もしも3馬鹿常夏トリオが種死に出てたら 格納庫

Dominions Phase2c

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<Phase2c-01>

ドミニオンを降りた瞬間、6人+ナタル、フレイに一斉に多くの視線が注がれた。
しかし、その視線は刺すようなものから驚愕へ、そして嘲笑へと変わって行く。

彼等が注目されていたのは無理もなかった。
ドミニオンのような艦で乗りつけられる警備会社など大手の中でも極々限られる。
それが新参の聞いたこともない会社がやったとなれば、
注目を集めるのは理の当然だった。
どんな強力な会社が参戦してきたのか?MSは?パイロットは誰だ?

商売敵、そしてはこれからどこかの戦場で敵になるかもしれない
未知の相手に対しての 注目度は最高に達していた。
なのに、現れたのが女と子供では、拍子抜けの感情を持つのも無理はない。
なんだ、張子の虎だったか・・・。大概の人間はそう思い興味を失った。

そんな周囲の勝手な警戒と失望には頓着せず、
一同は一路、町へと車を走らせるのだが――
1台のオープンカーで8人乗りというのはいかんせんキツかった。

フレイ「何でこんなにたくさんMS乗りがいて、免許もってるのが私だけなの?」
オルガ「しょーがねえだろ。
   んなもん、軍でもラボでも取らせてもらえなかったんだからよ。」
オクレ「悪いな、フレイ。・・・オイ!
   さっきからお前の足が背中にあたってんだよ。アウル!」
アウル「ゴ~メンねぇ、足が長くってさぁ。」
シャニ「オマエの身長で何を言ってんだよ、バァ~カ」
アウル「へえ、俺が短足だって言いたいわけ?俺を怒らせるとマジやっべえよ?」
オクレ「お前等!ケンカはよせ。お前等が暴れると俺の被害が大きくなるだろうが。」
アウル「つーか、考えたら前、スティング運転してたじゃんか!」
フレイ「何ですって?それなら二台で・・・」
オクレ「そりゃ運転はできるけどよ。免許は偽造だからな。バレるとやばいだろ?」
クロト「圧・殺!」
オルガ「てめえが、圧死しろボケ。」
シャニ「せま~い。」
ステラ「う~み~。」
ナタル「ルーシェ!身を乗り出すな。膝の上であんまり動くなというのに。」
オルガ「うっぜーよ、テメエら。誰か降りろ。」
アウル「普通はまず言いだしっぺがやるんじゃね?そういうの。」
クロト「僕は降りないよ。オルガが勝手におりてよね。」
シャニ「さんせ~。」
オルガ「てめーらァァアア!!」
ナタル「お前達、いいかげ」
フレイ「アンタ達!!それ以上騒ぐとカーブで振り落とすわよ!
   慎ましくしなさい、慎ましく。」
ナタル(・・・アルスター、逞しくなったな。初めて艦に来た時とは別人のようだ)

<Phase2c-02>

そんなこんなで、着いた町はすでに一目でそれと分かる傭兵や軍隊関係者で
ごった返していた。

フレイ「ゴールドラッシュならぬ戦争ラッシュね・・・。」
ナタル「混んでいるだろうと思っていたが、ここまでとはな。」
オルガ「あ~腹減ったぜ。何食うよ?」
ステラ「・・・おさかな・・・食べたい。」
クロト「僕はねえ・・・」
ナタル「中華だ。」
アウル「えー、決定してんの?」
クロト「横・暴!」
オクレ「う~ん・・・せっかくアフリカまで来てんだし、
    地元の美味いもんとか食いたいんだが。」
シャニ「なんでもいいよ。」
ナタル「どこの国に行こうが中華が一番ハズレがない。
    観光なら冒険してみるのもいいが、明日からは戦場だ。
    変な物を食べて腹を壊したりハズレを引いて後悔するのは嫌だろう。
    今日は我慢しろ。
    その代わりというのも変だが、今日は私の驕りだ。
    好きなものを好きなだけ食べていいぞ。」

6馬鹿「ゴチになりや~す!!」
ナタル「・・・・最早何も言うまい。後は行くのみ!」

<Phase2c-03>

オルガ「ハッ、ハ~ン目移りしちまうぜ・・・ 」
クロト「即・決!」
アウル「ご~めんねえ、取るの早くってさあ!」
シャニ「おそ~い」
オクレ「ちょ・・お前等!海老シュウマイ全部とりやがったな?おい、一個よこせ。」
クロト「僕はしらないよ。ギョーザでも食べてればぁ?」
オルガ「テメーら・・・。オラオラオラオラァァァァァ!」
オクレ「てめっチンジャオロースを・・・。皿を持つのは反則だぞ、おい、オルガ!!」
クロト「邪魔だよ、オルガ。」
シャニ「邪魔はオマエの腕!」
アウル「春巻き、いただきィ!!」
シャニ「オマエー、オマエー。」
アウル「早いものがちってんじゃね?こういうの。」
クロト「奪・取!」
アウル「人の皿から何とってんだよ、ボ~ケェ!!」
オルガ「何だよ、海老チリが遠くてとれねえじゃねえか!」
クロト「オルガはさっきから、グルグル回転させすぎなんだよ。ぶぁ~か!!」
シャニ「うざ~い。」
オルガ「うっせーよ。お前等。」
オクレ「クソォ・・確保のスピードだけで料理をいかに楽しんだかが決まる訳じゃねえ!」

ナタル「・・・(あさましい。まるでここにだけ餓鬼道というものが現出したかのようだ。)」

ステラ「・・ステラの・・海老チリ・・・」
フレイ「ハア・・(あいつら食うことになると我を忘れるわね。)ハイこれ。」
ステラ「でも・・これフレイの。」
フレイ「私はあんまり好きじゃないから。どう、美味しい?」
ステラ「美味しい。・・・ステラ、これ好き。・・・フレイ優しい。」
フレイ「大げさよ。」
ステラ「フレイ・・いつも優しい・・ステラ・・フレイ好き・」
フレイ「だ、だから大げさだってば。ええと・・ああ、これどう?スズキの甘酢あんかけ。
    お魚よ?」
ステラ「おさかな・・・好き。」
フレイ「あとは、ハイ。野菜も食べなきゃだめよ?」
ステラ「・・・ウェ~イ・・にんじん・・いや。」
フレイ「駄目よ!ちゃんと食べなきゃ。」

ナタル「・・・(この二席だけまるで別空間のようだ。)」

だが、明日からはまた戦いの日々だ。
今大騒ぎしている面子のうち誰かが欠けるかもしれない。
ひょっとしたら、彼等はそんな思いをふりきろうとあえて、
ことさらに大騒ぎしているのではないか?
などとナタルは一瞬思ったが・・・。

(そんな殊勝な精神の奴等じゃないな・・・。)
ついに、大皿の奪い合いを始めた5人を見てナタルは、そう苦笑をもらした

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