乱れ撃ち読書録@chipmunk1984

ニッサンがルマンを制覇する時

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ニッサンがルマンを制覇する時



書名: ニッサンがルマンを制覇する時
著者: 高齋 正




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紹介

10年余の沈黙を破って、ニッサンがルマンに挑戦する。24時間を走りきる苛酷なレースにのぞむのは、人間尊重の新兵器を装備したミドシップ5000ccの大排気量車”ニッサンR384”。この車を駆るワークス・ドライバーは公募に応じ厳しいテストとトレーニングに耐えた6人の男たちだ。轟然と吠えるエンジンの響きに満たされた1周13.46キロのコースをR384が唸り、跳び、走る。--著者独壇のカーレース小説。

評価

評点:★★★★★ ( 9/10点)
日本の自動車メーカーが日本人ドライバーを擁して世界の大レースを制覇する.何とも爽快なシリーズの第三弾です.ホンダ(FⅠ),マツダ(インディ)ときて冴え渡る筆はシリーズの最高峰を迎えます.メカ,ドライバー,技術者,レースどれをとっても非常に良くまとまっていて楽しく読むことができます.ルマンも割となじみやすいレースなのですんなり入ることができるのも良く,シリーズの中でもっとも完成度の高い作品だと思います.シャパラルあたりをモデルにしているところが引っかかるかもしれませんが,それほどくどいわけではないし,結構現実がこの物語のあとを追いかけてきた面もあるので大丈夫.大きな目標に向かってひたすら一致団結して働くサラリーマン達のプロジェクトX的な働きぶりは時代を超えて感動を呼び起こします.自動車が好きなら,ニッサンが好きなら必読の一冊です.

おまけ












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