乱れ撃ち読書録@chipmunk1984 幼年期の終り(光文社古典新訳文庫)
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幼年期の終り(光文社古典新訳文庫)



: 幼年期の終り(光文社古典新訳文庫)
著者: アーサー・C・クラーク (池田 真紀子訳)




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紹介

地球上空に、突如として出現した巨大な宇宙船。オーヴァーロード(最高君主)と呼ばれる異星人は姿を見せることなく人類を統治し、平和で理想的な社会をもたらした。彼らの真の目的とはなにか?異星人との遭遇によって新たな道を歩み始める人類の姿を哲学的に描いた傑作SF。

評価

評点:★★★☆☆ ( 5/10点)
SFとしては古典中の古典で,内容について今更コメントすることはない(『幼年期の終わり』を参照願いたい).問題は何故,今新訳なのか?ということにつきると思います.それはオーバーロードを『オーヴァーロード』と表記することでもカレルレン(カレレン)を『カレラン』と表記して差別化を図ることでも,現代風の表現をちりばめることでもないはずです.古典となった作品の年代感をいかに上手く表現するか,もし旧訳に問題があるのならそこをどう直していくかが課題のはずなのにそういう答えはここにはありませんでした.何より改訳に必要なのは,その作品をいかに愛しているかだと思うのですが(『レンズマン』の新訳のなんと素晴らしいことか)今回は『幼年期の終わり』という名作に対して訳者の愛情が感じられないのが悲しいとしか言えません.個人的には旧版のプロローグが一番好きだという嗜好の問題を除いても,クラーク自身による第1章の改訂も作品の質をあげることに成功しているとはとても思えません.あえてこの新訳を手にする必然性はないと思います.読むならぜひ旧訳で!

おまけ