乱れ撃ち読書録@chipmunk1984 祈りの海
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祈りの海



書名: 祈りの海
著者: グレッグ・イーガン(山岸 真 編・訳)




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紹介

二万年前に惑星コブナントに移住し、聖ベアトリスを信奉する社会を築いた人類の子孫たち。そこで微小生物の研究を始めた敬虔な信者マーティンが知った真実とは?ヒューゴー賞・ローカス賞を受賞した表題作、バックアップ用の宝石を頭のなかに持った人類の姿を描いた「ぼくになることを」ほか、遙かな未来世界や、仮想現実における人間の意志の可能性を描く作品まで、多彩な魅力あふれる11篇を収録した日本版オリジナル短篇集。

評価

評点:★★★★★ ( 9/10点)
これぞイーガンの神髄といえる中短編集.長編では冗長になりがちなイーガンの素晴らしい世界観が凝縮され,より深く味わうことができる作品集です.これを読むと,解説の瀬名秀明氏が指摘するように,イーガンは(まだ)本質的には長編が苦手ではないのかという指摘もうなずけるものがあります.それほど,1つ1つの作品が,深くかつイーガンらしさに満ちたものになっています.3大巨匠を越えて進む21世紀のSFの姿がそこにあるのかも知れません.
ピュアなぶんだけ難解な技術論の部分が強調されますので,できれば比較的簡単なイーガンの長編(例えば『宇宙消失』あたり)を読んでから読むとなじみがでてより理解が深まると思います.

おまけ