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何度か話題に出している、私のお気に入りの曲。ブラームスのドイツレクイエム。この曲は最終楽章の終わり近くに向けて、ある特徴的な動きを見せます。最終楽章に入ってから3連符が出てくることがきっかけとなって、何かを目指します。何度か何かどこかを目指すのですが、そのつど返されてしまい、曲の終わりあたりで吹っ切れた感じになります。私的な解釈ではありますがその141小節めで、天国の扉をようやく開いたんだな、と思わせる音楽が鳴ります。そして、合唱が「幸いなるかな」といった後、エピローグのような音楽の中で幸せの大波小波がやってきます。
その肝心な141小節めの前でほとんど同じ3連符を使った動きを見せるのが132小節目。ここでは吹っ切れずにすぐアルトが、残念でした、って感じでダメを出してきます。おいおい不発かよって思っちゃいます。

「川は歌うさようなら」は、丸山の詩の中にももともと2回出てきます。そして、2回目がサビの「筑後平野の百万の~」につながります。1回目の「川は歌うさようなら」の次の音「あ」は、サビの冒頭の筑後の「ち」と、まったく同じ和音です。が、もともと直前の音より低く、子音がなく、次に高い音にも移らないので、落ち着いてしまった感の音楽になりますね。その代わり、ピアノパートはffで「河口」冒頭と同じ、「みなかみ」冒頭のテーマの重厚版を叩いています。残念でしたー、スカァーってな不発感が漂います。

どちらの曲も悪いように書かれているんじゃない。どちらも最後へむけたクレシェンドの作り方をその前の回でもしっかりやって見せて、フィナーレを予感させていくつくりです。

初心者向けの曲は伴奏が歌の曲想に沿って動くものですが、このピアノパートは、合唱と別の動きをします。ピアノが大きくても自分たちの音楽を守りましょう。とくに男声は、これに続く「さようなら」を歌うテンションにうまく移行できるかどうか、ここの「あー」での気持ちの持ち方に依存してきます。大きく先も、そして小さな先も見越して曲をつなげていきましょう。