もしも3馬鹿常夏トリオが種死に出てたら 格納庫

終戦 Phase-52

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匿名ユーザー

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クロト「これってやっぱりスパイ行為だよね?」
スティング「そうだな。現行犯だし、俺達がしっかり見てたから言い逃れはできねーよ」
メイリン「わ、私はそんなつもりじゃ…」
クロト「言い訳は後で聞くよ。スティング、コイツどうする?」
スティング「ん~、とりあえずお姫さんの所に連れてくのが無難だよな。俺達で裁くってワケにもいかないし」
メイリン「あの、だから今のは…」
クロト「私・刑は?」
スティング「それじゃ、俺達まで処罰されちまうだろ…」
クロト「冗談だよ、冗談」
メイリン「ですから、今の通信はちゃんとカガ」
クロト「うるさいよ!」

メイリンは先程から懸命に誤解を解こうとしているが、二人は全く聞き耳をもたない。

???「アンタ達、何やってんだい!」
ク・ス「!!!」
メイリン「あ!ヒルダさん!それにマーズさんにヘルベルトさん!」

声が聞こえた方向にいたのはドムトルーパーを駆る三人組だった。

ヒルダ「何だ、メイリンか。ん?あんた達だね、元地球軍のGのパイロットってのは」
クロト「だったらなんだよ!」
スティング「お前らこそ何なんだよ」
ヒルダ「私たちか?私たちはラクス様のために戦うただの兵士だよ」
クロト「はあ?ここはラクスの国じゃなくて、カガリ姫のオーブですけど?ザフトの制服なんか着て何の用さ」
スティング「まさかお前らもスパイとか言うんじゃねぇだろうな…」

見知らぬ人物に警戒心、敵対心剥き出しのクロトとスティング。
その様子を見たメイリンが慌てて二人に説明する。

メイリン「ヒ、ヒルダさん達は今度の戦闘の援軍として、わざわざラクスさんのいるプラントから来てくれたんです」
スティング「援軍?」
クロト「コイツらが?」
メイリン「ハイ。お二人ともドムトルーパーってわかりますか?」
スティング「知ってるよ。確か、個々の能力はそうでもないが、チームワークだけは抜群にいいアレだろ?」
メイリン「ヒルダさん達がそのパイロットなんです」
クロト「ふ~ん…。スパイじゃないなら、まあ、あとはどうでもいいや」
ヒルダ「スパイ、スパイってあんた達はさっきからそればっかりだね。いったい何なんだい、そのスパイって」

ヘルベルト「そんなことはどうでもいいだろ?それよりメイリンちゃん、お姉さんに連絡は取れたかい?」
メイリン「ハイ、さっき終わったところです」
クロト「!!!やっぱり…」
メイリン「だ、だから、これは…」
ヘルベルト「カガリ姫に感謝するんだな。カガリさんが敵である君のお姉さんに連絡をとることを許可してくれたんだから」
メイリン「ハイ、後でお礼をいうつもりです」
スティング「・・・許可?」
メイリン「ハイ、カガリさんに許可とりました」
クロト「じゃあさっきの通信は?」
メイリン「私としてはただの世間話のつもりだったんですけど。それにあなた達の事は話そうとはしましたけど、別に機体の話をするつもりは…」
クロト「そんなの聞いてないけど」
メイリン「クロトさん達が聞かなかったんです!」
スティング「何だ、そういうことか。悪かったな」
クロト「・・・ワルイ」
メイリン「わかってくれればいいですよ」

クロトとスティングがメイリンの事情を聞き、やっとスパイ疑惑は消え去った。
メイリンは笑って許してくれたが、クロトは自分の考えが外れて少し残念そうな顔をしていた。

スティング「おい、クロト。そんなに落ち込むなよ。間違いなんて誰にでもあるって」
マーズ「おい、坊主。そんなに落ち込むな。間違いなんざ誰にでもある」

そんなクロトを励まそうとしたスティングと先程まで口を閉じていたマーズの声がハモる。
ステレオ再生のようにクロトの両側から同じ音がする。

スティング「・・・」
マーズ「・・・」
クロト「酷・似!」
ヒルダ「お前たち、声がそっくりだね。双子か何かかい?」
スティング「はあ?そんなわけないだろ」
マーズ「ああ?そんなわけねぇだろ」
スティング「・・・」
マーズ「・・・」
メイリン「本当だ!ソックリですね!」
ヘルベルト「こりゃ驚いたな…」

なぜか声が異常に似ている二人。
スティングとマーズ本人たちも驚いているようで二人で顔を見合わせている。
そんな中、ヒルダとヘルベルトが何かを思いついたようで、スティングに話しかける
ヘルベルト「ゴニョゴニョ・・・」
スティング「なんだそりゃ?ワケがわかんねえよ」
ヒルダ「いいから黙って言うとおりにやりな!」
スティング「・・・わかったよ」
マーズ「お前ら、何する気だよ」
ヘルベルト「まぁ、見てろよ」

そう言うと突然ヒルダが叫び出した。

ヒルダ「まずはアレだ!行くよ!」
スティング「・・・おう」
ヘルベルト「いくのかよ」
ヒ・ス・ヘ「ジェットストリームアタック!!」
マーズ「・・・」
メイリン「す、すごい!ソックリというか全く同じですよ、スティングさん!」
スティング「・・・そうなのか?」
ヘルベルト「ああ、完璧だな」
ヒルダ「どうだい?アタシ達と組まないかい?アンタは確かカオスってののパイロットだろ?いい線いくと思うよ?」
スティング「そ、そうか?それもいいかも…」

ヒルダやヘルベルト、メイリンがあまりのソックリぶりにスティングを誉める。事情はあまりよくわからないスティングだが、とにかく誉められているので少し上機嫌だ。
どうやらこの4人の間はかなり縮まったようだ。

マーズ「・・・」
クロト「・・・」

逆に何故かチームから外されそうになっているマーズと事情が全く理解できないクロトはこの輪に入れなかった。

クロト「・・・」
マーズ「・・・その首、もらった!」
クロト「おお!」

はぶかれた二人の間も少し縮まった…。

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