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複雑な和音

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chikugogawa

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正直言って、和音のことは苦手です。よく知りません。とりあえず調性の感覚として、「あさひにはねよ」に入った(51小節目)あたりでは、#ひとつの長調、つまりト長調(G-dur)で推移してるのはわかると思います。
そしてそこで鳴らす和音もG-durそのものです。これは2小節後で女声が入って同じ音を厚い和音で作っているときのピアノパートを見るとわかりやすいですね。

問題は「はねよ」です。またここでもラ#が出てきます。前回はD7augという和音で出てきた音ですが、ちょっとほかの音が違うのでこれじゃないですね。

はねよの「は」。和音が厚くなってからのほうがわかりやすいから音を見ていくと、G-Ais-Cis-Eの和音。ピアノの左手がソの音を叩き続けて、ベースがソを出し続けているのだから、これはト長調の主音のソがここの和音の基音。するとこの時点で単純な言い方でラのシャープが出てくるはずがないから、わかりやすく異名同音のB(シ♭)と思うと、しょうがないのでCisも異名同音のDesと見て、そしたらEはファのフラットとみて、全体ではディミニッシュセブンというコード。G dim7。移動ドで言えばド-ミ-ソ-(シ♭)というセブンスコードの上3つの音をそれぞれ半音下げた音。ちょっとくすんだ感じの音になる。

さて大問題は「はねよ」の「ね」。なぜ大問題かというと、この音はフォルテからクレシェンドしたところ、この曲の一番の盛り上がりともいえるキメのポイントでテヌート記号にten.という指示を重ねてまでわざわざ伸ばせと書いてある和音。経過音でたまたまなってしまう音とはわけが違う。が、ピアノの右手を見るとわかるように異様な和音だ。
主音はベースとピアノの左手が出しているソに違いない。さっきから続いている基調のG-durとしての主音だ。ソプラノ以外ながらさっきの和音と同じ異名同音の考え方でG dim。うんうん、まだわかる。で、そこに主音のソと半音でぶつかるファ#が鳴るってことはmajor7th。一応名前をつけると全部でG dim△7(ジーディミニッシュトメジャーセブンス)っていう和音だ。まぁこの際、名前なんかどうでもいいかな。
テクニカルには
  • 二度目のベースは主音。しっかり出そう。
  • 一回目のテナー、二回目のソプラノのファ#の音は、セブンスであることを意識。
  • 一回目のベース、二回目の内声のラ#やド#は複雑な和音を構成する難しい音。
高さの正確さが要求される。しっかり叩き込もう。
って感じかな。

結構自信がないので何か間違ってたら指摘してください。


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