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<p>生理編</p> <p>711 名前:<strong><font color= "#009900">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</font></strong>[] 投稿日:2005/10/10(月) 22:10:23 ID:li+7fRHmO<br> ツ「どうしよう、生理だからかな…体が、火照ってる、熱いよ…<br> ブーン…今、何してるかな…」<br> 寂しさと切なさに耐えきれず、耳元においていた携帯でブーンに電話をかけるツン<br> 「プルルル、プルルル………留守番電話サービスセンターに接続します…」<br> 無機室な電話の声が、よりいっそうツンの寂しさをつのらせる<br> ツ「誰かと遊んでるのかな…馬鹿、会いたい時に限っていないなんて、ブーンなんて、ブーンなんて…嫌いッ…」<br> ツンの瞼にほんのりと涙があふれる<br> ツ「寂しい…」<br> ベットの上でスカートを控え目にまくりあげ、下着の上からゆっくりと秘裂をなぞるツン<br> ツ「私、おかしくなっちゃったのかな…ブーンに、触って、欲しいの…あ、ん…」</p> <p><br> ツ「はぁ…なにやってるんだろ私…」<br> 自らの指で達した後、自責の念にかられ、溜め息をつくツン。そして乱れた衣服を正しながら自棄気味に呟く<br> ツ「こんなに私が想ってるのに…ブーンなんて、ブーンなんて…」<br> ガラッ( ^ω^)つ「呼んだかおツーン?遊びにきたお~♪」<br> ツ「…」<br> ツ「…えっ?えっ??」<br> ツ「…っ!!!」<br> ツ「な、な、な、何勝手にノックもしないで部屋に入ってきてんのよ!?変態ッ!!死ねッ!!」<br> 羞恥と動揺が混じり真っ赤になった顏でさらにブーンをなじるツン<br> ツ「馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿っ!!!!何なのよあんたはっ?!嫌い!!嫌い!!大ッ嫌いッッ!!!」<br> (;^ω^)「ごめんだぉ…急に入ってきたのは悪かったお、ツンを驚かせようと思っただけだぉ、だからそんなに怒らないでくれぉ…!?ツ、ツン?」<br> ツンの表情を見て顔色を変えるブーン。怒りの表情から一変、大粒の涙をポロポロこぼし泣き濡れるツン<br> ツ「…馬鹿、ブーンの馬鹿…会いたかったのに…ひどいよ、こんな、こんな急に来るなんて…携帯でなかったくせに…」</p> <p>718 名前:<font color= "#009900"><strong>以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</strong></font>[] 投稿日:2005/10/10(月) 23:13:37 ID:li+7fRHmO<br> ( ^ω^)「ツ、ツン…」<br> ツ「ぐすっ、えぐっ…」<br> 泣き続けるツン、諭すようにブーンは優しく呟く<br> ( ^ω^)「電話出れなくてごめんだぉ、その…買い物に行ってたんだぉ」<br> ツ「ふ、ふん、ブーンが何してたって私には関係ないもん、ぐすっ」<br> 完全にへそを曲げてしまい、そっぽを向くツン<br> とがった唇とふくれた頬はどこか愛敬があるが、怒っていることは明白だった。<br> ( ^ω^)「あの…ツン?今日、十月十日は何の日か知ってるかお?」<br> ツ「ふんッ、萌の日か体育の日でしょっ」<br> ( ^ω^)「ツン何で萌の日知ってるんだお?(笑)」<br> ツ「そ、そ、そんなの私の勝手でしょっっ!!(焦)」<br> ツンの怒りを遮るように呟くブーン<br> ( ^ω^)「ブーンもツンに会いたかったお」<br> ツ「え?…フンっ、ブーンなんて知らない…嫌い…」<br> 突然のブーンの優しい言葉に顏を赤らめつつすぐにまた頬を膨らますツン、一度ねじれたツンの気持はなかなか元に戻らないようだ。<br> ( ^ω^)「一年前の今日、ブーンがここに越してきて、ツンと十年振りに再会した日だお。<br> ブーンにとって一年前のあの日があるから、ツンと過ごす楽しい今があるお」<br> ツ「あ…」<br> 赤い顏を更に赤らめうつむくツン<br> ( ^ω^)「ツン、忘れてたでしょ?」</p> <p>727 名前:<strong><font color= "#009900">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</font></strong>[] 投稿日:2005/10/10(月) 23:45:31 ID:li+7fRHmO<br> ツ「…うん。でもそれと電話出なかったの、何の関係があるの?」<br> まだふくれッ面なツン<br> ( ^ω^)「これあげるお」<br> ツ「え?」<br> ブーンが差し出した紙袋にはツンの好きな某ブランドのロゴが描かれていた<br> ( ^ω^)「ブーン、一生懸命働いたお、給料の三ヶ月分だお(笑)<br> それは冗談だけど、大事な記念日にツンに何かあげたかったお。受け取ってくれると嬉しいお」<br> 耳まで赤らめ視線を泳がせもじもじしているツン<br> ( ^ω^)「開けて欲しいお」<br> ツ「あ、うん」<br> ブーンに促され小さな箱を開けるツン。中にはハートをかたどったネックレスがツンの部屋の明かりを反射し優しく輝いていた。<br> ツ「(綺麗…)」<br> ( ^ω^)「喜んでもらえたかお?」<br> 壁に向かい無言なツン<br> ツ「……」<br> ツ「いらないっ…」<br> (;^ω^)「えっ(汗)ど、どうしてだお?デザイン気に入らなかったかお?」<br> ツ「もらえないっ…」<br> (;^ω^)「ど、どうしてだお?……も、もしかして重かったかお?付き合ってもいないのに、こんなネックレス買ってきたから…ご、ごめんだお↓」<br> 肩をがっくりと落とすブーン。重い沈黙が部屋に漂う<br> ツ「ひっく…ぐす」<br> ( ^ω^)「ツン?」<br> ツ「ち、違うの…私、こんなにブーンが私のこと考えて、大切に思ってくれてたのに…私みたいにこんな嫌な女じゃそんな素敵なプレゼント、貰えないッ…」<br> ( ^ω^)「ツン…」</p> <p>774 名前:<strong><font color= "#009900">727続き</font></strong>[投下します] 投稿日:2005/10/11(火) 18:04:50 ID:llbrrLu2O<br> ツ「私…こんな性格だから、いつも素直になれなかった。嫌なことばっかり言って、友達も少な…かった…みんな私を避けてたし、私もそれで良かった、いつも寂しかったけど、私を理解してくれる人なんていないって思ってたから…<br>  でもブーンは私にどんなひどいこと言われても、私を気にしてくれた、嫌な顏ひとつしないで…だから、少しずつ私、素直な気持ち表に出せるようになってきたと思うの…ブーンのおかげで<br>  私…ブーンの事…?!ん…んっ」<br> 不意にツンの言葉が遮られる、ブーンの唇によって<br> ( ^ω^)「…ブーンに言わせて欲しいお」<br> 突然のブーンの優しいくちづけに目を丸くして混乱するツン<br> ツ「え…えっ?えっ??」<br> そっとツンの肩に手をおくブーン、びくっと震えるツンだが抵抗はなかった<br> そしてそのまま優しく、自分の胸にツンを抱き寄せる<br> ツ「あ…」<br> ( ^ω^)「ツン…好きだお」</p> <p>782 名前:<strong><font color= "#009900">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</font></strong>[] 投稿日:2005/10/11(火) 20:10:53 ID:llbrrLu2O<br> ツ「(う、嬉しい…)」<br> しかしツンの思いは言葉にならなかった、小さなツンのその唇はわずかに開いただけだった。<br> ( ^ω^)「ブーンはツンも知っての通り天涯孤独の身だお…だからこの街に戻ってきたお」ツ「…あ」<br> ツンは忘れていた、ブーンは心に大きな傷を抱えていたこと<br> 一年前の夏休み、ブーンは交通事故で父と母と妹を失った<br> 幼いとき過ごしたこの街にブーンは一人で戻って来ていたのだった<br> もっともツンがその事実を知ったのはブーンが越してきてしばらくの事だった<br> ツ「(ブーン…)」<br> 潤んだ瞳でブーンを見つめるツン<br> ( ^ω^)「ツンがいてくれたから、辛かったけどブーン頑張れたお」<br> ツ「…」<br> ( ^ω^)「ほんとはあの日を思い出して、寂しくて…悲しくて何度もくじけそうになったお<br> でもツンがいつも、言葉はきつかったけど(ぶっちゃけツンの言葉で泣きそうになったこともあったお汗)<br> ブーンのこと、気にかけてくれてるの感じたお」<br> 何も言わずブーンの胸に頬をくっつけ、背中に腕を回すツン。その指先が強くブーンの服をつかむ<br> ( ^ω^)「だからこれ、もらって欲しいお…」<br> 優しくツンの首にネックレスの鎖をまわし、金具をつけるブーン<br> 前からその場所にずっといたかのように、銀色のハートが、優しい光をたたえていた<br> ツンの瞳からはぽろぽろぽろぽろと涙が溢れだし、止まらない。<br> ツ「わ…わたしもブーンのこと…す、好き…だ、大好き<br>  あ…ありがとう、ほんとに嬉しい…ずっと、ずっと大切にするから…だからブーン、お願い、私を…」<br> 懇願するかのように赤い目をブーンに向けるツン</p> <p>786 名前:<strong><font color= "#009900">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</font></strong>[じゃ落とします] 投稿日:2005/10/11(火) 20:47:21 ID:llbrrLu2O<br> そのときだった<br> がちゃ<br> 「ね~ちゃん、ムシキング買いたいから金貸して~…??」<br> ツン弟の目の前にはベッドの上で涙をこぼしながら抱き合っている姉と、いつも遊んでくれる優しい近所のお兄さんがいた<br> 気まずい空気があたりを支配する…<br> (;^ω^)「……」<br> ツ「………(怒)」<br> ツ弟「ザ・ワールド!!そして時は動き出すッ!」<br> ダッシュで逃げるツ弟<br> ツ「ノ、ノックくらいしてから入ってこいっ!!この変態っッ!!絶対殺すっ!!!」<br> 逃げ去った弟を鬼の形相で追い掛けるツン、そして一人取り残されるブーン<br> (;^ω^)「……ま、ツンらしいっちゃツンらしいお…でも今日みたいなツンもうみれないかもしれないお、ツンしおらしくて可愛かったのに↓はぁっ」<br> 大きく溜め息をつくブーン、そして財布から小さな四角いビニールに包まれたアレを取りだし小さくつぶやく<br> ( ^ω^)「おあずけだお…ツ弟め…やっぱりブーンも殺しにいくお、ブーン!!」<br> 昼下がりのツンの家にどたばたと賑やかな音と悲鳴と怒号が響きわたる</p>
<p>生理編</p> <br> <p>711 名前:<strong><font color= "#009900">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</font></strong>[]投稿日:2005/10/10(月) 22:10:23 ID:li+7fRHmO<br> ツ「どうしよう、生理だからかな…体が、火照ってる、熱いよ…<br> ブーン…今、何してるかな…」<br> 寂しさと切なさに耐えきれず、耳元においていた携帯でブーンに電話をかけるツン<br> 「プルルル、プルルル………留守番電話サービスセンターに接続します…」<br> 無機室な電話の声が、よりいっそうツンの寂しさをつのらせる<br> ツ「誰かと遊んでるのかな…馬鹿、会いたい時に限っていないなんて、ブーンなんて、ブーンなんて…嫌いッ…」<br> ツンの瞼にほんのりと涙があふれる<br> ツ「寂しい…」<br> ベットの上でスカートを控え目にまくりあげ、下着の上からゆっくりと秘裂をなぞるツン<br> ツ「私、おかしくなっちゃったのかな…ブーンに、触って、欲しいの…あ、ん…」</p> <p><br> ツ「はぁ…なにやってるんだろ私…」<br> 自らの指で達した後、自責の念にかられ、溜め息をつくツン。そして乱れた衣服を正しながら自棄気味に呟く<br> ツ「こんなに私が想ってるのに…ブーンなんて、ブーンなんて…」<br> ガラッ(^ω^)つ「呼んだかおツーン?遊びにきたお~♪」<br> ツ「…」<br> ツ「…えっ?えっ??」<br> ツ「…っ!!!」<br> ツ「な、な、な、何勝手にノックもしないで部屋に入ってきてんのよ!?変態ッ!!死ねッ!!」<br> 羞恥と動揺が混じり真っ赤になった顏でさらにブーンをなじるツン<br> ツ「馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿っ!!!!何なのよあんたはっ?!嫌い!!嫌い!!大ッ嫌いッッ!!!」<br> (;^ω^)「ごめんだぉ…急に入ってきたのは悪かったお、ツンを驚かせようと思っただけだぉ、だからそんなに怒らないでくれぉ…!?ツ、ツン?」<br> ツンの表情を見て顔色を変えるブーン。怒りの表情から一変、大粒の涙をポロポロこぼし泣き濡れるツン<br> ツ「…馬鹿、ブーンの馬鹿…会いたかったのに…ひどいよ、こんな、こんな急に来るなんて…携帯でなかったくせに…」</p> <br> <p>718 名前:<font color= "#009900"><strong>以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</strong></font>[]投稿日:2005/10/10(月) 23:13:37 ID:li+7fRHmO<br> ( ^ω^)「ツ、ツン…」<br> ツ「ぐすっ、えぐっ…」<br> 泣き続けるツン、諭すようにブーンは優しく呟く<br> (^ω^)「電話出れなくてごめんだぉ、その…買い物に行ってたんだぉ」<br> ツ「ふ、ふん、ブーンが何してたって私には関係ないもん、ぐすっ」<br> 完全にへそを曲げてしまい、そっぽを向くツン<br> とがった唇とふくれた頬はどこか愛敬があるが、怒っていることは明白だった。<br> (^ω^)「あの…ツン?今日、十月十日は何の日か知ってるかお?」<br> ツ「ふんッ、萌の日か体育の日でしょっ」<br> ( ^ω^)「ツン何で萌の日知ってるんだお?(笑)」<br> ツ「そ、そ、そんなの私の勝手でしょっっ!!(焦)」<br> ツンの怒りを遮るように呟くブーン<br> ( ^ω^)「ブーンもツンに会いたかったお」<br> ツ「え?…フンっ、ブーンなんて知らない…嫌い…」<br> 突然のブーンの優しい言葉に顏を赤らめつつすぐにまた頬を膨らますツン、一度ねじれたツンの気持はなかなか元に戻らないようだ。<br> (^ω^)「一年前の今日、ブーンがここに越してきて、ツンと十年振りに再会した日だお。<br> ブーンにとって一年前のあの日があるから、ツンと過ごす楽しい今があるお」<br> ツ「あ…」<br> 赤い顏を更に赤らめうつむくツン<br> ( ^ω^)「ツン、忘れてたでしょ?」</p> <br> <p>727 名前:<strong><font color= "#009900">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</font></strong>[]投稿日:2005/10/10(月) 23:45:31 ID:li+7fRHmO<br> ツ「…うん。でもそれと電話出なかったの、何の関係があるの?」<br> まだふくれッ面なツン<br> ( ^ω^)「これあげるお」<br> ツ「え?」<br> ブーンが差し出した紙袋にはツンの好きな某ブランドのロゴが描かれていた<br> (^ω^)「ブーン、一生懸命働いたお、給料の三ヶ月分だお(笑)<br> それは冗談だけど、大事な記念日にツンに何かあげたかったお。受け取ってくれると嬉しいお」<br> 耳まで赤らめ視線を泳がせもじもじしているツン<br> ( ^ω^)「開けて欲しいお」<br> ツ「あ、うん」<br> ブーンに促され小さな箱を開けるツン。中にはハートをかたどったネックレスがツンの部屋の明かりを反射し優しく輝いていた。<br> ツ「(綺麗…)」<br> ( ^ω^)「喜んでもらえたかお?」<br> 壁に向かい無言なツン<br> ツ「……」<br> ツ「いらないっ…」<br> (;^ω^)「えっ(汗)ど、どうしてだお?デザイン気に入らなかったかお?」<br> ツ「もらえないっ…」<br> (;^ω^)「ど、どうしてだお?……も、もしかして重かったかお?付き合ってもいないのに、こんなネックレス買ってきたから…ご、ごめんだお↓」<br> 肩をがっくりと落とすブーン。重い沈黙が部屋に漂う<br> ツ「ひっく…ぐす」<br> ( ^ω^)「ツン?」<br> ツ「ち、違うの…私、こんなにブーンが私のこと考えて、大切に思ってくれてたのに…私みたいにこんな嫌な女じゃそんな素敵なプレゼント、貰えないッ…」<br> ( ^ω^)「ツン…」</p> <br> <p>774 名前:<strong><font color= "#009900">727続き</font></strong>[投下します]投稿日:2005/10/11(火) 18:04:50 ID:llbrrLu2O<br> ツ「私…こんな性格だから、いつも素直になれなかった。嫌なことばっかり言って、友達も少な…かった…みんな私を避けてたし、私もそれで良かった、いつも寂しかったけど、私を理解してくれる人なんていないって思ってたから…<br>  でもブーンは私にどんなひどいこと言われても、私を気にしてくれた、嫌な顏ひとつしないで…だから、少しずつ私、素直な気持ち表に出せるようになってきたと思うの…ブーンのおかげで<br>  私…ブーンの事…?!ん…んっ」<br> 不意にツンの言葉が遮られる、ブーンの唇によって<br> ( ^ω^)「…ブーンに言わせて欲しいお」<br> 突然のブーンの優しいくちづけに目を丸くして混乱するツン<br> ツ「え…えっ?えっ??」<br> そっとツンの肩に手をおくブーン、びくっと震えるツンだが抵抗はなかった<br> そしてそのまま優しく、自分の胸にツンを抱き寄せる<br> ツ「あ…」<br> ( ^ω^)「ツン…好きだお」</p> <br> <p>782 名前:<strong><font color= "#009900">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</font></strong>[]投稿日:2005/10/11(火) 20:10:53 ID:llbrrLu2O<br> ツ「(う、嬉しい…)」<br> しかしツンの思いは言葉にならなかった、小さなツンのその唇はわずかに開いただけだった。<br> (^ω^)「ブーンはツンも知っての通り天涯孤独の身だお…だからこの街に戻ってきたお」ツ「…あ」<br> ツンは忘れていた、ブーンは心に大きな傷を抱えていたこと<br> 一年前の夏休み、ブーンは交通事故で父と母と妹を失った<br> 幼いとき過ごしたこの街にブーンは一人で戻って来ていたのだった<br> もっともツンがその事実を知ったのはブーンが越してきてしばらくの事だった<br> ツ「(ブーン…)」<br> 潤んだ瞳でブーンを見つめるツン<br> (^ω^)「ツンがいてくれたから、辛かったけどブーン頑張れたお」<br> ツ「…」<br> (^ω^)「ほんとはあの日を思い出して、寂しくて…悲しくて何度もくじけそうになったお<br> でもツンがいつも、言葉はきつかったけど(ぶっちゃけツンの言葉で泣きそうになったこともあったお汗)<br> ブーンのこと、気にかけてくれてるの感じたお」<br> 何も言わずブーンの胸に頬をくっつけ、背中に腕を回すツン。その指先が強くブーンの服をつかむ<br> ( ^ω^)「だからこれ、もらって欲しいお…」<br> 優しくツンの首にネックレスの鎖をまわし、金具をつけるブーン<br> 前からその場所にずっといたかのように、銀色のハートが、優しい光をたたえていた<br> ツンの瞳からはぽろぽろぽろぽろと涙が溢れだし、止まらない。<br> ツ「わ…わたしもブーンのこと…す、好き…だ、大好き<br>  あ…ありがとう、ほんとに嬉しい…ずっと、ずっと大切にするから…だからブーン、お願い、私を…」<br> 懇願するかのように赤い目をブーンに向けるツン</p> <br> <p>786 名前:<strong><font color= "#009900">以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</font></strong>[じゃ落とします]投稿日:2005/10/11(火) 20:47:21 ID:llbrrLu2O<br> そのときだった<br> がちゃ<br> 「ね~ちゃん、ムシキング買いたいから金貸して~…??」<br> ツン弟の目の前にはベッドの上で涙をこぼしながら抱き合っている姉と、いつも遊んでくれる優しい近所のお兄さんがいた<br> 気まずい空気があたりを支配する…<br> (;^ω^)「……」<br> ツ「………(怒)」<br> ツ弟「ザ・ワールド!!そして時は動き出すッ!」<br> ダッシュで逃げるツ弟<br> ツ「ノ、ノックくらいしてから入ってこいっ!!この変態っッ!!絶対殺すっ!!!」<br> 逃げ去った弟を鬼の形相で追い掛けるツン、そして一人取り残されるブーン<br> (;^ω^)「……ま、ツンらしいっちゃツンらしいお…でも今日みたいなツンもうみれないかもしれないお、ツンしおらしくて可愛かったのに↓はぁっ」<br> 大きく溜め息をつくブーン、そして財布から小さな四角いビニールに包まれたアレを取りだし小さくつぶやく<br> (^ω^)「おあずけだお…ツ弟め…やっぱりブーンも殺しにいくお、ブーン!!」<br> 昼下がりのツンの家にどたばたと賑やかな音と悲鳴と怒号が響きわたる</p>

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