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Dominions Phase2d


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<Phase2d-01>

「まあ妥当だな。」
ナタルはそう呟きをもらした。
第17遊撃隊、つまり<Dominions>にくだった命令とは、
09:00より攻撃を開始せよ というものだった。
まずは、傭兵をぶつけて戦力を減らし、
そこへ正規軍が攻撃をしかけるといったところか。
傭兵に頼る国は滅びる――とは有名な言葉であるがMSという兵器の開発により、
そうでもなくなったな・・・などとナタルは思う。

「戦闘機よりも優れた機動性を発揮し、戦艦に匹敵する火力を有し、
 戦車よりも強靭な装甲で生き延びることのできる兵器」
それが、MSの開発理念であったと聞く。

PS装甲を持ち戦闘機よりも高い機動性を持つMSを潰せるのはMSのみ。
傭兵であろうが1機でも多くのMSとそれを高度に操れる特殊な人材をかき集めた方が
有利に戦えるのである。
それほどMSというのは今までの常識を覆す兵器であった
MSを扱えるという特殊技能を持った傭兵の需要は、おそろしく高くなっている、
といえるだろう。

(しかし、所詮は傭兵。MSは高価。MSが損傷しない程度に戦って金をもらいたいはず。
よって先陣に立たせて腰の引けるのを許さず・・・か)

だが、おそらく先陣を切るのはやはり、どこの隊も嫌であろう。
PS装甲は弾丸を浴びれば浴びるほどその防御力が低下するのだから。
ナタルはそこに目をつけていた。

08:45
ナタル「準備はいいか?」
スティング「ああ。」
アウル「OK」
ステラ「・・いいよ。」
オルガ「たりめーだ。」
クロト「完・了!」
シャニ「できてる。」

フレイ「みんな・・・気をつけて。」
スティング「ああ、気をつけるさ。」
アウル「ま、俺らこれが仕事だしぃ。大任せってねっ ! 」
ステラ「心配するな。」
フレイ「・・・(ステラ、スイッチ入ってるわね)」
オルガ「ケッ・・なーにを今更。こんなショボイ敵相手によ。」
クロト「そういうことですね。」
シャニ「さっさとやろうよ。」

<Phase2d-02>

ナタル「よし・・・発進しろ。」
ドミニオンの側面のハッチが次々と開き、5機のMSが飛び立ち、
ガイアは変形して地面に降り立った。

<オルガ!いいよ!>
<おう!>
そう叫び、オルガはガイアの背にカラミティをまたがらせる。

6機のMSのうち2機は、この戦いにのぞむにあたり、
資金不足をなんとかやりくりして少しばかり改造を施してある。
その一つが、ガイアにカラミティ運搬用の器具取り付けることであり、
これによりカラミティの地上での移動能力を 飛躍的に高めることができた。

人間の目は、横の動きには強くとも、縦の動きには弱い。ガイア+カラミティで地上、
アビス+フォビドゥンで中空、カオス+レイダーで上空をおさえ
敵の注意を分散し、かつ上下の射線を形成するというナタルの発案であった。

飛行形態を取ったスティングのカオスの横には、各部隊のMSがもう展開しており
機体が並んでいる。
そして、目指す敵の軍事基地の前には既に展開を終えたMS部隊が見える。
味方の速度は―――遅い。
やはりな、スティングはナタルの予想が当たったことに苦笑をもらし、
そして気を引き締める。

<よし・・・行くぜ!!>
スティングのその言葉とともに、ガイアが加速し敵陣の中央付近へと
スピードを上げ始める。
スティング達もそれにスピードを合わせ、密集体形をとると突撃を開始した。

「うん・・・?」
ブレイズザク・ファントムを駆るアミン大尉は、見慣れない敵のMS5機と
見慣れない戦闘機(カオス飛行形態)が急にスピードをあげ、
突進してくるのを見て首をかしげた。まだ、敵の部隊はその6機のかなり後方にある。

「何を考えている・・・。死にたいのか?」
功を焦る馬鹿というものはたまにいるものだが、限度というものがあろうに。
そう呆れながらも一部隊に攻撃命令を下す。
ジン、ディン、ゲイツが舞い上がりその6機に向かっていく。
もうすぐゲイツのビームライフルの射程に入るな、
そう思った瞬間、向かっていったジン、ゲイツ、ディンが6機から放たれた
圧倒的な破壊力のビームにより尽く爆散した。

一瞬思考が止まる。
だが、さらにその6機は高出力ビームを放ち続け、
その度に味方のMSは数を減らしていく。
なんという射程の長さと威力だ・・・。大尉は、歯噛みすると後方に位置していた、
ガナーザクウォーリアを前に出るよう指示し、 火線を集中するよう指示を飛ばした。

<Phase2d-03>

<そらァァァ!!いくぞォォォォ!! >
カラミティの肩部125ミリ二連装高エネルギー長射程ビーム砲及び
胸部複列位相エネルギー砲、フォビドゥンの胸部誘導プラズマ砲、
レイダーの口部100ミリエネルギー砲、
カオスのMA形態からのカリドゥス改複相ビーム砲、
アビスの胸部カリドゥス複相ビーム砲、 ガイアの背部ビーム突撃砲、

敵が予想できないであろう6機の長距離射程と威力の火砲を集中させ、
打撃を与え戦列を乱すというは目的は達した。

ガナーザクウォーリアが動き出すのが見えた瞬間、オルガのその咆哮とともに、
カオス、レイダーは変形して上空へ舞い上がり、アビスが中空から
今度は胸部のカリドゥス複相ビーム砲、両肩の3連装ビーム砲全てを叩き込み
ガイアの道を開き、ガイアはスピードを上げ敵陣の真っ只中に踊りこんだ。

「目移りしちまうぜ!!ハハハハハッ、アハハハハハッ!!! 」
オルガは、哄笑を上げながら、左手の112ミリ二連装衝角砲、
肩の125ミリ二連装高エネルギー長射程砲
胸の580ミリ複列位相エネルギー砲、右手の337ミリプラズマサボットバズーカ砲
その全ての火砲を周囲に放ち続けていた。
ステラの操縦により複雑な前後左右のステップで揺れるガイア背中にありながら
敵を照準し叩き落すその腕は流石である。

「どけぇー!!」
ステラも回避に専念しつつも、背部のビーム突撃砲とビームライフルの三門から
発射されるビームで前方のMSを 次々と屠っていく。
そのガイアを潰すべく、9機のゲイツが中空からビームライフルを
ガイアに放とうとした瞬間 フォビドゥンがガイアの前に立ちふさがり、
放たれたビームはフォビドゥンの特殊装甲によりあらぬ方向に飛び去った。

「誰だぁ、ガイアとカラミティを撃とうなんて奴はぁ?」
そう口の端を曲げて笑うと、シャニは二発誘導プラズマ砲を放ち、
その左右に弧を描いたそのビームにより8機のゲイツが爆裂四散する。
そしてかろうじて逃れた1機には、アビスがビームランスを構えて突進し串刺しにする。

「そおぉらあ!道を空けろってねぇ!!」
アウルは、串刺しにしたゲイツを地上へ放り投げると、
アビスのカリドゥス複相ビーム砲、両肩の3連装ビーム砲が全て
ガイアの前方に放ち、ガイアの前方一帯のMSを掃討する。
その開いた空間にガイアが突き進み、オルガが弾丸とビームを大量に撒き散らす。

「でぇぇりゃぁぁあ、必・殺!!」
クロトの絶叫とともに放たれた破砕球がまた1機ザクを粉砕し、
レイダーに狙いをつけようとしたガナーザクウォーリアが
死角から放たれたカオスの機動兵装ポッドのビームに
コクピットを打ち抜かれ倒れ伏す。

二機の高速移動機体は、変形と上昇・下降を繰り返しながら戦場を飛び回って、
小隊長機とおぼしきウィンダム、ザクウォーリアを 潰して回り、それにより、
更に敵部隊の混乱は広がっていく。

悪鬼羅刹のごとく暴れまわる6機により、敵部隊は既に過半数以上のMSを失い、
指揮命令系統をズタズタにされてしまう。

これを見ていた残りの傭兵部隊も大慌てで戦闘に加わり、
6機の中央突破で崩れていた敵部隊はついに総崩れとなる。
新南アフリカ共和国のMS部隊は敵正規軍の到着を待たずして崩壊していった。

<Phase2d-04>

「馬鹿な・・・」
アミン大尉は、その日何度目となるか分からないその言葉をもらした。一体何なんのだ、
あの6機の性能と動きは。
あの上昇下降を繰り返している二機だけとっても、明らかに尋常ではない。
宇宙でもないのに、あれほど上昇、下降を繰り返すなど・・・
パイロットにかかるGは尋常ではないはず。
ナチュラルには耐えられるはずもなく、コーディネーターの中でも
あれに耐えられるものは限られるはずだ。

と、緑の機体がこっちに向かってくるのが見えた。
ザクファントムの両肩のミサイルポッドからミサイルを全て放つが
緑の機体は旋回しかわした後、瞬時に人型形態に変形し、
ミサイルを兵装ポッドとビームライフルの一斉射撃で全て落としてしまう。

その敵にビームライフルを連射するが、悉く盾で防がれ、
その機体は盾を空中に残したままその盾が落ちるよりも早く、いつの間にか低空に降り
ビームサーベルを抜き自分に肉薄してくる。
慌ててそちらにライフルを向けようとした瞬間後ろから衝撃があり・・・
大尉の意識は永遠に途切れた。

「こんなとこか。」
兵装ポッドの一撃でザクファントムを沈めた後、戦場を見渡すが、
めぼしい機体は残っておらず 敵のMS隊はほぼ壊滅状態で、
軍基地の側まで後退している。
勿論、あの基地を落とすのがこの作戦の目的であるわけだが・・・
どうやら、ここまでやっても増援がでてこないところをみると敵のMSは品切れの用だ。

「基地は正規軍様と他の奴等で十分だな。」
スティングはそう呟くと、通信機に向かって叫んだ。

<オルガ!いいんじゃねえか?そろそろ>
<ああ。つーかそろそろパワーがやべえ>
<ま、予定通りだな>
<おら帰るぜ!テメーら!>
そのオルガの言葉と同時に、スティングはカオスをMA形態に戻すとガイアへと機首を向けた。同時にレイダーも飛来する。

<オルガ!>
<おおし!>
そう叫んでカラミティはレイダーに飛び乗る。
<ステラ、来い!>
<ハアァァ!>
そしてMA形態から人型に戻ったガイアも、これまた改造され移送できるようされたカオスに飛び乗った。

<今日はバスに間に合いそうじゃん>
<終わりだね>
そして6機は行きがけの駄賃とばかりに、各機体の最大威力の火砲を敵陣地に叩き込むと、戦場を離脱した。

<Phase2d-05>

「よくやった。補給をして・・・いや、今日はもう休んでいいぞ。」
機体から降りた6人を前にナタルは言い、その後、ついしげしげと6人を見てしまう。

払われる金の分働くのが傭兵の仕事だとするなら、
彼等はもう既に十分すぎるほど役割を果たしたといえる。
そして十分すぎるほど、その強さと働きを雇い主や同業者にアピールできた。

ハナから敵陣地を落とすまで留まることは考えず、
誰もが嫌がる先陣を切ることにより、混戦になる前に搭載された大火力を、
バッテリーを無視してフルに使い、敵を崩せるだけ崩して
<Dominions傭兵部隊>の強さと働きをアピールするのが
ナタルの立てた計画ではあったが・・・

(にしても、まさかこれほど上手くいってしまうとはな・・・。)
ナタルは今更ながら、この6人と6機のMSの強さに驚いていた。

だが、考えてみればファントムベイン時代は、地球連合所属であるということを
明らかにすることはできなかったため、 スティング・アウル・ステラの3人で
ミッションを行っていたし、そのうち、アズラエルがジブリールと対立したため
ジブリールに警戒感をもたれ、デストロイの完成でジブリールがそちらに絶大の自信をもち、かつ元盟主のアズラエルが手柄を立て、 勢力を伸ばすことを嫌ったこともあり
6人はベルリン戦にも呼ばれず――ただネオだけは引っ張られ、気の毒なことに彼は
ベルリンでMIAとなってしまった。

その後あれよあれよという間にロゴスは解体され、プラントが敗北し
6人は終戦を迎えることとなった(まあヘブンズベースへは遅参のふりをして
いかなかっただけであったが)。
クロト・オルガ・シャニの3人は残りの3人と模擬戦はよくやったものの
6人が共に戦場にでるのは、 考えてみればこれが初めてであった。
しかし、強いとは思っていたがまさか6人そろうとここまで強いとは――――。

オルガ「何だよ?黙っちまって。」
ナタル「いや・・・お前らの強さに今更ながら少し驚いていただけだ。
  よくやったぞ!!」
アウル「なんだよ・・・世辞はいいってば。」
スティング「だな。らしくないぜ?傭兵としては初めてだが、
    俺達はそれなりに場数踏んでんだから。」
クロト「当・然!」
シャニ「まあ、少しつかれたかな。」
フレイ「みんな・・・・お帰り!!」
ステラ「フレ~イ!」
フレイ「(あ・・・ステラ、戻ってる)」
とその時、艦にアズラエルから通信が入った。

<Phase2d-06>

ムルタ「あ~すいません。フレイさんいます?」
フレイ「あ・・・はい。社長、ここに。」
ムルタ「実はですね・・・南アフリカ統一機構との契約なんですけど
   一戦一戦払いについては、 契約を結びなおすことになってましてねえ。
   その交渉、あなたにお願いしますね。」
フレイ「え?そんな大事なこと、私になんて・・・」
ムルタ「大丈夫ですよ、あなたなら。僕は出来ない人にはまかせたりしません。
  今日の成功で多分相手はかなり譲歩してくるでしょうから、
  強気でいっちゃっていいと思いますよ。頑張ってください。
  いい仕事、期待してますよ。」
フレイ「分かりました。全力を尽くします。」

ナタル「・・・失礼ながら、ご報告はまだ差し上げてなかったと思うのですが。
   なぜ、成功と知っておられるのですか?」
ムルタ「ええ?あなた達がこんな仕事で失敗するわけないじゃないですか。」
ナタル「それはどうも。」
ムルタ「みなさん、お疲れ様です。だけど、無理は禁物ですよ?
  まあ百万が一ですけど、ヤバくなったらさっさと逃げちゃってくださいね。
  お金より君達の命の方が全然大事ですから。誰か一人でも死んじゃうなんて
  ダメダメですよ?」
オルガ「けっ余計な心配だぜ、おっさん!」
スティング「そういうこった。せいぜい寝ながら吉報でも待ってな。」
クロト「乙・彼!」
ステラ「アズラエロ~!」
シャニ「じゃあね。」
ムルタ「では、みなさんゆっくり休んでくださいね。」
そういって、アズラエルからの通信は切れ、6人は疲れた体を休めに部屋へ向かった。

<Dominions>は、こうしてデビュー戦を勝利で飾ったのであった。
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