- 普通の戦闘機パイロットがVTOL機に機種転換するとしたらどれくらいの訓練期間が必要?
- ジェット戦闘機を体験操縦できる国ってどこですか?
- 戦闘機の近くでミサイルが爆発して機体その物に損害は無かったんですがパイロットが死亡していました。これって死因はなんなのでしょうか?
- プロのジェット戦闘機乗りの人達は、どういう風にしてブラックアウトを起こさないようにしているのですか?
- F/A18やF4などの艦載戦闘機は発艦時にパイロットが手放ししてるらしいですがこれは何故ですか?
- 領空侵犯機へのスクランブル待機中以外のとき戦闘機パイロットはいったい何をしているのでしょうか?
- 戦闘機作ってるメーカーに勤務しているテストパイロットって、どういう人達でしょうか?
- WWⅡでの撃墜数No1のエースパイロットって誰ですか?
- 戦闘機パイロットは女性には向かない職業なのでしょうか?
- よく国ごとのパイロット年平均訓練時間とか話題になりますがエリートと下っ端では訓練時間が全然違うのですか?
- 戦闘機乗りが起こすシンバルロック現象はどう言うものか教えて下さい。
- 空自のパイロットの質は米軍以上って聞いたのですが、米空軍のパイロットの質って各国の空軍と相対してどの程度ですか?
- プロペラ戦闘機の時代には、戦闘において、現代よりもパイロットの技量の差が顕著だったのですか?
- 映画ではよくみますが、パイロットは仲間同士ではあだ名で呼び合ったりしているのですか?
- 戦闘機パイロットはGに耐えるための呼吸法を身につけてるそうですが、本当でしょうか?
- F-15のパイロットになるにはどれくらいのセレクションが待っているのでしょうか?
- パイロットは何キロ先の敵機を視認できるの?
- パイロットは小銃や拳銃の射撃訓練はするのでしょうか
- 北ヴェトナム空軍戦闘機部隊にはエースがゴロゴロいたのでしょうか?
- 大戦末期、日本のパイロットは速成教育で飛行100時間で初陣とありましたが、それは年月にしてどの程度のでしょうか?
- 米軍のパイロット養成システムについて教えて下さい
- 戦闘機で敵戦闘機を撃墜したら、金一封などが出るのでしょうか?
- 第2次世界大戦の時、各国はパイロットをどう増強したの?
普通の戦闘機パイロットがVTOL機に機種転換するとしたらどれくらいの訓練期間が必要?
英空軍は1ヶ月(ヘリでのホバリング訓練含む)
米海兵隊は2ヶ月(訓練の内容不明)といわれています
ただし、これは1970年代にハリアーが配備された当初の話
現在では変わっている可能性大です
米海兵隊は2ヶ月(訓練の内容不明)といわれています
ただし、これは1970年代にハリアーが配備された当初の話
現在では変わっている可能性大です
(45:325)
ジェット戦闘機を体験操縦できる国ってどこですか?
アメリカは金持ちなんか払い下げの戦闘機まで所持出来たよ。
911以降は飛行訓練にもかなりの神経が使われるようになり、飛行許可を貰うだけでも
かなりの書類審査等が必要になったので、難しいでしょう。
911以降は飛行訓練にもかなりの神経が使われるようになり、飛行許可を貰うだけでも
かなりの書類審査等が必要になったので、難しいでしょう。
(45:679)
体験搭乗ならあるんだけどねぇ。
ロシア機搭乗ツアー
モスクワまでの足代入れて、200万円+αくらいかねぇ。
モスクワまでの足代入れて、200万円+αくらいかねぇ。
(45:681)
戦闘機の近くでミサイルが爆発して機体その物に損害は無かったんですがパイロットが死亡していました。これって死因はなんなのでしょうか?
衝撃波、とか言いたいとこですが、それは無理。破片がキャノピーなり
なんなりを貫通してパイロットを殺したとゆーのが正解でしょう。小さな
穴しか残ってなくて、一見無傷であったとゆー。さもなければ密室殺人(笑)
です。物理的な破片以外でパイロットを殺せるミサイルは(現状)ありません。
なんなりを貫通してパイロットを殺したとゆーのが正解でしょう。小さな
穴しか残ってなくて、一見無傷であったとゆー。さもなければ密室殺人(笑)
です。物理的な破片以外でパイロットを殺せるミサイルは(現状)ありません。
(48:8)
プロのジェット戦闘機乗りの人達は、どういう風にしてブラックアウトを起こさないようにしているのですか?
いきんだりして、Gスーツプラス自分の筋肉でなんとかしてる
みたいですよ。だからすげぇ疲労するわけ。健康には悪いよなあ。
まあ、いきむのやめると、命に悪いけど(笑)
みたいですよ。だからすげぇ疲労するわけ。健康には悪いよなあ。
まあ、いきむのやめると、命に悪いけど(笑)
(48:163)
F/A18やF4などの艦載戦闘機は発艦時にパイロットが手放ししてるらしいですがこれは何故ですか?
手をかけているとGで操縦桿を引いてしまい
機首age→失速→墜落のダメスパイラルとなってしまうため
機首age→失速→墜落のダメスパイラルとなってしまうため
(53:501)
領空侵犯機へのスクランブル待機中以外のとき戦闘機パイロットはいったい何をしているのでしょうか?
基本は休暇と再訓練。
年単位とかいった長期戦列離脱だと転属も有り得る、てとこかな。
年単位とかいった長期戦列離脱だと転属も有り得る、てとこかな。
{(54:ゆうか ◆9a1boPv5wk)
士官としての付随する仕事を行い、さらに可能な限りシミュレータ訓練を行って
コクピット内のスィッチに通じるようにするとか手元の本に書いてあります。
Gに耐えられるように体を鍛えるのも大事でしょう。
士官としての付随する仕事を行い、さらに可能な限りシミュレータ訓練を行って
コクピット内のスィッチに通じるようにするとか手元の本に書いてあります。
Gに耐えられるように体を鍛えるのも大事でしょう。
(55:431)
戦闘機作ってるメーカーに勤務しているテストパイロットって、どういう人達でしょうか?
現在の日米英では軍隊(空自)を経て、それぞれの社で正規採用された方々です
戦前に遡ればいろんなケースがあります
ロシア、中国など他の国については知りません
戦前に遡ればいろんなケースがあります
ロシア、中国など他の国については知りません
(55:224)
WWⅡでの撃墜数No1のエースパイロットって誰ですか?
ドイツ空軍のエーリヒ・ハルトマン 352機撃墜
(57:28)
戦闘機パイロットは女性には向かない職業なのでしょうか?
ま、一般論として男性の肉体能力のキャパシティーは同じ条件で育った女性より大きいから、
それをして向き不向きと言えないでもない。
しかし、女性のスポーツ選手は運動しない男性より遥かに運動能力があるし、
数ある軍務の中で1-2を争うほど肉体的に厳しいであろう戦闘機パイロットに
実際になっている人間がいるからして、
どうにもならないほどの適性の差というのは無いと思われる
それをして向き不向きと言えないでもない。
しかし、女性のスポーツ選手は運動しない男性より遥かに運動能力があるし、
数ある軍務の中で1-2を争うほど肉体的に厳しいであろう戦闘機パイロットに
実際になっている人間がいるからして、
どうにもならないほどの適性の差というのは無いと思われる
(59:843)
戦闘機というのは
(今までの戦闘機パイロットを基にした)
戦闘機パイロットが扱うことを基準に作られている
今までの戦闘機パイロットは男性がほとんどだから
必然的に男性を基準とすることになる
よって女性には厳しい条件になる部分もある
(今までの戦闘機パイロットを基にした)
戦闘機パイロットが扱うことを基準に作られている
今までの戦闘機パイロットは男性がほとんどだから
必然的に男性を基準とすることになる
よって女性には厳しい条件になる部分もある
(59:849)
よく国ごとのパイロット年平均訓練時間とか話題になりますがエリートと下っ端では訓練時間が全然違うのですか?
中国とかでMiG-21部隊よりSu-27部隊のほうに
訓練予算が多く割り当てられ、飛行時間が長いとか
そういったことはありうる。
訓練予算が多く割り当てられ、飛行時間が長いとか
そういったことはありうる。
(60:99)
戦闘機乗りが起こすシンバルロック現象はどう言うものか教えて下さい。
「ジンバルロック」は機械式ジャイロのジンバル(ジャイロを支えるリング)が固まってしまう
(「ジャイロ=地球ゴマ」のリングが同一平面状になった時に生じる)ことです。
CGの世界では似てはいるが異なる現象のことですが。
(「ジャイロ=地球ゴマ」のリングが同一平面状になった時に生じる)ことです。
CGの世界では似てはいるが異なる現象のことですが。
「G-Lock」は急激なGの増加によってパイロットの意識が失われるような症状です。
(60:790)
空間識矢調(バーディゴ)というのも有名ですね。これに陥ると
計器が示しているのと全く異なる姿勢で飛んでいるような感覚に襲われるそうです。
計器が示しているのと全く異なる姿勢で飛んでいるような感覚に襲われるそうです。
(60:794)
空自のパイロットの質は米軍以上って聞いたのですが、米空軍のパイロットの質って各国の空軍と相対してどの程度ですか?
年度によって違ったり具体的な数字は正式に発表されてなかったりするから
資料によって数値はバラバラだが
基本的に米軍のパイロットの年間飛行時間は他国より数十時間高い
資料によって数値はバラバラだが
基本的に米軍のパイロットの年間飛行時間は他国より数十時間高い
自衛隊を始めとする先進国、中国の第4世代機、パキスタンなどのパイロットは一般的に年間150~200時間
韓国や中国の旧型機などのパイロットは年間130時間飛行すると言われてる
米軍のパイロットは他の先進国より数十時間多く(250時間とか)飛行してると言われてる
韓国や中国の旧型機などのパイロットは年間130時間飛行すると言われてる
米軍のパイロットは他の先進国より数十時間多く(250時間とか)飛行してると言われてる
何故空自のパイロットは米軍より質が高いと言われるかというと
米軍のパイロットは訓練時間が長くとも対地攻撃などの訓練もしなくてはならないが
対地攻撃能力が元々低い空自は主に空対空戦闘の訓練が中心なので
結果的に空対空では米軍より質が高いのではないかと思われてるから
米軍のパイロットは訓練時間が長くとも対地攻撃などの訓練もしなくてはならないが
対地攻撃能力が元々低い空自は主に空対空戦闘の訓練が中心なので
結果的に空対空では米軍より質が高いのではないかと思われてるから
実際どうなのかは戦ってみないことにはわからん
演習などで一部のパイロット同士による対決じゃ全体のレベルは判断できないからな
演習じゃ何らかの制限下である場合が多いし米軍機と自衛隊機じゃ性能や武装に差があるし
何より実戦と演習じゃ精神状態も含めて何もかもが訓練とは違うしな
演習などで一部のパイロット同士による対決じゃ全体のレベルは判断できないからな
演習じゃ何らかの制限下である場合が多いし米軍機と自衛隊機じゃ性能や武装に差があるし
何より実戦と演習じゃ精神状態も含めて何もかもが訓練とは違うしな
(675:375)
プロペラ戦闘機の時代には、戦闘において、現代よりもパイロットの技量の差が顕著だったのですか?
第2次世界大戦のアメリカ軍のデータで、エース(5機以上撃墜。全パイロットの5%程度)
の撃墜数を合計すると、全撃墜数の40%を超えるという数字があったはずです(ソース失念)
の撃墜数を合計すると、全撃墜数の40%を超えるという数字があったはずです(ソース失念)
単純な計算だと 40/5:60/95≒8:0.63 エースパイロットと一般パイロットの差はこれだけあるわけです。
ミサイル戦闘時代である現代でもパイロットの経験・技量は依然軽視はできませんが、
おそらくこれほどの差にはならないと思います。
おそらくこれほどの差にはならないと思います。
(290:517)
映画ではよくみますが、パイロットは仲間同士ではあだ名で呼び合ったりしているのですか?
別にパイロットに限らず、敵が傍受しているかもしれない無線で音声通信をするときは、
互いに本名や階級を秘匿してコールサインで呼び合うものです。
万一、敵に傍受されて長期間通話内容を記録されていた場合、指揮官の名前や階級から
部隊の規模や兵力、作戦意図などを推定されてしまいかねません。
互いに本名や階級を秘匿してコールサインで呼び合うものです。
万一、敵に傍受されて長期間通話内容を記録されていた場合、指揮官の名前や階級から
部隊の規模や兵力、作戦意図などを推定されてしまいかねません。
「仲間同士」ではなく部隊内
「あだ名」ではなくTACネーム。
TACネームで呼ぶのはパイロット個人の素性が外部に漏れたり
パイロットの軍内部のローテーションがバレたりといった不都合を防止するため。
部隊運用上の規則です。
「あだ名」ではなくTACネーム。
TACネームで呼ぶのはパイロット個人の素性が外部に漏れたり
パイロットの軍内部のローテーションがバレたりといった不都合を防止するため。
部隊運用上の規則です。
(285:364-368)
戦闘機パイロットはGに耐えるための呼吸法を身につけてるそうですが、本当でしょうか?
ありますし、よく知られています。ヴァルサルヴァ呼吸法が有名ですが、
吸った息を溜めて「いきむ」感じです。検索されるといろいろひっかかるでしょう。
潜水や声楽にも使われる呼吸法です。
吸った息を溜めて「いきむ」感じです。検索されるといろいろひっかかるでしょう。
潜水や声楽にも使われる呼吸法です。
同時に、Anti-G Straining Manoeuvres (AGSM)を行います。これは
筋肉を力を込めて収縮させることによって、血液を絞り出し、
頭に血を回す方法です。ヴァルサルヴァ呼吸法も同様なので、
Gロックは防げるかも知れませんが、通常の状態で行うと
脳出血などのリスクが増すでしょう。
筋肉を力を込めて収縮させることによって、血液を絞り出し、
頭に血を回す方法です。ヴァルサルヴァ呼吸法も同様なので、
Gロックは防げるかも知れませんが、通常の状態で行うと
脳出血などのリスクが増すでしょう。
(690:system ◆systemVXQ2)
F-15のパイロットになるにはどれくらいのセレクションが待っているのでしょうか?
日米イスラエル、サウジアラビアみんな違うけど、F-15の操縦席に座る資格を手に入れるまでで
3段階から5段階ぐらい
初等中等各訓練段階では訓練生の3割は落後するらしい
F-15部隊に潜り込んだ後でも毎年チェックがあって、2、3人程度は撥ねられるみたい
3段階から5段階ぐらい
初等中等各訓練段階では訓練生の3割は落後するらしい
F-15部隊に潜り込んだ後でも毎年チェックがあって、2、3人程度は撥ねられるみたい
(282:815)
パイロットは何キロ先の敵機を視認できるの?
戦闘機サイズですと 視認出来るのは条件が良くて20km程度、条件が悪くなればどんどん縮まります。
空戦用ミサイルであるサイドワインダーなどは、基本的に視認して撃ちますが、
視程外(BVR)での使用を基本にした中・長射程ミサイルは、レーダ等で敵を確認して撃ちます。
空戦用ミサイルであるサイドワインダーなどは、基本的に視認して撃ちますが、
視程外(BVR)での使用を基本にした中・長射程ミサイルは、レーダ等で敵を確認して撃ちます。
(101:515)
パイロットは小銃や拳銃の射撃訓練はするのでしょうか
使い方についていえば、基本的な事(装填の仕方、安全装置など)は基礎で当然仕込まれているはず。
下手だけど。
救出されたパイロットが敵地脱出中に「オレも手伝うよ」と言ったら、銃を取り上げられたとかは
ベトナムあたりで良くあった話。「味方を撃たないでくれるのが一番の手伝いだ」。
下手だけど。
救出されたパイロットが敵地脱出中に「オレも手伝うよ」と言ったら、銃を取り上げられたとかは
ベトナムあたりで良くあった話。「味方を撃たないでくれるのが一番の手伝いだ」。
(279:938)
北ヴェトナム空軍戦闘機部隊にはエースがゴロゴロいたのでしょうか?
航空ファンの92年1月~12月のA.J.バルク氏の連載「ベトナム航空史」、1998年に
出版された洋書、"Air War over Viet Nam,The Vietnamese People's Air Force 1949-77"
(スコードロン社刊)に詳しく掲載されています。
出版された洋書、"Air War over Viet Nam,The Vietnamese People's Air Force 1949-77"
(スコードロン社刊)に詳しく掲載されています。
米軍機撃墜数は、Viet Nam資料では320機となっています(米軍主張は94機)。
これは、無人偵察機も含んだ数字と言われています。
これらの話は、世傑のMiG-21にも掲載されていますので、一読されては如何でしょう。
これは、無人偵察機も含んだ数字と言われています。
これらの話は、世傑のMiG-21にも掲載されていますので、一読されては如何でしょう。
(115:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
こちらのページをどうぞ。北ヴェトナム空軍のエースを紹介しています。
http://www.acepilots.com/vietnam/viet_aces.html
http://www.acepilots.com/vietnam/viet_aces.html
興味深いことに、かつて北ヴェトナム空軍のトップエースといわれていた
「トーン大佐」Col. Tombが実は架空のパイロットであったことが記述されています。
「トーン大佐」Col. Tombが実は架空のパイロットであったことが記述されています。
(115:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)
大戦末期、日本のパイロットは速成教育で飛行100時間で初陣とありましたが、それは年月にしてどの程度のでしょうか?
つまり、一般人が仮に陸軍に入隊して実戦機で出撃するまで速成教育の場合どのくらいかかりますか?
日本陸軍の場合は、1942年7月22日操縦開始、1943年5月31日卒業祝賀飛行で合計操縦時間130時間以上。
この航空士官学校56期が、まともな教育を受けた最後のクラスです。
これから後、期間6ヶ月の戦技訓練に入っています。
その後、部隊に配備される前に該当機種で転換訓練を4ヶ月60時間程度受け、実戦部隊に配備となります。
此処までの総飛行時間は340時間、赤とんぼから1年9ヶ月掛っています。
この航空士官学校56期が、まともな教育を受けた最後のクラスです。
これから後、期間6ヶ月の戦技訓練に入っています。
その後、部隊に配備される前に該当機種で転換訓練を4ヶ月60時間程度受け、実戦部隊に配備となります。
此処までの総飛行時間は340時間、赤とんぼから1年9ヶ月掛っています。
57期からは、操縦訓練がいきなり高等練習機課程からとなり、6ヶ月60時間の訓練になりました。
日本陸軍の場合は、従って、1943年からとなります。
(但し、56期は54期までのように実用機未習教育を終了して実施学校からいきなり
実用機に進む訳ではなく、未習教育が廃止されているので若干の簡略化は行われ
ていますが)
日本陸軍の場合は、従って、1943年からとなります。
(但し、56期は54期までのように実用機未習教育を終了して実施学校からいきなり
実用機に進む訳ではなく、未習教育が廃止されているので若干の簡略化は行われ
ていますが)
(262:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
米軍のパイロット養成システムについて教えて下さい
資料は20年前のものであることに留意されたし。
米空軍
T-41(飛行時間30時間)→T-37(同90時間)→T-38(同120時間)→T-38B(同36時間)
なお、戦技訓練としては元々F-4で120時間の訓練があったが、T-38Bの訓練に変更された。
これで、基本戦技訓練まで終了し、実用機転換訓練に入る。
ちなみに、空自の場合は、戦闘操縦課程までの飛行時間が395時間なので、空自は100時間
以上訓練時間が多い。
T-41(飛行時間30時間)→T-37(同90時間)→T-38(同120時間)→T-38B(同36時間)
なお、戦技訓練としては元々F-4で120時間の訓練があったが、T-38Bの訓練に変更された。
これで、基本戦技訓練まで終了し、実用機転換訓練に入る。
ちなみに、空自の場合は、戦闘操縦課程までの飛行時間が395時間なので、空自は100時間
以上訓練時間が多い。
米海軍・海兵隊
T-34C(飛行時間70時間)→T-2C(同96時間)→TA-4J(同105時間)
なお、現在はT-45の訓練課程がT-2C/TA-4Jの訓練課程に変わっているので、飛行時間は
変わっていると思われ。
これで、基本戦技訓練まで終了し、実用機転換訓練に入る。
T-34C(飛行時間70時間)→T-2C(同96時間)→TA-4J(同105時間)
なお、現在はT-45の訓練課程がT-2C/TA-4Jの訓練課程に変わっているので、飛行時間は
変わっていると思われ。
これで、基本戦技訓練まで終了し、実用機転換訓練に入る。
(260:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
戦闘機で敵戦闘機を撃墜したら、金一封などが出るのでしょうか?
ソ連なんかでは、撃墜すると賞金が貰えました。
英国空軍の操縦士が、ソ連でHurricaneの操縦訓練を行うついでに迎撃戦闘や
援護戦闘を行い、相手の機体を撃墜した際に可成りの賞金を貰ったと言う話が
あります。
1機1000ルーブルで、彼等は最終的に16000ルーブルを稼ぎ、持って帰った賞金
は英国空軍に寄付したそうです。
英国空軍の操縦士が、ソ連でHurricaneの操縦訓練を行うついでに迎撃戦闘や
援護戦闘を行い、相手の機体を撃墜した際に可成りの賞金を貰ったと言う話が
あります。
1機1000ルーブルで、彼等は最終的に16000ルーブルを稼ぎ、持って帰った賞金
は英国空軍に寄付したそうです。
(237:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
第2次世界大戦の時、各国はパイロットをどう増強したの?
米陸軍航空隊は、大戦開始時に保有機21,500機に対し、操縦士30,000名。
1944年には73,000余機まで保有機は増えています。
米海軍航空隊は、大戦開始時で、保有機5,233機、操縦士5,900名です。
大戦終結時には、この保有機が58,000機に達しています。
1944年には73,000余機まで保有機は増えています。
米海軍航空隊は、大戦開始時で、保有機5,233機、操縦士5,900名です。
大戦終結時には、この保有機が58,000機に達しています。
こうした拡大に従って、操縦士養成も拡大しています。
特に旅客機操縦士は基より、農業機パイロット、大学生など民間にいる軽飛行機の操縦士を
徴募することで、急速に養成が可能となっている訳です。
特に旅客機操縦士は基より、農業機パイロット、大学生など民間にいる軽飛行機の操縦士を
徴募することで、急速に養成が可能となっている訳です。
英国の場合、空軍の第一線機は開戦時で全世界に1,911機(全保有機2,600機、ちなみにドイツ
は4,161機)でした。
操縦士の不足はBattle of Britainがピークで、1940年6月5日の時点で、第一線機466機、操縦
士の定数1,456名に対し、6月15日の時点で1,094名しかいません。
このため、増強に努め、253名を他機種などから促成教育し、56名が海軍から移籍しています。
大戦終結時には、全保有機9,200機、搭乗員(操縦士だけではないですが)193,313名に上っています。
英国海軍は大戦開始時、第一線機232機でしたが、終了時はその20倍の機体を保有しています。
は4,161機)でした。
操縦士の不足はBattle of Britainがピークで、1940年6月5日の時点で、第一線機466機、操縦
士の定数1,456名に対し、6月15日の時点で1,094名しかいません。
このため、増強に努め、253名を他機種などから促成教育し、56名が海軍から移籍しています。
大戦終結時には、全保有機9,200機、搭乗員(操縦士だけではないですが)193,313名に上っています。
英国海軍は大戦開始時、第一線機232機でしたが、終了時はその20倍の機体を保有しています。
英国の場合は、1936年から養成プログラムの拡充に着手し、元来から有る英国、エジプト、カナダの育成
部隊に加え、豪州、ニュージーランドが加わり、1939年から南ローデシア、ケニアでも育成が開始されました。
これにより、1942年半ばには、年間11,000名の操縦士、17,000名の搭乗員が養成可能となっていました。
部隊に加え、豪州、ニュージーランドが加わり、1939年から南ローデシア、ケニアでも育成が開始されました。
これにより、1942年半ばには、年間11,000名の操縦士、17,000名の搭乗員が養成可能となっていました。
ソ連は欧州に13,000機、極東に2,000機、海軍機700機で、終戦時には欧州の第一線機だけで7,500機以上に
達しています。
ソ連は、極東から回す他、元来、学生航空などの団体や民間、農業用の機体の操縦士を回すことが出来て
います。(ちなみに、ソ連邦英雄の数は2,420名)
達しています。
ソ連は、極東から回す他、元来、学生航空などの団体や民間、農業用の機体の操縦士を回すことが出来て
います。(ちなみに、ソ連邦英雄の数は2,420名)
ちなみに、日本陸軍が1,500機、海軍が1,610機。
1942年7月22日~43年5月31日まで行われた航空士官学校56期教育では、130時間の飛行時間で基本操縦
を行っていましたが、57期からは初練、中練課程を飛ばして、高練のみの6ヶ月60時間に短縮されました。
その内訳は、単独飛行に至る前までに、25時間余、単独飛行、特殊飛行、編隊飛行などで、86時間余、高練
課程が43時間余だったそうです。
戦闘機課程では、期間6ヶ月、飛行時間は120時間余。
戦闘機操縦士として、曲がりなりにも役に立つのは、初等練習から1年9ヶ月、飛行時間340時間となります。
1942年7月22日~43年5月31日まで行われた航空士官学校56期教育では、130時間の飛行時間で基本操縦
を行っていましたが、57期からは初練、中練課程を飛ばして、高練のみの6ヶ月60時間に短縮されました。
その内訳は、単独飛行に至る前までに、25時間余、単独飛行、特殊飛行、編隊飛行などで、86時間余、高練
課程が43時間余だったそうです。
戦闘機課程では、期間6ヶ月、飛行時間は120時間余。
戦闘機操縦士として、曲がりなりにも役に立つのは、初等練習から1年9ヶ月、飛行時間340時間となります。
旧軍関係者の指摘では、米国に比べ、本格的計器飛行が出来る練習機が無く、リンクトレーナー^も普及して
いなかったこと、また、教官陣の計器飛行能力にも問題があったこと(練習機部隊の教官は、大抵が第一線
部隊を落第した操縦士の行き先という考えでした)、計器飛行に関しては、一部練習機に設備はありましたが、
人工水準器、ジャイロコンパス、無線の無い機体での費用対効果は低いと言わざるを得ない。
訓練プロシージャーがきちんと決められておらず、各人に任されている。
戦闘機の場合、編隊空戦が後に取り入れられますが、97戦でやるのは余り意味がない。
などを指摘されています。
いなかったこと、また、教官陣の計器飛行能力にも問題があったこと(練習機部隊の教官は、大抵が第一線
部隊を落第した操縦士の行き先という考えでした)、計器飛行に関しては、一部練習機に設備はありましたが、
人工水準器、ジャイロコンパス、無線の無い機体での費用対効果は低いと言わざるを得ない。
訓練プロシージャーがきちんと決められておらず、各人に任されている。
戦闘機の場合、編隊空戦が後に取り入れられますが、97戦でやるのは余り意味がない。
などを指摘されています。
海軍の場合は、霞ヶ浦で6ヶ月の期間、基本150時間で、単独飛行になるのは6時間程度から。
戦闘機教育の場合は、その後大分に移動して、6ヶ月、150時間でした。
戦闘機教育の場合は、その後大分に移動して、6ヶ月、150時間でした。
旧軍との違いとして、海軍時代は例えば、失速に入れるなとは繰り返し教え込まれたのですが、
失速そのものの教育は受けません。
米国式の場合は、「頭ではなく身体で覚えよ」と言う方式で、失速のあらゆる状況を実際に体験させ、
回復法を練習すると言った実用本位の考え方です。
失速そのものの教育は受けません。
米国式の場合は、「頭ではなく身体で覚えよ」と言う方式で、失速のあらゆる状況を実際に体験させ、
回復法を練習すると言った実用本位の考え方です。
また、海軍と米国式でも計器飛行について、旧海軍の関係者は、米国の計器飛行は水平儀を中心
としてあらゆる飛行計器を使う「フル・パネル」式に対し、旧海軍のそれは、旋回計の針と玉、磁気コ
ンパスのみを使う「パーシャル・パネル」式で、前者は、チェックする契機の数は多い反面、スキャニ
ングさえきちんとすれば、機の姿勢変化を確実に読み取ることが出来る、万人向き、後者は、計器の
数は少ない代わりに、機の傾きなどが判らず、機位を失する可能性が高いと言うものでした。
としてあらゆる飛行計器を使う「フル・パネル」式に対し、旧海軍のそれは、旋回計の針と玉、磁気コ
ンパスのみを使う「パーシャル・パネル」式で、前者は、チェックする契機の数は多い反面、スキャニ
ングさえきちんとすれば、機の姿勢変化を確実に読み取ることが出来る、万人向き、後者は、計器の
数は少ない代わりに、機の傾きなどが判らず、機位を失する可能性が高いと言うものでした。
(198:眠い人 ◆gQikaJHtf2)