もしも3馬鹿常夏トリオが種死に出てたら 格納庫

戦士たちの休息(ムル太の趣味押し付け編)

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匿名ユーザー

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~プロローグ~
話は前日の夜にさかのぼる。
自室で仕事の事後処理を行っていたナタルの部屋にノックの音が響く。
ナタル「どうぞ。」
という声と同時に自動ドアが開き青いスーツを着た男、アズラエルが入ってくる。
ムル太「失礼します。」
ナタルは椅子を回転させアズラエルのほうを向きつつ立ち上がり
ナタル「お疲れ様です。理事。」
ムル太「はい、お疲れ様です。艦長さん。」
他愛も無い業務上の挨拶を済ませ、アズラエルは応接用のソファに腰掛けた。
ムル太「こんな時間までお仕事ですか、大変ですねぇ」
ナタル「ええ、まあ。あらかた済ませておきませんとなんとなく眠れませんもので…」
ムル太「ま、仕事熱心な女性も大変魅力的ですが、夜更かしはお肌の天敵ですよ?」
少しカチンときたナタルはぶっきらぼうに
ナタル「で、その夜更かしの時間にどのようなご用件で?」
皮肉をこめるがアズラエルは気にもせず続ける。
ムル太「え~艦長さんにおねがいがありまして…」
ナタル「はぁ…」
ムル太「艦長さん、明日お休みでしたよねぇ?もしお暇なら少しお時間をいただきたいのですが。」
ナタル「はぁ、予定はありませんがしかし…」
なぜ?と聞こうとしたところでナタルははっとする。
(休みに暇かどうか男の人に聞かれる→誘われている?→デート?)
そんな考えをしているうちに頬が少し赤くなった。それに気づいたアズラエルは意地悪く笑いながら
ムル太「残念ですがデートのお誘いではありませんよ、艦長さんw」
考えを読まれ恥ずかしいのと意地悪な笑いで怒り心頭のナタルは顔全体を真っ赤にして
ナタル「わ、私はそんな!!ち、ちがっ…そんなっ」
何を言ってるかわからない。
ムル太「まあまあ、落ち着いてください。」
さらに神経を逆なでする言動をする。危うくナタルは理性が無くなりそうになるが
ナタル「で!!お願いとはいったい何なんです?」
精一杯こらえて聞き返す。
ムル太「あの子達のことなんですが…」
ちょっと真面目でやさしい笑みを浮かべ、アズラエルは本題に入った。

ムル太「あの子達のことなんですが…」
ちょっと真面目でやさしい笑みを浮かべ、アズラエルは本題に入った。
ムル太「最近あの子達を見ていると前と比べずいぶん普通の人間っぽくなんてきたと思うことが多くなってきたと思いませんか?」
ナタル「ええ。薬やメンテナンスベッドが必要だったころに比べ見違えるほどです。」
冷静さを取り戻したナタルが答える。
ムル太「ですが、僕は前々から何か足りていないんじゃないかと思うことがしばしばあったのですが…やっと何が足りないかに気づいたんです。」
ナタル「足りていなかった…?ちなみにそれは?」
ムル太「”何か形に残るものを作る”ということです。」
ナタル「形に残るもの…ですか?」
ムル太「ロドニアのラボにいたころから僕らは彼らに人を殺したり、物を壊したりと”物を作る”という行為と最も対照的なことしか教えていませんでした。
そこでです。彼らに何かを作る喜びというものを味わってほしいわけです。」
ナタル「それは大いに結構だと思います…が、それと私に頼みたいことと何の関係が?」
ムル太「艦長さんには彼らが作る”物”を買ってきて頂きたいのです。」
ナタル「そういうことでしたら是非協力させていただきます。何を買ってくればよろしいので?」
ムル太「プラモデルです。」
ナタル「は?」
ムル太「プラモデルですよ、艦長さん。ま、厳密にいうとガンプラです。」
ナタル「ガンプラ?ですか?」
少しナタルがたじろぐ。
ムル太「そうです。幸い彼らの乗っている機体はすべてプラモ化されています。自分の乗っている機体のプラモだったら完成したときの喜びも大きいんじゃあないかと。」
ナタル「理事がそうおっしゃるのであれば…しかし私は今までプラモデルなど買った経験がありません。理事が頼まれてもそれを買ってくることができるかどうか…」
ムル太「心配ご無用です。」
そういってアズラエルは胸元のポケットから紙切れを取り出しナタルに渡した。
ムル太「このメモに必要な物は全て書いてあります。従業員にこれを見せてあげればそろえてくれますよ。そうそう艦長さん一人では大変でしょうからもう一人…といっても
あの子達には秘密にしておきたいので、アルスター君を連れて行ってはいかがです?」
ナタル「わかりました。明朝、アルスターには話してみます。」
アズラエルは立ち上がり出口に向かいながら
ムル太「よろしくお願いします…ああ、艦長さんも欲しい物があったら買って来ても結構ですよ。」
といいつつ部屋を出て行った…

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