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アダムがイビリフィアの腕をはらった。
「家族と、戦えっていうの!?家族を殺せって言うの!?無理だ!無理に決まってる!!」
「あれはもうお前の家族じゃない!時期に妹だって悪魔の手下となるんだ!!」
「うそだ、そんなの!!信じない!・・・そんな真実なら、知りたくなかった!!」
「知らなければいけない真実だったんだ!現実から逃げるな!アダム!」
アダムがはっと顔を強張らせた。
そうだ、これは現実なんだ。僕だって、もう人間じゃない。僕だって、ヴァンパイアという生き物になってしまった。でも、これは本当なのだろうか、もしかしたら、イビリフィアとケレートが嘘をついているのかもしれない。いや、こんなことで嘘をつくはずが無い。僕はヴァンパイアで、家族は、悪魔なんだ・・・。これは現実で、僕がもっともしりたがっていた真実なのだ!
「でも、なんで僕だけ、悪魔じゃなく、ヴァンパイアの力をもらったの?」
イビリフィアがほっと息をはいた。ケレートも安堵の息を吐いていた。
「お前には元からヴァンパイアの力が流れていた。でも、お前に悪魔の血が流れていないわけではない。ちゃんと悪魔の血も流れている。これは、仮定の話だが、悪魔の血より、ヴァンパイアの血のほうが濃いから悪魔の血が弱まったのかもしれない。そう考えると、お前は・・・・・」
アダムが息を飲み込んだ。
「最強のヴァンパイアになるぞ」
イビリフィアとケレートが笑いながら、拳をぶつけ合っていたが、僕はそんな気持ちにはなれなかった。
「でも、僕は・・・・ミディアや、母さん、父さんと戦わなくちゃいけなくなるんだろ?」
アダムは体操座りをし、足に顔をうずめた。
「あぁ。確実にそうなる」
「そっ・・・・・か」
 -と。鈍い音をたてながら、ドアがきしみだした。来た・・・!!母さんが来たんだ!
「ど、どうしようイビリフィア。母さんが来たっ・・・」
「俺から離れんじゃねーぞ。アダム!ケレート!」
次の瞬間、ドアが破られ、服に血をいっぱいつけた母さんが現れた。
「・・・・・母さんっ・・・」
「だから母さんじゃねーっつの!!」
イビリフィアがアダムの背中を蹴って前に押しやった。
「戦ってみろ」
イビリフィアは口元を緩めていた。
「イヴ、いいのか?」とケレート。
「危なくなったら、俺が助けるからいいんだよ」
僕はイビリフィアをにらみつけてやった。しかし、そんな事をしている場合ではないではなかった。
母さんの手には短剣が握られていて、それが僕の頬をかすれたのだ!
「うひっ。か、母さん!!母さんってば!」
「駄目だぞ。もうこいつにお前の声は聞こえねーぞ」
僕は唇を噛んだ。