もしも3馬鹿常夏トリオが種死に出てたら 格納庫

終戦 Phase-49

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匿名ユーザー

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徹底抗戦決定翌日、オーブ軍本部特別会議室。

カガリ「覚悟はしてたけどやっぱりキツいな…」
アスラン「カガリ…」
キラ「オーブに住んでる人達はどうしたの?」
カガリ「だいたい全人口の30%がこの国を出た。残りの70%がシェルターへ避難してこの国に残っている。中には軍に志願してくれる人達もいたんだが、さすがにそれはな…」
ムウ「当然の判断だな。訓練もロクにつんでない民間兵に出てこられても、ハッキリ言って足手まといだからな…」
カガリ「気持ちはとても嬉しいんだけどな…」
アスラン「カガリ、こちらの兵力はどれくらいなんだ?」
カガリ「主力のムラサメや一世代前のアストレイを引っ張り出して、やっと地球軍と互角って所かな…」
ムウ「地球軍と互角、か。要するにザフトまで手が回らないのね」
カガリ「ああ。そこで、本当に申し訳ないんだが、もう一回だけオーブに力を貸してくれないか?頼む!」

そう言ってテーブルに手をつけ、深々と頭を下げるカガリ。
さすがにこの行動には会議室の皆が驚き、しばらく部屋は静まり返った。
その静寂を破ったのは・・・

キラ「カガリ、顔を上げて?カガリがそんなことしなくても、僕達は初めからそのつもりだよ」
アスラン「当たり前だ。あんな理不尽な条約でこの国を失うわけにはいかないからな」
ムウ「いろいろこの国には世話になってるしな」
キラ「ね?だからカガリも僕達にもっと頼って大丈夫だよ?一緒に戦おうよ!」
カガリ「お前等・・・ありがとう…本当にありがとう…」

カガリは感謝の涙を流し、他の皆はそれを暖かい眼差しで見守り、全員の意志が固まった!
そう思った、その時・・・

アウル「話終わった~?いい加減飽きちゃったよ」
スティング「ア、アウル!」

この無駄に暖かい雰囲気に嫌気の刺したアウルがついに抗議の声をあげた。
そしてアウルのその行動にかなりビビっているスティング。

スティング「ちょ、空気読めよ、アウル!さすがに今のはタイミング悪すぎだろ」
アウル「だってヒマなんだからしょうがないじゃん」
ムウ「アウル!少し静かにしてろ!台無しじゃないか!ほかの奴を見習え!」
アウル「他の奴を見習えって言われてもさぁ…」

そういってアウルは自分の仲間達を見るが…

オルガ「・・・(読書中)」
クロト「あ!この!…(ゲーム中)」
シャニ「♪~♪~♪(音楽鑑賞中)」
ステラ「ZZZ…(睡眠中)」
アウル「見習うとこなんかないじゃん!むしろさっきまで何もせず大人しくしてた僕を見習わせるべきだね!」
オルガ「うるせーな!おい、オーブの姫さんよ、会議は終わったのか?」
カガリ「ん?実際会議といってもお前達に協力要請しただけだからな。終わったと言えば終わったな」
クロト「じゃ、部屋に戻っていいかな?あ、もちろん僕達も戦闘には協力させてもらいますよ」
カガリ「お前達も、ありがとうな…」
オルガ「う、いや、まぁ当然の事だよな。なあ、クロト?」
クロト「そ、そうそう。恩返しというか罪滅ぼしというか…。と、とにかくそんな感謝される事じゃ…」
カガリ「・・・」
ムウ「ハハハ、コイツら感謝されることに慣れてないからね。ましてや、自分達が襲ったオーブのお姫様に感謝されるなんて思ってもいなかったんだろうな」
オルガ「うるせぇ、うるせぇ!終わったんなら帰るぜ!オラ!シャニ、ステラ、帰るぞ!」
シャニ「ん」
ステラ「うぇい…」
ムウ「あ、お前ら。今、この基地の中には俺達の仲間がたくさん集まってきてるからな。問題だけは起こすなよ」
スティング「りょーかい。連絡事項はそれだけか?」
オルガ「ないよな。じゃ、今度こそ…」
キラ「あ、オルガはここに残って」
オルガ「はぁ?何だそれ!」
キラ「そのまんまの意味だけど…」

キラからの居残り宣告に慌てるオルガ。そんなオルガをよそに他の人達は退室を始める

シャニ「居残りさんは残して帰ろうぜ」
ステラ「オルガ、居残り居残り~」
アウル「だっせぇ!」
クロト「残・念!僕達は帰るよ~」
スティング「悪いな、そういう事だ。では、お先に…」
オルガ「あ、クソ!待ちやがれ!」

オルガを残し、他の六馬鹿は退室していく。それに続きアスランとムウも退室していった。
部屋に残っているのはカガリとキラとオルガの三人だけ。

オルガ「ったく、何だってんだよ…」
カガリ「早く帰りたいみたいだから単刀直入に言うぞ。実はお前の機体、カラミティだったっけ?少しパワーアップさせようかと思うんだ」
オルガ「パワーアップ?オイオイ、マジかよ!何だ、そこのキラみたいにドラグーンって奴でもつけてくれんのか?」
カガリ「違う。そんなモノをお前に与えたら大惨事になるに決まってる。というか、武装を追加するわけじゃない」
オルガ「んだよ、つまんねぇな。じゃあ、何をパワーアップするんだよ」
カガリ「その、あれだ。中身というかなんというか…よくわからん!キラ!」
キラ「ハイハイ。カラミティにはね、僕のと同じマルチロックシステムを付けようかと思うんだ」
オルガ「マルチロックシステム?」
キラ「うん。今度の戦闘はきっと特機がたくさん前線に出てくる。そしてそれ以上に量産機の数は半端じゃないと思うんだ」
オルガ「まぁ、そうだろうな」
キラ「で、その量産機は僕のフリーダムと君のカラミティで担当しようかと思ってる。僕達の機体は他の皆より火力があるからね。あ、もちろん特機も担当するよ」
オルガ「それで?っつうか、マルチロックシステム(MLS)ってなんだよ」
キラ「えぇと、MLSはね、一気に複数の敵をロックできるシステムのこと。そのおかげで僕はあのフルバーストが可能なんだ」
オルガ「つまり、それが俺の機体につけばカラミティもフルバーストってのができんのか?」
キラ「うん、できるよ。オルガのカラミティは今のままだと一機しかロックできないからね」
オルガ「マルチロックシステム…。よっしゃあ!じゃあ、早速取り付けようぜ!」
カガリ「パーツとかは格納庫にあるから自由に使ってくれ。オルガ、お前の機体には期待してるぞ!」
オルガ「任せろ!ハハハッ、一週間後が楽しみだなぁ!アハハハッ!」

オルガの高笑いが会議室に響き渡った…。

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