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河童好きの作家 芥川龍之介が自殺する5ヶ月前の1927(昭和2)年3月、雑誌「改造」に発表した作品、『河童』。東京のなんとか村の精神病院患者の言葉を記録したもの、という設定で物語りは進む。発表当時の日本と非常に近いが何か違う河童社会を描写することで、人間社会問題を風刺するという短編集という感がある。河童という姿を借りただけで、芥川が設定した以外の日本古来の河童についてわかることはあまりない。
もともと文学と縁が浅いのもあって、読んでいて、数少ない読んだことのある、鏡の国や不思議の国のアリスのようなお話だなァと思えたり。心の病が色濃く出ているのと、昨日のプチオフとがタイムリー過ぎてちょっと頭の中が整理できていないのだけど。
青空文庫で無料で読めます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/69_14933.html

河童伝説は九州から。もちろん芥川が子供の頃には全国区だったはずだけど、大正8年に菊地寛と旅行し、長崎県立病院に勤務していた精神病医の斎藤茂吉を訪ねています。大正9年9月22日に友人の小穴隆一に宛てたはがきに、龍之介は「この頃河童の画をかいてゐたら河童が可愛(かわい)くなりました」とあります。だから、この間になんかあったかと。また大正11年(1922)4月25日から5月30日まで、長崎に一ヶ月間滞在しました。永見徳太郎・蒲原春夫・渡辺庫輔らが案内。丸山遊郭でも遊び、東検番の名花とうたわれた芸妓照菊(杉本わか・後年料亭「菊本(きくもと)」の女将)に、銀屏風に描いて与えたものが長崎市立博物館蔵の無断転載写真。

そういう何となく芥川ワールドですが、この小説は近々、映画になって公開されるそうです。5月13日からロードショーだったかな?
その公式サイトはこちら
http://www.kaerucafe.co.jp/kappa/cast.html


  
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