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日本住血吸虫症という病気があります。
いわゆる寄生虫の一種。筑後川流域や山梨などの一部地域で原因不明の地方病として長らく住民を苦しめていたものの、およそ百年前に原因を突き止め、90年くらいかけて駆逐した病気です。1985年に完成した筑後大堰もこの病気の連鎖を止めるための公衆衛生目的があったそうで、完成後5年で安全宣言、さらにその10年後終結の結論を出すにいたったらしいです。
少し長くて、かつ山梨県のお話が多いですが、この日本住血吸虫症と戦った先人たちのご苦労を読み物調で知ることができます。
http://www3.wind.ne.jp/toccha/mushi/topindex.htm
のサイトの25~43がこの病気の話。

死後解剖そのものが珍しい時代に、死を悟り、自らの解剖を申し出た杉山仲さん54歳。その彼女の解剖にも立会った地元医師の飼い猫で、日本住血吸虫症の寄生虫特定の切り札となった研究で解剖された、白茶のぶち猫、「姫」11歳。
亡くなってから解剖された杉山さんの文字通り献身的なところの記述はカンドーものですが、まだ体力が衰え始めただけの飼い猫「姫」が生きているうちにあっさり解剖されてしまったところに引っかかったのはおいらが猫好きだから?
とはいえ、この解剖で原因寄生虫を特定し、後の種々の対策につながり、撲滅にいたったということの重大さを思えば、歴史にも名を残したわけだしと、納得してみようかと。

この読み物ではあまり強調されていませんが、感染の経路の途中にミヤイリガイという中間宿主がいることを突き止めたのは九大の先生が筑後川下流で行ったお仕事。この仕事はそもそも住血吸虫症についての中間宿主という切り口の端緒となったらしい。つまり貝が住めないように用水路や川をコンクリートで固めることがこの病気の撲滅につながると。

そうか。それで昔懐かしい小川が日本からなくなったんだ。しかたないのか。しかたないんだよな。