乱れ撃ち読書録@chipmunk1984 鏡の国のアリス
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鏡の国のアリス



書名: 鏡の国のアリス
著者: 広瀬 正




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紹介

ひとりの青年が銭湯につかっていた。ふと気がつくと、そこはいつの間にか女湯になっていて、追い出された彼が迷いこんだのは、左右が逆になっている”鏡の中の世界”だった。--美容整形医の私のところに、性転換手術の相談にきた青年が語る奇妙な体験。すべてがあべこべの世界で彼が遭遇した出来事の数かずは……。他に短編三作品を収録。 解説・井上ひさし

評価

評点:★★★★☆ ( 8/10点)
中編の表題作他短編三作を収録.表題作は広瀬流ハードSFで,物理論から量子論,光学異性体の話まで出てくる『鏡の国の』物語.広瀬氏の得意とする奇妙洒脱な文体で師の博学ぶりが感じられます.淡々と複雑かつ深いテーマを語るストーリーは広瀬節ならではで,軽く読んでも深く読んでも楽しめます.短編三作もセンスオブワンダーに溢れ,特に昭和文化の語り部としての広瀬正の語り口が冴えたノスタルジックでかつ新しい物語が楽しめます.

おまけ

手元の本は1982出版の集英社文庫ですが,広瀬正の全集は今や古書でも手に入りにくく,法外な値段で取引されています.是非,復刊投票にご協力ください.