もしも3馬鹿常夏トリオが種死に出てたら 格納庫

戦争と平和?

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匿名ユーザー

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ここはかつてザフト軍が駐留していたマハムール基地・・・しかし基地はたった1隻の戦艦と7機のMSにより壊滅した

「我々はこれよりあなた方に投降するが、捕虜の扱いはちゃんとしてくれますか?」
ヨアヒム・ラドルは疲れきったドス黒い目で目の前にいる軍人とは思えない男に言った。
「安心してください、我々はちゃんとハーグ陸戦協定に従いあなた方を捕虜をきちんと扱います。」
ムルタ・アズラエルは淡々とした口調で言った。
降伏調印を終え、外を見つめながら彼は回想した。
いつから僕は変わり始めたのだろう?かつて「煌く凶星J」とあったときだろうか?
それともブーステッドマンと対面したときだろうか?いや僕の心境の変化は最前線に立っていたことだろう
僕が「コーディネーター憎し」という感情で煽り、数多の若者が死んでゆく光景を見てからだろう
重症を負った戦友に泣きじゃくりながら衛生兵を呼び続ける兵士、「腕が俺の腕が」と腕を吹き飛ばされた兵士が
腕を捜して這いずり回っているところ、死んだ名も無き兵士が持っていた恋人の写真、撃沈された艦から脱出したランチ
から発せられる「助けて」の声、しかし無残にもザフト軍の攻撃に打ち抜かれてあげた絶叫と悲鳴、僕の差し出した手を
握りつつ「母さん、母さん」と言いながら息絶えたまだあどけない顔の新参兵・・・その感触は今でも残っている。
・・・すべては僕のせいだ。僕が煽った為死ななくてもいい人間がたくさん死んだ。連合もプラントも・・・。
戦争というものを映像でしか見たことのない僕は初めてリアルな戦争を知った。かつて戦争を知らないまま最前線にでて
戦った武装親衛隊がナチズムの馬鹿馬鹿しさを実感したように。
だから僕は戦争が終わってから必死にナチュラル、コーディネーターと和解させようと努力した。かつて脱走したソキウスと会い
色々と話した、そして彼らの考えに惹かれ彼らの行動を援助をしている。そしてユニウス事件のさいも僕は戦争に反対し続けた
「また、無駄な破壊と殺戮を繰り返したいのか!」僕は叫んだ。
「無駄な殺戮?彼らコーディネーターは我々を皆殺しにしようとした。討たねばこちらが討たれる!」
と叫ぶのはロード・ジブリール、ああ、彼は昔の僕以上にコーディネーターが嫌いだったんだな・・・
戦争が始まると同時に僕はかつて乗り込んでいたドミニオンにオブサーバーとして再び乗り込む事となった。あの老人達にとって僕は
一番邪魔な存在だったからだろう、そしてドミニオンは天使が舞うごとく戦い続けた、再びやってきた僕を温かく迎えるナタル・・・
「おっさん!元気にしてたか?」と言ってくるブーステッドマン・・・いや僕の愛すべきパイロット達・・・
そしてこの艦にやってきた4人のパイロット、そのうち3人はエクステンデット、彼らは僕が生み出した孤児達だ。

回想を終える
僕はこんな孤児たちを生み出したくはないと思う、だけどそれは当分無理だろう。大西洋連合もユーラシアも
「コーディネーター憎し」の旗本の下で戦っている、融和主義のコープランドですらその後押しをしている。
ザフトもどうだろうか?プラントに潜伏しているソキウスの報告を聞くと中立組織のジャンク組合の崩壊やユニウス事件
裏にはどうやらデュランダル議長の影があるらしい。
誰だよ「戦争は平和を維持するため必要不可欠」とほざいた奴は僕なら
「戦争は若者の未来を奪うものであり、人類世界が生み出した最悪の犯罪行為なのだ」と言う
この先は混沌としている・・・果たしてナチュラルとコーディネーターが手を取り合って未来を見つめることはできないのかと考え・・・
「おい!おっさん!そんなとこでボーと突っ立って何してんだ!」
「ホント、立ってて何が面白いの?」
まったく、人が考えているのにこう邪魔をするのかね彼らは。
「よけいなお世話です、これからくる書類の山をどうすれば早く始末できるか考えていただけです。」
「え~本当かよ?」
「戦っているだけのあなた達が羨ましいですよ。こっちはこっちで別の戦場がありますからね。」
「そうかもっと別の考えしているように思えたぞ。」
やれやれ相変わらず洞察力は高いですね。
「ま、どっちにしろあなた達には関係ないことです、それと皆さん頑張って頂いたので今度ディオキアで好きなものを
 一つ私が買ってあげましょう。」
「うぉぉぉぉぉぉ!!おっさん太っ腹じゃん!」
「おいおい!どっか頭でもぶつけたのか?」
「欲しかった新作のゲームあるんだ!」
「プリン、ケーキ、チョコ・・・どれにしようみんな食べたい。」
「ビトンのサイフ・・ううんエルメスのバッグにしようかな?」
やれやれ、そう呟きながら僕は思う、いつかこの子達のような悲劇を繰り返さないようにと。
そうして僕は喜んではしゃいでいる彼らの元へ向かう・・・。


ネオ「ところで俺にもなんかおごってくれんだろ。」
アズラエル「エロ関係以外なら。」
ネオ「げ!バレバレ。」
アズラエル「懲りない人ですね貴方も。この前ナタルさんにデッドリウェーブ喰らったばっかなのに。」
ネオ「ははははは、いいってことよ。」
アズラエル「僕までとばっちりは食らいたくありませんよ。」

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