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太平洋海戦関係2」(2012/11/15 (木) 00:36:47) の最新版変更点

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#CONTENTS ---- **太平洋戦争中、駆逐艦キラーと呼ばれた米潜水艦「ハーダー」を仕留めた艦艇を教えてください。 潜水艦の最後は、こうであろうというものが多いので一概には言えません。 Harderの場合も、1944.8.24 AM6:47頃、2隻の船を確認中に、掃海艇を発見し、待避に掛かった。 その後15発の爆雷により、Harderは破壊されたとしか書かれていません。 掃海艇の艇名は不明、日本側記録では海防艦22号とのことです。 #right(){(46:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **日本軍の病院船が撃沈される事件について詳しく教えて >撃沈した艦長はどうなった? 一般的に「阿波丸撃沈事件」として知られる事件です。 昭和20年4月1日に緑十字船として連合軍から安全保障を補償されたはずの阿波丸が、 台湾海峡で米潜水艦クイーンフイッシュSS-393に撃沈されたもので、乗員2,005名のうち わずか1名のみが同艦に救助されたという悲惨な事件でした。 同艦の艦長ラフリン中佐は軍法会議にかけられ、阿波丸の通行に関する命令を受信していながら その命令に違反したことで「命令遂行の怠慢」について有罪とされ、海軍長官から 戒告処分の判決を受けました。 #right(){(58:名無し軍曹)} **米海軍航空隊の急降下爆撃機乗りや雷撃機乗りは、日本艦隊の対空砲火の弾幕の濃さなど、どのように感じていたのでしょうか? 第二次ソロモン海戦に参加し、翔鶴を攻撃したSBDのパイロットの回想では、  「敵空母からの対空砲火は激しかったが、大口径砲は照準が甘く、小口径の方が正確に撃ってきた」 とのこと。 また、摩耶を攻撃した別のパイロットの回想でも、  「対空砲火は大口径、小口径とも激しかったが、射程が短く余り脅威とならなかった」 しかし、第10偵察飛行隊の電信員の回想では、  「対空砲火はとても激しく、我々が海面から15~30mにまで急降下し、東に向かって高速で離脱しても止まなかった。   戦艦(利根のこと)が我々に向かって主砲を撃ち始め、近くに着弾したら大きな水柱でやられてしまうかもしれなかった。   回避運動を続けたが近くに打ち込まれ危うかった。驚いたことにこの対空砲火は我々が24km離れ、敵の艦橋が水平線下に   消えるまで続いた」 と述べており、艦長や艦の熟練度によって変わってくる様です。 一方、雷撃機の場合は、マリアナ海戦に参加し、飛鷹に魚雷を当てたTBFパイロットの回想では、  「対空砲火はとても激しく、撃たれまいと私は出来る限りの回避行動をしました」 とあり、レイテ沖で武蔵と大和に攻撃を行った雷撃飛行隊長の回想でも、  「高速で敵に向かう最中に浴びた対空砲火は猛烈でした。戦艦は主砲さえ撃ってきました。   私はこの戦術を戦前に乗り組んでいた初代ヨークタウンにいた頃から知っていましたから、   驚きはしませんでしたが、やっぱり目玉が飛び出しそうになりますよ」 と述べています。 レイテの頃になると、日本海軍の艦も対空砲火が増強されたので、結構激しい砲火を浴びるように なったみたいですね。 #right(){(246:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **日本海軍の誤攻撃の一つに「伊25がソ連潜水艦L16撃沈」があるそうですが、 >これは本当なのでしょうか? 本当です。 撃沈されたのはソ連のレーニネッツ級のシリーズXIに属するL-16でした。 ソ連では1942年に、欧州戦線の戦況悪化を受けて6隻の潜水艦を太平洋艦隊から 北方艦隊に配置を移すことになりました。 6隻は太平洋を横断し、パナマ運河を抜けるためにアメリカ西海岸沖800キロを航行中に その1隻であるL-16が偶然伊-25に補足されて撃沈されたのです。 残りの潜水艦は無事パナマ運河を抜け、1943年5月に北方艦隊に到着しました。 伊-25が撃沈した潜水艦がソ連潜水艦であったことは、戦後の調査で判明したことです。 余談ですが、回航された6隻のソ連潜水艦のうちL-16はアメリカ沿岸で失われましたが、 到着直前のバレンツ海で更に2隻(S-54,S-55)が失われており、無事到着したのは 3隻のみでした。 到着した3隻は大戦を生き延びています。 #right(){(243:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE )} **米軍は日本空母の損失状況をどの程度正確に把握していたんですか? >大鳳や翔鶴なんかは魚雷を受けてからかなり粘った後に沈んだんで、米軍は沈没を直接目撃してないように思えるんですが。 基本的に捕虜情報、戦闘報告、航空写真、無線傍受情報によって、損失状況は 可成り正確に判っていました。 特に、無線傍受情報については、個艦の通信についても悉く解読しています。 即ち、ある艦の無線傍受情報が突然消えたのであれば、その艦は沈没したと判断 出来ますので、その辺の戦力情報分析は正確に出来ていました。 これに、必要とあらば、航空機による泊地偵察情報も補完されますので。 #right(){(202:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} ----
#CONTENTS ---- **太平洋戦争中、駆逐艦キラーと呼ばれた米潜水艦「ハーダー」を仕留めた艦艇を教えてください。 潜水艦の最後は、こうであろうというものが多いので一概には言えません。 Harderの場合も、1944.8.24 AM6:47頃、2隻の船を確認中に、掃海艇を発見し、待避にかかった。 その後15発の爆雷により、Harderは破壊されたとしか書かれていません。 掃海艇の艇名は不明、日本側記録では海防艦22号とのことです。 #right(){(46:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **日本軍の病院船が撃沈される事件について詳しく教えて >撃沈した艦長はどうなった? 一般的に「阿波丸撃沈事件」として知られる事件です。 昭和20年4月1日に緑十字船として連合軍から安全保障を補償されたはずの阿波丸が、 台湾海峡で米潜水艦クイーンフイッシュSS-393に撃沈されたもので、乗員2,005名のうち わずか1名のみが同艦に救助されたという悲惨な事件でした。 同艦の艦長ラフリン中佐は軍法会議にかけられ、阿波丸の通行に関する命令を受信していながら その命令に違反したことで「命令遂行の怠慢」について有罪とされ、海軍長官から 戒告処分の判決を受けました。 #right(){(58:名無し軍曹)} **米海軍航空隊の急降下爆撃機乗りや雷撃機乗りは、日本艦隊の対空砲火の弾幕の濃さなど、どのように感じていたのでしょうか? 第二次ソロモン海戦に参加し、翔鶴を攻撃したSBDのパイロットの回想では、  「敵空母からの対空砲火は激しかったが、大口径砲は照準が甘く、小口径の方が正確に撃ってきた」 とのこと。 また、摩耶を攻撃した別のパイロットの回想でも、  「対空砲火は大口径、小口径とも激しかったが、射程が短く余り脅威とならなかった」 しかし、第10偵察飛行隊の電信員の回想では、  「対空砲火はとても激しく、我々が海面から15~30mにまで急降下し、東に向かって高速で離脱しても止まなかった。   戦艦(利根のこと)が我々に向かって主砲を撃ち始め、近くに着弾したら大きな水柱でやられてしまうかもしれなかった。   回避運動を続けたが近くに打ち込まれ危うかった。驚いたことにこの対空砲火は我々が24km離れ、敵の艦橋が水平線下に   消えるまで続いた」 と述べており、艦長や艦の熟練度によって変わってくる様です。 一方、雷撃機の場合は、マリアナ海戦に参加し、飛鷹に魚雷を当てたTBFパイロットの回想では、  「対空砲火はとても激しく、撃たれまいと私は出来る限りの回避行動をしました」 とあり、レイテ沖で武蔵と大和に攻撃を行った雷撃飛行隊長の回想でも、  「高速で敵に向かう最中に浴びた対空砲火は猛烈でした。戦艦は主砲さえ撃ってきました。   私はこの戦術を戦前に乗り組んでいた初代ヨークタウンにいた頃から知っていましたから、   驚きはしませんでしたが、やっぱり目玉が飛び出しそうになりますよ」 と述べています。 レイテの頃になると、日本海軍の艦も対空砲火が増強されたので、結構激しい砲火を浴びるように なったみたいですね。 #right(){(246:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **日本海軍の誤攻撃の一つに「伊25がソ連潜水艦L16撃沈」があるそうですが、 >これは本当なのでしょうか? 本当です。 撃沈されたのはソ連のレーニネッツ級のシリーズXIに属するL-16でした。 ソ連では1942年に、欧州戦線の戦況悪化を受けて6隻の潜水艦を太平洋艦隊から 北方艦隊に配置を移すことになりました。 6隻は太平洋を横断し、パナマ運河を抜けるためにアメリカ西海岸沖800キロを航行中に その1隻であるL-16が偶然伊-25に補足されて撃沈されたのです。 残りの潜水艦は無事パナマ運河を抜け、1943年5月に北方艦隊に到着しました。 伊-25が撃沈した潜水艦がソ連潜水艦であったことは、戦後の調査で判明したことです。 余談ですが、回航された6隻のソ連潜水艦のうちL-16はアメリカ沿岸で失われましたが、 到着直前のバレンツ海で更に2隻(S-54,S-55)が失われており、無事到着したのは 3隻のみでした。 到着した3隻は大戦を生き延びています。 #right(){(243:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE )} **米軍は日本空母の損失状況をどの程度正確に把握していたんですか? >大鳳や翔鶴なんかは魚雷を受けてからかなり粘った後に沈んだんで、米軍は沈没を直接目撃してないように思えるんですが。 基本的に捕虜情報、戦闘報告、航空写真、無線傍受情報によって、損失状況は 可成り正確に判っていました。 特に、無線傍受情報については、個艦の通信についても悉く解読しています。 即ち、ある艦の無線傍受情報が突然消えたのであれば、その艦は沈没したと判断 出来ますので、その辺の戦力情報分析は正確に出来ていました。 これに、必要とあらば、航空機による泊地偵察情報も補完されますので。 #right(){(202:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **映画連合艦隊で発着艦訓練したことない少年飛行兵が出てきました。 >あの作戦だと瑞鶴の戦爆隊はベテランだったように聞いてますが、実際は映画のように発艦すら怪しいパイロットも紛れてたのですか? 特攻とか関係ないし、燃料はともかく空母はあるし それと空母だからベテランを集めるとかもない 搭乗員はみな、定期人事異動で各隊を転勤するんだから ずっと空母とかずっと基地とかでもないし、空母になったり基地になったり教官になったりを繰り返す だからベテランの割合とか、空母も基地航空隊も変わらん 真珠湾の時でさえ、隊長級は飛行時間数千時間(数年)でも、ヒラ隊員には搭乗員歴半年(500時間程度)とかがいる マリアナの生き残りもいれば、他隊からの転勤もいれば、海兵か練習航空隊出たての新米もいる ごく当たり前の事でしょ そりゃ中には発艦はともかく、着艦が不安な搭乗員もいるさ #right(){(俺初質スレ2049:609)} ----

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