「機動戦士GUNDAM SEED―Revival―」@Wiki

再会…メイリン

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
連合政府の記念式典に泥を塗ることに成功したレジスタンスたち。
だが、シンは治安維持局に逮捕されてしまった。
自白を拒否したシンが過酷な拷問に晒され、やがて虫の息となったとき、その眼前にひとりの女が現れた。

「久しぶりね、シン」
「おまえは…… メイリン!」
「フフ、まだわたしのこと覚えててくれた?」
「ああ、しばらくみない間に一段と化粧がケバくなったな、え?」
「そういうあなたはドブネズミみたいよ。これがかつてのザフトレッドとはお笑いね」
嫌味なほどに高級品で身を固めて隙のないメイリンと、裏路地を這いずりまわって生きてきたシン。
5年ぶりに再会した二人の姿は、かつて知っていた互いの姿とは正反対だった。
「ねえシン。あなた大分苦しい思いをして生きてきたみたいだけど、もういいじゃない?そろそろ楽になりなさいよ」
「…………?」
「二度とカガリ様に逆らわないと誓うなら、私の力でなんとかしてあげるわ。
なんならモビルスーツにだって乗せてあげる。モビルスーツ、好きだったよね?
今の私にはそれだけの力があるのよ。だから、ね?」
意外な申し出にシンは驚いた。
今のメイリンは昔のメイリンじゃない。彼女は治安維持局を実質取り仕切る実力者、つまり異端審問官たちの筆頭だ。
その彼女の口からこのような申し出が聞けるとは…!
「嬉しい提案だな、メイリン」
シンは口の端を釣り上げてニッと笑った。
「じゃあ、シン!」
「返事はこれだ!」
シンはメイリンにむけて思いっきり唾をはきかけた。
最初、なにが起きたかわからないメイリンだったが、自分が侮辱されたことをしると怒りで身体が強張った。
「そう、よくわかったわ。どうやらバカは相変わらずのようね。後悔させてあげるわ」
「おまえは変わったな。天国のルナが悲しんでるぞ」
「………!!!」
ルナの名は、メイリンにとって最大の禁忌であった。非業の死を遂げた姉、ルナマリア。
そして姉の死に手を貸した5年前の自分… いまでもメイリンは悪夢にうなされつづけていた。
「…………しは悪くない」
「?」
「私は悪くない!!! ラクス様に従わないお姉ちゃんが悪いのよ! 私は… わたしは… わたし…」
しばらくうつむいて何事かを呟きながら懊悩していたメイリンだったが、やがて正気を取り戻すと、傍に控えていた補佐官に命じた。
「自白剤を用意しなさい。強力なやつでいいわ」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

目安箱バナー