※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

46小節目、「いきのよい」以降5小節の細かい確認。
まず、これは冒頭で「かわのおとこのたくましいむないた」と男声が旋律を歌い、そのあとで、「かわのおんなのきよらかなうなじ」と女声が旋律を歌ったところとほぼ同じで3回目。男声が旋律。ちなみに最後のページで終わる直前に同じ動きの4回目で女声が旋律。

細かい違いでは、前2つでの合いの手は詩にない「あゝ」だったのに、今回の3回目と、次の4回目では「おゝ」になってます。音色の差は顕在化させてよいと思いますが、考えすぎて妙にこもった暗い音を作ってしまうようならちょっと考え直したほうがいいかもしれません。この言葉を和音の補強程度に思うか、喘ぎ声だと思ってみるか解釈は勝手だと思いますが、一つの演奏では首尾一貫して何かを順次描いていくべきです。

違いではありませんが、「うおを」という言葉は楽な子音がない分、作りにくい言葉です。もともと魚のことをうおって呼びませんしね。「を」は分解して考えると「う」と発音してから「お」の母音を作る音です。だから「うおを」ってゆっくり言うとなんだかわかりにくい。歌では「を」という言葉をあまり露骨に「ぅお」っていうと言葉が汚くかんじられる場合があって、誤解されないなら「お」と発音してしまっても良いかもしれないという解釈がありえます。しかしここでは直前の母音が「お」なので、そのまま「お」というとなんだかわかりにくいので、うまいこと[w]の子音を持ち込まなきゃいけません。ここでも考えすぎるあまり母音で口を狭く作りすぎたりしないように注意。

「とらえ」では1回目の「たくましい」にあったアクセントなどはなくなってます。言葉通りですから何を描写しようとしているのか、頭の中に多少の映像を想起させておけば、これといって問題にはならないでしょう。「たくましい」や「きよらかな」が5音節なのに、「とらえ」が3音節なので、音が動く上3パートはともかく、同じ音のベースはリズムを刻まない一見違う音楽になってます。ルネサンスとかだと、同じ音でもリズムを刻ませてくれるのですが、あの手法は何で廃れたんでしょうねぇ。

このフレーズに続いて男声は「あさひにはねよ」と続きますが、そこに明示的なブレス記号がありません。カンニングブレスで何とかしながら、ここはつなげてしまうという選択肢があります。指揮者を良く見ましょう。

そういう差を除いて、ディナーミク等々、同じ指示です。
同じ楽譜であっても、後から書かれた部分は前からつなげてきた音楽の重みがあるはずですから、よく流れを感じて、作り上げた音楽にのっかった描くべき世界を描きましょう。