重巡・軽巡


日本海軍巡洋艦 八十島 とは何でしょうか?

中華民国の「平海(ピンハイ)」を1937年、揚子江で攻撃し座礁させ捕獲した巡洋艦です。
1944年6月に復旧工事が終わり、海防艦として編入されその後軽巡に類別変更。
船団護衛に就いていましたが11月に米機の攻撃で沈没しました。
武装は12.7センチ高角砲2門で他は機関砲程度です。

実はコレ、播磨造船所設計なんですけどね。
日本へ里帰りと言った所でしょうか
(13:307)
より正確には、江南上海造船所で建造され播磨造船所で艤装されました。
もともとは、主として長江などの河川での使用を予定していたようです。
(13:310)

世界中の条約型重巡(変な言葉だな)に対20センチ防御能力を持ってるやつなんていたっけ?

イタリアのザラ級とアメリカのウイチタ、日本の高雄級は耐えられる事になっとります。
アメリカは水雷防御、日本は砲塔防御を犠牲にし、イタリアは二軸推進で速度の要求を切り下げて実現してます。
(21:247)
【旧海軍の条約型重巡洋艦】
日本海軍の重巡は条約後設計された第一艦「妙高」級で既に対20.3センチ砲弾防御として、
ヴァイタルパート舷側にインクラインド・アーマー(傾斜装甲)100ミリを持っています。

この次に続く「高雄」級は「妙高」級とほぼ同様の設計でしたが、「妙高」級で散布界問題
(弾着の分布範囲が広い面積に散らばってしまうこと)が起こり、原因として細長い船体
の前と後ろに設置された主砲塔の発射の衝撃によって船体が歪む等などが疑われ、その対
策として5基ある砲塔の間隔を1砲塔分短縮するなどの設計変更が実施されています。
防御力に関しても「妙高」級と同様ヴァイタルパートには対20.3センチ砲弾防御とされま
したが、そのうち弾火薬庫部の舷側部のみ5インチに増厚されており、同艦出現当時列国の
1万t重巡中最も厚い装甲を有するものとなりました。
艦中央断面図では戦艦「土佐」巡洋戦艦「天城」級に類似した防御様式となっています。

散布界問題については、同時に発射される砲弾同士が空中で飛翔中相互に空力的干渉を起
こしていることが原因であったことが判明し、後に発砲遅延装置(連装砲塔の左右の主砲
の発射を0.04秒ずらす装置)を開発することで解決を見ました。

昭和5年にロンドン軍縮条約が締結され、この制限下に設計されたのが「最上」級です。
条約の重巡枠を「高雄」級の建造で使い果たしてしまった海軍は、重巡勢力の劣勢を補う
為に軽巡の等級区分で重巡に匹敵する艦を整備することとし、主砲には条約の上限である
15.5センチ砲を採用することとしました。
しかしこの頃既に軍令部は無条約時代突入必至との予想から、短期間に主砲を20.3センチ
連装砲に換装する事を考えており、その為砲塔のリングサポート径をあらかじめ20.3セン
チ連装砲塔に近い直径として設計建造されていました。
さらに防御力についても等級こそ軽巡に類別されていたものの、「妙高・高雄」級と同じく
重巡の主砲20.3センチ砲弾に対してヴァイタルパートを防御するものとして建造されており、
実態は重巡といえるものであった事が同艦の最大の特徴となっています。
ヴァイタルパートを守る舷側装甲は「妙高・高雄」級よりも8度傾斜を増して20度とし、
NVNC甲鈑のテーパード・アーマー100(上端)-25(艦底)ミリとした上、弾火薬庫部の舷側
は140-30ミリとする事で水中弾防御をも考慮し、「妙高・高雄」級より強化された防御とな
っていました。
艦中央断面図を見ると、戦艦「大和」級とほぼ同じ防御様式として設計されています。

なお、「最上」級は友鶴事件/第四艦隊事件による復元性・船体強度の性能改善工事が昭和
12年まで、主砲換装は条約明け後の昭和14年から15年にかけて4隻全て工事を終了しました。

続いて建造された「利根」級は先の「最上」級を踏襲した艦形でしたが、主砲配置を艦首集中
配置とし後甲板を水上機施設にするなど独特の形態を持っており、条約にとらわれずに設計さ
れているなどから、防御力についても「最上」級より一段と強化されたものとなっていました。
舷側装甲は「最上」級と同じ20度の傾斜をもったインクラインド・アーマーでテーパーさせた
NVNC甲鈑100(上端)-65ミリ(下甲板)-DS鋼18+16ミリ(艦底)、弾火薬庫は145-55ミリ、
しかし「最上」級が舷側装甲を性能改善後のバルジ装着でも水線付近で露出していたのに比べ
完全なインターナル・アーマーとなっており、水平甲鈑でも弾火薬庫は40ミリ(最上)から56
ミリとなっている上「最上」級には見られなかった上甲板の防御も実施されており、日本重巡
の中では最強と評されるものになっていました。
防御力が非常に強化されていながら甲鈑重量・防御材重量は「高雄・最上」級よりも計量に造ら
れていたのは主砲塔を1基減じ艦首集中配置をとったことが大きく影響しているようです。
本艦も基本的な防御様式としては戦艦「大和」級とほぼ同じと見て良いでしょう。

残念乍ら日本重巡の主砲塔防御は全て軽量化の為機銃弾・弾片防御に対する25ミリ程度でした。
(21:259)

カナリアス級の装甲厚をどなたか知りませんか?

カナリアスの装甲ですが、水線に2inchの装甲を持ち、弾薬庫が4.5inch、バルクヘッドが1~2inch、
天蓋が3inch、デッキ部が1.38inch、砲塔が1inch、司令塔が1inchとなっているようです。

一方のケント級は弾薬庫が1~4inch、側部が1inch、砲塔とバルクヘッドが1inchとなっています。

(32:眠い人 ◆ikaJHtf2)

アメリカのボルチモア級とオレゴン・シティ級の違いは?

ボルチモア級では2本に分けられていた煙突を1本とし、
艦橋を小型化して艦の中央に配置しています。
(47:名無し軍曹)

オレゴンシティ級とデ・モイン級の戦歴は?

いずれも戦争直後の竣工ですので、第二次大戦には間に合いませんでした。
しかし、1950年の朝鮮戦争では仁川上陸作戦などの支援砲撃に活躍し、ヴェト=
ナム戦争でも艦砲射撃に活躍しています。
なお、オレゴンシティ級の4番艦「ノーサンプトン」は未成艦としてスクラップの予定
でしたが、指揮艦に改造されています。
このほか、2番艦オルバニーはミサイル巡洋艦に改造されています。
ヴェト=ナム戦争時、トンキン湾で、北のミグを撃墜したのもこの艦だったかも。

また、デ・モイン級も同様です。
こちらは、ヴェト=ナム戦争時の艦砲射撃に多用されました。
1970年、デ・モインは何らかの理由で砲塔が爆発し、2番砲塔を撤去しています。
(50:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

重巡インディアナポリスは原爆を運んでいたそうですが巡洋艦内のスペースってそんな余裕があるもんなんですか?

爆弾2発ぐらい、どうと言う事は無いですよ。飛行機に積める物が1万tの
重巡に積めない訳は有りませんから。それに原爆自体、
そんなに大きい物では有りませんし。
なぜ重巡が選ばれたかと言うと、貨物船等に比べると、速度が速く、防御力
が有るから、と言ったところでしょう。ちなみに、この原爆輸送の任務は、
海軍当局にも秘密だったそうです。
(54:77)

太平洋戦争時の日米両国の重巡、軽巡、駆逐艦の役割の違いについて教えてください。

重巡は大砲撃ってひたすら敵艦を撃つのが任務ということならば、重巡≒安い戦艦、という感じで運用されていたのでしょうか?
鋭い見方です。
重巡にはワシントン条約で激減した戦艦群の穴埋め、
つまり準主力艦としての役割も期待されています。
後にロンドン条約の影響で、これに大型軽巡が加わり、
1万トン巡洋艦=準主力艦とでも言うべき状況が作り出されます。

ここで準主力艦といいましたが、かつて旧式化した戦艦は
ド級艦にはかなわぬものの、二線戦力としてはそれなりに使い道があり、
戦力として計算できるものでした。
これがワシントン条約で一気に姿を消し、従来二線戦力として
後方や海外拠点を任せていた戦力が著しく不足をきたす状況になったわけです。
(54:ゆうか ◆9a1boPv5wk)
巡洋艦そのものは条約によって上限を1万トンに制限され、備砲は8インチと6インチで区切られました。
なにせ上限が決まっているために武装、装甲、機関、燃料(航続力)等の要素を取捨選択しなければなりません。

ただ巡洋艦と言う艦種そのものが速度を重視しますので、戦艦のように正面切った殴り合いを想定していませんし
(防御まで重量をまわせない)巡洋艦には巡洋艦でないとできない雑多な任務がありましたから
「決戦の勝利によって祖国に勝利をもたらす」ことを期待された戦艦の単純な廉価版、
ということではないのです。
日米ともに「プチ戦艦」的な巡洋艦を計画し、米海軍は実際に建造しちゃいましたが、
あまりパッとしないものでした。むしろ8インチ砲搭載艦を5割ばかし拡大して
バランスを取り直した方が運用側からは好評だったようです。
しかし「戦艦を投入すればより効果的であったであろう」局面において、
損傷や燃料事情で動けない戦艦の代わりに巡洋艦が投入された例はありますので、
「やすい」の意味を「易い」使いやすい、とするならば、別に間違ってはいないということになります。
(54:ふみ)

太平洋戦争時の日本巡洋艦の探照灯はどのぐらい先まで、届いたのでしょうか?

15キロくらい。
戦艦用のものは20キロくらいは届いた。
直前に立って探照灯見たら危険?
確実に失明する。
というか、光熱で火傷しかねない。

軍艦に装備されてる探照灯は15キロ先でも新聞が普通に読めるくらいの
光を発生させられる。
10キロ先で夜間用双眼鏡で光源を見てしまって失明した例があるので、
直前に立って直視したりしたらそれこそ「視覚細胞が蒸発」するだろう。
(327:584-589)

利根や高雄は何で2番砲塔が一番高いの?

前から順番に高く配置にして直後の砲身と砲塔が重なるようにすればスペースも小さくまとめられるし、
前方に全火力を集中するってこともできると思うのですが
つ トップヘビー

台座高を1とすると、真ん中だけ高い場合は合計1
雛壇にすると第二砲塔が1、第三砲塔が2で合計3
台座を積み上げた分だけ重くなって、重心も上に寄るの

3番や4番を一段高くすると、2番の砲身が1番の砲塔後端と干渉しないように
間隔を空けなきゃならない。
2番を一段高くして3番を逆方向にすれば、砲のある部分の長さを短くでき
排水量を減らせる。また弾薬庫を1箇所にまとめることも出来る。

最上の場合は甲板の上に楼があるレイアウトの為にそれが出来ず、利根は
艦尾の砲塔を艦首部に持ってきたレイアウトとしてあぁなっている。
(334:952,954)

巡洋艦にはあって駆逐艦には無い機能とは何ですか?

艦長ポストの階級差くらいです。

はっきり言って、大きさや能力での区別はありません。
アメリカなどは、艦長の階級ポストの数を確保するために巡洋艦とクラス分けしてるだけとも言われてます。
大きさや能力で区別するのは、ワシントン条約が終了した段階でなくなったのです。
(494:206)
その昔、海軍軍縮条約の時代は備砲と排水量で駆逐艦と巡洋艦の区別がされてたが、
それが破棄されてからは明確に区別するものはない
軽巡並みの多きさの駆逐艦もあるし、現代の巡洋艦の備砲は過去の駆逐艦クラスしかないものも
(その分、条約時代にはなかったミサイル兵装が整っているのだが)

なんで、巡洋艦にはあって駆逐艦には無い機能などないし、名称以外では両者の違いは現代では無い
(494:216)

日本の重巡の中で最上型だけが主砲を伝統的じゃない配置をしてますが、これには軽巡→重巡への改装等の深い理由があるのでしょうか

従来配置の方が戦闘員の転換等も楽な気がしますが
それまでのひな壇式配置は「前部には3基あるのに艦首方向には実質的に2基しか撃てないから勿体無い。
敵にT字を取られた時の事を考えると艦首方向に指向できる火力は多い方がいい」という意見が出たので
この配置に。

でも砲身が干渉しない並べ方にしたら装甲貼って防御しなければいけない部分が長くなり、重量的に
不利になった上に、よく考えると
「2番砲塔は艦首方向には一定距離以内は射撃できない(砲身水平の零距離射撃したら1番砲塔に
 当たるだけ」
なので「2番砲塔だけ撃てません」という状況が生じることがわかったので、あまり意味がないと
次からは止めた。

さらに、20cm砲塔に換装したら砲身が長くなったため2番砲塔は常に仰角をかけないと一番砲塔の
「後頭部」をドツいてしまうという問題が発生し、結局
「この配置にした意味ってあったんか? むしろデメリットが増えただけじゃないのか?」
ということに。
(596:65)

アラスカ級は超弩級戦艦?

アラスカ級は大型巡洋艦(艦種記号CB)だぞ?

公式には大型巡洋艦、実質は巡洋戦艦の末裔、といったところか
ただワシントン・ロンドン条約の頃以外では艦種なんてその国が勝手に決めるものだから
公式の艦種は実情にそぐわないかも

少なくとも超弩級戦艦では無い
(軍事板FAQ作成本部2)

日本の条約型重巡は軒並み排水量1万トンを軽くオーバーしていますが、これは明らかにワシントン条約違反ですよね?

ワシントン条約に「戦艦・空母以外は1万トン・8インチ砲まで」という規定があります。
妙高は1万トン目標でしたが高雄は9850トン目標。
ちなみに米英仏伊、条約参加国全てが排水量超過艦をこさえているので、お互い様ていうか
相手にツッコんだら自分もツッコまれる、ていうのも大きいのです。
アメリカなんかは作ってみたら想像外に軽く出来ちゃったクチで、当時の技術水準じゃなかなかピタリとは収まらないので
ある程度黙認ていうか、紳士ルールで申告された数字を信じることにした、と言った方が妥当なところでしょう。

で、条約時代、一番重く出来上がったのはイタリアの重巡洋艦ダターリ。
日本のは第二次改装で1万3000トン級になってダントツに重くなったけどね。
(318:194)

旧海軍の夕張は最終的に、どのような改装がされたのですか?

1943年の時点では、一番砲塔は撤去されて、5.5in/L50連装砲塔が艦の前後に2基、
単装砲塔跡地に、25mm三連装機銃を其々2基充て装備し、後部砲塔脇の2基を含め
12門、13.2mm連装機銃が4基、煙突脇と艦橋脇に2基ずつで8挺、61cm連装魚雷発射管
が2基で、機関換装で58,943shpになりましたが、満載排水量は4,448tとなり、速力は32kts
に低下しています。

あ、ただ、福井さんの記録では、25mm三連装機銃を1基減らされ、12.7cm/L40の単装が
1基追加、13.2mm連装機銃が4基が25mm連装機銃4基に換装、25mm単装機銃8門が追加
とされています。

ただ、手元資料では傍証が見あたらず、これについては実施されたか不明です。
或いは計画値かもしれません。
(315:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

巡洋艦と巡洋戦艦と戦艦の違い

大雑把に言えば、
同等の相手とガチで殴り合うことを前提にした装甲と主砲を持っているのが戦艦。
戦艦よりも小口径の主砲を搭載し、厚い装甲は持たず速度を活かした行動をとることを前提にしたのが巡洋艦。
戦艦なみの主砲と巡洋艦なみの速度を持っているのが巡洋戦艦。
ロンドン海軍軍縮条約でカテゴリーAに分類された大型の巡洋艦が重巡洋艦。
第一次大戦前に建造された限定的な装甲を持った巡洋艦が装甲巡洋艦。

イギリスのクイーンエリザベス級のように就役当時は同時期の巡洋戦艦なみの速度を出せる戦艦もあった。
日本の金剛級のように改修で戦艦なみの装甲の強化を行った巡洋戦艦もあった。

つまり巡洋艦や戦艦の「明確な定義」などというものはなく、その時代時代で違っている。
(633:576)
.>>576
その説明だと明確な定義が無いのは巡洋艦と装甲巡洋艦だと思うが…

艦種定義はともかく運用でカテゴリー分けをするなら
厚い装甲を持ち高火力で戦闘での主力中核を担う代わりに速度をある程度犠牲にしてるのが戦艦だし
巡洋艦は遠隔地に派遣するために速度と航続能力を重視している
(旧日本海軍の巡洋艦みたいに重武装で戦艦を補佐・補完する奴もあるけど)

クイーンエリザベス級の様な機関の効率化等によって高速化した戦艦は
戦艦そのものの運用を変化させたというわけじゃあない
それだと他の艦艇も技術進歩で速度が向上したら、旧来の運用や艦種区別をはみ出した事になるのか?ってなる
また、金剛級の場合は改装によって巡洋戦艦から戦艦に艦種変更になったと言うべき

そして、巡洋戦艦は運用そのものが戦艦に分類される以上、巡洋艦に混ぜたり明確な定義が~とか
言うべきじゃない
あれはれっきとした戦艦カテゴリ(少なくとも巡洋艦として運用ってのに向いてる艦とは言えない)
(633:578)

現代、ロシアを除くほとんどの国で、重巡洋艦が廃れたのは何故ですか?

戦艦に続き、重巡洋艦も時代に合わなくなったんですか?
ただ単に、重巡、軽巡という区別自体が、ワシントン条約によって規定されたものなので、
条約の満了に伴い区分がなくなっただけ。

用兵思想の違い。
米海軍は、大型の原子力空母を艦隊の中核・主力攻撃力としているので、
重巡洋艦の様な巨大な艦が必要なかった。

その他の海軍は、限られた予算で、できるだけ数を揃えようと言う事で、
建造費や維持費が掛かる大型の艦は運用しないだけ。

決して、重巡洋艦が時代遅れになったわけではない。

ただ、今後は、アメリカを水上艦艇を対地攻撃の主力に置こうと考えているので、
アメリカで重巡洋艦が復活する可能性はある。

日本も、防衛大綱の定数削減で、それの穴埋めに重巡洋艦を数隻程度持つ可能性はある。
タイコンデロガ級は、誰がどう見ても軽巡洋艦じゃないですか
コスト削減のため、スプルーアンス級駆逐艦の設計を流用したから。
ただでさえ、高価なイージスシステム積むので、船体を有り物で済ませたから。
あと、大佐級のポスト問題もあるから、巡洋艦と言いはる必要もあった。

だから、アメリカでは、デモイン級、ウースター級を最後に重巡、軽巡なんて区分を廃止しているから、
巡洋艦という区分になってる。
(661:153-160)

二次大戦中の日本海軍の巡洋艦は重巡洋艦&軽巡洋艦ともに、ゲテモノだと聞きました。

イギリス海軍の巡洋艦こそが、巡洋艦本来の姿だといってたのですが。
英国と日本の巡洋艦は、そもそもの利用方法が違います。

日本の場合は、米国との艦隊決戦に於いて水雷戦隊を率い、敵戦艦部隊に
突っ込んで漸減を行なう兵力として設計されています。
このため、居住性、航続性能を犠牲にして多数の砲、魚雷を搭載しています。
(一応、条約型巡洋艦を前提に話をしています。以下同じ)

一方の英国の場合は、世界中に遍くある植民地警備用に以前から使用していた
装甲巡洋艦が老朽化したため、それに代わって、武装、装甲はそこそこで価格の
安い、一方で居住性の良い艦を建造しています。

攻守共にバランスの取れた艦であるのが巡洋艦の理想型でしょうが、日本の場合、
攻のみが突出している部分を指して、「ゲテモノ」と称しているのかも知れませんね。
一方で、英国の場合は、隻数と武装の狭間で揺れ動いてたりするのですが。
(102:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

イギリスの巡洋艦ホーキンスは、19cm砲を積んでいたようですが、この艦は重巡に分類されていたのでしょうか?

条約などの絡みで重巡に分類すると損だと思うのですが。
London条約では、排水量10,000t、備砲が8インチ以下のものが甲級巡洋艦、
備砲6インチ以下のものを乙級巡洋艦としていました。

建造時のJane's Fighting Shipsでは、Cavendish級をLight Cruiserに区分して
います。
しかし、Washington条約以後、これらの区分は取り払われ、単にCruiserと言う表記
になっています。
これは、Conwayでも一緒です。
従って、対外向け説明では、Cruiserとしか説明していないと言うことになりましょうか。

とは言え、Cavendish級甲巡と規定されていることには変わりなく、実際に1936年の
第二次London条約では、備砲の面から損であり、主砲換装が試みられ、一部の艦
で施行されています。
(129:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

第一次ソロモン海戦の時に日本側の重巡が魚雷で大戦果をあげたのに対して米重巡はそもそも魚雷を装備していなかった訳ですが、

このような兵装の違いはどのような思想から出てきたのでしょうか。
アメリカ重巡は、ペンサコラ級、ノーザンプトン級が竣工時に21インチ3連装魚雷発射管2基を装備。こちらも大戦開始までに撤去。
ポートランド級以降は、最初から魚雷発射管を装備しなくなった。

ワシントン・ロンドン海軍軍縮条約により、日本は艦艇保有数がアメリカの約6割に制限されたので、
数の劣勢を質で補おうとして、個艦の攻撃力を重視するようになり、重巡洋艦も「重雷装」になったが
(まあもっとも、平賀譲造船中将は、重巡の魚雷搭載量の増大には反対していたけど)
アメリカにしてみれば、日本の1.6倍以上の海軍力が「国際条約によって保障」されているので
そこまで「無理」する必要性を感じなかったんだね。
で、「重巡洋艦は砲戦だけやってりゃ良い」という考え方になり、魚雷は積まないようになった。

あと、当時の海軍軍縮条約で排水量が一万トンに制限されていたので
(というか、ワシントン条約において戦艦の新規建造が禁止され、新たに造って良い水上戦闘艦艇が
「排水量一万トン以内、主砲は8インチ(20.3cm)以内」と定められた為、この規定に収まるフネとして
「誕生」したのが「(条約型)重巡洋艦」と言った方が良いかな)
魚雷発射管積む余裕が有るなら、その分のリソースを他に回せ、というコトですな。

しつこいようだが、一万トン以内に収めなきゃならないからね。
何を重視するかは、国によって違っていた。
日本は攻撃力重視、アメリカは攻防バランス重視、ブリテンは航続性能重視、イタリアはスピード重視(ただしザーラ級は防御重視)、
フランスは、当初はスピード重視だったが、後に防御重視になった。
(261:シア・クァンファ(夏光華) ◆23wgJy2eAo)

エルジッククルーザーってなんですか?

防護巡洋艦(通報艦などの艦種に機関部などの重要区画のみ水平防御力を持た
せたもの)の俗称です。
名前の由来は英国アームストロング社のエルジック造船所が初めて手がけたの
に因みます。日本ではエルジック式巡洋艦と訳されることが多いかな
(261:713)

高雄型の防御重量を教えてください。

高雄型の防御甲鈑重量は2368トン
(俺初質スレ433:402)

ミッドウエー海戦で空母を4隻も喪失してしまった事で、大和・武蔵を除く全ての戦艦を空母に改装する計画があった様ですが、伊吹以外に重巡洋艦を空母に改装する案はなかったんでしょうか?

戦艦の空母への改装は改造工事期間がかかりすぎる事と、戦艦屋さんの反対で信濃のみが着工された様ですが、
巡洋艦だと工数も戦艦よりかは短く、やってみる価値はある様に思えるのですが?
重巡は前線で使うからだと思います。
実際ソロモン戦線では常に第一線で使われていたために
基本的に改装なんてしている時間がなかったと思われます。
伊吹のように未完成状態の艦は別としてね。
伊吹の搭載機数は?
伊吹の搭載予定機数は27機です。
また、実際に試験したわけではありませんが、小さいので新鋭機の発着は困難という予想が立てられていました。
もともと、伊吹は主砲塔の搭載も終わり、艦橋の偽装を除いて、巡洋艦としての形が見えるくらいまでに艤装作業が進んでいました。
それなのに無理やり空母改装なんてするものだから、改造は困難を極め作業は遅れ、結局完成しせずに終戦。
巡洋艦として完成させた方が良かったという意見もあります。
巡洋艦では工数が少ないとはいえ、もともと他の艦種として進水したものをを空母に改装するのは困難ですよ。
それに、新鋭機が使えない上に護衛空母程度の搭載機数しかないようので、わざわざ改造するほどの手間をかけてまで他の巡洋艦を改造するよりは、輸送船改造のほうがメリットが大きいと思います。

他の艦では利根型巡洋艦を空母に改装する計画も検討されましたが、実施には至っていません。
(150:565-572)

巡洋艦に搭載された零式三座水偵や零式水上観測機は対潜哨戒を行っていたのでしょうか?

巡洋艦に搭載されていた水上機は、偵察、着弾観測の為の物で対潜哨戒は行っていませんでした。
また、主砲を使用した際は、利根型以外は爆風で搭載機も被害を受けてしまうので、壊れる事は折込
済みで運用していました。
具体的には、砲雷撃戦が始まる前に、偵察、観測の為にさっさと投射してしまい、海戦の最中は回収も
無理なので放置。海戦後に余裕が有ったら回収すると言う形で、半場使い捨てに近い運用だった様です。
元々、水上機の外洋での着水性能にも期待は出来ない物でしたし。
で、遭遇戦でいきなり砲雷撃戦に成ったら壊れるに任せると言った訳です。
だから、当然、巡洋艦搭載機は爆装はしていません。
(157:612)

日本海軍の重巡は魚雷発射管の上に高射砲をおいたり、発射管の後ろに予備の魚雷を搭載しているのですが、どうやって魚雷を補給しているのでしょうか?

旧海軍では高射砲ではなく高角砲と呼んでいました。
高角砲は、魚雷発射管上やその周囲の甲板上などの作業の邪魔になるような位置には配置されず、
上部の甲板上にあっても揚弾薬筒や支筒などが干渉しない箇所に配置されていたのでので問題はありませんでした。
発射管後方の魚雷は主に次発装填のためのものであり、邪魔なら片付ければよく必要なら装填すればよいものです。

魚雷は積み込まれた後に魚雷発射管・次発装填装置・予備魚雷の格納場所に運ばれますが、
これらが露天甲板上に無い場合は船体側面や上部構造物の開口部から搬入されます。
積み込まれた魚雷は天井や甲板上の軌条に沿って所定の位置まで移動します。

重巡は露天甲板下に魚雷発射管を装備したものが多いですが、上に書いた通り側面の開口部などから積み込みました。
魚雷発射管のある開口部からやその脇に開口部を設けて魚雷の搬入口とした場合もありますし、
上部構造物の前面や後面の通路から積み込む場合もありました。
側面の写真を見ると開口部の直ぐ傍に魚雷積み込み用のダビットが付いているのが見えることもあります。
(159:603)

5500t軽巡は太平洋戦争時は既に老朽化していましたが、元々の軽巡としての実力はどの程度の評価だったんでしょうか?

14inって巡洋戦艦ですがな(苦笑。

最初の天龍型はC級の軽巡洋艦を目標に設計され、それより高速で、魚雷兵装強化され、
適度な軽防御を持ち、装甲嚮導艦としての任務を果たすべきものでした。

5500t型も、英国の軽巡洋艦に範を取って建造されたもので、駆逐艦が大型化したため、
従来の3000t程度の艦ではその指揮が取りきれない、また、相手が駆逐艦から敵の軽巡
洋艦となったため、より大きな口径の砲を搭載し、より高速を発揮する機関を持ち、そのため
更に大型化する必要がありました。

但し、砲に関しては、6inでは小柄な日本人では装填などで体力を消耗することと、速射性能
を求めたため、5.5inとしました。
また、速度は一般に33ktsと喧伝されましたが、実際は36ktsを発揮し、この艦型の保有は、
各国にとっては脅威だったようです。

5500t型の競争相手は、米国のOmaha級、英国のE級、Hawkins級でしたが、軍縮条約が無ければ、
軍令部の方針では、更に8000t級まで大型化する可能性はありました。
事実、古鷹とか加古はその具現化と言えます。

砲塔に関しては、駆逐艦と大して変わらないので、余り問題にはならなかったのではないか、と思います。
乾舷もそれなりに高いので、稜波性もあるでしょうし。
(164:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

5500トン級と同期といえば,アメリカのオマハ級ですね。
どちらも偵察巡洋艦なので,長期単独行動を前提に計画されています。
5500トン級が優れているのは最高速力で,36ノット対34ノット。
この速力を出せば,来航する米軍の先陣を切る平甲板型駆逐艦を制圧できます。
ご指摘の14cm主砲ですが,駆逐艦を漬していくには十分です。
これが15cmとなると,人力で砲弾を運ぶ効率が低下します。
15cm砲は毎分6発,14cm砲は毎分10発撃てるわけですから,14cmがお得。

逆にオマハ級が優れているのは砲力で,14cm7門対15.2cm10門。
数も破壊力も5500トン級を上回るので,
日本側はオマハ級をアウトレンジできる古鷹型を開発する必要が生じました。
もうひとつは航空偵察力で,1機カタパルトなし対2機カタパルトつき。
長良型の艦橋格納庫は,発艦はできても,偵察から帰ってきた偵察機を収納できません。
その点,煙突と後マストの隙間に格納スペースを用意していたオマハ級に先見の明ありです。

さて,波浪の影響ですが,5500トン級が細い分,不利ではあります。
のちに竣工した吹雪型駆逐艦にも劣るといわれます。
しかしWW1明けの水準では優れた安定性を持っていた部類です。
5500トン級が難渋する波浪の中では,敵駆逐艦は行動できませんから。
(164:鷂 ◆53cmjHPmWw )

金剛の代艦となる巡洋艦の案があったって聞いたことあるんだけど、どんな船ですか。

1941年に策定された夜戦部隊指揮艦用の「超甲巡」795号艦と796号艦です。
ワシントン条約で建造された重巡洋艦は、防御とか主砲に難を持っていました
ので、重巡洋艦よりも大きくそして防御力の強い艦として計画されたものです。

Franceのダンケルク級とか、Germanyのシャルンホルスト級がそれに近い
存在です。

排水量34000トン、速力33Knot、主砲31センチ3連装砲×3、10センチ高角砲
連装×8、水上偵察機3機です。
米国もこれに対抗して、アラスカ級を建造していますが、結構中途半端な感じ
になりました。
日本でも中途半端な艦になる可能性があったかもしれません。
(マイナーな未成艦を語ろう:眠い人 ◆ikaJHtf2)


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