「鳥江亭 訳」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

鳥江亭 訳」(2005/11/22 (火) 21:19:14) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

そこで項羽は東の方へ行って鳥江を渡ろうとした。 鳥江の宿場の長は船を出す用意をして待っていた。 項羽に言った。 「江東は小さいですが土地は千里四方あり、民衆は数学十万人います。再び王になるには充分な場所です。出来るだけ早く渡ってください。今私だけが船を持っています。漢軍はここに来ても河を渡ることはできないでしょう。」 項羽は笑って言った。 「天が私を滅ぼそうとしているのに、どえして渡ることができるだろうか。しかも私は江東の若者八千人と一緒に長江を渡って秦の都を目指し西に進んだのに今は一人も一緒に帰ってくる者はいない。もし江東の人々が私を憐れんで王にしよえとしたとしても、私は何の面目があって彼らに会えようか、いや、全く面目なく会えない。 もし彼等が何も言わなかったとしても私が心に恥じないことがあろうか、いや恥じる。」 そこで亭長に言った。 「私はあなたが立派な人物であることは分かっている。私は5年間この馬に乗っていたが向かうところ敵なしだった。以前千里走ったこともある。これを殺すのは忍びない。よってあなたにあげましょう。」 項羽はそこで騎兵を馬から下ろし歩かせ、近づいて戦った。 項羽一人が殺した漢軍の数は数百人になった。 項羽もまた体に十余りの傷を負った。 振り返って漢の騎兵隊長呂馬童を見て言った。 「お前は私の知り合いではないだろうか。」 馬童は顔をそむけ、王○に項羽を指差して言った。 「これが項羽だ。」 そこで項羽は行った。 「私が聞くに、漢は大金・一万戸の領地をかけて私の首を求めていると。私はお前のために手柄を立てさせてやろう。」 そして自分で自分の首をはねて死んだ。 項羽はもう死んでしまい、楚の土地は皆漢に降伏した。 出ない漢字は○で表記。 項籍・項羽・項王は面倒なので全て項羽で表記。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
目安箱バナー