虚空王の秘宝 上
書名: 虚空王の秘宝 上
著者: 半村 良
著者: 半村 良
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紹介
建設会社の設計技師・露木一郎が帰宅すると、何者かが進入した痕跡があり、麻薬と拳銃が隠されていた。父親変わりの伯父・明夫に相談すると、「誰かが連絡する。言われた通りにしろ。これは尋常な事件ではない」と言う。かかってきた電話の指示通りにたどり着いた場所で待っていたのは、伯父だった。伯父は言った。「お前は国家を敵にするのだ。」と。そしてそれは、死んだはずの父親の導きだった。SF長編。
評価
評点:★★★☆☆ ( 6/10点)
(これは上下巻をあわせた評価です)
半村良によるスペースオペラ大作.何度も書きましたが本当にスペースオペラは難しいと思います.いかにも半村良らしい導入に練馬区ほどの大きさのある宇宙船と大きなスケールで話は進みますが,後半はなんだかトンデモっぽくなってきて,(それが半村良らしいといえば半村良らしいのですが)どんどん観念的になってしまい,スペースオペラの爽快感が無くなってしまいます.スペースオペラを目指して書かれた作品だと思うのですが,それが成功したとはちょっと言えない結末でした.半村良ファンなら一度は読んでも良いかと思いますが,前半のワクワク感が後半にどんどん失われていくのが残念です.
(これは上下巻をあわせた評価です)
半村良によるスペースオペラ大作.何度も書きましたが本当にスペースオペラは難しいと思います.いかにも半村良らしい導入に練馬区ほどの大きさのある宇宙船と大きなスケールで話は進みますが,後半はなんだかトンデモっぽくなってきて,(それが半村良らしいといえば半村良らしいのですが)どんどん観念的になってしまい,スペースオペラの爽快感が無くなってしまいます.スペースオペラを目指して書かれた作品だと思うのですが,それが成功したとはちょっと言えない結末でした.半村良ファンなら一度は読んでも良いかと思いますが,前半のワクワク感が後半にどんどん失われていくのが残念です.