闇の中の系図
書名: 闇の中の系図
著者: 半村 良
著者: 半村 良
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紹介
しがない一工員・浅辺宏一には類まれなる才能があった。それは“嘘”をつくこと。自らを嘘で飾り、世間を渡っていく彼の前に、秘密組織「黒虹会」が現れる。それは日本の歴史を裏から操りつづけてきた謎の一族・嘘部の集団であり、浅辺にもその一族の血が流れているという。黒虹会の一員として、浅辺は国際的な陰謀の渦中に巻き込まれていくのだが…。「嘘部シリーズ」の第一弾。
評価
評点:★★★★☆ ( 7/10点)
半村 良の奇伝小説の中でも高いレベルを持つシリーズの第一作.何より素晴らしいのは『嘘部』という職業(?)の発想で,『嘘部』浅辺宏一その人とそれを取り巻く人間模様が実に生々しく現実感を持って描かれています.分量も手頃で,是非読んでいただきたいシリーズの一つです.そのリアリティは読後しばらくは服部さんとか小見さんとかがいるとちょっと……って目で見てしまうほどです.やっぱり最大の『嘘部』は半村良その人自身かな...
半村 良の奇伝小説の中でも高いレベルを持つシリーズの第一作.何より素晴らしいのは『嘘部』という職業(?)の発想で,『嘘部』浅辺宏一その人とそれを取り巻く人間模様が実に生々しく現実感を持って描かれています.分量も手頃で,是非読んでいただきたいシリーズの一つです.そのリアリティは読後しばらくは服部さんとか小見さんとかがいるとちょっと……って目で見てしまうほどです.やっぱり最大の『嘘部』は半村良その人自身かな...
おまけ
これは,私見ですが,実はこのシリーズ,初読なら発行順に読むよりも
(第二作)闇の中の黄金→(第一作)闇の中の系図→(第三作)闇の中の哄笑
の順で読む方が理解もし易いし,深みもあるような気がします.
(第二作)闇の中の黄金→(第一作)闇の中の系図→(第三作)闇の中の哄笑
の順で読む方が理解もし易いし,深みもあるような気がします.