軍事板初心者質問スレまとめ(FAQ)

自衛隊の戦車

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he111z

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だれでも歓迎! 編集


陸自の戦車や自走榴弾砲は何発くらい携行してるんですか

多少の増減はありますが、目安として、
74式:50発
90式:45発
M1A1:40発
ルクレール:40発
レオパルト2:41発

自走砲で
75式:28発
M109:28~39発
だったはずです。
英国のチャレンジャー2は典型的な装備では携行弾数50発(資料によってはもっと)と、群を抜いてます。
(8:system)

90式戦車が角張った外観をしているのは、複合装甲を採用しているためと聞きました。

複合装甲の付いている車体や砲塔の前面が角張っているのはわかるのですが、それ以外の部分まで角張っているのはなぜですか?
戦車が角張っている理由の一つは、その方が簡単に、つまり安く作れるからです。
(9:system)

陸自の新型MBTは三菱自動車の直噴ディーゼルエンジン採用しないのかな。

(どうせ車体もエンジンも生産はグループの三菱重工なんだし)
性能上がるし環境対策にもなると思うのだが
それとも転用無理なのかね・・・?
せっかく下がった単価がコスト増でまた上がってしまうだけだと思われ。
三菱が直墳ディーゼルしか持ってないなら話は別だけど。
違うでしょ。
(9:19)

複合装甲は重いとよくいわれますが、複合装甲を持たないはずの90式戦車回収車の全備重量は90式戦車と変わりません。90式戦車回収車はなぜこんなに重いのですか?

これは、90式戦車の複合装甲はひどく軽いということですか?
牽引には重量が必要です。にしても、砲塔も無い割に重いわな。
バラストウェイトでも積んでるのかな?

複合装甲は(従来の装甲に比べれば)重くはありません。
複合装甲は嵩張るのです。もっとも回収車にそんなものは使ってないでしょうけど。
(9:576-577)
角張ったデザインは、被弾経始(字合ってる?)の良い丸みを帯びたデザインより
車内スペースに余裕ができるからです
(9:648)

90式の砲塔全面にある「へんなハコ」中身はナンでしょか?

前面複合装甲ではないでしょうか
(10:645)

自衛隊が使ってる戦車の燃費ってどのくらいですか?あと燃料は?

90式でリッター200~250m、燃料は軽油
(5:787)
74式で約200m~250m 90式で300mの説有り。
(5:788)
ディーゼルなので燃費は割といいんです
二次大戦中の重戦車とかは平気でリッター100Mを切ったりします
(5:790)
ちなみに、戦車の燃費に回答してくださった方は、わかりやすくリッターあたりの燃費を書いて下さっていますが、
装甲車両の燃費は1キロいくらで表記するのが普通です。4リッター/kmとか、6ガロン/マイルとか。
(5:system)

90式って、道路走ると自重でアスファルトがめくれるんで普通は公道走行禁止じゃなかったでしょうか?

法律違反じゃないと思ったが、道路周辺の住民への配慮から自粛してるんではないかな?
騒音や振動は洒落にならんから
でも、確かにアスファルトへの損傷はあるだろうと思う
千歳じゃ走ってるみたいだけど、いつも決まった道路を走るし
確かアスファルトじゃなくてRC舗装だったんでないかな
(15:270)

90式戦車が舗装された道路を進むと、アスファルトが耕された畑のようになるという話を聞きましたが、事実ですか?

いったい何処で、そんな話を聞かれたのでしょうか?90式の接地圧は74式より低いくらいです。
90式より接地圧が高いM1エイブラムスが、先のイラク戦争にて何の問題も無くイラクのハイウエイ
を走行しているニュース映像を、貴方も見ていると思うのですが。
(106:62)

90式戦車は自動装填装置内に入っている十数発の砲弾を撃ち尽くした場合は外部から補給するしかないのでしょうか?

照準手の足元に6~8発の予備弾があります。
手動でも装填は可能です。エイブラムが自動にしなかったのは
手動装填の方が早いからだ、聞きました。あと故障しない。
自動装填システムはフランスの方式で、これについては
ライセンス使用は無断でやってるので、こっちの方が機密だっていう話です。
(19:一等自営業 ◆kawD31MU)

我が国には高性能で高価な戦車というのは本当に必要なんでしょうか。

そりゃ、こちらに重装備があれば相手もソレ相応の重装備を揚陸しなければならず、
漁船で上陸する訳にも行かないから揚陸艦が必要になり、そんなモノを数十隻も港に集めれば奇襲という訳にもいかず、
かならず航空優勢と制海権が必要になり・・・

という感じで相手のコストが跳ね上がるからです。極端な話、重装備無しの歩兵連隊だけなら空輸で十分でしょう。

次に「高価な戦車」ですが、小銃手1人の年間経費が500万円としましょう。
戦車の耐用年数と同じ25年間、500万円を払い続けた場合、1億2500万円になります。
小銃分隊は10名程度の編制ですから12億5000万円という計算になります。

戦車並みの値段なんですよ小銃分隊って。
(24:738)

90式戦車は荒地を走行しただけで弾がつまる、と書いてあったのですが、そんなにヘタレなんですか?

4月号の「軍事研究」に乗っていたヤキマでの90式を報じた記事を受けてのことではないでしょうか?
たしかに件の記事では「(不発が)なんとなく回数が多いような気がした」とありますが、
全く射撃不能になる、というわけではなさそうです。
(25:ちゃぎ)

90式戦車の最高速度は何キロくらいなのですか?

70キロ程度らしいです。
(25:925)

90式が140㍉滑腔砲を装備できない理由

単純により大口径な砲を積めばよいというものではない。
想定される運用状況に置いて想定される敵を撃破できるのであればそれが最良となる。

砲というのは口径が大きくなれば大きくなるほど反動が大きくなり、それに耐えるためには
より重量が必要となる。90式が140ミリ積んだら撃った反動でひっくり返るかも。
また重量は十分でも、反動を吸収するためには慎重な設計が必要となる。
韓国が105ミリ搭載の88式に無理矢理120ミリを積み発射試験をしたところ、
反動であちこちがブチ壊れたことがあったのだ。

戦車に限らず現代の兵器というのは、まさに精密機械といった感じで、昔のように
気軽に砲の交換やらなんやらができるものではない。
(26:247)

74式戦車とかに搭載してる12.7粍重機って何に使うのですか?

一応は対空機銃という事に成ってますが、対人用です。
現代の戦車は遅延信管付きの榴弾などは積んでませんから、
コンクリート壁の向こうの軟目標なんかを撃つ為に使います。
(26:790)

陸自の戦車運用法に「ダックインして砲塔だけ出して撃ち、5-6発撃ったら後方に作っておいた予備陣地に移動」がありますが、

コレ、第三世代戦車相手に効くのでしょうか。
湾岸戦争では確かにダックイン戦法を取ったイラク戦車が多数
撃破されましたが、防衛側の戦術としては当然の戦術でしょう。
こと日本では戦車戦に向いた開けた地形が少ないので待ち伏せは依然有効だと思います。
(29:名無し軍曹)

退役していった61式戦車ですが、そのほとんどが溶鉱炉行きになるのでしょうか?

退役した61式戦車ですが、砲身を切断されて、スクラップ業者に売却します。
以前は、たの車両も車体を半分に切断して卸していたようですが、最近では
小型車両(ジープ等)はそれ程厳密ではないみたいです。
マニアの中には、解体屋から部品を買って、市販のジープを軍用車風に仕立てている人もいます。
(31:27)

自衛隊の戦車はなんで左ハンドルなんだ?

右側に車長と砲手と操縦手が固まっちゃうと
一弾でまとめて殺られちゃうから
(31:132)

74式戦車にラインメタルの120mmを載せたら、反動を抑えきれますか?

無理でしょう。
ウリナラのK1も120mmを載せるのはかなり苦労してましたから。
もし無理して載せるとしたら、トルコに提案されているM60の車体にM1の
砲塔を乗っけるような、かなり強引な改造になると思います。
(33:社 聖)

日本がT-34戦車に使われていたエンジンより優れたディーゼルエンジンを作れるようになったのは、1970年代になってからという話を聞いたことがありますが、これって本当ですか?

Diesel Engineに関しては、エンジンの電子制御が出来る様になり、
燃焼制御が細かくなった時点で戦前型のエンジンを脱して、
真に戦後型のエンジンに変わったと言えるのではないでしょうか。
何しろ、それまでのDiesel Engineは戦前から開発されていた技術をそのまま引きずって来たのですから。
(33:眠い人 ◆ikaJHtf2)

74式戦車は近代化の改修等は行われないのでしょうか。

試作はされたらしいが、それなら新規に開発する方が安いってことで無くなった。
(33:910)
74式には、大改造が出来る余地がありません。
(サスペンション、全体のスペース等)
小改造は計画、試作されました。が、実行されませんでした。
老朽化した部品の交換を利用し、ごく小規模の改良はされているという話はあります。

現行の我が国では、まず、後の改造に備えた余裕のある武器を開発することが
困難です。大蔵省->財務省から、税金の無駄と判断されます。
(海・空の場合は、米国の圧力等のため、若干まし、とか)

改造の余裕が、たまたまある場合も、
「その分、新式装備を減らす」と大蔵省->財務省からいわれてしまいます。
(34:207)

74式戦車の12.7mm機銃は何のためにあるのですか?

一応対空用らしいですね。
(38:239)
「最新のジェット機が戦車の機銃でそうそう落ちる訳はない」ということで、
ソ連では、T-62を開発した際に、当初対空機銃は廃止されていました。
しかし、乗員の「強い要望」により復活したというエピソードがあります。
やはり、「何も無いよりは、有った方がイイ」という人間心理から来ている様です。
(38:263)

90式はレーダーなんぞ装備してたか?

現用戦車はレーザーで距離を測ります。
それに最新の戦車は命中率いいですよ。
2km離れた相手に時速30kmで走りながら当てられるぐらいには。
(40:491)

90式戦車ってクーラー付いていてその分装甲が薄くなって底が石で簡単に割れるのは本当ですか?

作家が勝手に作ったその140mm砲戦車だけの
問題であり日本の90式とはまったく関係なし。
(43:853)

なんで日本の戦車に冷房が付いてないの?

FCS用に冷やしてます。
人間用じゃないです。
(46:一等自営業 ◆JYO8gZHKO.)
戦車の内部は狭い為冷房を付ける余裕は無いです。
(46:700)
必要ないから。電子機器の冷却用に装備している以外は、戦闘力にあまり関与しない
と思われているので、装備されていない。これはM1もレオパルトⅡも同様。
61式にはヒーターすら無かったとの事。最低限の居住性が有れば良し、とされている
AFVとしては、余計な装備を積む事は容積や重量を食い、故障率も上がるので歓迎されない。
もっとも、メルカバにはクーラーが着いているとの話も有るが、あれは中東限定AFVだし。
(46:いやなヴァンツァー)
もっと切実な問題として、高湿度の地域で密閉された車内にエアコンなんかかけた
日にはハッチ開けるたびに車内の冷えた機器が結露してトラブルの元になるわなぁ。
実際、軍艦の場合、外部からの空気取り入れ時の脱湿にエライ気を使ってるし。
(46:海の人●海の砒素)

74式戦車で90式を撃破可能でしょうか

74式の105mmライフル砲でも、側面や後方なら十分撃破可能です
正面からでも、何度も同一箇所に着弾させればいつかは抜けます
(52:123)

九十式の装甲は貧弱とかいう噂を聞いたもんで不安になりまして

一応、砲塔前面装甲の同一パートに3発、車体前面に2発、射撃距離は100~200mくらいで、全弾抗堪。
側面が35mmの掃射に抗堪、キャタピラは対戦車地雷に抗堪、上面装甲は155mm榴弾の上空20mくらいでの爆発
に抗堪。
ちゅうか、ちゃんと対弾試験の後、自力で機動してカメラの前まで来たよ。

まあ,この証言通りなら十分以上の耐弾性と言えるかと
(52:795)

九十式戦車の自動装填装置は故障が多いの?

ええ、昔のことです。
新技術につきものの初期トラブルで、今は克服されているそうですよ。
(55:ゆうか ◆9a1boPv5wk)

74式戦車にリアクティブアーマや中空装甲をつける予定は無いのでしょうか

新MBTの開発&調達予算が削られるので、有りません。
(改良型の試作品は作られましたが)
(56:659)

民間のフェリーに、自衛隊の戦車・戦闘機は搭載可能ですか?(寸法的に)

まぁ、戦車とかだと50tくらいあったりするので、へなちょこな船にはきつい
と思いますが..

軍が民間の船や飛行機を利用して、資材を運ぶことはよくありますよ。
平時でも米軍はチャーター機なんかよく使うし、戦時には徴発して
利用することもありえます。
(60:149)

90式戦車は4秒以内に次弾発射ができるのでしょうか?

90式MBTの次弾発射までの間隔は、約4秒と言われています。
(60:264)

61式の前面装甲が外れる理由

トランスミッション整備のために、前面装甲がネジ止めになってるから。
{(60:882)

現用の日本の戦車の底面装甲は脆いのでしょうか?

基本的にほとんどの戦車の装甲防御は
前面>側面・背面>上面・底面
の順で強くなります。底面に前面並みの強力な装甲を施している戦車はどこの国にも無いです。
(イスラエルのメルカバは頑丈な底面装甲が特徴と言われていましたが、ゲリラの仕掛けた
プラスチック爆弾で底面を割られたりしてます)
なんでそんな設計をしているかというと正面以外の防御を削ることで、強力な防御と
車体重量のバランスを取るためです。
車体重量がむやみに重くなると鈍重になったり、より強力なエンジンが必要になったり、
サスペンションに無理がかかったりとろくな事がありませんから。

あー、付け加えると川底の岩で底面装甲が割れるなんてことはまず無いと思われ。
(64:777)
まあどこの国の戦車でも、底面の装甲が一番薄いとは思いますが。。。
でも、本当にそう言うことが有るとすれば、
自国内で運用することを想定しているので、
(対戦車地雷は存在しない)と言う前提での設計を、
しているのかもしれませんよね。

どのような兵器でも、全体のバランスが大切だと言うことでしょう。
(64:一年二組凸凹三等兵)

90式戦車は富士山頂まで登って行けますか?

最近の戦車の登坂力は、「タンジェント60%% = 約30度」程度です。
富士山頂の(最大傾斜度)は、何パーセントぐらいなのでしょうかね?

でも、例え富士山の傾斜度がゆるくても、岩が砕けたような地盤なので、
舗装をしない限り、結局キャタピラが空回りして、登れないと思います。
(67:≡ 6等兵 ≡)

自衛隊で「61式戦車改」というのが計画されていたらしいのですがどのような改装内容だったのでしょうか?

105㍉砲装備
(78:402)

90式戦車、日本海側には配備されてないって本当ですか?

90式に耐えれる道路がなかなか無いんだよ。そのせいでほとんど北海道に回っちゃったわけ
(79:662)
まずもともと日本海側には戦車のある駐屯地が少なかったりします。
で、90式戦車は脅威度が高いと判断されていた北部方面隊から優先的に配備されました。
だから日本海側には90式戦車がない、ということになります。

90式に耐えれる道路がなかなか無い
とも言いますが。全く不可能、ということではなく、好ましくない、という感じです。
(79:670)

自衛隊の戦車に関わって死んだ人っているのでしょうか?

61式か74式か忘れたけど、死亡事故は有りました。
(霧の中で・・・)
90式も隊員ではないですが、死亡事故が有りますね。
(なぜか・・・)
106SPも有るし、FH70でも。
(ひっくり返ったり、誘導で)
(81:夢見る名無しさん)
元自衛官の某役者が、装填手は主砲の後座との衝突で何人も死んでると言ってましたね。
ただし、自分は61式の操縦手だったと言っていましたが、死人が出た車両の種類までの言及はありませんでした。
(81:63)

自衛隊の戦車は道路交通法でいうところの車両に該当するのでしょうか?

戦車を操縦できる資格は、免許証には「大型特殊(キャタピラ付)」となります。
(82:640)

74式戦車の前進ギア段数は資料によって4段のと6段のがあるのですがどちらが正しいのでしょうか?

制式要綱には6段で書いてありますので、6段です。
(83:562)

90式戦車は初号車から最終調達の物まで全て同性能なのですか?

90式戦車の制式要綱は2種類公開されている。
しかし、実のところ違いは地雷原処理ローラを装着することができるくらい。
だから事実上同性能と言っていいと思う。
だけど実際は例えば自動装填装置に改修が加えられていたりするので、細かい部分が
他にも違うかもしれない。
(83:668)

外国の90式に対する評価ってどんな感じなんですか?

実戦に出てないし、非公開データおおすぎなので、そもそもあまり話題にのぼりません。
とはいえ、某紙上コンテストではM1A2に続いて2位になった事があったと思いますし、
基本的には現代戦車の第一線級、という評価でしょう。
でも、とにかく世界的にはあまり相手にされてないんです。輸出もされないわけですし。
(84:system)

74式や90式の車載機銃(砲塔上部の)は車内からリモコン操作出きると言うのは本当でしょうか?

できません。できるのはルクレールです。
(85:浪人厨尉 ◆mwDtDWEsbw)
出来ないのか(´・ω・`)ショボーン
そうするとあの位置では使いにくすぎるね。
そうでもありませんよ!
対空砲使ったりいろいろ使い道はあると思います
それに僕はリモコン(ルクレールのような)には懐疑的です。
(85:浪人厨尉 ◆mwDtDWEsbw)

「90式戦車エアコン付きで岩に当たると穴が開く」ってネタですよね?

田中芳樹氏の著書、創竜伝で出たネタです。
(86:東日本国民)
タイトルの誤字を修正
普通の車だって岩に当たったって穴なんか開きません。まして装甲のある車。

90式戦車の実物は埼玉県朝霞の陸自広報センターに無料展示されています。
気になるのであれば実際に自分で触ってみるのが一番ではないでしょうか。
金属なのに叩いても音がほとんどしないくらい、分厚い装甲で覆われています。

エアコン云々ですが、仮に付いていたとしても問題なんてありません。
核兵器・化学兵器・生物兵器への対処として車内の気密性を高めた場合、
むしろ欠かすことの出来ない装備にすらなるかもしれませんので。
(86:588)

自衛隊61式戦車の砲塔後部の出っ張りには何が入っているんですか?

61式戦車の砲塔後部の張出し(専門用語で”バスル”といいます)は
弾薬庫になっています。
(88:675)

ドイツのレオパルド2をみて、「こんなのがほしい!」といって90式を作らせたという、お偉いさんっていったいだれですか?

そう言った人がいるのではなく、レオパルド2とあまり代わり映えのしないオリジナリティのない
コンセプトで作られたのを揶揄してそう皮肉を言われているだけです。
(88:637)
そんな人物は、防衛省にも陸上自衛隊にも居ません。
90式MBTは、ソ連のT-72と正面から打ち合って撃破出来る能力を求めて開発
した結果、あの形になったのであって、別に意識して似せて造った訳では無いです。
主砲の120mm砲は、当時西側で威力が高く最も信頼のおける戦車砲であった訳で
すし、垂直に立った装甲の砲塔は、高速化した最近の対戦車砲弾では、避弾経始はあまり
意味が無いとの考えが有り、あの形になったものです。
90式の開発のスタートが1970年代半ばで、レオパルド2の登場は1977年です
から、全く参考にしなかった訳では無いとは思いますけど。
(88:638)
防衛庁→防衛省に修正
結果的に形が似ちゃったっていう面もあるんで、そういう話が
出てくるのもある程度しゃぁないところはあるんだけどね…。
(88:647)

ワールドタンクミュージアム第四弾で、61式の説明で「下り坂を猛スピードで走ってくる61式には気をつけろ」と言われたという逸話が載っていましたが、ブレーキがしょぼかったのでしょうか?

単純にクラッチが難しいから坂道では気をつけろと言う事じゃないの?
クラッチの事も書いてあったと思いますけど。
(90:220)
61式戦車の初期不良として、操向装置にあるコンペンセーティング・ギヤにクラックが発生して
一気にギヤが丸坊主になってしまうという欠陥がありました。
この結果登坂中に全く制動が聞かなくなりずるずると滑り出してしまう事故が発生しました。
メーカー側では急遽対策を講じてギヤの設計をやり直し、対策品を装備することができました。
当時のメーカーの基礎技術にまだまだ遅れた部分があったことを示すエピソードです。

おそらくこんな事故があったために「下り坂を猛スピードで走ってくる61式には気をつけろ」
といわれたというエピソードが残ったのではないでしょうか。
(90:名無し軍曹)

こんな狭い島国でしかも山がちなのに、どうして高価な戦車なんて保有してるんでしょうか。

  • 50トンしかなくて、世界の同世代戦車に比べて装甲がずっと薄い
  • 自動装填装置が故障ばっかりする
防衛産業が自衛隊に押し付けた装備なんでしょうか。
高価な戦車ですが、世界でもトップレベルの能力のある兵器です。
装甲が薄いって言っても、側面や後部の装甲が薄いのは普通。正面は充分厚い。
装填装置が故障ってのは初期の話。いまでは直ってる。それに初段命中率は
スゲー高いので安心しろ。防衛産業は儲からない。政治との付き合いでかろうじて
作ってるって面もある。
(91:169)
※世界一高価を高価に修正

74式戦車の装甲はどれぐらいの厚さがあるんですか?

未だに現役戦車なので、詳細は不明
しかし、攻撃力が上回っていた時代の戦車なのでかなり薄いはず。
(91:210)
74式の装甲はレオポルドⅠを参考にしたので親指の第一間接ぐらいの幅、って説をどっかでみたな
真偽はまったくわからんけど
(91:211)

90式戦車は化学戦に耐えられるのですか?

現代AFVにNBC対策は必須です。
(91:457)

74式のアグレッサーについて詳しい人教えてくれませんか?

74式のアグレッサーは基本的には塗装を変えただけだが、中には鉄板を貼り付けたものや
砲塔を取っ払ってベニア板と竹の棒を組み合わせたシルカもどきなどがあります。
 74式のアグレッサーは比較的少ないですが、61式戦車を改造したT-62?や
60式装甲車を改造したBMP-1、PT-76など旧式車両はバリエーションが多いです。
演習中にアグレッサー隊で死亡事故があったため現在はハリボテはしてないようです。
(92:521)
その死亡事故は一体どういう事故だったのでしょうか?
アグレッサーのハリボテ61式(マズルブレーキを取っ払って砲身を長くしてある)が
霧の中で行進中に、砲塔を後に回していたため前の車両が減速したことに気付かず
顔を出していた操縦手に当たって死亡したらしいです。
(92:600)

90式戦車の装甲(おそらく前面)がアメリカのM-1戦車の半分しかない?

90式はM1と比べると総重量が軽いので、その分装甲が薄いのではないかと言われている。
90式は朝霞の広報センターに実車があるので、
M1の実車が見られるのであれば外観からある程度は比較推測はできるでしょう。
ただ、いくらなんでも”半分の厚さ”という事はない筈。

垂直の装甲が避弾経始角がなく危険?
現代の矢状徹甲弾に対しては、被弾経始角はほぼ無意味です。
弾丸の速度が速いため貫通エネルギーも高く、
昔のように曲面で滑らせて弾く・・・ということはほぼ不可能です。

ちなみにレオパルトⅡA6型以降の追加装甲(ショト装甲)は、角度をつけた装甲版により
命中弾の侵甲方向をずらすことを目的としています。装甲の一番暑い部分へと弾をずらし、
溶接部分や結合部分といった”装甲板の弱点”に弾が当たらないようにするためのものです。

FCSが時代遅れ?
90式が開発されたのは80年代ですから日進月歩のコンピューター世界では、既に化石
のような代物でしょう。でも、軍事の世界では新しければいいというものではありません。
性能が高くても信頼性が低くてはどうにもならないからです。

90式のFCSを見れば、世界の戦車のほとんどは90式よりも更に古いFCSを摘んでいる事になります。
90年代に入ってから開発/実用化されたMBTはアメリカのM1A2くらいですから、それと比べたら全てが時代遅れです。
(95:526)

90式戦車は幅が広過ぎるので貨物列車で運べない?

通れないところは通らない。
これは戦車の常識。
(96:307)
そのままでは運べないのは本当。いくつか部品を外せば
何とかならなくもないらしいですが。
(96:308)
日本の鉄道は”狭軌”規格なので、90式は幅が広過ぎて運べません。
貨車に載せることは出来ても、トンネルの幅が足りなかったり線路脇の物にぶつかったり
駅のホームにぶつかったりしてしまいます(あと、対向車両とすれ違えなくなります)。

61式戦車は鉄道輸送の便を考慮して狭軌の鉄道規格内に収まるように設計されましたが、
結果、戦車としては小柄過ぎて色々と問題が出ました。
そのため、74式からは鉄道で輸送できる規格に合わせることは、断念されています。
(一応貨物新幹線(というものが計画されていた)規格には合わせてあるみたいですが)
(96:312)
現代ではヨーロッパ各国でも、戦車の鉄道輸送は考えてない。
(96:315)

自衛隊の90式戦車主砲は日本で同等のものが作れるのでラインメタルがライセンス料を格安にしたという書き込みを見たことがあるのですが

日本で同等のものを作れるなら何故ライセンス生産になったのでしょうか?
おれだったらまずその書き込みの真偽を疑うなw
(96:564)
日本の120mm砲は職人さんが精魂込めて完成させた手作り品とでもいうような物だったため、それ以外の
選択肢が無いというような場合ならともかく、コストの面から見て大量生産できる代物ではなかったためです。
(96:567)
まあ国産120mm開発の話はほんとだが、おかげでラインメタルが安く手に入るってのは
開発の失敗を認めたくない小役人根性丸出しのいいわけだな。
(96:568)
たしかに。
「日本製鋼が自前の120mmを研究してた」らしい話は
軍事雑誌でもよく見かけましたが、
「国産可能だからラインメタルが値引きした」って話は2ch以外で
見た事がないでつ。

今はその日本製鋼自身がライセンス生産してる訳ですから、
少なくともライセンス料を払うだけの何かがあったんでしょう。
性能か信頼性か。

どちらかといえば、輸入を薦めるラインメタルに「国産でも
これこれのもの作れた技術あるから、ライセンス生産可能です。
輸入じゃなくてラ生させてよ」てな交渉してる方が現実的な気が。
(96:570)
たしかに。
「日本製鋼が自前の120mmを研究してた」らしい話は
軍事雑誌でもよく見かけましたが、
「国産可能だからラインメタルが値引きした」って話は2ch以外で
見た事がないでつ。

今はその日本製鋼自身がライセンス生産してる訳ですから、
少なくともライセンス料を払うだけの何かがあったんでしょう。
性能か信頼性か。

どちらかといえば、輸入を薦めるラインメタルに「国産でも
これこれのもの作れた技術あるから、ライセンス生産可能です。
輸入じゃなくてラ生させてよ」てな交渉してる方が現実的な気が。
(96:570)
話の元は元ここのコテハンで現在は某サイトに常駐してる?氏でしょう。
仕事柄そういった裏情報も詳しくて当然でしょう。
たしかにソースは全くないが、誤情報がちまたに溢れていたころに
ショト装甲の本当の効果を正しく説明していたし、私個人はけっこう信用してますが。
まぁ信用するかどうかは個人次第だけど。
(96:574)

自衛隊の戦車のエンジンって三菱自動車が作ってるんですか

エンジンだけじゃないよ。
(96:616)

74式は世界一美しい戦車と本当に言われてるのですか?

‥と、日本人が言っている。
(97:28)
レオパルドの車体にM60A1の砲塔

などと、シルエットがやや似ている程度の物を真似たかのような評価だったりします。
(97:30)
ドイツ人は
 転輪一個あたりの重量負荷が大きい。
 (キャタピラを当時の西側標準より強固な物にする必要があり、騒音や脱輪の面で不利)
だの
 エンジン運搬車。
だの申したそうです。
技術的な酷評は紹介されることも多いですが、美しいと言ったとは聞きませんな。
(97:34)

61式戦車の装甲厚さ(防御力)とかはいまだに秘密らしいですが、これはなぜでしょうか?

単純に退役した兵器について、防秘の解除に関する規定を設けてないからでは?
一説には、様々な情報から現役の兵器の性能を推測する際、
退役した前世代の兵器の性能や設計思想も情報として有益だから。
(98:47)

用途廃棄の戦車は何処に逝くのでしょうか。

外部に出せない部品(機銃、砲や電子機器など)を取り外したあとスクラップ業者へ。
一部は駐屯地に飾られて営門を守ります。
(98:730)

アメリカの戦車のマニュアルは写真が多くて良いですが、日本にはああ言うのは無いのですか?

戦車教本で、ググれ。
(99:344)

74式などの足回りに使われてる”可変油気圧式”とはいったいどういうものなのでしょうか?

プログレッシブ効果の有るバネとして気体を、ダンパー及びボトム調整に油を使うサスペンション形式。
各サスの油圧調整により車高・姿勢制御が可能。
(102:482)

90式戦車は自動装填装置の採用により乗員は3名になっていますが、その分車内スペースも切り詰められているのでしょうか?

90式の寸法や重量が、同クラスの他国戦車に比べて小さいのは、
3人乗務により車内スペースを切りつめられたことによるものです。
(102:336)
サイズは小さければ小さいほうが良いわけで。
居住性も無視してはいけませんが
基本的にはサイズ>居住性でつ。
(102:337)
別に日本的な思想でもなんでもなく、単に日本の国土や
道路事情を考慮してあのサイズになってるだけです。
(102:338)
今もって日本人の体躯は欧米人より細く、もはや戦後第三世代の戦車砲の装填動作の疲労を看過できない。
これが90式戦車の基本コンセプトが練られ始めた70年代の用兵者の発想です。
小型化のために自動装填を選んだのではなく、自動装填を選んだから小型化できたのです。
(102:340)
戦車においては、砲塔内部容積の増大はそのまま砲塔表面積の増大につながります。
単純に人数に比例して4/3に容積が増えるなら1.2倍。
実際にはそこまでいかないでしょうが、まあ10%増とかは十分ありそうな話。
砲塔はもっとも装甲が厚い部分ですから、ここで表面積=装甲重量が
例えば10%増えることはそれだけでも大きな重量増です。
その上砲塔旋回用動力系の負荷増から重量増も招き、これらの重量増は
足回りの強化とそれにともなう重量増を招き、機動性を補うために
エンジンの強化とそれにともなう重量増・・・と波及していきます。
このためMBTの乗車人数減はどの国の新戦車開発においても基本的なテーマとなっています。
問題は3人では独立した単位として軽修理や野営、周囲警戒ができないことですが、
実際には戦車が1台きりで長時間孤立するようなシーンは現代戦では考えにくいのです。
(102:system)

90式は74式の後継なのでしょうか それとも61式なのでしょうか?

61の後継。
61が完全退役した後は74の変わりに配備されてる。
(103:433)
90式は61式の後継・・・といえばそうなのだが、厳密にいえば違う。
これまで61式を使っていた部隊に、更新用として90式が配備されてくるわけではないから。

「90式は74式の次の世代の陸自戦車」という言い方が正しいんじゃないかな?

一応、戦後の自衛隊戦車は
北海道の部隊と戦車教導隊 M24→M4→61式→74式→90式
その他の部隊          M24→M41→61式→74式
という流れで更新されていた。
(103:439)

90式戦車が舗装された道路を進むと、道路がその重量に耐えられずにアスファルトがあたかも耕された畑のようになるという話を聞きました

事実ですか?
舗装の種類や気候・通行状況にもよりますが、ボコボコになるおそれはあります。

装軌車両の接地圧は装輪車両よりも低いのですが、鋼鉄製のキャタピラだと角部に
局所的な大荷重が加わる場合があり、それが鍬のような役割をして表層をはがし
たり溝を掘ったりすることがあります。
土木工事では時々…
但し、痛むのは表面のアスファルトだけで道路の基盤そのものが逝くわけではありません。

これを避けるために、平時では戦車が通る道路には特殊な舗装をするか、キャタピラ
にゴムパッドを付けているそうです。
イラクのは、気候の関係であちらの舗装はコンクリに近い硬いものが使用されているので
ゴムパッド付ければ大丈夫、なのかも
(106:107)
耕されたりはしないが、キャタピラにゴムパッドを付けないと路面を傷だらけにする。
ユンボクラスの接地圧でも、鋼製キャタピラならアスファルトは傷だらけになるよ。
(106:113)

90式戦車の砲塔ってなんであんなにデカイのですか?

90式戦車の砲塔の後ろ半分は弾薬庫です。砲が大きい分、砲弾も大きいのです。

周囲の状況把握や戦闘指揮を射撃と同一の人間に任せるのは負担が大きすぎます。
車長と砲撃手を一人に兼任させるのは現在のところ無理です。

また、人数が少なくなると夜営の見張りや弾の積み込み、日頃の整備や補修などで
乗員の負担が増えます。それでなくとも90式戦車は乗員が一人減ったことでその辺が
大変になっているのですから、これ以上乗員を減らしては戦車の運用そのものに
支障が出るでしょう。
(106:471)

自衛隊は90式戦車と74式戦車 計何両を所持してるんでしょうか?

90式277、74式699
(107:151)
※74式戦車は退役が進んでおり、2020年(令和2年)3月末時点の保有数は136輌程度

90式戦車って動きながら動く標的を狙えると聞いてますが、それでもヘリを打ち落とす事はできないんでしょうか?

そもそも主砲でヘリを狙う状況がありえません。
低位置とか100キロとか、そういう設定以前の問題です。
(108:446)
でもシミュレーターではそういう訓練やってるみたいっすよ、結構。
一般的ではないですが、対ヘリも考慮した弾種も開発されたりしてるみたいです。
しかし現状においては446はほぼ正しく、戦車がヘリを先に補足する事は困難です。
IVIS等のデータリンクが充実すれば、ある程度有効になるかもしれませんが。
(108:447)
仮にそういった状況があったとしたら、機銃を撃つと思います。
主砲の射程が必要なほど距離があるなら隠れます。
(108:448)
遅レスですが、戦車砲の射程内、射角内の目標であれば、低空でホバリングしてるヘリなら
簡単に落とせるでしょう。ちょっと高い位置にある静止目標に過ぎないですから。

しかし目標が飛行している場合は・・・。
90式の火器管制装置は自車が時速40kmで走行しながら、時速40kmで移動する目標を
照準、射撃できるのだそうですが(つまり、相対速度80km)、ヘリは80km以上出せるわけで多分追尾しきれないかと。

それと、現代の攻撃ヘリの対戦車兵装の射程は戦車砲よりも長いですので、
戦車砲の射程に入る前に先制攻撃を受けてしまうかと。
(108:470)

74式戦車は74式戦車(G)のようにたくさんのタイプがあったみたいですけど段々改良していたということでしょうか?

74式戦車の場合
A>B 主砲弾にapdsfs-t追加
B>C 車両外部の塗装がOD色>濃緑色及び茶色(迷彩)
C>D 戦車砲用被筒(サーマルジャケット)追加
D>E 主砲弾HEPに変わりHEAT-MP
E>F 地雷処理ローラ追加
G サイドスカート、パッシブ暗視装置、etc.
90式戦車の場合
A>B 地雷処理ローラ追加
見落としとかあるかもしれませんが、制式要綱をざっと見たところこんな感じでした。
(109:759)

90式の120mm砲は2km先のバスケットボールにも命中させることができるってホントですか?

バスケットボールはどうかと思うが車くらいの大きさの目標だったら
100%近く当たります。
(110:26)

74式戦車が安全装置を掛けて整備中に突然砲塔が回転してしまう事件の話を誰か知らないでしょうか。

たしか裸の自衛隊に書いてあったと思うけど、74の初期不良でしょ。
改良されてます。
(111:270)

90式や74式の「砲塔上にある機関銃って、車長用、装填手用、どちらのハッチからも中途半端な位置にあってすごく使いづらそうなんですが...

たしかハッチから身を乗り出して撃つんじゃなくて外に出て撃つとかどこかで読んだ気がする
(114:891)
おっしゃる通り、現場でも不便だと言われています
イスラエルでは機関銃を3丁も装備しています
(114:897)
フルメタルジャケットを見る機会があったら配置が似たようなM41のM2を
半身出して地上掃射してるシーンがありますので参考にしてみてください。
(114:899)

米国内演習場の訓練で、走行しながら3000m先の目標を1発で撃破した射撃を見学した米陸軍の将校は驚いて、

90式戦車の行進間射撃・射撃統制コンピューターがM1A2より90式が優れている事を認めたって本当?
アメリカさんを驚かしたのは行進間射撃でも射撃距離でも無く、
不整地で停止することなく連続的に行進間射撃したため。
M1A1には2軸統制型の砲安定装置がついていないことと、
事実上不整地走行中の手での装填は不可能なことから考えれば、アメリカに出来ないことをしたのは事実。
ただし、アメリカは伝統的に行進間射撃を軽視していたので、
その方面の技術開発は遅れているので無理からぬことである。
(115:467)

自衛隊の九十式って中戦車?重戦車?

MBTの末裔なので、大きく分ければ中戦車の範疇でしょうね
まあ、その分類は現代では消滅しとるが。
(116:33)

陸上自衛隊の61式戦車に105mm砲を積む事は可能だったのでしょうか?

普通の戦車砲は無理でも、いわゆる「低圧砲」なら充分可能だったように思えるのですが・・・。
いろいろな改造すれば基本的にはどちらも可能でしょう。
問題は改造のための開発、生産、実行にかかる費用と時間が効果に見合うものかどうかです。
主要兵装が時代遅れになってきたような兵器は、他の部分も同様なことが多く、
その部分だけ改装してもすぐ他の部分で問題が出てきます。それを端から金注ぎ込んで埋めていくより、
ベースから拡張性のある次世代兵器にする方が安上がりなことも多いのです。
兵器を改造するか、開発するかはいつも問題になります。
大事なのは、改造にも開発と同じぐらい大変で費用がかかることが少なくない、ということです。
あとは必要性の問題です。
(119:system)
61式戦車はあくまでも90mm砲を搭載するために設計されています
74式戦車の代替案として61式の改良を検討されたらしいですが、61式の車体では耐えられません
低圧砲は初速が低いという欠点があるため、戦車砲に使われることは少ないです
(119:898)

自衛隊の広報で「特車」とか言ってませんでした?

50代以上の方でしょうか?

昭和37年1月に、戦車第73連隊の前身である第104特車大隊が
第104戦車大隊に呼称変更しています。
おそらくこのあたりで名称の変更があったのでしょう。

今はもう他の国の軍隊と同じ通常の呼称に全部の兵器がなったのですか?

「護衛艦」を人によっては日本独自のものというかもしれません。
陸自の兵科については、施設、特科、普通科などの呼称は自衛隊独自のものですね。
(121:471)

日本の空冷ディーゼルは何故他国に真似されないのでしょう?

空冷ディーゼルエンジンは、要するに巨大な扇風機を回してエンジンに風を当てて
冷却する方式なので、どうしても冷却ファンがスペースを取る。
それに、エンジンの馬力を上げれば上げるほど、冷却ファンを回さなければならず、
エンジンが生み出したパワーのうちどんどん冷却ファンの駆動に使う割合が増えてゆき、
効率がどんどん悪くなる。
日本戦車の空冷ディーゼルは、最高で発生させた馬力のうち2割ほども
冷却機構の駆動用に割いていた(まぁそれは日本の技術的限界もあるのだけれど)

なので、空冷ディーゼルエンジンは大馬力を要求される戦車のエンジンには、不向き。
(122:179)
戦車のエンジンに限らず、空冷エンジン全般の欠点として
①温度コントロールが難しく、燃焼制御が水冷に比べ雑になるので、電子制御
 が難しい。
②エンジン・オイルの消費量が多く、品質も高い物が求められる。
③稼動時の熱膨張を計算して設計しなければならないので、水冷に比べ密閉度
 が落ちる。
等があり、水冷に比べ燃費や排気のクリーン度で不利で、>>179氏の言う冷却ファン
の問題も有り、地上で使う大出力エンジンには不向きです。特にECCSが当たり前
になった昨今では、なおさらです。
そもそも、日本が空冷ディーゼルに拘った理由は、水が容易に手に入らない満州での
行動を考慮しての物でしたし、戦後はその技術の延長線上でしたので。
(122:凄腕蒲田の三等兵。 ◆UkUFfcwWIs)


10式戦車は軽いのに90式より防護力高いってホンマ?

  • 新戦車は装甲表面積が小さいので割り当てる重量は少なくて済む
 そのため従来の装甲素材でも防護力を維持しつつ軽量化は可能

  • 軽量な新複合装甲&新防弾鋼の採用

P213より抜粋

ウ 結果
これらの一連の研究の結果、以下のような成果を得た。

防弾鋼については90式戦車用の新防弾鋼よりも耐弾性が優れ、
溶接性良好な結晶粒微細化防弾鋼と3重硬度防弾鋼、(中略)
特殊装甲については、大幅な性能向上が可能な構造形式について把握した。
上面用軽量耐弾構造については、自己鍛造破片弾に有効に対処できる
構造様式についての見通しを得ることができた。

I 特記事項

本研究試作で得られた特殊装甲の成果は、
新戦車のモジュール装甲の設計に反映されている。

(上記は中共人民解放軍軍事科学院の研究員ですら指摘してます)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3350906
(陸自新戦車考察スレ49)

軽い10式戦車はRPGで簡単にやられるんじゃねーの?


  • 新戦車は装甲表面積が小さいので割り当てる重量は少なくて済む
 そのため従来の装甲素材でも防護力を維持しつつ軽量化は可能

  • 軽量な新複合装甲&新防弾鋼の採用

上記の既出すぐる理由に加えて

  • G3から正面及び側面など増加装甲装着により
 G3.5では防護力向上を図ってると上の連中はいうが
 側面装甲まで重視した戦車はメルカバ4&レオパルド2A5など少数

  • レオパルド2A4:55.2t→A5:59.7t(上面装甲無し)
  • メルカバ3:61~63t→メルカバ4:65t

このように側面装甲が世界最強と言われているメルカバ4ですら
正面装甲の増加分も含み4t程度の重量増加で済んでいる

新戦車は「側面だけ」で既に4tもの増加装甲が使用されている事実
(基本40トン、公開試作車44トン、重装甲版48トン)

その上さらに48tバージョンまで存在するということは
すなわち8トンもの増加装甲が装着されるということになる
(無論48t版では上面分の装甲なども含まれている可能性がある)

むしろ10式戦車は側面防御に関して厨重装甲という可能性が高い
(陸自新戦車考察スレ49)

10式戦車はハード・キル(迎撃式)アクティブ防御システム(APS)を搭載しないのは何故?

研究は必要だが現時点のAPS技術ではデメリットの方が多過ぎる
アメリカが開発研究中のFCS: Quick Kill APS

以下の問題点がクリアされれば日本も採用するだろうと思われる

  • センシング方式が自己位置を敵に暴露しないこと
  • 方位の違う複数目標に対して同時迎撃が可能なこと
  • 数十m以内の近距離の敵に対して迎撃が可能なこと
  • 迎撃までのリアクションタイムが速いこと
  • 地形や天候におけるセンシングの死角が少ないこと
  • 迎撃時に爆風や破片を周囲や自車に撒き散らさない
  • AFVに実装可能なほど安価であること
(陸自新戦車考察スレ64:6)

10式戦車など日本の戦車がERA(爆発反応装甲)を搭載しないのは何故?

研究自体は数十年前から行われておりATM-5の耐弾試験等でも
敵AFVのERAを模した試作ERAが製作されていることが確認できる
ただAPSの問題と重なる問題(周囲や自車に被害を与える可能性がある)
が強いためとあまり陸自側は戦車などAFVの採用には積極的でないと言われる

あとERAは一回のみ有効であることや調達予算の問題も一因であるだろう
(陸自新戦車考察スレ64:7)

90式の射撃管制装置の性能はファミコン並みって本当なのでしょうか?

だとしたらその程度で、あの性能を出せる理由は?
コンピューターって単能で割り切ればロースペックでもそれなりの性能が出せる。
家庭用のPCみたいに汎用でまともに使えるようにするには、機械の計算能力に余裕がないと厳しい。
単能でそのハード専用に組んだプログラムに比べて言語が複雑になるから。
だから、数字の上ではベラボーに高性能になってる。
家庭用ゲーム機のPCエミュを動かすのに必要なスペックを見りゃ、どれだけ非効率なことしてるか分かるはずだ。
悪い言い方をすれば汎用機は膨大な計算能力で種々の機能を無理矢理動かしてるようなもの。
(503:444)

90式やM1の砲塔側面 サイドスカートに入ってる記号って小隊の車両番号なんかですか?

Vを横にしたのとかローマ数字にしては少し変わったのがあるようですが

中隊の識別記号である場合が多い
一例として、陸自第71戦車連隊(90戦車)の場合
I  1中隊
I I 2中隊
III 3中隊
< 4中隊
V 5中隊

かつては指揮を容易にするため車両番号を砲塔などに書いていた時代もあったが
これは敵にも勢力や戦果を把握させやすくしてしまうため、最近は書かないか小さく書く
(360:25)

自衛隊で採用していた61式戦車はライバルとして考えていたのはT-34、T-54、T-55というのは本当でしょうか?

T-54/55は100mm砲を搭載していますが、それらへの防御力不足は自衛隊側も認識していたのですか?
(前に61式の前面装甲は100mm徹甲弾の直撃に耐えられない、と読んだ記憶があるので)
61式戦車の装甲、エンジン、照準装置、搭載砲などのアップデート計画は存在しましたか?
61式は日本人の体格に合わないM4やT-34/85にフルボッコにされたM24の更新用に開発されたので、
開発当初の仮想敵はT-34/85ではないかと
当初の開発目標案が重量25tだったことを見ても、T-54が仮想的だったというのはどうだろうか
防御力については、硫黄島で戦車第26連隊がやったような壕にダグインしての待ち伏せ戦法を想定したようだ
赤外線暗視装置をつけるアップデート計画があったようだが試作で終わっている模様

61式の開発時想定敵はT-34。
開発計画が制式にスタート(1955年)した後にソビエトの新型戦車の情報は入ったが
「1960年代初頭ならまだ主力にはならないはず」と流した。
主砲に90mm以上のものを積むのはキャパシティ的に無理。

90mmを積んでいるのだって、実はそれなりに無理してる(砲塔にそこそこ装甲厚があることを考えると、
あと一回り大きくないと余裕を持って積めない)。
開発当初は「T-34相手ならこれで充分なはずだ」と76.2mmを積むことを結構真面目に考えていたというのは内緒だ。

エンジンは後任の74式になっても技術的に殆ど進歩してないし、機動性に不満はそうなかったので換装する必要性もないだろう。

照準装置は改良する話もあったが予算がつかないので没った。
一応80年代になってからはアクティブ式赤外線投光器の追加装備がされている(全車にはついてないけど)

装甲的には85mm砲の有効射程内ならどこに当たっても穴開くけど、こっちは90mm砲だし
射撃統制装置の性能で勝ってるので先制射撃できる、という想定。

よく知られてるように制式装備した頃にはソビエトの主力戦車はT-54/55になっていたので
徹甲弾に加えて対戦車榴弾(HEAT)が追加で開発、装備された(ただし弾が部隊配備されたのは1970年から)。
(505:806-808)

74式の想定敵はT-62じゃなくてT-54/55なの?

開発中にT-62という新型が登場し、APFSDS(翼安定式分離装薬筒型徹甲弾)を追加開発装備して対抗した。
更にT-72、T-64、T-80という次世代が登場したのに合わせて新APFSDS(93式装弾筒付翼安定徹甲弾)
を開発、装備して対応。
この新型が全ての戦車隊に配備し終わったのは2001年以降だ、というのは秘密。

74式戦車(開発してた頃の名はSTB、新型特車Bだけど)の開発は61式の制式装備前に始まっている。
一方T-62が西側に正式に確認されたのは1965年の赤の広場でのパレードの時。
なのでそれで普通。

そんな事言ったら90式の想定敵はT-72だぞ。
まぁT-64からT-80まで攻撃力始めとした基本的スペックはみんな似たようなモンなので、問題ないけどね
(505:808-810)

何で自衛隊等の戦車は同軸機関銃を12.7ミリにしないのですか?

必要ないから。
装甲車なら同程度の軽易な装甲目標への対抗手段として意味を成すが
遠距離射撃や装甲目標に対しては、戦車砲がある
大口径機関銃は弾薬もデカくなるので、そんなのを何千発も積んでおくスペースもない
連装銃は敵散兵をなぎ払ったり、対戦車火器を牽制するための装備だから、一発の威力よりも弾幕を被せる発射速度が要求される
例えば74車載機銃は、62軽機を単にマウントしただけでなく、発射速度の向上やそれにともなう構造強化が図られてる
(360:697)
確かにエイブラムズもレオパルトも同軸は7.62mmですが、ルクレルクは12.7mmです。
陸自の運用方法としては必要ないと考えたから、という方が妥当かもしれません。
M1もイラクではビル内の敵相手に同軸の7.62mmでは不足、12.7mmが欲しいという注文が
出たりしているようです。今のところは砲塔上部の12.7mmを使用しているようですし、
その方が市街では取り回しやすい(同軸機銃は仰角にも、狭い場所での旋回にも限界が多い)
という意見もあり、同軸の12.7mm化という話はないようですが。
(360:707:system ◆systemVXQ2)

90式ってだいぶ軽いみたいですが、西側の第三世代と比べて何を犠牲にしているんですか?

時間を犠牲にしています。
各国の戦車の登場時期を比べれば一目瞭然。

自動装填機採用により乗員一名。戦車では内容積が増えると囲む装甲面積が増加し、
どんどん重量が増えます。あとヒミツの装甲採用により装甲の比重も減っているらしいぞッ!!

国内での運用を考慮して本当はもっと軽くする予定だったが、砲の駐退機の関係で重くしたそうだ。
その分が装甲やエンジンに回されてる。
何かを犠牲にしてるとしたら、運用のしやすさだな。
(351:48-51)

61式戦車の7.62ミリ同軸機銃の種類(名称)は何でしょうか?

61式に搭載されたM1919は30-06用のオリジナルだよ。
後からNATO規格対応のに改修したかどうかは知らないが、とりあえず
試作、生産開始した時のは30-06オリジナル。

60式装甲車は同じくオリジナルのM1919積んでるが、1980年代過ぎても
使われてる車両は順次74式車載機関銃対応にマウントを改修して換装した。
(564:117)

61式戦車は現在モスボール保存されているのでしょうか?

61式戦車のモスボールはさすがに無い。全て不稼働の展示品としての存在。
普通、装備品というのは使えなくなった(直すより新しいのを買った方が早い)ので
新装備(戦車なら74式あるいは90式)に更新していることになっているから。
だから、何年か前に第7師団で創立記念行事のため展示品の61式を
(その時だけ)走れるように修復しちゃった時、内局や陸幕で大変な問題になった。

問題になったというより、誰かが騒いで問題にしたという方が正解

極論を言えば、中身を取っ払って弾が撃てないようにした小銃でも、
敵の脳天に振り下ろせば立派な武器になるからね。

不要決定だの更新だのといった、旧大蔵省が決めた概念で武器を取り扱う方が問題だということ。
(自衛隊板初質スレ103:273-274)

自衛隊の90式が、殺人ブレーキとか言われてますが、戦車のブレーキってそんなに効くものなんですか?

90式はそれまでの74式よりも10t以上も重くなったくせに最高速度も17km/hもアップしました
とくに加速性能は格段に上がっておりそれをとめるためのブレーキもそれ以上にアップする必要がありました
そうして出来た車両に74式から乗り換えてきた戦車兵がおなじのりで車外に乗り出したらどうなるか・・・
そうして、馬鹿だったorzという自虐的な意味合いもこめて殺人ブレーキと言われました。
(ちなみに今ではどっかを強打するなんていう話はありません、慣れたんですね)
大型免許をもっているのなら一度大型トラックを運転してみるといい、普通の車と比べて殺人的にブレーキがよく効く。
ただそれだけの話
(341:829)

10式戦車の砲は瘤のような構造が上記の砲にくらべて長いのですがこの構造の目的は?

同様に戦車砲の砲口近くが一段細くなっていることもありますが、砲口部分の肉厚が薄くて問題がないのか。
 現代の戦車は大概が砲身に「サーマルジャケット」というカバーをかけているので
 本来の砲身を一回り大きいカバーが覆っている。先端部分だけ細いのではなく、あの
 部分だけが本来の砲身が露出している。
  なので砲身の外見と「中身」は一致していない。
  10式戦車の場合もカバーが他と比べて大きいだけだと思われるが、もしかしたら内部の
 構造も違っている、のかもしれない。今の段階だと外部の人間にはわからないが。

  サーマルジャケットは太陽光線が当たることによって砲身が不均一に暖められること、
 また発砲後の過熱した砲身に左右どちらかから風が偏って当たることによって砲身が
 偏って冷えて歪むことを防ぎ、砲身全体を密封して「保温」することによって砲身が
 歪んで反る事を防ぐもの。
  砲身がちょっとでも反ると弾着がずれるので、極力そうはならないようにしている。
(584:944)
同様に戦車砲の砲口近くが一段細くなっていることもありますが、砲口部分の肉厚が薄くて問題がないのか。
まあ、この場合すでに書かれているとおり、サーマルジャケットのせいでそう見えるということだが。
砲腔内圧力は、弾が砲口に近づくにつれ低下するので、砲身は根元が厚く、砲口付近は薄くてよい。
(584:945)

90式が「試作車が自車砲のゼロ距離射撃に耐えた」とかあるんですが

90式戦車の最終試作車両が、1000m程度の距離(実質ゼロ距離射撃)から9発の120mm砲射撃を受けて貫通弾無しという試験を行っている
(334:670)

90式に国産戦車砲が採用されなかった理由とは?米軍との弾薬の共通化のため?

90式の砲は国産も開発されているが、これを開発していたことで(高くしたら国産にするぞ、と言えるので)
ラインメタル製120mm砲のライセンス料を低く抑えられた。
(587:78)

戦車って何に使うの?

戦闘機や空母やイージス艦は明らかに外国からの防衛に必要不可欠だけど。
戦車って役に立つ?空爆されたら終わりなんですけど。
戦争とは領土の取り合いだから要地の占領をします。
占領は敵防御部隊の一人も戦闘不能にさせないと占領できないので
普通科(歩兵)が建物や壕にいる敵兵を神の元へ送ります。
しかし、敵兵も命がけですから狂ったように小銃や機関銃で突撃破砕射撃を打ちまくります。

ここで戦車の出番が来るのです。
小火器弾なら弾き返して進みますから、敵歩兵も歯が立たなくて降伏するしかなくなります。

確かに航空攻撃に弱いですが、AHのパイロットに聞いた話では、
偽装やバラキューダをしっかりやって林内に逃げれば、まず見つけられないと言ってました。
(自衛隊板初質スレ2:947)

10式戦車は、主砲は90式と同じだそうですが、レオパルト2A6のように長砲身化しなかったのは何故ですか?

同じではない、新開発の軽量砲。ただ、ラインメタルの技術を使い、90式の弾薬を使用できるように作成されてるし、
必要があれば、55口径砲に換装可能とされてる。
弾薬が使用できるように考慮されてるソース
http://www.mof.go.jp/seifuan22/hanei/tyousa/52.pdf

日本製鋼所製の新型44口径120㎜砲については>>569のとおり
何故44口径砲を採用したかということについては
10式はそもそもの開発コンセプトとして「市街地での戦闘」を想定
しており「北海道の原野で機甲戦」の90式とは異なることに注意。
市街地での砲の取り回しの利便性を考慮して44口径になったと考えられる。

ちなみにレオパルト2A6の55口径砲は森林地帯や市街地での取り回しに
不便で、以外に乗員の受けがよくないとか。
市街地を想定して44口径砲に再換装したレオパルド2PSOというタイプも登場している。
(641:569-573)

61式戦車はMBTにしては防御力が貧弱そうですが、正面装甲は自身の砲の直撃に耐えるほどの性能は持っていますか?

またMBTの正面装甲でも、反応装甲なしでRPGなどのモンロー効果的な弾を防ぐことは無理ですか?
車体正面は自身の主砲に余裕で貫徹される
砲塔正面の装甲は円筒面状の形状をしており、角度による(垂直に当たったらやっぱり余裕で抜かれる)
61式は当時貧弱だったインフラの制約から諸外国のMBTより軽量だし、日本の戦車技術もまだ
未熟だったので攻防力は諸外国のMBTに見劣りする
しかし仮想敵国の新鋭戦車であるT-54/55はヨーロッパ方面での配備が優先されており、
61式が相手をするのはPT-76やT-34/85がメインだと考えられていたのであれで十分ではあった

複合装甲が無かった時代なので数値上はRPG等のHEATに正面を抜かれてしまうと思われるが、
口径と板厚からして一撃で撃破されるほどの被害は出ないかも
(649:783)

自衛隊の言い換え用語の中で特車が戦車に正された経緯を教えて下さい

「特車」という名前だと、「特科車両」つまり砲兵科の所属みたいで紛らわしいから。

あと、警察も装甲車を持つようになり、警察の装甲車も「特型警備車」略して「特車」
というようになったので、「警察用語のようで紛らわしい(=警察と同じ用語は嫌だ)」
ということで改名された。

一応「戦」はまずいだろ」ってんで「甲型重装甲車」とか「対戦車装甲車」とかいった
訳の解らない名称も候補には上がった。

ついでに言うと60式戦車は開発時は「新型特車」と呼ばれており、開発コードの
「STA」も「Shingata Tokusha」と「Shingata Tank」をかけた頭文字になっている。
(297:435)

現代戦車は通信兼車長、装填手、砲手、操縦手の4人だそうですが、90式はどうなってるんでしょうか?

通信手兼車長という概念が適切ではありません
現在の機甲科通信においては、通信は乗員全てが行うものとされています。
90Tkにあっては、無線(車外)通信自体は主に車長が行いますが、通信機の整備は砲手の任務です。
(295:743)

90式は自動装填装置が故障しても手で装填できるの?

機械が故障した場合でも、人力で機械を駆動する。あるいは、直接手で込める事も可能です。
砲に弾を込める機械(自動装填装置)に弾を格納する作業は人力で行います。
15秒に一発発射できるそうですが、人力でやっても、自動とそれほど変わらないと思うんですが
120mm砲弾ってのは20kgくらいあるらしい。
自分がそれを15秒に一度装填することを想像してほしい。
何発目からか、だんだんペース落ちてこない?

自動装填装置の肝は「走りながら装填できる」って事だよ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%A3%85%E5%A1%AB%E8%A3%85%E7%BD%AE
によると
「1989年に正式採用となった日本の90式戦車では自動装填装置が採用されている。
 砲塔後部にはベルト式マガジンがあり弾数は16発(17発の説もあり)、連射速度は毎分15発。」
となってますね。

「4秒に1発」だな。ヤキマの演習を見てもそれくらいだし。
(295:743-760)

61式戦車がRRにしなかったのには何か理由でもあったんでしょうか

当時、M36など参考に戦車を開発した結果。
それ以前に日本には後方駆動の経験が無い。
後方駆動はキャタピラが外れやすくなる難点があり、キャタピラ混みで研究期間を要する。

なお、後方駆動を採用したからと言って変速機構が複雑になりはしない。
強いて言うなら操縦伝達の機構が複雑になるか操作が重くなるか。
(291:652)

74式の装填手は、90式になったら何やってるの?

陸自の戦車隊員は新隊員後期課程で「基本機甲」特技を取得する。
これが機甲科隊員として最低限必要な特技で装填手になれる。大型特殊免許も同時に取得する。
部隊配置後、おおむね一年以内に「初級機甲」特技を取得する。
これは戦車の操縦手になる資格であると同時に、陸曹候補生課程、初級陸曹特技課程に進むための条件となる。
偵察隊員のばあいは「初級偵察」特技を取得する。

その後、陸曹候補生選抜試験に合格すると第一機甲教育隊に入校し、陸曹候補生課程を履修すれば3等陸曹昇任の資格を得る。
そのまま初級陸曹特技課程を履修し、砲手予備試験に合格して「中級機甲」特技を取得すれば、戦車の砲手になることができる。

その後は2等陸曹昇任後に「上級機甲」特技を取得すれば車長になることができる。

よって、「基本機甲」もしくは「初級機甲」しか保有しない陸士隊員が90の砲手に補職されることは考えがたい。
組織改編などで陸曹の定数割れをおこしてるならあり得るが、戦車部隊は少子高齢社会で、74部隊でもむしろ陸曹が余って
砲手になれない3曹がゴロゴロいる状態。
90部隊に改変されれば、ますます陸士の定数が減り陸曹余り減少に拍車がかかる。
(201:711)

5式中戦車と大して重量が違わないのに、どうして74式戦車はサイズが大きくて装甲も厚く105ミリ砲を搭載できたりするのでしょうか?

技術の進歩とエンジン馬力の向上でしょうか。
特にエンジン馬力は五式の試作車は550馬力、対する74式は720馬力です。
当然、1t当たりの出力重量比は違いますので、余裕を持たせることが出来ます。
(207:眠い人 ◆gQikaJHtf2)

10式戦車は砲塔側面のエッジに沿って小さいコの字型の突起が並んでますが、これは何の為?

あと砲塔側面の上部が斜めに切れ込んで、センサーがニョッキッと顔を出してますけど何か意味があるんでしょうか?
前者は外装式の装甲モジュールを止めるためのもの

装甲モジュールを脱着する際に吊り上げるためのベルトを通したりフックをかける為の物にも思える。
偽装には当然のように利用されるでしょうね。

後半については、前面投影面積の縮小とセンサー視界確保を両立させる為の形状で、
あの切れ込みが無い場合にセンサー部を取り付けるとセンサー部が大きく張り出してしまうのであの形状になった。
(724:275-279)

10式戦車の主砲と同軸の機関銃より屋根に付いてる機関銃の方が火力が高い物が装備されている理由は何故ですか

戦車の同軸機銃は非装甲目標を相手にする通常に機関銃に近いもので
砲塔上に付けられた機銃は対空機銃で航空機を相手にする射程も威力も大きい重機関銃
まあ現在の戦場で対空機銃としての価値は低下してるが
主砲仰角で相手できない高所への攻撃とかに利用法とかがある
(俺初質スレ2049:565)

10式戦車のエンジンをガスタービンに換装することは技術的に難しいですか?

技術的な話はともかく、ただでさえ運用上ネックになる戦車の燃費がさらに悪化するし、
排気が高温になって赤外線マシマシになったりもするので、
少なくとも我が国には向いてないから作らない、みたいな感じなのかと。
特に燃費の面はデメリットが大きく、ソ連のT-80がガスタービン使ってたのに
T-90でディーゼルに戻ったことや、M1エイブラムスが1リットルあたり0.25kmしか走れないことが
それを裏付けてる。

純粋に技術的な面で言えば、ヘリ用小型エンジンのノウハウや変速機に関するノウハウ自体はあるから、
絶対無理って事はないんじゃないかな。
(自衛隊板初質139:54)





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