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Dominions Phase8


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ゲリラの戦法の基本は、ヒット&ラン。救援が来る前にゲリラは物資を奪って逃げる。
救援部隊は逃げられる前に現場に到着し、それを叩こうとする。その救援部隊を待ち伏せて叩くというのが
この二人の役目であった。残りの4人は別の作戦のために、こことは別の場所で待機している。

<けどさぁ、本当にくるワケぇ?待っててこなかったらすっげえ間抜けなんだけど。>
<必ず来る。ゲリラに襲われた仲間を見捨てるほど薄情ではないだろう。物資も機体も回収したいだろうしな>

どうしても、自嘲の響きが口調に混じりそうになるのをナタルは苦労して押さえ込む。
レジスタンスといえば、聞こえはいいが・・・法的には只の犯罪者だ。そもそもゲリラという戦法自体も禁止されている。
よってレジスタンスが捕虜になった場合、捕虜として扱われず捕虜を守る数々の条約も適用されない。

よって、レジスタンスの捕虜に対する扱いは普通、凄惨を極める。そしてその逆もまたしかりなのだ。
少し前まで正規軍に身を置いていた身、どうしてもその辺に複雑なものを感じてしまう。
もっとも複雑なものを感じながら、それはそれとして作戦を立てるところがナタルの優れているところではあるのだが・・・。

<・・・何でもいいけどさ。あんた、前に出すぎ>
アウルに続いて珍しくシャニが通信を送ってくる。

<そうか?>
<・・・もっと後ろにいたっていいだろ。何が気になってるんだかしらないけどさ>
どうやら、葛藤を見透かされていたようだ。知らず知らずのうちに、どこか自罰的に自分を危険に晒したがっていたらしい。
にしてもアンドラスはなかなか鋭い・・・。

<確かにな。分かった>
<・・・じゃあ、さっさと下がりなよ>
そう言って、通信をきろうとするシャニにナタルはつい、いたずらっぽい気分になりつい言ってしまう。

<心配かけてすまんな、アンドラス。>
<・・・何言ってんの?あんた。・・・うざい>
照れ屋のシャニらしい予想通りの返事に、ナタルは微苦笑を漏らした後、表情を引き締めた。



<セミョーン少尉!・・・前にですぎだぞ。>
そう叱責されても、セミョーンの苛立ちは収まらない。早くいかなければ。
中間達も撃墜されたとはいえ、機体から脱出しているかもしれない。

MSパイロットは墜落した時のために銃器も持てるだけ身につけている。
確かにMSが相手なら絶望的だがゲリラがMSを大量に所持していることはない。
通信が上手くつながり、基地からの救援とかなり早く合流できた。これなら・・・

と、二機のMSが行く手に立ちふさがっているのが見えた。なんだあの機体は?
どちらも、ビームライフルは持っておらず、ビームランスとビームハルバードを構えている。

<少尉、敵機とはあれか?>
<いえ、違います。>
<全機。周囲に警戒しろ。待ち伏せだ!>

その言葉が終わるか終わらないうちに、二機が突進してくる。カーキ色の機体は一直線に。
ネイビーブルーの機体は高度を更に上げ、両肩のシールドが開き、胸部に光が生まれ―――
次の瞬間、ネイビーブルーの射線上にいた味方機が尽く爆散した。なんというふざけた火力だ・・・。
一体どうなっている? なぜゲリラがこれほどまでに強力なMSを持っているのだ?

次の瞬間、正面のカーキ色の機体にも光が生まれる。咄嗟に左に機体を振る。
光が自分の前までいた空間を薙いで・・・と思った瞬間光に包まれ少尉の意識は途切れた。

<オークレー、ザブナック、ブエル、ルーシェ。発進しろ>
それとほぼ同時に、ナタルは別の場所にいる4人に通信を送っていた。

「ちぇ!少ないじゃん。」
そうアウルは不平を漏らした。ナタルの話では、ゲリラの原則がヒット&ランである以上
敵は一刻も早く襲撃現場に送ろうと、飛行速度の速いウィンダムで来るとという話だったが・・・。
確かに来たことは来たが、たったの8機ではないか。後は戦闘ヘリとダガーLが一機。
しかも今の自分のフルバーストとシャニの誘導プラズマ砲二発で残りは三機だ。

戦闘ヘリはまだいるが・・・。一昔前はどうだったか知らないがこんなもの。
両肩の三連装ビームを放ち、叩き落す。シャニのフォビドゥンが一直線に敵に突進していく。
<全部とんなよ!>
アウルは、通信機に怒鳴ると、アビスを残りのウィンダムに向けて加速させた。

「うらぁぁあああッ!」
ウィンダムのビームライフルから放たれるビームを弾き散らし、シャニは一機のウィンダムを叩き斬った。
ビームライフルが効かないのに慌てたのか、敵がスティレットが投擲してくる。それを軽くハルバードの刃で弾き
一気に突っ込ませた。敵がビームライフルを抜き、袈裟懸けに振りおろしてくる。
その刃を肩のシールドで受け、ハルバードの真ん中より更に刃寄りの部分まで手を滑らせ、握り締める。

「ええぇぇぃ!」
穂先を思い切り敵機に突き刺す。狙いあやまたず穂先は見事に敵のコクピットを貫いていた。


<やるようになったじゃんか。ま、僕にはまだ及ばないけど>
<・・・ハッ>

もう一機をしとめ、通信を送ってくるアウルにシャニは、いつものように小馬鹿にするような返事で返した。
だが、確かにそれは事実とは言える。
ビームハルバードに代えて以来、暇をみつけては同じく長柄の武器であるビームランスを使う
アウルと接近戦の模擬戦を繰り返してきたが、流石に接近戦ではアウルに一日の長があった。

だが、シャニは鎌という威嚇にはともかく、お世辞にも実戦向きとはいえない武器を取り替えたことにより
接近戦でもそれなりの腕を身につけ、アウルもシャニとやりあうことで腕を上げていた。

<アンドラス、ニーダ終わったな? 終わったなら所定の場所へ速く移動し、その場でPSを解きバッテリーを温存しろ>
そのナタルの言葉に従い、二人は期待を発進させた。
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