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1番かっこと2番かっこの違いは最初の小節の4拍目から。「大きくなる」の「な」の音からってこと。1番かっこのなかで「なる」は不協和音を重ねた厚い音を使いながら属七にとびこむ半終止。2番かっこでは属七から主和音への完全終止。
1番と違い2番はわかりやすく終わるので、特に意識しなければ、つい力を緩めて、気にしていないのにデクレシェンドができてしまう。まぁそれでも悪くはないことも多いと思うが。

たしかに、とりあえず楽譜どおりに歌うことを重視したい段階では、注意したいのは1番かっこ。油断するとフレーズの終わりで小さくなりがちなのに、1番かっこで最後の「る」を3拍クレシェンドしなければならないことに意識を置いたほうがいい。

もしさらに高度なことを求めたいなら、2番かっこの最後の「る」。大きくなる、というテキストでとりあえず「おおきく」まではクレシェンドで大きくしているもののそのあとで小さくなる。ここまで作ってきた大きくするという流れを、あっさり終わらせていいものか。しかし大きくしているばかりでは、天下一になったあと宇宙一になって神様もでてきててんやわんやと大きくなり続けた某漫画のような展開にならざるを得ず、ちょっと現実の歌では無理がある。なんかうまいことどこかで小さくして、音楽の中にクレシェンドをたくさん盛り込みたい。しかし小さくするところで小さくなることを表現してしまっては元の木阿弥。だから違うことを表現して小さい音楽に手渡していかなければならない。
ここでは、次の歌がメゾピアノで始まる。さっきまでやれフォルテ、やれフォルテッシモといっていたのとは違う世界が始まる。ここでは場面転換のためのデクレシェンドが欲しい。気をつけたいのは音色。力が抜けるとか、細くなるのではなくて、かすんでいく、というのが良いのではないでしょうか。他にもやり方はあるかもしれませんが、次の「水底のさかなたち」という言葉につなげて(転換して)行くための、落ち着きと、深い思いを乗せて欲しいところです。