軍事板初心者質問スレまとめ(FAQ)

各種砲弾

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he111z

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高速徹甲弾 具体的に普通のとどう違うの?

高速徹甲弾(HVAP)は、タングステンや鋼の小弾芯を内蔵し、外側を軽い金属で包んでいる弾丸です。
そのため、同じ大きさのAP(徹甲弾)弾より軽くでき、同じ発射薬であれば初速が速くなり、貫徹力がアップするんです。
(6:355)

AP系の砲弾は、命中後どうなるんですか?

炸薬弾じゃないから爆発しないだろうし、どうやって戦車や艦艇に致命傷を与えるんですか?
戦車の場合は、運動エネルギーだけで十分です。高熱になった砲弾、装甲片が車内に飛び散って悪さをしてくれます。
艦艇の場合には相手が大きいですから、そうはいかず、炸薬弾を使用します。つまり徹甲炸薬弾、なわけです。
遅延信管によって、装甲貫徹後、艦内の最適な位置(と予想される時間遅れ)で起爆します。

戦車に対する徹甲弾にも、昔は対艦艇と同様の徹甲炸薬弾が使用された時期があります。
しかし、装甲の強化に伴って、炸薬弾では貫通することが不可能になり、同時に貫通できるだけの運動エネルギーがあれば、
それを貫通後の破片飛散に転換して内部を破壊できることがわかったので、現代では対戦車徹甲弾といえば、貫通体のみ、炸薬なしが当たり前になっています。
(6:615-616)

ライフル砲でAPFSDSを撃つ場合、回転をキャンセルしないと長細い弾が変な回転を起こすと聞いたことがあるのですが、本当でしょうか?

フランスの成形炸薬弾は二重構造になってて、ベアリングで内筒が回転しないようになってる。
(7:421)
回転安定の貫通体は縦横比に限界があります。十分長い棒を安定して飛ばすためには翼安定が必要であり、このためには回転は邪魔なのです。
貫通体の貫通能力は重さ/速度/断面積で決まるため、細長くする事は必須条件です。
(7:422)

粘着榴弾とはどういうモノでしょうか?

粘着性の高い炸薬を使用した砲弾で、装甲に張り付いて爆発する事で装甲の内側を剥離させ、
その破片で内部の人員の殺傷を行う砲弾。
 装甲目標以外にもそのまま榴弾として使えるけど、
装甲の内側に破片防止ライナーを張られると無効化される欠点がある。

目標の表面で平たく潰れてから爆発する榴弾。
コンクリート壁を破壊する目的で開発された。別名ウォールバスター弾。
戦車等の装甲の表面で爆発すると衝撃波(応力波)が装甲を伝わり、
装甲の内壁表面を剥離、飛散させ、乗員を殺傷する効果が有る。
(13:11-12)
弾頭の先端に空洞部を設けるなどして命中時に一瞬装甲表面にとどまるようにし、そこで起爆します。
理屈では装甲が厚くとも乗員を殺傷できますし、軽装甲なら爆発力で破壊できます。
周囲にも多く破片が飛び散るので、一般的な砲弾、あるいは対バンカー用として使用した場合、
HEAT(成形炸薬)弾よりも効果的であり、いわば多目的砲弾としても使えます。

英国が愛用していますが、これは英国の戦車は他国と違ってライフル砲を採用しているからであり、
毎分2万回転というレベルの回転を与えられるとHEAT弾は装甲貫徹力が大巾に落ちてしまうからです。
このためHESHを使わざるを得ない、HEATだとスリップリングなどで回転を中和する必要がある、という事情があるのです。

ライフル砲を使うと、APFSDSを使用する際、上記のような仕掛けで回転をキャンセルする必要はあるものの、
そうすればちゃんと撃てます。また、HEやHESHのように遠慮なく回転させられる弾を撃つと、
滑腔砲よりも遠距離での精度がいいという利点があるため、APFSDS戦ではわずかに不利かもしれませんが、
英国ではライフル砲とHESHを使用し続けているわけです。
(13:system)

15センチ榴弾砲搭載のブルムベアがT34などの戦車を射撃する際は、どのような砲弾を使用したのでしょうか?

一応、砲側の直接照準で発射したものと思います。
弾薬ですが、105ミリleFH18とかStuH42に関しては対戦車徹甲弾があったみたいです。
但し、砲口初速が470メートル/Secと低く、貫徹力もさほど無かったようです。
100メートルで63ミリ、500メートルで59ミリ、1000メートルで54ミリくらいです。

その緊急用が無くなったら、榴弾を発射せざるを得なかったんでしょうね。

で、150ミリ砲StuH43は12口径で初速280メートル/Secで、100メートルで
160ミリの装甲貫徹力がありましたが、それ以上になると威力が減少するみたいです。
150ミリは専ら榴弾で戦車を相手にしたみたいですね。
(13:眠い人 ◆ikaJHtf2)
105mmや150mmの野砲でKV1~2を直接照準で撃破してます。
砲弾の種類に対トーチカ用の成型炸薬砲弾があります。
榴弾の直接射撃でも撃破してます。

ティーゲルⅠ型も距離200Mで、榴弾(遅延信管)でT-34を撃破出来ます。
(13:一等自営業 ◆kawD31MU)

「調整破片弾」ってどういう物なのでしょうか?

調整破片弾は、あらかじめ爆弾、砲弾ケースになるべく有効な破片になるよう
加工したもののこと。現在ではそれが当たり前になっています。

ちなみに、砲弾の場合、重量の40~50%が炸薬になるように作ると一番殺傷効果が
上がるそうですが、実際には発射時の衝撃などに耐える必要があるため、高性能と
いわれるアメリカの155mm砲弾でも20%に達していないそうです。

まだまだ砲弾にも改善の余地があるわけですね。
(13:244)

調整破片弾とは、対空用に破片効果を増大させるために、弾殻にタングステン合金の
重いボールを埋め込んだものです。
破裂と同時に螺旋を描くように破片が広がっていきます。

最近ではボフォース社が開発した3P弾という57mm・40mm砲用の弾丸があるんですが、
これは小口径の砲弾の信管の中に近接・着発・時限の三種類の機能が組み込まれた
特殊な榴弾です。
この信管に、先ほどの弾殻を組み合わせることで、多種多様な任務に対応することができます。
(572:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)

SHSについて教えてください。

Super Heavy Shell のこと?
アメリカ海軍が第二次大戦時に使用した、従来より重い砲弾。
初速が遅くなり、最大射程は若干短くなるが、砲弾の速度低下が小さいので
中~遠射程での貫通力が増大している。
(14:516)

105ミリ榴弾と120ミリ迫撃弾とでは、どちらが威力が大きいのでせう。

射程は当然榴弾の方が大きそうなので、炸薬量について比較するのがよいでしょう。

炸薬量(TNT、Comp B炸薬、アマトールなど)
120mm迫撃砲弾:1.5~4kg(通常、2.5kg前後)
105mm榴弾:2kg前半

というわけで、炸薬量ではいい勝負、迫撃砲弾が優勢、という感じです。

砲弾重量だと、榴弾の砲が初速が大きい分、それに耐える弾殻重量に取られてしまいます。
弾重は迫撃砲弾で12kg前後、榴弾は18kg前後で、爆薬量の二倍の弾重がもっとも効果的、
という爆弾の原則を当てはめると、炸薬量ともで120mm迫撃砲弾の勝ち、のようです。
(16:system)

88高射砲とティーガー戦車には、それと88対戦車砲・対空砲後期型とティーガー2戦車には、砲弾の共用性があるということで良いのでしょうか?

高射砲とティーガー戦車の砲弾は共通性がありません。私も時々間違います。
戦車砲弾の方が、薬きょう直径が大きいですね。
(32:一等自営業 ◆O8gZHKO.)

HESHを防ぐケブラー等のHESHってなんですか?

HESHは粘着榴弾。
大雑把に言うと、爆薬を装甲板にへばりつけてから爆発させると、
衝撃波が装甲板の向こう側に伝わってその衝撃で内側の装甲板が飛び散るので
その効果で装甲車両を破壊する砲弾
(37:425)

第2次世界大戦のあたりで「艦載砲用HEAT弾」があったら面白いのではないかと空想しましたが使えるのでしょうか?

それをやったのが、日本海軍で、桜弾という成形炸薬弾を爆撃機に搭載して、
特攻させてぶち当てた後に、装甲を溶かそうとしていたようです。
ただ艦載用には作ってませんが。
(38:眠い人 ◆ikaJHtf2)

APFSDSとかHEATってどういう弾なんですか?

APFSDS:同じ質量および速度を持つ砲弾ならば、砲弾の径を小さく、長さを大きくすれば
貫通能力を高める事ができます
しかし、砲弾の長さをその直径に対し一定以上長くすると安定性が悪くなってしまいます
これを解決するため、小翼を砲弾につけたものです
また、初速を確保するために砲腔径と同じ径の軽合金製の装弾筒を付けています


HEAT:
命中すると炸薬に点火、炸薬の前に置かれているライナーという金属塊をメタルジェットとして噴出
その高圧で装甲に穴をあけるというものです
装甲貫通後は燃焼ガスの高温、高圧により乗員機材を破壊
(77:216)
APFSDS 

 APというのは「徹甲弾」の意味だ。爆発しない弾だな。FSってのは
フィンスタビライズ=翼安定。弾が細くなると回転によるジャイロ効果で
は前向きに飛ばない。細長いコマは回らないって訳だ。DSはダストサボ
。その細い弾(20~30mm)を撃つ為に発射直後に捨てる120mmの空き缶
に入れてますって意味。

HEAT-MP

 HEは榴弾。炸裂弾って意味だ。ATは対戦車。指向性爆薬(厳密には
違うけどな)で装甲に穴を開けますてな意味。-MPはマルチパーパス、多
目的で横にも破片が十分に飛びますの意味。

 APFSDSは「細くて重い弾」にする為にタングステンや劣化ウランを
使う。マッハ5で飛んでいくから、至近弾でも建物や車に入ってない人間なら
衝撃波で死ぬ。

 この場合、コンクリートの破片もあるからドッチが当たったのかよく分ら
んって意味だな。
(77:219)

HEATとHEAT-MPは、何が違うんですか?

あまり違わない。 普通のHEATでも有る程度の効果はある。
一応は弾体の破片が一定の大きさで出るようには考えられている。
最近の奴は距離計と連動した電子式の時限信管が採用されてる場合もある。
(77:224)
HEATは真っ正面装甲貫通一筋。周囲、後方は金属流形成の余波がどうして発生するだけ。
HEAT-MPは周囲後方にも十分破片が飛ぶよう考慮されてます。同じ条件ならHEATの方が
貫通力やや高めのはずだけど、直接比較した資料は知りません。まあ、戦車砲と言えども
常に装甲車両ばかり撃ってるわけじゃない、という戦訓の反映と考えるべきでしょう。
(77:system)

105ミリ榴弾砲と105ミリ戦車砲は砲弾の互換性がありますか?

互換性は全くありません。
105mm榴弾砲弾(M1 AC-130用)
http://www.globalsecurity.org/military/systems/munitions/images/m1_105mm_usafas.jpg
105mm戦車砲弾(M900 105mm APFSDS-T弾)
http://www.globalsecurity.org/military/systems/munitions/images/m900.jpg

薬莢の大きさも弾頭の大きさもまるで違うのが分かると思います。
(79:241)
ありません。
 高初速低伸弾道の戦車砲と、低初速曲射弾道の榴弾砲とでは弾薬の装薬量
が全く違います。
 具体的にいうなら薬莢部の形が違うので互換性はありません。

 余談だけど61式戦車の備砲(同軸機関銃のこと)のM1919機関銃と
74式戦車の備砲の74式車載機銃って弾薬の互換性がないんだよね・・・。
 口径同じなのにー。
(79:244)

米政府はDU弾は安全って言っているのに、環境問題で使用中止って…何故

海軍はDU弾使用を止めた理由は特に公表してない。
(80:249)

成形炸薬弾が非装甲目標に当たったらどうなりますか?

成形炸薬と言っても指向性を持って装甲貫通に貢献するエネルギーは炸薬の
爆発エネルギーのごく一部なので、大部分のエネルギーは全方向に拡散して
榴弾と同様の破壊効果を発揮します。ケーシングが榴弾のように破片効果を
積極的に狙った作りになっていないので同じ炸薬量の榴弾より破壊効果は劣ります。
(87:852)

ウラン弾関係なのですが、WHOが無害に近いと言ってるのはあくまでも「保管することの安全性」であって、

武器として使用した場合の安全性ではないという意見を聞いたのですが、どうなのでしょうか?
2001年に出されたWHOの報告では、劣化ウラン弾の使用は長期的な健康被害
をもたらす恐れがある、として今後の調査及びDU弾使用地域における除染を提言しています。
被害の疫学的・病理学的研究についても、未だ途上であるとして進展を求めています。
なお、物質としてのDUについては通常状態では有害物質としての危険性はさほど高いものではない、
としていますが、DU弾として使用した場合は燃焼等による微粉塵の発生・製造段階における
プルトニウム混入の可能性から被害発生の可能性はより高いものとなっている、とされています。

またDUによる短期健康被害予防のガイドラインとして、放射線及び重金属障害の知見より
許容経口摂取量:一日あたり体重1キロにつき50μg以下。
許容粉塵量:空気一立方メートル中1μg
が提唱されています。

従って、
WHOはちゃんと武器として使用した場合の粉塵を吸い込んでも無害だと
保証していますよね?
粉塵は非常に危険であり、出来るだけ吸入は避けるべき。
長期間の影響については発生が疑われるものの未だ結論は出ていない。
疑いがある以上予防策はとるべし、がWHOの見解です。
(102:14)

劣化ウラン弾を専用の鉛内張付きじゃない弾庫に貯蔵すると、後で放射線障害問題が起きる?

α崩壊メインの劣化ウランにそれほどの防護は要らないのでは?
(118:550)
AEPI1995で報告された被曝は、ベータ線とガンマ線です。
(118:552)
平時には問題になっても戦時に問題になる線量では無いと言う事です。
普通に人間が手で搭載・装填してますしね。
(118:553)
つか、公式的には被曝の害を否定してるのに、戦車の弾庫には鉛のシールドをしているなどと発表されたの?
劣化ウランはかつてB747の水平尾翼の錘として使われていまして
その時も「整備員の被爆は問題ない範囲」としながらも
ごく当たり前に鉛でカバーされておりましたよ
(118:556)
通常の劣化ウラン砲弾からはアルファ線が主に放出されており、
これは薄い包装紙一枚で遮蔽可能とされています。
砲弾ではプラスティックの薄いコーティングがされていると聞いたことがあります。
(118:system)



粘着榴弾でコンクリートのシェルターを撃った場合、ホプキンソン効果で内部に被害を与えられるのでしょうか?

コンクリの状態にもよるでしょ。破壊せずにスポール効果だけになることもあれば、
ヒビが入ってスポール付き、あるいは穴が開いてスポールプラス爆風。はたまた最初から木っ端微塵。

いずれにせよ、衝撃波を大きく減衰させずに伝達する素材であれば、よほど剥離しにくい材質でない限り、
ホプキンソン効果は生じます。もっとも上記の最後のケースでは全体が破砕して後方に飛散するから、
ホプキンソン効果はないか。
(360:276)

迫撃砲弾を手榴弾代わりに持ち歩くって事は有り得るのでしょうか?

ありうるかといえばあり得る。手榴弾替わりに使えるかというと、無理。
発射時の衝撃で安全装置が解除されるタイプなら、まあそこらにぶつけて安全装置を解除し、
投げて起爆させられるけど、その場合は投げ損なって落としても、頭の上の枝にぶつかっても爆発するし、
安全装置の解除が確実でないから、落ちてもナニも起きないかもしれない。

発射後に信管の羽根が回転して解除するタイプだと無理だし、まあ、なにかと無理が多い。
それしかないときに試みる価値はある、というレベル。
<初心者質問スレ370:908>

映画プライベートライアンで、「迫撃砲弾のケツを叩いて信管を作動させてから投げたら手榴弾の代わりになるぜ」みたいなシーンがありますが、

叩いた時点で推進用火薬が発火して持ってられないと思うのですがどうなんでしょう?
迫撃砲の砲弾の着発信管は、一般的な砲弾の信管よりはチャチに出来ています。
発射した衝撃で信管のロックが外れるわけです。
イタリア戦線で米軍兵士が接近戦で行った実話が元です。

野砲の砲弾は発射し回転する遠心力でロックが解除します。
不発で地面にめり込む(5~10m)と、またロックがかかります。
(初心者スレ365:840,一等自営業 ◆JYO8gZHKO)

えい航弾の発光する仕組みを教えてください。えい航弾の威力はどうなんでしょう?

銃弾などは弾芯にアルミかマグネシウムを基材とした化学薬品が充填され発射時に点火します。曳航弾は焼夷弾として使われます。

戦車砲弾も弾底についており、総合火力演習などで赤い発光色で飛んでいきます。NATOは赤、共産圏は緑の発光色です。
(4:一等自営業)

シュツルムティーガーの砲弾の炸薬量はどの位なのでしょうか?砲弾の重さが340kgというのはわかったのですが。

RSpr4581と言うのが弾の名称で、その炸薬量は、122.6キログラムだそうです。
ちなみに炸薬はアマトール50/50だそうです。
(11:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)

「曳光弾」ってなんて読むんでしょうか?

えいこうだん・・・です。
通常は5~6発に1発、弾帯つけます。

夜戦では、特別に目標を指示するときは全弾いれたりする場合もあります。
付帯効果としては目標を引火させます。
(11:一等自営業 ◆kawD31MU)

劣化ウラン弾について、まるで核兵器でもあるかのように放射能の影響を云々するのをときどき聞くんですが、実際はどんなもんなんでしょうか?

命中場所周辺の環境や戦車搭乗兵などの使用者に放射能の影響が「皆無」なのか、「事実上影響がない」のか、
それとも、「少しは影響がある」のかってところが知りたかったんです。
単に接触した範囲では問題なし。
粉塵となったものを吸い込み、ちょうど肺胞に貯留するサイズの粒子があった場合、体内被曝が問題になります。
これについては、計算によって問題なし、とする説もあれば、肺ガン発生、あるいは溶解吸収されて骨に沈着し、
白血病などをおこしやすくなるという説もあります。
まあ、何十年か経ってから、多数相手に厳密な疫学的調査をしないとわからないでしょう。
(8:system)
被弾したM-2の中に放射能濃度が高すぎて砂漠に埋めてこなkればならなかった車両もあったそうです。
その他の車両も本国に輸送後に1台あたり1ヶ月程度をかけて清掃する羽目になったそうで。 by CBS
(8:176)
被弾した場合、通常弾と比べてどのような差があるのですか?
天然ウラン中に僅か0.7%しか含まれていない核分裂反応するウラン235
(残りの99.3%は、通常では核分裂反応を起さないウラン238が殆どを占める)
の濃度を高めた濃縮ウラン(ウラン235の濃度が2~4%のウランが軽水炉型原発の核燃料、
90%以上がウラン型原爆の素材になる)を作る際に生じる、言わば絞り滓のウランが
劣化ウランと言われるもので、成分的には事実上ウラン238である。

この劣化ウランに少量のモリブデンとチタニウムを混ぜて、高温を発するマグネシウムで
焼き固めると金属状に変化する。これを主に戦車の装甲を貫通させる徹甲弾の弾芯に
用いたものが劣化ウラン弾である。戦車の装甲を貫通させる砲弾には、剛性と質量の大きい
(=硬くて重い)物質をできるだけ高速で衝突させる運動エネルギー弾と、
バズーカ砲の様に炸薬の爆発エネルギーを利用した化学エネルギー弾
一部の文献に、爆発時に生じる高熱によって装甲を溶かすとの記述があるが、
これは誤解である。あくまで集束された爆風の衝撃力でもってせんこう穿孔
《穴を開けるの意》するのであるに大別されるが、劣化ウラン弾は前者に該当する。
劣化ウランを用いた砲弾は、それまでのタングステンを素材にしたものと比べ、
比重が大きい(=密度が高い)ため、貫通効果が1割程向上する。しかも、
命中時の摩擦熱により、1100度以上になると発火するため、
しょうい焼夷効果による乗員の殺傷や砲塔内の砲弾の誘爆が期待できる。
その上、タングステン製よりも遥かに安い。
(50:466)
粉末が体内にはいると非常に危険です
(92:382)
被爆...原爆など核兵器の被害に遭うこと
被曝...放射線などに曝される事、常用漢字でないので新聞などには「被ばく」となっているのに注意。
あと、劣化ウラン弾は熱中性子による連鎖核反応を伴わない為、核兵器ではない。
(92:469)
タダ単にウランは鉄より比重が大きいから戦車の装甲を射抜ける
しかも原発の廃材から作れんジャンってことでできた兵器
核兵器の能力を利用するわけではないよ
(101:761)
761の行ってる通り、核反応はしない。
だが放射能汚染はする。白血病を引き起こす。
だから核兵器と同様の扱いをしろという人間もいる。
(101:762)

対空機関砲ファランクスも弾丸の直径(15mm)が砲の口径(20mm)より小さくてタングステン弾使ってるみたいなんですけど滑腔砲なんでしょうか?

弾丸はAPDS弾(非翼安定)使ってる。
(44:518)
ライフルで良いです、航空機の20mmと同じ様な感じです
(44:予備海士長)

HEAT弾って、どういう命中の仕方をするのですか?

HEATは内蔵の火薬が爆発して、先端のラッパ状の金属板を
物凄い勢いで変形させて標的に打ち込みます。金属板は爆発の衝撃波で秒速10キロ
ほどの速度で細長くなりながら標的をに穴を穿ちます。
(52:595)

近接信管つきの対空砲弾には全て時限信管がついているのですか?

すべてかと言われると答えようがないですが、
たとえば、日本機撃墜に威力を発揮したMark12 5インチ38口径砲のVT信管は、
信管に自爆スイッチが仕込まれており、目標を感知せず通過した砲弾は
発射後40秒ほどで自爆するようになっていました。
(67:522)

世界最大(か最重量)の砲弾って、どれぐらいの大きさで、どんな兵器に使われていたんでしょう?

世界最大の砲はかつてイラクで開発された、その名も「最後の審判」
(1000mm・砲身長156メートル)だから、最大の砲弾も恐らくそれではあるまいか。
ただ、いわゆる砲弾を撃ち出すようには設計されておらず、弾道弾の射程を
伸ばす目的で使用される予定だったようだが。
(67:872)

劣化ウラン弾とタングステン弾ってどっちが高いの?

俺の勘じゃあタングステンの方が高いね。なんたってこいつぁ材料費がかさむし、加工も大変だからな。
とはいっても劣化ウラン弾がずっと安くつく訳ってじゃあねえぞ。
産業廃棄物みたいなもんだから材料は安いが、加工はタングステン以上に大変だ。放射性物質だし粉塵は燃焼しやすいからな。
ただ、劣化ウラン弾の方がタングステン弾より若干高威力だから使える国なら使いたいさね。
(俺初質スレ430:104)

劣化ウラン弾の危険性については諸説あるようですが、みなさん如何でしょう?

湾岸戦争およびユーゴでの使用による人体の悪影響の因果関係は立証されていません。

仰るとおり、重金属ですし、それ以前に放射性物質ですので健康に良いはずはありませんが…
(66:476)
いわゆる劣化ウラン弾被害は、放射線ではなく、重金属による中毒症状とする意見が主流
(俺初質スレ30501:492)

米軍兵士、米一般世論のなかに劣化ウラン弾使用規制の動きはありますか?

問題は報道はされていますし、使用規制の動きも自然保護団体やら反戦系の団体やら
湾岸戦争症候群にかかった退役軍人の団体等で議論はされていますが、国の政策レベル
では、ほとんど相手にされていないのが現状です。

ただ最近では、アメリカ軍でも使用しない方向で話が進んでいたはずですが。
海軍では既に使用を中止しましたし、陸でも同様の計画が進んでいるはずです。
(66:476,478)

日本も強力な劣化ウラン弾を使いたいが非核三原則があり、一応核物質なので使えないって本当?

劣化ウラン合金弾の方が強力ってのは半ば迷信みたいなもんです。
強いて言うなら焼夷効果があるのと安いことです。
英軍もタングステンに切り替えました。
(70:137)
劣化ウラン弾は核兵器ではないので、非核三原則に抵触しません。

劣化ウランで病気、というのは、単に妙な病気があるからウランのせいに違いない、という
決めつけであり、実際に因果関係を証明した確としたデータはありません。理屈から言っても、
発癌性などはそう早期に出るものではありません。

ただ、世論受けを考えると、劣化ウランは採用できないでしょう。採用によるメリットよりも、
自衛隊が嫌われる、警戒される、というデメリットの方がはるかに大きく、採用は軍事的に
賢明ではありません。
(70:system)
放射線による発ガンには10年ほどかかるといわれているが、重金属中毒による
ガンなら2,3ヶ月で現れることは1世紀近く前から証明済みであり、劣化ウラン
は重金属以外の何物でもないことは明らかなのであるが
(70:161)
ああ、重金属としての毒性はおっしゃる通りです。タングステンも同様ですが、劣化ウランは
燃焼によって微粉化しやすいので、より悪いでしょうね。
(70:system)
  • ラットの試験結果では劣化ウラン弾の「放射能」によるガンその他が確認されている
747の水平尾翼の話とか。
人間って微量な放射線でも意外なくらい大きな影響を受けるんだ
(初心者スレ480:743)
  • どのような実験かを伏せて実験結果だけをとりあげてDUの発癌性を強調するのはどうかと思うが。
ラットでの被曝実験では、DUの微細粉末を吸引させる事での内部被曝の影響を観測するものであって、ラットの体重と吸引DU粉末の比率も明らかにされてはいない。
旅客機のバラストは微細粉末としてではなく固体として存在してるので、ラットのDU内部被曝実験の結果とバラストの影響を並べて論ずる事はできない。
(初心者スレ480:780)
  • おっしゃるとおり、ウランやプルトニウムの発がん性は体内被曝で問題になる。
わざわざ埋め込みでもしない限り、それは肺への微粒子吸入で生じる。
細気管支より末梢まで入り込むほど細かく、上皮の繊毛運動や喀痰で排出されないほど大きい、
ちょうどいいサイズの微粒子のみが残留して肺がんの発症原因となる。

もちろん、ウランのバラストやプルトニウムコア、劣化ウラン弾そのままでは
そのような体内被曝は生じない。せいぜいアルファ線による皮膚の放射線火傷程度で
ご存じの通り、ボール紙一枚で遮蔽できる。

ウランの場合であれば、命中飛散、特に燃焼して灰になった場合に発がんのリスクとなるサイズの
微粒子が発生すると考えられている。したがって、被弾した車両内に入ったりするのは危険。
それとは別に、水などに溶けて腎炎などの重金属障害の原因にもなるが、これは別の話。
(初心者スレ480:782)

滑腔砲で撃つ榴弾 ってあるんですか?

スウェーデンが自前で造った。
HEATも対戦車榴弾だから榴弾には違いない。
(73:33)

劣化ウラン弾が発する放射性物質は核爆弾よりも弱いもので原理は核爆弾と同じなのでしょうか?

劣化ウラン弾の危険性は、飛散したウラン粒子を吸い込むことで、体内で長時間被爆することです。
劣化と日本語では翻訳していますが、放射線量ではU235とさほど違いは無いそうです。
アメリカは必死になって劣化ウラン弾と白血病などの関連性を否定していますが、自国兵士に多数の被爆者がいるので
もし認めてしまえば、訴訟によって莫大な賠償金を請求されるので否定しているのでしょう(笑)
(74:Mi-24)

イラク攻めで空母から飛び出している攻撃機は、イントルーダーですか?

イントルーダーのように見えるのはEA-6B プラウラー。四人乗りの電子戦機。
A-6イントルーダーは全機退役済みでふ。
(74:名無し軍曹)
なぜ米兵自身にも影響の出る劣化ウラン弾を米軍は使ったのでしょうか?
同一数の人間を殺傷するためなら別の爆弾でも良かったのでは?
1.その高いコストパフォーマンスと威力が、危険性を補ってあまりあると判断したのでしょう
2.劣化ウラン弾は爆弾ではありません
3.劣化ウラン弾に対する国際的批判はあります
(74:104)
核反応などしません 劣化ウランからでる放射線はウラン自体から出るもので、核反応によりでるものではありません
密度が高いためウランが使われているだけです (自衛隊はタングステンを使っています 劣化ウランに比べ高いです)
重金属のため粉塵を吸い込むと体にはよくありません
97の言っているような体内被曝はまだ因果関係が証明されていません
(74:105)

今、劣化ウラン弾など話題になってますが、要するに比重が重ければいいわけですよね?

だったらもっと重いものがありそうな気がするんですけど、ないんですか?
重ければいいというわけではありません。
安くて大量に簡単に手に入るという条件も満たしてないと。
(74:392)
まあそんな訳で日本やイギリスでは最近タングステンが採用されている訳ですが。
劣化ウランに比べ、貫通能力は余り変らず392の言うように高価で焼夷効果は有りません。
(74:402)
タングステン。だたしべらぼうに高価で、たしか1発100万円単位じゃなかったかしら
(74:453)

照明弾は、どういった成分で出来ているんですか?

照明弾。
白燐です。
(75:剣恒光@自衛隊板 ◆yl213OWCWU)

イラクが劣化ウラン弾使用について糾弾していますが、遂次使用された弾丸を確認しているんですか?

劣化ウラン弾については、いくらなんでもいちいち確認はできません。
というか、アメリカ側から使用を認めています。
(75:名無し軍曹)
M1のAPFSDS弾は劣化ウラン弾ですから、M1が装甲車両に対して発砲
すれば、自動的に劣化ウラン弾使用と認定できます。またA-10の30mm砲
も同様です。

捕虜になったイラク兵は現地拘留されてます。米に送っても兵站、保安の
負担になるばかりでメリットはありません。
まあ、諜報分野で例外はあるかもしれませんが。
(75:system)

APFSDSのサボって、どこに落ちるの?

場合によりますが、数百m飛ぶこともあります。
(77:275)

米海兵隊は劣化ウラン弾の使用を止めたのか

海兵隊機の25mm機関砲では使われている。
(80:249)

ストライカー装甲車部隊の装甲車から発射されていた薬莢が大きかったのですが、あの薬莢はどのぐらいの大きさがあるのですか?

一般的な105mmM1高性能爆薬砲弾であれば、砲弾全長790mm、弾体長495mm、
薬莢長372mm、直径105mm、全重18kg、弾体重量15kg、というところです。
(92:system)

現在三式対空弾があったら有効だと思ったのですがミサイルの飽和攻撃の初期対処に効果があると思いますか?

君の言いたいことが良くわからんが、3インチだろうが5インチ
だろうが、対空用の砲弾には近接信管がついてるだろうし、
わざわざ三式弾を復活させる理由は無いんじゃないかね。
 対艦ミサイルの飽和攻撃に対して有効とかいっても、ぎっしり
スクラムを組んで飛んでくるわけでもないし、一石二鳥、三鳥を
狙うのは無理というもの。航空機も5インチ砲の射程内に飛び
込む必要は(対艦ミサイルを使うならば)無いわけだし。で、結論、
三式弾は必要なし。
(93:232)
そもそも三式弾の対空射撃は、喧伝されるほど有効では無く、戦果
も殆ど挙げていないとの説も有りますが。
(93:236)
236氏が指摘した通り、三式弾は実戦では殆んど戦果を挙げていません。
例えば、シブヤン海空海戦では、米軍機259機に対して、戦艦5隻、巡洋艦7隻からなる艦隊が、
三式弾も使用した対空砲火を行いましたが、18機しか撃墜出来ませんでした。
その中で三式弾による物は、さらに一部に成るので、多くてせいぜい5~6機程度でしょう。
菊水作戦の時も同様で、米軍機386機に対して、撃墜出来たのは、わずか10機に過ぎません。

主砲のような大口径砲は発射速度が遅く、砲塔の旋回にも時間がかかる為、
航空機のような高速で俊敏な目標に対しては狙いが付けづらいのです。
それよりも、主砲発射時の爆風により、機銃や高角砲による対空砲火を阻害する
デメリットの方が大きかったとの見方が、最近では主流です。
実際は米海軍が採ったように、連射の効く小中口径砲弾による弾幕の方が、
遥かに効果が高い事は、珊瑚海海戦や南太平洋海戦でも明らかです。
(ちなみにVT信管は未登場です)
(93:system)

劣化ウラン弾なんですが、アメリカはまだ製造してるんですか

ばりばり作っているはずです
なんていったってM1戦車のAPFSDSは劣化ウラン弾使ってますから
(100:32)

結局劣化ウラン弾って人体に悪影響を及ぼすんですか?

何やら攻撃対象に当たったときに出るエアロゾル?が危ないらしいですが
それだったら相手の兵士だけじゃなくて、味方の兵士にも影響でますよね?
「エアロゾル」というより微塵ですな
放射性論議以前に、重金属の微塵を吸い込むと肺がんになることは完全に立証済みです
もちろん遺伝毒性も(放射性とは無関係に)あります

ですから劣化ウラン弾を大量に撃った兵士やその地域に住む住人の間にがんや体調不良が
蔓延するのは当然なのです。放射性の悪影響については米政府は否定していますがね
(101:465)

独戦車の戦記などには、タングステン弾は少ししか支給されない稀少品、みたいな記述がありますが、実際どれ位でしょうか。

1942年以降はタングステンの在庫が底を尽き掛け、生産は落ち込みますが、
1941年までは結構生産されています。(主産地は中国ですので)
37mm対戦車砲の場合、通常弾105万発に対して、タングステン鋼芯弾は88万発が
生産されていますし、ゲルリヒ砲弾もこの時期に生産が行なわれています。
(104:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

ドイツが日本に、三式対空弾の技術協力を求めた?その後ドイツでも使われた?

三式弾がドイツで注目された、という資料は生憎眼にしたことがありません。
使用の事実も無いようです。
また、日独の技術協力は日本からは戦前に空母「赤城」の設計図が提供されたり、
戦時下にも酸素魚雷の実物提供が行われたりと、それなりに行われています。
(105:769)

劣化ウラン弾ってタングステン合金より安いって聞くけど、戦車用の砲弾だとだいたいいくらぐらいですか?

120mmAPFSDS、M829A2/E3で一発1600ドルちょいです。およそ20万円。
(107:system)
※2003年のログです

劣化ウラン弾て米軍以外に自衛隊や他の軍隊でも使ってるんでしょうか?

イギリス・イスラエル・ロシア等が開発生産しており、当然それより多数の国が採用しています。
(109:361)
海自は結局劣化ウラン弾は採用してないと思うが。
(109:362)
ワタシの記憶では、劣化ウランが問題となりAPDSは導入せずAPで運用、
タングステン弾を開発して置き換えたと言う経緯だったかと。
(109:371)

前装時代の大砲にも着弾してから爆発する「榴弾」という弾種はあったそうですが、どのように起爆させていたの?

ナポレオン戦争期の榴弾は、導火線付きです。発射前に砲手が点火していました。
映画「戦争と平和」(ロシア版)の中に、落下した榴弾から導火線が火を噴き出しているシーンがあります。

前装砲の場合、後部に火門と呼ばれる小さな穴が開いており、ここから火縄なり火打ち石なりを使って点火します。
(117:78)


HEATの信管って滅茶苦茶鋭敏に出来ていて、触れた瞬間に爆発するそうですけど、何でそうなってるのでしょうか?

ちょっと感度を下げれば鳥篭装甲をぶち抜いてから起爆とかできそうなものですが。
メタルジェットの噴出距離を最適距離で行うため。
鳥かご装甲ぶち抜いて~となるtpタンデム弾頭とか使うよ。

HEATは起爆のタイミングが物凄くシビアだから。
メタルジェットの有効範囲は物凄く狭い。精々、数十cmくらい。
だから1cm手間か奥に起爆するだけでその分だけ装甲貫徹力が減衰してしまう。
仮にマッハ1で飛翔する弾頭の起爆が着弾から1/10000秒狂った場合、
それだけで数cm分の装甲貫徹力を失うことになる。
(527:76,77)

HEATの貫徹力は徹甲弾と比べてどれぐらい大きいのでしょうか?

具体例を挙げて回答しますと、3突や4号戦車に使われていたKwK37の場合、
徹甲弾なら距離1000mで45mmのところが、HEATならGr.38で70mm(後に最大100mm)まで上がります。
(354:丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM)

HEAT弾は太いとよく抜けるっていいますけど細長いのはダメ?

成形炸薬弾の威力は炸薬の前部にある円錐形のライナーの形状によって全く変わってくる。
理論的には直径がでかいほうが威力があるし、ライナーの角度も経験値としてほぼ決まっている。
細長いものを作っても、メタルジェットがうまく形成されないだけ。
(353:517)

カールグスタフの砲弾ADM 401(フレシェット散弾)ってバカでかいショットガンみたいなイメージでいいんでしょうか?

散弾は、発射直後に拡散し始るんでしょうか?この砲弾の使い道も教えて下さい。
フレシェット、つまり矢状の子弾をばら撒くので、「散弾」とはちょっと違うがまぁ似たようなもんと思っていいかも。
ほぼ砲口を出た時点で拡散し始めるが、砲口を出た直後ではそれ程拡散してはいない。

これは対人用の弾薬で、陣地を防衛してるときなんかに突撃してくる多数の人間に広範囲に被害を与えるためのもの。
クレイモアを無反動砲から撃ってるようなもんだと考えればよろし。
(クレイモアが飛ばすのはパチンコ玉大の散弾だけど)
(538:390)

ロケット・アシスト砲弾のメリットは?

アメリカ軍で艦載砲の砲弾に開発されていると聞いたのですが、射程が長い砲を載せるのに比べどのような
利点があるのでしょうか?また、エンジンなんて付けたら砲弾の利点である安価であることが犠牲になりませんか?
アメリカは御金持ちですから心配無用
それと、ロケット・アシスト砲弾は別に珍しい物ではないです
第2次世界大戦中には既に開発されてる技術です
次世代艦載砲(AGS)に搭載されるロケット・アシスト弾の肝は、GPSによる誘導が可能と言う点です
(349:800)
単なるロケットアシスト弾は誘導装置も操舵装置もないから、砲弾よりは高いけど
ミサイルなんかとは何桁違いに安い。
誘導装置付きのロケットアシスト弾でも、エンジン積んでないし、全然安い。
ただ発射時の衝撃に耐えられる誘導、制御装置の開発がちょっとやっかいだった。
(349:887)

APFSDSって戦車砲から撃ち出しても質量の大部分はゴミとして捨てられますね?

ゴミの部分に意味はあるのですか?侵徹体だけを高速射出した方がエネルギーロスは少ないのでは?
サボ(APFSDSの弾体に嵌めてある部分、日本語だと装弾筒)は軽く作ってあるので
弾頭重量の大半は弾芯のものだが、それはさておき。

貫通力だけを求めるなら弾は細く長い方がいい(ただし、あまり長いとそれはそれで
また問題が起きるが)けれど、そうなると徹甲弾以外の弾を使う場合、弾の直径が
細すぎると効果が低くなる。
例えば、榴弾とする場合には弾頭が細ければ炸薬が充分な量詰められないから、
榴弾としての充分な破壊力が得られない。

戦車の砲は戦車と戦うための徹甲弾だけを撃つ訳ではないので、徹甲弾発射機としての
威力と榴弾発射機としての威力、両方を追求しなければならないから、それを両立
させるためにあのような構造が開発された。
(566:380)

HEATのメタルジェットに使用される金属が銅なのは何で?

他のやつじゃいけない理由ってあるんでしょうか?
比重がそこそこあって、簡単に溶けて液体になり、安いからじゃね。
金は単価が高い、比重の重いタングステンは溶けにくい。
水銀は扱い難いし環境汚染がある。

密度が大きく延性の高い金属の方が有効なメタルジェットを形成し易い
銅はそういう性質の金属中では安価なため。金や銀の方が性質的には
向いてはいるが、高価なので使用できない。


HEATの内張りライナーに向いてる物質としては下記のような特性が挙げられる。

1:延性に富んでる
2:質量があまり大きくない
3:加工し易い
4:安い

1項はメタルジェット形成に至る為のユゴニオ弾性限界を達成するエネルギーを小さくする為。
2項はメタルジェットは効果範囲が狭いから質量よりも速度の方が貫通力向上の為に重要だから。
3項は内張りライナーの加工精度=貫通力だから。
4項はまぁ、兵器として当然の理由。
(567:387-389)

三式弾を着発信管にして敵艦を砲撃した場合、敵艦は火達磨になるんですか?

焼夷弾子は3,000度で約5秒間燃焼し、敵航空機を炎上させる狙いがあった。瞬発信管を使用することで、
砲弾の命中時に弾子を射出することも可能。弾子放出の0.5秒後には弾殻も炸裂し、破片効果を発揮する。
当時の戦艦にその程度で燃えるような可燃物が野ざらしになっていることはないと思うが。
装甲を打ち破る能力もほとんどないし、火達磨にはマズならないと。

砲弾内に炸薬を有する徹甲榴弾でも(弾薬や燃料を誘爆、着火させないかぎりは)それ単体では火ダルマにはできない。
小破片を飛散させる三式弾なら尚更無理。
(584:807,808)

滑腔砲で尖頭弾を使用した場合は空気抵抗以外に何か利点があるのでしょうか

ライフル砲で尖頭弾を使用した場合、ジャイロ効果やらなんやらで弾道が安定するそうなのですが、
尖頭弾だからジャイロ云々じゃなくて、砲身のライフリングによって砲弾が旋動するからジャイロ効果で安定する。
砲弾の先が尖ってるのは空気抵抗軽減の為でもあるけど、なにより装甲に衝突した時に砲弾の衝突部位径が小さい程侵徹力は大きくなるから。
(790:745)

SFF(自己鍛造弾)というのは、目標に当たる前に砲弾が爆発してくれないと効果を発揮しないのでは?

当たってから、つまり加速する暇がない0距離で自己鍛造しても全然効果がないのでは?
確かにSFFにもHEAT同様、至適スタンドオフ距離があります。ただしHEATよりも遠方側にずっと延びており、
けっこう離れた、不定の距離でも効果的です。

着発の場合、最低スタンドオフ距離を確保できるような仕掛け(HEATの先の棒のような)があれば
問題ありません。

敵目標が移動しているか停止しているかは上記とは無関係。弾着位置のずれの原因にはなりますが。
例えば一定高度で起爆するように作られたSFF子弾の場合、相手が動いていようと止まっていようと、
指向した先に目標がいれば撃破できます。指向させるために誘導装置を使うこともあれば、
確率に頼ることもあるでしょう。

補足。着発の場合、至適スタンドオフ距離がプローブ(先の棒)によって確保できるので、
SFFよりもHEATの方がずっと有効です。空間装甲などがあると話は別ですが、
その場合でもSFFよりはタンデムHEATの方が有効。

SFFはやや離れた距離の起爆になり、距離がやや不定でHEATの至適スタンドオフ距離が確保できない
(その場合HEATでは急激に貫通力が減衰する)場合に主に選択されます。
あとはタンデムHEATが重い、あるいは高価で使えない場合の代用として。

貫通した場合もHEATであれば燃焼ガスの吹き込みも期待できますが、SFFでは距離が離れ気味になるので
そのような効果が期待できません。

SFF(自己鍛造弾)は起爆してからおよそ100mの有効射距離があり、
HEATの様な厳密なスタンドオフは必要とはされていません。
HEATは流体化した金属(メタルジェット)を利用する為、起爆してからライナー直径の6倍程度の距離までしか侵徹効果が期待できないので、
厳密なスタンドオフが必要とされます。
SFFの場合は起爆してから侵徹体が形成されて飛翔するので、
HEATに比べてはるかに長い(起爆後の)有効射距離があります。
(332:506-529)

よく架空戦記とかに出てくる三式弾の実戦での戦果ってどうだったんですか。

昔の本には、長門が1発でB24複数機撃墜したとか、色々書いてあったが、個人の体験や感想のレベル。
最近は効果薄かったという説が主流。
逆に主砲射撃時の爆風や振動、硝煙で対空戦闘を阻害したという意見もある。
レイテでは武蔵の三式弾砲撃で機銃員の1/3が海に落ちた。
敵の飛行機を落とした数よりも、味方の対空砲を制圧するのに威力を発揮したと言える。
このときの戦訓で三式弾が見限られた・・・ってわけでなく、単座機銃の方が危ないという戦訓になった。

三式弾は要するに、対空戦闘時に「主砲様」に仕事が無いのが勿体無いという考えと、砲関係の序列が微妙に関係していると思われる。
砲関係でいけば、主砲で働く人がエリート。しかし、実際の戦闘ではお茶を引く。
その中で、鉄砲屋の屑(by千早正隆)の対空砲が戦闘の中心。
兵器の性能以前に、そのあたりの力関係もあったりして、実際に効果薄くても使い続けた。
まあ、戦果の過剰報告もあったろうが。
米軍から見たら、一番やっかいと思われていたのは、25粍機銃。
(607:752,754)

劣化ウラン弾は貫徹力に優れているの?

劣化ウラン弾頭は装甲などに衝突した際に潰れず、
尖端部外周から鋭さを保ったまま徐々に削れる性質がある為、
鋼鉄、タングステン等と比べて侵徹力が優れていると言われる。
(320:700)

APFSDSの弾道ってどうなってるんですか?

有効射程距離の範囲内だとほぼ一直線。
大量の運動エネルギーで落ちる暇もなく着弾する。
ただ、直進弾道部分の有効射程を超えると急に不安定になって
弾道がぶれたり、落下したりする。
(305:20)

20mm機関砲弾て,1発いくらぐらいの値段なの?

江畑謙介の本にCIWSの弾が一発8万円と書いてあったのは有名な話。
大戦中でも一発10円もしたそうな。
(302:18)

155mm自走砲が着弾したらどうなるのかな?

155mm自走砲は着弾しませんが(それは着砲)、155mmHE弾であれば
致死半径50m、危害半径100mほどになります。
子弾を使用するものであればさらに広範囲になります。

155mm砲弾にはHEから子弾、白燐弾、赤燐弾、照明弾に煙幕、果ては神経ガスからチャフ、
対装甲車両誘導弾から核(いまはないが)に至るまで多種多様な弾種が存在します。
着弾するとどうなるかは弾種しだい。
(299:61-62)

薬莢の無い弾薬はどうやって弾を発射するのですか?

榴弾砲や戦艦や駆逐艦の主砲レベルだと弾と発射薬とを別々に入れる場合が多い。
発射薬は2~4個ほどの袋に分かれて入れられており、数を調節する事ができる
ようになっている。
減装薬・強装薬ってのはこれの多少。
(657:396)

HEAT弾の三角錐ライナーって中空なんですか?

それとも金属が詰まってるんですか?
中空です。その中空の場でライナーが棒状に整形されるので。もちろんライナーの背後には
整形射出するための爆薬が詰まっています。ライナーの材質、厚さは様々ですが、
例えば北京の技術研究所(Institute of Technology)のRofiらの論文(2008)では、厚さ1.4と1.7mmの
ライナーが使用されています。他の論文では0.9mmというものもあり、おおよそそのあたりが
ライナーの厚さと推測されます。
(658:250)

HEAT弾が装甲を貫徹させた後の目的はなんなのでしょうか?

つまり、HEAT弾は戦車を破壊するための砲弾ですか?
それとも乗務員を殺傷することも可能なのでしょうか?
乗務員殺傷が主目的。
貫通した金属が車内で跳ね回り、傷害、破壊するのがメイン。
可燃物や砲弾に当たれば、火災、爆発もあり得る。
貫通時に装甲内側の破片(スポール)の飛散もある。

同時に、貫通孔から装甲の一部、爆発ガスの一部も車内に侵入するが、
それで燃やして危害するのが主ではない。ただし、装甲が柔い場合は
車体も破壊されるし、爆発ガスの侵入も多くなる。

標準的なHEATの殺傷機序は、貫通片とスポール。
http://en.wikipedia.org/wiki/Beyond-armour_effect

「the effect of the massive spalling and fragmentation on the occupants
of the armoured vehicle, which is standard for all HEAT warheads」

ものによっては、あるいは装甲が薄ければ、爆圧や熱、
閃光と煙によるスタングレネード効果もこれに加わる(同上)。
(664:system ◆systemVXQ2)

120mm戦車砲用の散弾の解説に、一粒一粒の威力が7.62mm弾に相当すると書いてあったのですが、それ位の威力なのですか?

それはたぶんM1A1用のM1028キャニスター弾。そうであれば、直径9.5mmのタングステン球1100個を
1400m/秒で撃ち出す仕掛けで、対人有効距離は200~500m。一発の重さは不明だが、射出ペイロードは
11kgなので一発10gとなる。比重からの単純計算より軽いので、純タングステンではないのだろう。

7.62mmNATOは9.5gの弾を850m/秒前後で撃ち出す。重さはほぼ同等だから、その話はそんなに外れていない。
初速は違うが、撃ち出された球は急速に速度を失うから、バラ玉として意味があるぐらい散らばる距離、つまり
200~500mでは7.62mm程度になっていて不思議はない。ただし、命中後の体内弾道は、深部貫通力が強く、
タンブリングなどが起きる7.62mmNATOの方が破壊的。
(664:system ◆systemVXQ2)

戦車砲用のheat弾の信管はどの時点で起動するのですか

砲弾の先端が抵抗(あるいは装甲)に当たった瞬間。

砲弾先端にピエゾ素子があり、衝撃時に発生した電流が弾底の電気信管を作動させて瞬時に起爆します。
発射時までは弾底信管の回路はショートさせられており、万一先端に衝撃が加わっても信管には電流が流れません。

弾底の信管が弾着時の衝撃で作動するタイプもあります。
この手のは斜めに当たったり、カスった状態になったときに作動しにくいと言われています。
(294:918-922)

HEAT弾もHE弾みたいに破片をばら撒いて中にいる人間を死傷させるのですか?

HEAT弾、というのは訳名の「対戦車榴弾」というところからも解るように、
基本は榴弾だから、弾頭前面方向以外にも爆風も破片も飛ぶ。
近距離や閉鎖空間内に破壊効果をもたらすには十分な威力を持つ。

もちろん、手榴弾や砲の榴弾に比べれば、弾殻が薄いとか破片効果を増す
ためのライナーが入っていないとかいうのがあるので効果は劣るが、
戦車の装甲を貫く以外の用途に用いることができない、などということはない。

最近はHEAT-MP(多用途型対戦車榴弾)と呼ばれる、対人用や対施設用榴弾と
して使っても通常の榴弾と遜色無い効果を発揮するものが出てきていて、
これが主流になりつつある。
(291:906)

HEAT弾と自己鍛造弾の関係について

イラクの道ばたに置いたりするIED(即製爆薬)にも自己鍛造弾が使われています。
爆発物を適当に漏斗状に詰め込み、その上に漏斗状の銅板などを置く。
HEATと似たような構造ですが、いい加減なのでジェットにならず、高速で塊を撃ち出すことになる。
要するに自己鍛造弾です。IEDの場合、爆発点から目標までの距離が大きく、不定なので、
距離によって威力が激減するまともなHEATよりこっちの方がずっと強力。
いい加減さは口径と詰め込む爆薬の量でカバーして、ブラッドレーなんかでもぶち壊しています。

こうなると、HEATとか自己鍛造弾とか言うよりも、簡単に高初速の弾を撃ち出す砲として使われているわけで、
「高初速砲を使わないで徹甲弾を打ち出せる仕掛け」と考えるのが適切でしょう。

自己鍛造弾とHEATの違いも、射出するのが細くて高速のメタルジェットか、太くてやや遅いスラグかの違いです。
基本設計は同じで、パラメーターを変えればHEATもSFPも作ることができます。
(287:272)

成形炸薬弾の対装甲侵徹原理を詳しく教えて下さい

対装甲用の侵徹原理はAPFSDSと同じ。
物体がユゴニオ弾性限界をこえて弾性変形を無視できるようになると
代表的な距離的尺度と時間的な尺度さえ適切であれば粘性流体と見なせる。
このときジェット流が均一で被貫入側の構造が一様であれば貫入しやすさは
密度差とジェット流の長さに依存する。
より具体的には下のようになる。

ジェット流が被貫入体表面に触れると貫入体側の流体が
被貫入体の流体を押し広げクレーター状のへこみをつくる。
このときジェット流の密度が相対的に高いほどへこみの面積は広く深さは浅い。
後続のジェット流はクレーターの中心に再度衝突し、より小さなクレーターを作る。
このクレーターはジェット流の強さと釣り合う状態まで急速に深くなり貫入するが
密度差が負でジェット流が十分小さいと貫入までいかない。
密度差と長さが十分であれば深く貫入するが、
このときクレーターの直径は現象が維持されている間は
ジェット流よりやや大きく維持されるので貫入現象は後続のジェット流を阻害しない。
クレーターの形成時にはジェット流側が被貫入側を押し広げるため
クレーター表面をジェット流側の流体が覆う。
これがAPFSDSで有名な侵徹時の損耗の正体。
もちろんジェット流の密度が被貫入側より高ければ貫入はしやすくなるが
被貫入側の密度が2倍以上高くてもジェット流の長さが十分あれば問題なく貫入する。
机上計算では無限長のジェット流を用意できれば既存のいかなる固体でも貫ける。

これに抗甚性を発揮することを期待された各装甲の原理は以下。
古典的な重金属装甲やセラミック装甲は密度差の条件を厳しくする事で
ジェット流の有効長さを短くしようとするもの。
より新しい装甲は密度差をあえて用意し貫入現象を阻害する事を狙ったもの。
空間装甲はジェット流の貫入現象事態への対策ではなく
成形炸薬のメタルジェットが有効な一様流と見なせる距離が狭い事に注目し
起爆タイミングをずらす事で極短のジェット流の集合体としか見なせない流れか
ユゴニオ弾性限界を超えられない状態に落とし、貫入効果を発揮させない事を期待したもの。
よって空間装甲自体は侵徹減少のわずかなロスを覗いて
成形炸薬弾のエネルギーを減少させることはなく、
強力な爆風か榴弾としての高価で十分破壊される対象であれば被害を受ける。
セラミックの場合は密度差というより、流体化(比喩的に)しにくい事による抵抗が主なのではないでしょうか?
一般にセラミック系の素材はユゴニオ弾性限界が金属系の素材よりも高い位置にあって、
そのために前述した貫入現象がおこりにくい。
よってセラミック装甲に付いて考察する際はその点を考慮せずにすませる事はできない。
という意味であればその通り。
粉砕されたセラミックは流体に近似して良いのでしょうか?
流体とはある種の統計的な概念でなんで微妙に答えにくくはある。
「どちらともいえる」とか「流体の基本概念について調べてくれ」としか。
一応この場合の現象限定で答えるならば、
「ユゴニオ弾性限界を超えない条件下でも小さな破片となった物質を流体と見なすことはきる。
が、ユゴニオ弾性限界を超えてない箇所と単純に同一視するのは適切ではなく、
差異が微小項として無視できる状態を除いて流体要素の観点から適切に見直す必要がある」
とだけ。もっと単純には「境界線に近いと曖昧になるよ」とか。
破片一つ一つを粒子とみなし、ここから「破片の流れ」を流体として考える事はできる。
完全流体どころか粘性流体とも見なせない場合でも、広義の流体としては見なせるので。
道路を歩く人間の流れでも自動車の流れでも、条件さえ満たせば広義の流体とは見なせる。
が、その状況でも「破片一つ一つを流体要素と見なす」というのはありえない。
前述したとおり流体とは統計的な概念だから粒子を一つ一つ観察しだした時点で流体じゃないの。
「ただの流れ」と見なせるのが流体であって、逆に流体と見なしたら
一つ一つの粒子の個性的な振る舞いは無視しなければいけないの。
APFSDSの場合は、貫通体の前進に伴って排出される(貫通体前面から側方に移動させられる)
セラミック片が貫通体を削る効果があったと思うのですが、これは金属ジェットについても同じ事が言えるのでしょうか?
多分衝撃圧力が減衰を始めた状態について聞いてると思うんだけど、
これを説明しだすと弾性波とはなにかという所から、
希薄波と衝撃波の関係についてまで言及しなくちゃいけない。
頑張れば本が1冊書けますので自分で頑張って調べて下さい、としか。
単純に答えるなら、
「YES、メタルジェットもです。貫入現象の限界近くではそのような現象が観察されます。
前述した理想状態のケースにおいては発生しません」
っておもいっきり抽象的な説明でどうよ?
(684:369-379)

WW2のタングステン弾芯の鉄鋼弾について質問です

米英独が使ってたのは知っていますが、他の国でも使用していたのでしょうか
ソ連のT-60軽戦車が装備していた20mm機関砲TNSh-20は弾芯にタングステンを使用しています。
米英でもタング弾は稀少だったのですか?
M4シャーマンの76mm砲搭載型の場合、"ハイパーショット"と俗称された
タングステン弾芯のHVAP弾が供給されましたが、一両あたりの割当量はわずか2~3発
にすぎず、1945年に入っても5発を超える事は無かったそうです。
そもそもタング弾自体が発明・使用されるようになったのはいつ頃なのでしょうか
最初は多分WW1でドイツ軍が使用した「K弾」(SmKH 硬芯徹甲弾)あたりかな。
これはモーゼル小銃用の7,92x57mm弾にタングステン弾芯を仕込んだ弾丸で、
元々は狙撃手や機関銃手に支給された対拠点用の弾丸でしたが、ソンムの戦いから投入された
戦車に対して歩兵が使用する対戦車兵器を持たなかったドイツ軍が対戦車用としても
暫定的に供給しています。
この後対戦車兵器としてT-Gewという本格的な対戦車小銃が登場するわけですが・・・。
(104:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)
独戦車の戦記などには、タング弾は稀少品みたいな記述がありますが、実際どれ位少なかったのでしょうか
1942年以降はタングステンの在庫が底を尽き掛け、生産は落ち込みますが、
1941年までは結構生産されています。(主産地は中国ですので)
37mm対戦車砲の場合、通常弾105万発に対して、タングステン鋼芯弾は88万発が
生産されていますし、ゲルリヒ砲弾もこの時期に生産が行なわれています。
(104:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

粘着榴弾が実用化されたのはいつ、どの国ででしょうか?

英国のチャールズ・デニストン・バーニーという人によって
1940年に開発されました。
最初は要塞のコンクリート壁を打ち抜くためのものでしたが、
やがて無反動砲の砲弾へと応用されました。
(戦争板初質スレ5:42)

大砲の砲弾に鉛を詰めたものは存在しなかったのですか?

小銃や拳銃の弾丸は威力を増す為に弾芯に鉄より重い鉛を詰めているそうですが
あります。
数多くの鉛弾か鉄弾をブリキ缶に詰めて発車する散弾と、間に枠を入れて纏めた「ぶどう弾」
と言う形式の二つがあり、発砲の際、衝撃で容器が割れ、広範囲に弾丸が広がる仕組みになって
います。
大抵の場合、初期は石、その後鋳鉄が使われていますが。
散弾としての利用なら過去あった訳ですね。
貫通力を高める目的での使用はなかったのでしょうか?
そもそも、初期の砲は貫通力を高めるくらいの発射速度がありません。
要塞の壁を破るにも、900mから発射した実体弾は、その城壁を50cm以上破壊することが
出来ませんでした。
また、鉛で砲弾を作ると、その重量は鉄の玉、石の玉よりも重くなります。
となれば、必然的に大砲は大きく、重くなっていきますし、当時の冶金技術では、大きく、重く
砲身を作ってしまうと、クラックが生じて最悪、砲身が破裂する可能性が出てきます。

それに、砲弾は丸い球形ですし、大きな鉛の玉を作るくらいなら、鉄を鋳た方が安く簡単に
作れます。
(245:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

旧日本海軍の使っていた砲弾に、魚雷のように進むものがあったそうですが。

(187:585)

劣化ウラン弾ってなんですか?

核兵器ではないのですか?自衛隊は装備しているのですか?
核兵器ではありませんが放射能を持っています。自衛隊は装備していません。
(54:211)
劣化ウラン弾は、天然ウランの濃縮処理過程で派生する劣化ウランを弾頭に使用した砲弾で、
劣化ウランはそのものは鉄の約2.5倍、鉛の約1.7倍の比重があります。
したがって強い運動エネルギーが得られ貫通性に優れます。
貫通時の衝撃で高熱を発して燃焼しますが、このときに発生する酸化ウランの粉を吸い込むと
放射線のつよい化学毒性により癌など健康障害を起こすと言われています。

核分裂を起こすわけではないので、核兵器ではありません。
コスト的には安いのですが、核アレルギーが強い日本では装備は難しくタングステンを使用しています。
(54:212)
劣化ウラン弾

議論の分かれるところですが、劣化ウランは重金属ゆえ鉛同様化学毒性
はある。放射性による害は今後多数の症例を長期間観察しないと不明、
というのが常識的な答だと思います。

劣化ウランの主な放射性はアルファ線の形で表れますので、表面に
簡単なコーティングをするだけで阻止できます。核防護服は着ません。
(54:217)

ミサイル見たいに誘導装置のついた迫撃砲弾があるって聞いたのですが、どこの国の何て名前のやつですか?

迫撃砲 トップアタック
でぐぐるといいかと

4000~5000m位。
(57:バーナー保守員 ◆UpHosyuUiU)

黒色火薬でもHEAT弾は作れますか?

できません
(58:638)
単純に、速度の遅さが原因ですか?
そうです
(58:640)
詳しく言えば黒色火薬は爆薬ではなく火薬
なので超音速の燃焼伝播である爆轟が生じず、このためHEATに必要な高速金
属流を作ることができません。
もっとも、火薬に分類されるニトロセルローズでも条件によっては爆轟が生
ずることが証明されており、黒色火薬でも至適条件を用意すれば爆轟する可
能性は否定できません。
しかし、その場合でも黒色火薬は低密度(1g/cm3。TNTは1.6g)であるため、威力
はまったく期待できないでしょう。
(58:644)

初速にこだわらない榴弾用砲弾の方が弾体を薄くできるので炸薬が多く威力が高いのか

弾体を薄くして炸薬量増やせば破壊力増すかというと、かならずしもそうではない。
榴弾てのは「破片効果」によるものだから、その破片の元=弾体が薄いのは
殺傷効果を減ずることになる。
#日露戦争時、砲弾の生産が追いつかずに弾体を銑鉄で作り、代わりに炸薬を強力に
したら破片が粉々になって殺傷効果が極度に落ちた、という事例がある。

まぁ、化学エネルギー弾の破壊力は(基本的には)弾速に関係ないと思っていいよ。
(59:ミリ屋哲@モバイリ ◆4EZIX.r92I)

戦艦の砲弾の値段を教えてください。

鞍馬級の30cm砲弾
 目方106貫、高さ19町、飛行秒時28秒、距離4里半、代価1600円
伊勢級の36cm砲弾
 目方170貫、高さ34町、飛行秒時55秒、距離6里半、代価2500円
長門級の40cm砲弾
 目方280貫、高さ1里半、飛行秒時70秒、距離9里、代価4250円

なお、1貫=3.75kg、1町=109m、1里=3.9273km
(しょうもない知識を披露するスレ10:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

徹甲榴弾って何

装甲板を撃ち抜いてから炸裂する砲弾だが
通常は艦砲用だが、WW2の枢軸国では対戦車用にも多用していた
(俺初質スレ2050:201)

劣化ウランの放射能って除染必要なレベルなんですか

放射性ウランの濃度はたぶん、
濃縮ウラン>天然ウラン>劣化ウラン

劣化ウランの放射能の恐怖は撃たれた後で戦場を離脱する敵よりも、
戦場まで劣化ウラン砲弾と共に移動しなきゃなんない乗員の方が負担が重いとは思う。
もちろん撃たれる側はこれにさらに砲弾をぶちこまれる物理的生命的リスクも計算に入れないといけないけど。
(俺初質スレ30501:489)
粉塵を吸い込むと肺に溜まったまま内部被爆し続けるわけだから
それなりにヤバイと思われ。
イラク戦で被弾したイラク戦車乗員や随伴歩兵、またその後に
劣化ウラン弾が使われた戦場に防護無しで侵入した米兵は
やっぱまずいんじゃなかろうか。

日本の鳥島射爆場は米軍が除染したということに一応なってるようだが、
形を留めている弾頭回収しただけじゃないのかねぇ。
(俺初質スレ30501:490)

成形炸薬弾は貫徹自体が運動エネルギー?

弾体自体の運動エルギーじゃなく、メタルジェットの運動エネルギーで貫通すんの。
(俺初質スレ50505:58)



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