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プラネテス

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プラネテス

出演: 千羽由利子, 高倉武史

監督: 谷口悟朗


宇宙企業テクノーラのデブリ課に配属が決まった新入社員タナベ。宇宙船を買う夢を持つEVA(船外活動)要員のハチマキ。この二人を軸に、"宇宙で働く人々"を描いた作品。

漫画版でなく、アニメ版。全26話。
ネット上で非常に評価が高く、以前から見よう見ようと思っていたのをやっと鑑賞。

原作をベースに物語は進行するが、デブリ屋が大企業の1セクションという設定になっているために、原作よりも"宇宙で働くサラリーマン"をよく描いている。オリジナルキャラもいい出来で、ショムニ的というと微妙だが、コミカルで万人に受ける共感し易い仕上がりになっていると思う。

全体的に高いレベルで作画を維持されており、演出・脚本共に原作のイメージを崩さないように作られている点が良い。特に7話『地球外少女』の出来は神レベルではないだろうか。
それと24話『愛』は子供が見たらトラウマになるぞアレ。いやぁタナベの中の人が熱演で、正直怖かった。あのエピソードをハチマキでなくタナベにやらせたのは正解。
第1話からタナベが登場、終盤がテロ、最終回でプロポーズの話という構成にしたのは見事。きちんと1つのお話として全体が構成され、スッキリした終わり方になっている。

また、本作の見所はやはり宇宙服・宇宙船といった小道具や、宇宙空間内における演出であろう。
現在の技術に照らし合わせて原作から再デザインされたらしく、どれもこれもカッコイイ。それでいて、よく動く。特に宇宙服がカッコイイのだ。ヘルメット部がHUDになっているのだが、外側がタッチスクリーンのようになっており、まるで十字を切るように操作を行う様がとってもSF。
そして、宇宙空間では無線や室内以外の音がBGMを含めて一切カットしている点も良い。そりゃ近くを宇宙船が飛んできても聞こえるわけねーもんな。きっちりこーゆーとこを描いてくれてとても嬉しい。

残念な点として、
  • 原作からのエピソードと、完全オリジナルエピソードとで質が違いすぎる。6話の『月のムササビ』なんて明らかに蛇足だし。
  • 原作ではかなりの枚数を使ったハチマキの再生がヤバいくらい端折ってしまっている。
この2点。ほんと惜しいなぁ。まぁ原作読んでなけりゃあまり気にならないのかもしれんけど。

ロボットやら宇宙人やらが出てくる擬似SFばかりの中、近年ここまでリアルにSFしてくれたアニメは他に無いんじゃないだろうか。とにかく素晴らしい出来だと思う。
「クニ?うん。ちゃんと習ったよ?そーゆーので分かれてるんだってね、地球は。
あ、わたしルナリアンなの。月生まれの、月育ち。だからクニとかって見たことないんだ。
オジサンのクニは、地球のどこにあるの?ここから見える?」
「確かに・・・確かに見えないな。そんなものは・・・」
カップヌードルのCM『NO BORDER』の意味が、やっと分かった気がする。

挿入歌の『PLANETES』(このフラッシュの歌)がとても良い。ああ、これHitomiが歌ってたのかぁ。この人の歌好きなんだよなぁ。
あとOPに出ている犬についてのフラッシュも発見。結構有名な犬だったらしい。

う~ん色々書きたいんだけど、まとまんない。いやイイんだよコレ!
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