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「かわは、かわは」前後での、テクニカルなところを数点確認してみましょう。

この曲の合唱はフォルテから始まって、4回クレシェンドしてからこの「かわは」にやってきます。しかしここはメゾフォルテです。一つ一つのクレシェンドを小さめに作って、現実的な音量の範囲内で「よそうして」までを歌いきる、という選択肢もありえますが、現実的には小さなフレーズごとに音量を戻して、一つ一つのクレシェンドをはっきり作りながら「よそうして」の終わりをフォルテ2つ分くらいでまとめる、というのが、この先をもっと大きく歌うための大人の計算だと思います。
そういう毎回小さいところに戻す流れで「かわは」をメゾフォルテまで戻しても、音楽的な不自然さはありません。ただ、初心者は油断すると最初から最後まで同じ大きさで歌いかねないので、練習のある段階では意図的にここはフォルテッシモだ、ここはメゾフォルテだと考えながら歌ってみたほうがいいです。

「かわは」の頭のkの子音は、頑張りすぎる必要もないですが、とはいえ油断しすぎるとあわわになってしまう恐れもありますので、ときどき一人ひとりがちゃんと子音を歌っているかチェックしてみましょう。

女声は1回だけ「かわは」と歌ったら、3,4拍目でメロディーを合いの手の男声に譲ります。ここはデクレシェンドです。

そして、つぎの「かわは」へのつなぎ方ですが、男声の最後の「は」がついている8分音符(4拍目の裏)の音を頭の中か、耳で聞くかしてから次に入りましょう。一緒に終わるという意識が大切です。

男声1回目の「かわは」にはデクレシェンドがありません。ことさらにそのことにとらわれてしまう必要もないかもしれませんが、そこにはデクレシェンドがない、ということをたまに想いだしてみたほうがいいでしょう。

男声2回目の「かわは」は、あくまでもソプラノの合いの手、あるいはこだま、リフレイン。ソプラノがやったことを、リズムを引き伸ばして模倣しているだけ、という意識を持って、その日、そのときにソプラノが何をやるかをよく聞いて、ソプラノが何をやってもついていく謙虚さを発揮したいところです。主旋律が来たと大ハッスルするのはもってのほか。むしろここは非常に抑制の聞いた音が欲しいところでしょうねぇ。

男声2回目の「かわは」のリズムは、ピアノパートが作っている3連符と非常に相性が悪いです。タイミングが揃ったら、アウトです。こういうときは無視したほうがいいでしょう。3連符を聞きながら8分音符を正確に刻むのはかなりな高等テクニックが必要で、それを練習するより、聞かずに緩やかなリズムを作るほうが、ここでは重要です。シンコペーションではありますが、リズムを立てるという意識をここで発揮しないほうが、たぶんいい音楽になります。