……って、また出たァーーー!! 「いや、おいらたち何もしねぇって……」 「男はみんなそう言うんだ、何もしねェとかいって結局無理矢理ナニかやるんだろ」 「ヨホホホ、まぁ落ち着いてください」 「骸骨が喋ってるのに落ち着けるか! 素直に棺桶入っとけ」 「いやだから、ブルックは…… 「あぁ聞こえない、何にも聞こえない」 銀時は走り出した。 幻覚から逃れるためでなく、糖を消費するために。 そう走れば糖... -
夜の海に加わる渦巻く影(後編)
夜の海に加わる渦巻く影(後編) ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 平穏というものの価値を、どうして人は真の意味で理解することが出来ないのだろうか。 それは特別に難しいことをせずとも誰もがお互いをほんの少しだけ、思いやれば簡単に得ることが出来るはずのものである。 それに人々が気付きさえすれば世界は何と穏やかなものになることだろう。 ……それに比べれば正義も悪も世界を変えるには何の力も持たない。 真に人が求めるべきものは安心。それがわからないものはどれだけ優れた能力の持ち主であろうと愚か者に過ぎない。 吉良吉影は懐中電灯を見た程度ですげえ! といちいち騒ぎ立てる馬鹿面を忘れたくなって、あるべき世界の姿に思いを馳せていた。 これと比べてみれば川尻早人はよく出来た息子だ。 唐突に出来た息子だったため接し方が、なかなか掴めずにいて……つい、殺してしまったが、... -
和泉紫音
和泉紫音 玄野のクラスに転入してきた高校生。年齢17歳。身長187㎝。 真ん中で別けた黒髪のロングヘアが特徴。容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能で、欠点らしい欠点が無い。 だが、男兄弟の家庭と男子校育ちの為か、女子と話すのが苦手。 かつてはガンツ部屋の住人で、100点を獲得して開放された過去を持つ。学校に襲撃をしてきたチビ星人との闘いでは、得体の知れない敵への恐怖よりも生死を賭けた戦いのスリルに歓喜していた。再びガンツのミッションに参加するため、黒い玉の指示に従って3月17日に黒人に変装して、新宿大虐殺を敢行し、膨大な人々の命を奪う。 【一人称】俺 【二人称】お前 【身体能力】 知識が豊富で、その戦闘力はスーツが破壊された状態でも数体の吸血鬼を撃破する程。 ミッションでは誰とも協力せず一人で行動する事が多い。戦闘では伸縮自在の刀(ガンツソード)を使用する。 -
はじまり
はじまり 「嘘でしょ、こんなのありえませんわ」 先ほど見た光景が頭から外れない天条院沙姫。 宇宙人のような(ようなではなく本物なのだが)冗談とは何度遭遇しても、人死にには出会ったことがない。 何でも食べる男なんて、変身する女の子に比べれば可愛いものだ。 けれど……アレは…… 「と、とにかく、屋敷に帰らなければいけませんわ……」 現状、ハッキリしているのは殺人があった事、周囲に殺人犯がいる事、ここが自分の知らない場所である事。 これらを踏まえると沙姫のやるべき事は自分の家に帰り、警察にワポルの凶行を訴える事だ。 そのために、まずはここがどこか知る必要がある。 いつもと同じように地面から生えている電柱には、『病院ワポル、この先500m』の文字があった。 空を見上げれば、文字通り満天の星空。黒い夜の帳もなんのその... -
喧嘩
喧嘩 湖が上空で煌々と輝いた月を、その水面に映し出している。 昔の人はこれを見て、いつもは決して手の届かないところにある月が地上に降りてきたとして喜んだという。 実際にはその逸話が真であるかどうかは現代人には知る由もないが、それでも今この瞬間、この光景を見ている人がいるなら誰もがそれを信じてもいい心地になるだろう。 ……しっかりとその湖面の月を見ていれば、の話だが。 「ッだらあ!」 左之助の、風流という言葉とは程遠い気合と共に放たれたその拳はしかし目標に当たることなく、むなしく空を切った。 攻撃が外れたのはこれが初めてではない。というより、この勝負を始めてからというものただの一度もまともに当たったためしがない。 湖がすぐ側にあるためか、湿った空気が漂う草葉。 相楽左之助はそこでかれこれもう十分ほど拳を振り回し続けていた。 自慢の悪一文... -
坂田銀時
坂田銀時(サカタ ギントキ) 身長177cm、体重65kg。10月10日生まれの20代。 【基本設定】 「万事屋(よろずや)銀ちゃん」という何でも屋を営んでいる銀髪(漫画では白髪と呼ばれることが多い)の天然パーマの侍(浪人)。 目の色は藍色。通称は「銀さん」、「銀ちゃん」、ほかにも、「旦那」、「万事屋」、「天パー」、「アホの坂田」など複数ある。 普段は死んだ魚のような濁った目をしているが、本人曰く「いざという時はきらめく」らしい。 甘党、糖尿病寸前。オバケ嫌い。カナヅチ。 一人称→俺、稀に僕、銀さん 二人称→お前、テメェ、あんた 【性格】 基本的に無気力でだらしなく、余計かつ卑猥な言動を平気でしでかす上に金に汚い。 しかし、自分が大切に思うものを護ろうとする時は普段の怠惰ぶりを感じさせず、決める時には決める人物。勝負事においては自分なりの武士道(ル... -
妄想が現実を駆逐する
妄想が現実を駆逐する ヒトを、他の動物と区別する要素はいくつか存在する。 それは手や脳、足の発達だったり、道具……とりわけ火を自由に扱えることだったり、言葉を話すことだったり、死者の埋葬というヒト特有の風習を生み出したことだったり。 ――だがその中に、それが服を着用しているかどうかという区別法は、実は存在しない。 たしかに動物は自分から服を着たりすることはないだろう。 しかし、たまに街頭で飼い主によって服を身につけさせられたイヌや、サーカスでパツンパツンのシャツを着たクマなどを見かけたりすることはあるはずだ。 このような例からして、極論ではあるが動物が服を着ていてもおかしくはないということがわかる。 そしてそれを逆に言えば、服を着ていないヒトがいたとしても、これまたおかしくはないということだ。 (……だからって納得できるはずもねえんだがな) ... -
吉良吉影
吉良吉影 【基本設定】 杜王町に住む男性。 一件普通のサラリーマンに見えるが、その正体は48人もの女性を殺している連続殺人鬼である。 スタンド能力を使い、証拠を残さずに殺しを続けてきたが、東方丈助らに追い詰められ、最後は救急車に轢かれて死亡する。 【容姿】 中身とは違い外見はまともで、どこにでもいるような平凡な男性。 物語の途中で年齢や体格がほとんど同じ男性の川尻浩作と顔を入れ替えている。 今回参加しているのは、顔を入れ替えた後の吉良である。 【性格】 平穏な生活を求めていて、自身の心の平穏を乱す者は例外なく排除してきた。 出来る限り目立たないよう、他人に妬まれず馬鹿にされず生きていくことを目標にしている。 その為、人よりも高い能力を持っているが、それを隠して生きている。 一方で、生まれつき『人を殺さずにはいられない性(さが)』を持っている為、殺人... -
プラグイン/関連ブログ
関連ブログ @wikiのwikiモードでは #bf(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するブログ一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_161_ja.html たとえば、#bf(ゲーム)と入力すると以下のように表示されます。 #bf -
支【ささえ】
支【ささえ】 「なんなの、これ…」 深い森の中で、高校の制服に身を包み、黄色の髪に 赤い歯のようなぎざぎざの入った髪留めをした(自称)平凡な女子高生 桂木弥子はあまりの事態にそう呟いた 桂木弥子は探偵である。ただし、表向き、のつく。 彼女が出会った存在、それは脳噛ネウロと名乗る、魔界の住人だった。 彼が弥子のいる人間の世界に来た理由、それは『謎』 詳しくは省略するが、そのためには探偵という職業は1番いいらしい。 しかし、ネウロ自身は魔界の住人ゆえ、目立つことはできないらしい。 そこで、彼が表向きの探偵として選んだのが、桂木弥子で、彼は助手として共にいて、 解決した事件は弥子の手柄となる そんな感じのことを、脅迫九割、興味一割でやってきた彼女だったが…… 「冗談じゃないよ……こんなの、謎とか、事件とかってレベル... -
プラグイン/ニュース
ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」:時事ドットコム - 時事通信 マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」 - PR TIMES 【アイプラ】リセマラは必要?当たりキャラランキング【IDOLY PRIDE】 - Gamerch(ゲーマチ) 篠原悠希×田中芳樹が明かす「歴史ファンタジー小説... -
再会
再会 廊下を突き当たって右。至って単純な経路を辿って、桂木弥子はそこに居た。 ───“グツグツ、トントン” 何かを煮込む音も包丁をまな板に打ちつける音もまだここには無い。 無音の室内で空白の時間を一人で過ごすということに何となく世界に取り残されたような疎外感を感じて、窓を開いて外界とこの空間を結んでいる。 窓枠に頬杖を突く弥子はまるで恋人でも待っているかのように、切なく、それでいて待ちわびしいという雰囲気を纏っていた。 ────遅い。 考えてはいけない、そう思い直ぐに“彼ならきっと大丈夫”と無理矢理思考を切断しても一度生まれた不安は水を与えずとも簡単に育ってしまうわけで。 ────見に行ってみようかな。 踵を返し、直ぐに“彼を信じなくちゃ”と必死に気持ちを切り替えてまた窓の向こうの景色を覗いてみても気付けば足のつま先は部屋の出口... -
妲己の三分間クッキング
妲己の三分間クッキング 目の下のクマ、緩いカーブを描いた背中、折りたたまれた膝。 だらしのない格好をした男、Lは赤子の如く立てた親指を口に咥えてこのゲームに関して考えていた。 このゲームのルールは簡単。 単純に自分以外の人間を殺し最後まで生き延びれば良い。 それだけならば皆でこの状況を打破する策をじっくり考えれば済むかもしれない。 しかし24時間人が死ななければ首輪に組み込まれているという爆弾が爆破してしまう。 おまけにワポルという男は優勝者には特別に〝願いを叶える〟という賞品を与えると言う。 それはただこのゲームを順調に進行させるための虚言では? そう考えられない人間たちが居たとすれば恐らく、少なくとも一人は犠牲が出てしまうだろう。 多ければきっと数えられないほど犠牲者が出る。 無論自分とて例外ではない。 な... -
神への道
神への道 「夜神さん……俺、実はあの部屋のこと少しだけ知ってるんです」 僕の前を歩いていた加藤が、足を止めもせず唐突に言った。 僕は自分の耳を疑う。 あの部屋――おそらく、首輪が爆発して男が死んだあの部屋のことだ。 僕と加藤の共通する『あの部屋』といえば、あそこしかない。 何故この男がそんなことを知っているのか……。どうしてこいつが……。 思索の奔流が押し寄せる。 目の前をゆく男が急に怪しく見えだす。 加藤がなにを知っているのか、どの程度のことをわかっているのか、興味が湧いた。 情報はなににも勝る武器になる。加藤の知るすべてを聞き出したかった。 「あの部屋というと、最初の『あの部屋』のことかい?」 白々しい問い。 なにを知っているのか早く聞きたかったが、がっついていた姿は見せたくない。 かといってあの部屋に興味なさ... -
二人の武道(後編)
二人の武道(後編) その時、軽い老人の声が背後から聞こえてくる。 いつの間に自分の後ろへと移動した――と思うべきところなのだろうが、このタイミングで仕掛けてくることも、この亀仙人のスペックならば瞬間的に背後へ回るのが可能だということも鬼龍にはわかっていた、 「忘れてなどいない。だからこそ貴様らは今まで俺に仕掛けてこれなかったのだろう」 そう……亀仙人と真夜がずっとルフィ一人に鬼龍の相手を任せっぱなしにしていたのは、二人が戦っている間に彼の隙を突こうとしていたためだ。 少しでも隙があれば攻め入るつもりでじっと待っていたのだが、鬼龍はその点見事だった。 ルフィと互角以上に戦いながらも決してこちらに対する警戒を怠ることなく、結果亀仙人ほどの使い手でもそこに一分の隙も見つけることができなかったのだ。 だがさすがにルフィにとどめが刺されることだけは防がねばならず、亀仙人... -
少年は涙を忘れ去り、少女は涙を拭い去る
少年は涙を忘れ去り、少女は涙を拭い去る 深夜の森の中は予想していた以上に怖かった。 直は暗いところは人並み程度には苦手だし、たった一人でまったく知らない場所に行くのも嫌いなほうだ。もちろん、肝試しなんてもってのほかだ。 だがこの状況は、今まで普段生活していた時に感じていたそれらとは比べ物にならないほどの恐怖だった。 孤独であることそれ自体は慣れているから大丈夫だと最初は自分に言い聞かせていたものの、これは普段のただ人と触れ合わないだけのものと違い、圧倒的な実感をもって直の心を支配していた。 どこまでも続く暗闇、その中で頼りなく揺らめくライトの光、湿った空気、自身が地面の枝を踏み折る音……それら諸々全てが直の感じている恐怖を容赦なく煽り立てる。 誰かに会いたい、せめてこんな森の中ではなくもっと安全な場所に移動したい、できれば秋山さんに助けてもらいたい…… 直の頭... - @wiki全体から「参加者一覧」で調べる