「機動戦士GUNDAM SEED―Revival―」@Wiki

ネオの存在とムゥ・ラ・フラガ

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
前提として、ネオにはフラガ時代の記憶は一切存在しない。
それが旧連合時代のネオの行動の背景にある。

ネオは、フラガの思考・性格・能力を持ちながら、フラガの精神的バックボーンと強さを持たないというアンバランスな存在。
だからこそ、ステラ達のことで不甲斐なさや同情を覚えながらも、何もできずにステラをデストロイに乗せてしまう。
更にAA収容後も、何ら行動はおこせずに『ざまあみろ』と悪態をつくしかできない。
良くも悪くも「単なる連合の一軍人」としての存在である。

そして彼は、旧友であるAAのメンバーと接触し、フラガが行った道を辿り追体験することで少しずつ記憶や想いを思い出していく。これが、『種運命』の彼だろう。

さて、彼はかくしてムウとしての『記憶』を取り戻した。同時に『強さ』も取り戻せたことだろう。
けれどここでメデタシメデタシ、とはなれない。
ムウ時代の『強さ』を取り戻したことで、ネオ時代の数々の過ちから目をそらすことができなくなったからだ。
ムウ本人はそこで、ネオ・ロアノークの罪をきちんと受け止めようとする…戦犯法廷で裁かれるなり、AAやその周りにある『優しい場所』から完全に離れるなりして。
けれどそこで行かせてやるほど、マリュー始めAAの皆はものわかりが良くは無い。
『その罪も一緒に背負うから、一緒にいて欲しい』と言われれば、フラガは何も言えないだろう。
ネオとしての彼を止めてくれたのは他ならぬAAなのだから。
かくして『罪人』が『それを止めた側』と結びつくことによって、罪がある程度相殺される…いわば運命共同体になったのだ。

一方でマリューとフラガ、この二人には共通する罪がひとつある。
他でもない、『キラ・ヤマト』という人間の人生を狂わせた罪だ。 一少年だった彼を戦争に巻き込んだだけでなく、
ネオがステラをデストロイに載せたことでキラは彼女を殺さざるをえなくなった。
更にネオ関連でマリューが艦長として精神的首柱としての任務を完全に放棄したことで、それを完全にキラが背負い込むことになった。
その状況下でキラはシンに倒されたのだ。
彼らが運命共同体となることでこれらに関しての罪は加算される…彼らはもう『キラのためにできること』をするしかないのだ。
おそらくステラ関連でのシンへの負い目はキラのものも含め全て背負い込んでいる。

とりあえずマリューが身ごもって以降、二人の間での役割分担において『公』の部分はフラガが担当することになる。
キラの盾としてシンに討たれるのもやむなし、けれどそうやすやすと殺されはしない…そう考えている。

現在、ムウは記憶を取り戻したゆえに、最初から『エンディミオンの鷹、ムゥ=ラ=フラガ』として役職を与えられている。ネオ時代の罪は完全に放免されている状態だ。
(旧連合の残党が組織した)レジスタンスの中には、ネオの罪を糾弾する勢力もあるが、もともと勢力が弱い上に、宣伝省の情報操作で完全に黙殺されている。
統一連合内では、ネオ=ムゥを知っている人は殆どいないうえに、知っていても四天王の意向を恐れて口には出せない。

そのため、シンはムゥ=ラ=フラガとネオ=ロアノークが同一人物である(つまりネオは存命している)事すら知らない。

そもそもシンの復讐心は、当時フリーダムで直接にステラに手をかけたキラに向けられているから仮面の指揮官(=ネオ)のことはあまりこだわっていない。
誰かに指摘されでもすれば、あまりいい感情はわいてこないだろうが、頻繁に思い出すことも無い。

仮に覚えていたとしたらどうだろう? 「あの人は、ベルリンで戦死したんじゃないのか?」とでも言うのではないだろうか? シンも成長し、あの時に連合にステラを返せば、再び戦場に送り返される可能性が高かったことくらいは思い至っているだろう。ステラを戦争の道具にした旧連合に怒りを感じても、それに所属していた兵士の一人一人に対して怒りを持ち続けるほど分別が悪くもない。
つまり、ネオの存在はシンにとって、どうでもいい位の対象なのだ。

ムゥも、初期の頃はリヴァイブの存在は頭にあっても、彼の所属は宇宙軍。実際にダストガンダムのパイロットが誰かと考える機会はない。
後々、リヴァイブの活動が活発化するにつれて、シンの事を知るかもしれない。そのときはさすがに、
「こいつは…あの時の少年か。これも運命ってヤツなのかな…」と悩むことだろう。

ただし、仮に直接対決するにしてもこの事には触れずあくまで統一軍の司令官として戦いに望むだろう。
間違っても自分から「俺はあの時の仮面の男だ」なんてことは言わない。
それがムウなりのけじめのつけ方である。


最終的にシンとムゥが対決するかはプロットの流れによって変動するでしょう。
また、ムゥの最期の相手がシンだとすると、上記のようにだまっているのか、それとも最期に教えたほうがいいのか、もまだ未定です。
最期に教えるときに下記のようなSS案がでています。(スレ21の309)

ムウの乗った機体がシンの攻撃で大破。爆発寸前に通信をつないで何かを語るわけですな。
「すまなかったな、坊主」
「なに? 何のことだ?」
「俺は……ステラを救えなかった。お前は俺にあの子を託したってのに……」
「! あんた……あんたが、あの仮面の男だったのか……!」
「俺もあの子を……いや。こんなこと言っても何にもならないな。なぁ坊主。お前さ」
「なに?」
「復讐は……!」
というところで機体が爆発。ムウ死亡。
「……あんたは俺になにを言いたかったんだ。復讐は……何も生み出さない、とでも言うつもりかよ……!」
と反発するけどその言葉が胸に突き刺さり復讐鬼からの脱却に。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

目安箱バナー