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佐藤春夫「山之口貘の詩稿に題す」

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家はもたぬが正直で愛するに足る青年だ。
金にはならぬらしいが詩もつくつてゐる。


南方の孤島から來て
東京でうろついてゐる。風見みたいに。


その男の詩は
枝に鳴る風見みたいに自然だ しみじみと生活の季節を示し
單純で深味のあるものと思ふ。


誰か女房になつてやる奴はゐないか
誰か詩集を出してやる人はゐないか


一九三三年十二月二十八日夜
        佐藤春夫
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