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白血病 その4

    

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さて理論としては、多くの問題点を含みいろいろ修正をしなければならないと思いますが、それらは次章でゆっくり取り上げることとして、ここからはこの理論をもとにガンの本質を考えていきたいと思います。ガン細胞とはどんな細胞でしょう?
従来の考え方では、「正常な細胞が遺伝子の異常により、ガン化した細胞」という説明だと思います。
しかし、私の理論ではまったく別の観点からガン細胞をとらえることができます。
受精卵から始まった生命は、おもに発生直後いろいろな細胞に分化していきます。ただその時点では、分裂能力がある(テロメアが残っている)ので個々の細胞の機能をつかさどる遺伝子はまだ発現していません。
分化のたびに、自分の将来の運命の選択肢が狭くなるというだけで、遺伝子の発現は、分裂に関する部分だけだと思います。
ですから、見た目にどの細胞もほとんど変わりないはずです。(再生の時に未分化の細胞がモコモコッとふくれあがるイメージです。)
このとき細胞膜上にある高分子多糖体が分化のたびに変化していると思います。(これは、根拠はありません。)そして分裂をかさねテロメアのなくなった細胞は、分裂に関する情報の発現が停止し、変わりに機能に関する情報が発現します。
こうして細胞にハッキリとした個性がでて、それらが集まり次々と組織や器官が形成されていきます。仮に人間のテロメアが60あるとすると、最初にできる機能細胞は60回の分裂を経た細胞ということができます。
発生からの時間にすると1カ月とチョットくらいになるのではないでしょうか? そしてもし分化の際、テロメアの回復があるとすると、機能細胞ができる順番は、分化の決定がなされた順番ということになります。
また、当然すべての細胞が60回分裂するわけではありません。2の60乗(26^0)は100京以上になると思うのでありえない話です。途中でアポトーシスをおこして消えていく系がかなりあると思われます。
また同じ種類の細胞でも分裂の速度が一定になることはないと思います。テロメアの数が減ったものから優先的に分裂していくのではないでしょうか?
そしてある程度組織や器官が形成されると、分裂の勢いは納まると思います。
そのとき分裂速度の違いにより、多数の分裂能力をもった細胞が生まれると思います。しかもテロメアをまだたくさん持っているものから、ほとんど使い切る寸前のものまで、けっこう縦に広く存在するのではないでしょうか?
このような細胞が、新陳代謝の際に補充用の細胞になると思います。
そしてその細胞もやはりテロメアの数の少ないものから優先的に分裂してくると思います。
このように考えると生命のいろいろな現象が無理なく説明できるような気がします。
たとえば子供が成長するわけは、子供の頃は補充用細胞のテロメアの数が少ないのですから、わりと短時間で機能細胞になることができます。
機能細胞に寿命がきて、アポトーシスをおこすペースより、補充用の細胞が分裂をして機能細胞になるペースのほうが速いのでしょう。だからだんだん機能細胞の数が増えてくる、つまり成長をしていくということになります。
また機能細胞も次から次へと補充用の細胞がくるので、ちょっとでも疲れたらすぐ後にゆずり、アポトーシスをおこすのではないでしょうか?
つまり子供の細胞はいつも新鮮であると考えられます。ですからガキ、いえ子供はいつもうるさいほど元気なのだと思います。


(2005年12月31日)


けがをしたとき、子供のけがは早く治りますが、お年よりの方がけがをすると、なかなか治りません。これなど、まさに補充用細胞が分裂して機能細胞になるまでの時間の差と考えると、すごく説得力があると思います。
お年よりの補充用細胞は、テロメアの数の多いものしか残っていないのです。
そして成長期が済むと生殖能力が成熟し、比較的長い安定期を迎えます。
補充用細胞の分裂と機能細胞のアポトーシス、つまり需要と供給のバランスがとれている時代ということができます。
そして組織や器官により大きなバラツキはありますが、だいだ生殖能力の衰えとともに身体全体としても衰えが目立ってきます。これも細胞の需要と供給のバランスが崩れた結果だと考えると、納得のいく説明ができそうです。
そして大事なことは、このバランスが崩れた年代にガンが多発しているということです。
子供のガンも供給過剰という意味で、バランスが崩れているのかもしれません。
子供のガンは供給過剰なのですから、少し補充用細胞の分裂を抑えるようなことをするのもいいかもしれません。
子供のガンに比較的抗ガン剤がよく効くのも、こういう理由づけができると思います。
対して大人のガンはどうでしょうか?
補充用細胞の分裂は、いわゆる空席待ちのようなものだと思います。
機能細胞の寿命にあわせて、テロメアがなくなるようなタイミングで分裂するのが理想です。
若い頃は補充用細胞のテロメアの数が少ないので、このタイミングがスムーズにとれるのでしょう。
しかし歳をとるにつれ、テロメアの多い補充用細胞が分裂するようになります。テロメアが多いということは、分裂を始めてから機能細胞になるまでの時間が長くなるということです。
機能細胞に寿命がきても補充用細胞の分裂が間に合わなくなり、機能細胞の数が足りなくなるようなことがあるかもしれません。
もしかすると、これが更年期障害の不定愁訴といわれるものの実態ではないでしょうか?
しかし生物の特長は、非常に融通性の高いことです。補充用細胞の分裂に時間がかかることが分かると、機能細胞が寿命を延ばすような工夫をするのだと思います。
寿命を延ばすには、代謝を少なめに調節すればいいような気がします。
これが更年期を過ぎた方の緩やかな老化の原因であり、動きがスローモーになるのは、個々の細胞の代謝が若い頃に比べ少なくなるためのような気がします。
さらに、補充用細胞のテロメアの数が多くなると、もはや機能細胞の数も減少してきます。
お年よりの身体が小さくなる原因でしょう。
この老化の問題も非常に興味深く、また大切な問題なので、痛風記の続きで取り上げられたらいいなと思っています。
さて話をガンのことに戻しましょう。
更年期になると、補充用細胞が機能細胞になるまで時間がかかるようになると書きましたが、もうひとつ重大なことがあるような気がします。
それはひとつの補充用細胞からできる、機能細胞の数が増えるということです。
テロメアが10個ある補充細胞からできる機能細胞の数は1024です。20個だったらだいたい100万個くらいになります。それが30個にもなると10億個以上もの数になるのです。
これはひとつの補充用細胞が分裂を始めると、機能細胞になるまで(テロメアがなくなるまで)一気に分裂すると仮定してのことです。すべてがそうだとはいいきれませんが、そのような細胞も確実にあるようです。
更年期は身体のバランスが何かと崩れる時期です。しかし年齢的にはまだ現役バリバリで社会的にも家庭的にも、重要な位置を占めておられる方が多いと思います。
そのような方の機能細胞の代謝は、当然まだ活発なはずです。それが補充用細胞の分裂が間に合わず、身体が不調になると(不定愁訴)次々と補充用細胞に分裂をうながすこともありそうです。
仮に、この時期にテロメアが30個程度あるとすると、10億個単位の細胞のかたまりが生まれることになります。
これがいわゆる腫瘍細胞の正体ではないでしょうか?(するとガンを急性のものとする私の勘も正しいと思います。)
しかしこれだけではなんの問題もありません。
もともとこの細胞は機能細胞になるための大事な細胞です。存在そのものが身体の害になることはまず考えられません。
そして彼等にのこされたテロメアの数は、もうほとんどないはずです。(たぶんあと1個)
あと1回分裂すれば正常細胞(機能細胞)になるはずです。
ガン細胞とはこれらの細胞の中でテロメアを回復する能力を持ってしまった細胞のことです。
もちろんすべての細胞がテロメアを回復することはないと思います。
それではガンがあまりにも超急性になりそうです。おそらくそのなかのほんの数個、もしかしたら1個だけかもしれません。
そしてそのテロメアの数は、全部回復するのではなく、その補充細胞が分裂を始めた時に持っていたテロメアの数になるはずです。(この理由づけは次章で詳しく取り上げます。ここではそういうことだと思ってください)
もともとの補充細胞がテロメアを30個持っていたとすると、新たにできるガン細胞のかたまりも10億個程度になるはずです。
これがいわゆる隣接転移というものではないでしょうか?
ちなみに、これでイモリの顔にできた皮膚ガンが、足の再生の時に消えてしまった謎がとけましたね。
ガンは転移(遠隔転移)する性質もあります。足の切断により、大量の細胞が必要になったため、顔のガン細胞が足に転移してそして分裂して、正常な足の皮膚の細胞になっただけのことです。
ヒツジのドリー君の寿命が短くなったわけも説明できると思います。


(2006年1月2日)


いかがでしょう?
ガンの本質がうっすらと見えてきました。そしてこれによりガンの治療法も見当がついてきたと思います。
すなわちガンを治す治療はガン細胞のテロメアを回復させないこと、ガンを利用する治療とはそのテロメアのコントロールをすることです。
ところがまだひとつ大きな問題が残っています。それはこの章の主題でもある白血病です。
白血病は骨髄にある骨髄幹細胞から、造血幹細胞をへて、白血芽球、リンパ芽球、T細胞のように、何段階もの分化をします。そして分化は成長後もおこっています。
分化の度にテロメアが回復するとすると、白血球に限らず血球の細胞は、一生のうちに本当に莫大な量が生産されることになります。
またこのように何段階もの分化をすることは、歳をとっても血球細胞の数が不足しないようにする工夫であるとも考えられます。
また実際抗原に対して産生されるT細胞の数は、100兆個ほどになると本に書かれていましたが、これもあながち不可能な数字ではないといえます。
このT細胞の前駆細胞にテロメアが45個くらいあれば済む話なのです。
このように血球細胞系は、成長後も頻繁にテロメアの再生をおこなっていると考えられます。
仮にガンを治す、テロメアの再生をくい止める薬ができたとしても、それを使うとたちまち血球細胞が不足してしまう恐れがあるのです。
白血病は白血芽球が増える病気です。白血芽球は何段階かの分化ののちにできて、さらに分化の必要のある細胞です。
対して、普通のガン細胞は分化の進んでいる細胞と考えられます。
また、白血芽球は白血芽球として、分裂する必要もあると思います。
それだけ多くの数の細胞が必要で、また多くの種類も必要な複雑な系であるといえます。
ところで白血病の原因のひとつに原爆をあげることができます。原爆による強い放射能をあびると、白血病にかかる確率が高くなるのです。
原爆の恐ろしさは、強い熱線や爆風により、瞬時に大量の命を奪ったばかりか、戦後何十年もたった今でも、まだ原爆の後遺症に苦しんでいる人がいるということです。
また世代を超えて影響が出ることも多いようです。(原爆二世)
なぜこのように長い年月にわたり影響をおよぼすのでしょうか?
原爆の放射能は非常に物質透過力の強い高エネルギー波です。しかし人体の中にはそのようなエネルギー波も受けとめる器官があります。
それは骨です。レントゲン写真で骨をみることと同じ原理です。
骨の中には骨髄があり、そこには多数の幹細胞が存在しています。
原爆の放射能はその幹細胞に特に強く影響を与えたのでしょう。
ですから影響を受けた幹細胞がテロメアをいくつ持っているかによって、実際の症状としてあらわれる時間に差ができることになります。
もちろん原爆の後遺症は、白血病ばかりではありませんが、白血病になられる方の割合が被爆者とそうでない人の間に大きな差があるのも事実です。
白血病は今まで考えてきたように分裂系の異常の病気です。
代謝系の異常の病気ではありません。もちろん分裂を誘導するタンパク質の遺伝子に異常が出たことも考えられますが、それでは白血病が特に高い確率になる説明が苦しくなると思います。


(2006年1月4日)


私は放射能に対して、テロメアが傷ついたのではないかと想像しました。
テロメアには大切な遺伝情報を持っている部分を守る役目もあるのです。端にあるので他の部分より傷つきやすいということもあります。
傷ついたテロメアを持つ補充用細胞が分裂をすると、いわゆる細胞の需要と供給のバランスが大きく崩れることが予想されます。
白血病も他のガンと同様、このバランスの崩れが発病の大きな原因となるのではないでしょうか?
それともうひとつ白血病を考えるについて、重要な要素があると思います。
それは免疫系の進化です。
白血病は白血芽球が増える病気です。つまり白血芽球が補充用細胞ということになります。
通常のルートで考えると、白血芽球のテロメアがなくなり分裂能力を失った機能細胞が白血球ということになります。
ところが白血球にはいくつもの種類があります。この種類の多さを進化と結びつけて考える必要がありそうです。
免疫の一番大きな目的は、体内に侵入してくる微生物と闘うことです。
生物がまだ海にしかいない時代には、この闘いはあまり激しくなかったと思います。
それは微生物が多細胞体の体内に入る必要性があまり高くなかったためだと思います。
海にいる微生物の身体のまわりは当然海水です。その海水中に適当な栄養分が含まれていれば、その海水中で微生物は増殖することができます。
ところが陸上ではそうはいきません。どんな生物にとっても水は必要不可欠なものです。陸上の微生物にとっては、多細胞生物の体内がもっとも安定した環境であると考えられます。
陸上の微生物と多細胞生物の免疫の闘いは、海の生物より激しいことが予想されます。
陸上に最初に進出した生物は両生類です。両生類の登場とともに、免疫系も大きく進化を遂げていったと考えられます。
もともとは一種類の白血球という免疫細胞だったものが、必要にかられその種類を増やしていったのでしょう。
人間には大きく分けて三種類の白血球があります。マクロファージと骨髄球とリンパ球です。
もともとの免疫細胞である白血球がマクロファージです。
そこからさらに細菌などへの殺傷能力を高めたものが骨髄球です。この二種類は骨髄で産生され、血管内で活動します。
ですから血管内すべてを単一の組織と考えれば、通常のガンと同じ関係になると理解されます。
細胞の需要と供給のバランスが崩れた結果、ガン細胞(白血球)組織(血管内)に溢れ出したとみられます。
骨髄性白血病が大人に多いのも、こういうことだと思います。
ですから、治療法はガン細胞(白血球)のテロメアの回復を押さえればよいはずです。
ところが子供に多いリンパ性白血病は事情がもっと複雑になります。
白血芽球(リンパ芽球)にまで分化した細胞は、骨髄内でテロメアがなくなるまで分裂します。そして分裂能力を失ったリンパ球が血管内にでていくのが、通常のルートだと思われます。(骨髄球は多分そうだと思います。)
しかしリンパ球の場合、その完成はリンパ内で行われます。そして完成されたリンパ球には明らかに分裂能力が復活しているのです。
なくなったはずのテロメアが復活したとしか考えられません。
つまりリンパ球においては、補充細胞~白血芽球~ガン細胞のテロメアの復活は必要なことなのです。
仮にガン細胞のテロメアの再生を抑える薬ができても、このリンパ球の特別な性質を解決しないことには使用することはできないのです。
この副作用は抗ガン剤の比ではありません。即、致命的な免疫障害をおこすはずです。
また、身体のどこかに他にもテロメアの復活が必要な細胞があるかもしれません。
生殖細胞系や子供にはテロメアの復活が必要な細胞が数多くあることが予想されます。
逆にいうと選択的にガン細胞のテロメアだけに作用する薬があれば、それがガンの治療薬になるはずです。(リンパ性白血病以外)
しかし、私にはそれを証明する専門的な知識も実験手段もありません。
このままでは私一人の屁理屈になるだけです。
しかし自分でいうのもなんですが、このようにいろいろな生命現象をスムーズに説明できる屁理屈って少し魅力的じゃぁないですか?
どなたか一人でもこのHPに興味を示して研究していただいたら……、
それが私の夢です。
私はこれからこの自分の屁理屈を少しでも理論に近づけるため、多細胞生物の原点ともいえる、古生代の初めの進化の大爆発について考えていこうと思っています。


(2006年1月5日)