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Dominions Phase6


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二度とあの黒髪の少年と会うことはない、とその時は誰もが思った。
だが彼等は、ステラは、またあの黒髪の少年と出会った。
生きて、同じ戦場で。

「・・・シン・・。」
ステラはシンに駆け寄り、5人とナタル、フレイは驚愕の表情を浮かべ立ち尽くす。
シンはステラを見て一瞬嬉しそうな表情を浮かべたが、すぐにそれを消しナタル達を睨みつける。

「どうして・・・まだ、彼女が、ステラが!」
「シン・・・違う。ステラが・・・。」
「おいシン!お前、こいつらと知り合いなのか?」
シンと8人のやり取り、そして金髪の少女とシンのただならない様子にスマードが
声をかけてくる。

「あ、その・・・」
何から話してよいか、と逡巡するシン。その時、男が一人部屋に走りこんでくる、
その男を見たスマードは、一度部屋を出て行きすぐに戻ってきた。

「シン!なにやら取り込み中のとこ悪いがな・・・。すぐに準備にかかってくれ。」
「・・・分かりました。」
シンは、一度ステラ達に視線を送った後、部屋を出て行った。

「どうも、あいつと何かあるらしいが・・・。」
そのスマードの言葉に8人は沈黙で答え、その8人の態度にスマードは軽く肩をすくめる。
「いいさ。だがあんた等、来たばかりで悪いが仕事だ。準備にかかってくれ。詳しいことはまた連絡する。」
艦に戻った後、準備しながらも自然と話題は黒髪の少年、シンに集まった。

オルガ「驚いたな・・・。」
スティング「ああ。あの機体があの後も活躍してたのは知ってたが、まさかアイツがな・・・。
てっきりあの変形するヤツに乗ってたやつかと。だがまあ良かったぜ、なあステラ?」
ステラ「・・・・・」

ステラは何も聞こえないというようにボケっと立っている。
クロトが目の前に言って手を顔の前で振ってみてもリアクションがない。

「立・寝?」
「・・・多分違うじゃないかな。」
「ステラー、寝るなー。」
そう言って、アウルが肩を揺さぶるとようやく、いつものボヤっとした目でアウルを見る。

「アウ・・・ル?」
「お前なぁ・・・。俺ら今から仕事だよ?ボケッとしてっとおっ死んまうっていってんのぉ!」
「ステラ。こいつの言うとおりだ、集中しろ。」
アウルとスティングの言葉にようやく、ステラも動き始めるが・・・やはりどこかぎこちない。」
そんなステラをアウルは多少苛立たしげに見る。戦場で余計なことを考えていれば冗談抜きで死んでしまう。

「まあ落ち着け、アウル。」
「スティング!だってさぁ・・・アイツ。」
「戦闘になりゃスイッチ入るだろ。ステラだってそこの所はキッチリしたもんだ。」
そのスティングの言葉にアウルも一応は納得し自分の準備に戻った。

「・・・何やるのかな?」
「そりゃお前、俺達を呼んだんだぜ?一気に基地とか落とすんじゃねえか?久々に派手にやれそうだぜ。」
シャニの言葉にオルガが答える。彼はどことなく嬉しそうだ。久々の骨のありそうな相手にすでに血が猛り始めているらしい。

「残念ながら違うな。」
そんなオルガの猛りに水を差すようなことを言いながら、ナタルが部屋に入ってきた。
全員がナタルに注目する

「敵補給基地からの輸送部隊襲撃だそうだ。まあ、ゲリラの定石だな。資材を奪って自分の戦力を強化し
 敵にダメージを与える。護衛部隊もいるだろうが空輸するのであれトラックで輸送するのであれ,攻撃されれば弱い。」
「オイオイ、何だよ。そんなの俺達が出るまでも。」
「いや・・・本来は・・・。」
「あん?」
「いや・・・。」

不満そうに鼻を鳴らすオルガにナタルは反論をしかけて、口ごもる。
MSという兵器により、低コストの武器で戦闘するという(するしかないのも事実だが)
ゲリラのメリットは完全に崩れたはずだ。
何せPS装甲を持つ、生半可な武器では傷一つつかないのがMSである。

MSがある限り本来なら、一機でもこの兵器が配備されていれば、輸送部隊にすら手も足も出ないはずなのだ。
実際ナタルがアークエンジェルにいたときに協力した、「明けの砂漠」のゲリラは
バクゥ一体を数分行動不能にするのが関の山であった。
だから自分達が呼ばれたのだと思ったが、部隊というほどMSの数があり、
あの口ぶりだとその部隊で活動をしたことがあるようだ。

MSは高価で、仮にMSを買えたとしても話はそう単純ではない。MSをそんなに簡単に動かせれば苦労はないのだ。
ちゃんとした施設でそれなりの時間、訓練を行わなければ動かすこともできない。
そういえば、ザフトのマハムール基地が南の方にあったな・・・とナタルは思った。活動資金とMSは―――
どうやら、コーカサスを巡る情勢はなかなか入り組んだことになっているようだ。

「・・・ナタル・・?」
そのステラ言葉で、ナタルは我に返った。気がつくと、全員が自分の顔をのぞきこんでいる。
いつの間にか思考に入り込んでしまったらしい。今はこんなことを考えている時ではないというのに。
軽く心の中で舌打ちする。

「スマン。とにかく、我々がやるのは輸送部隊襲撃ではない。というか、悪いがゲリラの部隊には囮になってもらう。」
 オルガの言うとおり、派手にやることになるな。」
その言葉に6人は目を丸くした。



そのころ、シンは輸送部隊を襲撃するポイントへと向かっていた。
運転席には茶色のパサパサした髪を後ろでくくり、きりりとした眉毛のの気の強そうな少女。
後ろにはシンの今の搭乗機である黒いウィンダムをのせたトレーラーが続いてる。

「なあ、シン。」
少女の言葉に窓を開けて外を見ていたシンはそちらを見た。

「何だよ?コニール。」
「あの傭兵達ってどう思う?噂だと鬼のように強いヤツらしいけど・・・。
なんかそんな奴等にはとても見えなかったって、みんな」
「腕は確かだよ。少なくとも、三人は。残りの三人も同じぐらいだとしたら・・・。」
確かに傭兵の世界で世界最強と噂されるのも当然だ。

「シンって、あいつらのこと知ってるのか?」
「うん。・・・ちょっと。」

そういえば、とシンは思う。ステラにあったのはガルナハンを解放した後、
ミネルバが立ち寄ったディオキアだった。

ステラは・・・初めて会った時のままだった。ボウっとしたようなすみれ色の綺麗な瞳も澄んだ声も。
また・・・会えた。嬉しさで胸が一杯になる。

あの時の自分のしたことがある面では、間違っていたと今なら分かる。
それでも、本当に嬉しい。
(なのに・・・。)
シンは拳を握り締める。彼女がまだMSに乗ってるなんて・・・。
ステラはこんな所に、戦場になんか、来ちゃ駄目なのに。

「・・・から・・・・長・・・考えてんだか!なあ、そう思うだろ?・・・シン!!」
「え?・・・わ、悪い。聞いてなかった。何?」
コニールはため息をついた。どうも、今日のシンは変だ。

「そういえばさ、傭兵達の中に金髪の女の子がいて、その子とシンが何かこう・・。」
「べ、別にそういう仲だったわけじゃ・・・。」
「・・・まだ何も言ってないんだけど。」
「あ・・・いや、そ。」
「もういい!」
「おわ!・・・ちょ・・・アブ」
なぜかコニールは憤然として、ものすごい勢いで急カーブを切りシンは危うく窓から落ちかけた。
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