もしも3馬鹿常夏トリオが種死に出てたら 格納庫

終戦 Phase-53

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匿名ユーザー

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キラ「コレにソレをリンクさせて、アッチのをコッチに持ってきて・・・」

オーブ軍本部第三格納庫に収納されているカラミティ。
そのコックピットにはキラが座っていて、一心不乱にキーボードを叩いている。
本来のパイロットであるオルガはというと、カラミティの足元で本を読んでいる。

キラ「う~ん、どうしてもココでエラーが出ちゃうな…。じゃあ今度はコレを・・・」
オルガ「おい、まだ終わんねぇのか!ちと遅すぎるんじゃないか?」
キラ「そんなこと言うならオルガが自分でやってくれよ!
オルガ「自分でできたらこんな所で本なんか読んでねえよ。」
キラ「なら、静かに・・・ああ、またエラーだ!…僕…僕は…エラーを出したくなんかないのにぃ!」
オルガ「・・・。そんなに取り付けが大変なのかねぇ、マルチロックシステムってのは」

今、キラが必死になって行っているのはMLSの取り付け作業。生まれてから(造られてから?)あまりそういった作業をしたことのないオルガに代わってキラがやっているのだ。
もうキラが作業を始めてから既に1時間あまり経っている。最初のうちはスムーズに進んだのだが、段々とエラーが出始めて今は完全に手詰まりのようだ。
キラが「自分のかつての搭乗機であるストライクと同じGATシリーズなんだから、そう難しい事ではないだろう」とナメてかかった結果がコレだった。

キラ「アプリケーションが多すぎるんなら減らせばいいんだろ!オーバーするアプリケーションの数を想定し、可能な限りアプリケーションを1つにまとめて再入力!・・・できたぁ!」
オルガ「ホントか!?」
キラ「今、降りるからちょっと待って…」
カラミティのコクピットからキラが降りてくる
キラ「なんとか終わったよ。ストライクのOSと同じようで微妙に違ってたから大変だったよ」
オルガ「ナチュラルでもコーディネーターでもない強化人間用のOSだからな。だけど、ホントにできたんだろうな?」
キラ「大丈夫だよ。心配なら自分の目で見てきてよ」
オルガ「そうだな」

今度はオルガが上がり、コクピットの中に入る。そして、たった今キラが完成させたMLSを起動させる。

オルガ「ハハッ、こりゃすげぇ!ロック可能数が前とは比べ物にならないぜ」
キラ「でも本当にロック可能数が増えただけだよ!多数の敵を同時に撃つのはオルガの腕次第だからね!」
オルガ「わかってるよ、そんなことは!開戦までまだ一週間あるんだろ?そんだけ訓練の時間がありゃ十分だよ!」

カラミティのパワーを落とし、オルガが降りてくる
オルガ「でもよ、同時にたくさんの敵を落とせるのはいいけど、バッテリーとか大丈夫か?オマエの白いのは核みたいなモンで動いてるからいいけどよ、俺のは違うんだぜ?」
キラ「大丈夫だよ。ついてきて」
オルガ「は?オマエ、俺の話聞いてたか?」
キラ「聞いてたよ。だからその話の答えのある所に行くんだよ。さぁ!」
オルガ「意味わかんねぇ…」

そう言いながらも、歩き出したキラについていくオルガ。
2人は格納庫を出て、外を歩く。
しばらく歩いていると、突然キラがオルガに話し掛けた。

キラ「そういえばカラミティの武装にトーテスブロックってあるよね?」
オルガ「あるけどそれがどうした?」
キラ「あれ、没収ね」
オルガ「ああ?何言ってんだ、オマエ?ありゃ、カラミティの貴重な主力武装なんだぞ。それをそうも簡単に没収だと?ふざけんな!カラミティの右手が寂しくなるだろうが!」
キラ「大丈夫、寂しくならないよ。ちゃんと代わりの武装を装備してもらうから」
オルガ「代わり?」
キラ「うん、ヒルダさん達のドムトルーパーが装備してるギガランチャーってヤツ」
オルガ「結局バズーカじゃねぇか。それなら別に今のままでも」
キラ「今のじゃビームは撃てないでしょ?ギガランチャーなら実弾もビームも撃てるんだよ。それなら相手が特機でも対応できるでしょ?特機に実弾は効かないから」
オルガ「・・・そうだな。アレはアレで愛着みたいなモンがあったんだが、今度の戦闘のことを考えりゃソッチの方がいいかもな。」
キラ「今度の戦闘は何が出てくるかわからないからね。それにビーム兵器の方が、MLSを使って一斉射撃するのに都合がいいんだよ」

2人はさっきとは別の格納庫に入ってゆく。中は暗くて、何があるのかよく見えない。

オルガ「それにしても俺のカラミティがどんどん変わってくぞ…」
キラ「フフ、今から見てもらうのでもっと変わっちゃうかも。ハイ、着いたよ」

キラが足を止めた瞬間、格納庫のライトが一斉につく。
ライトの照らす先に何か天井から吊り下げられている。

オルガ「こ、こりゃあ…」
キラ「カラミティ専用バッテリー兼フライトユニット、『ファトゥム・CODE-ゾルダ』っていうんだ。ジャスティスのファトゥムの予備とか色々使って造ったんだよ。もちろん内密で。」
オルガ「バッテリー兼フライトユニット?」
キラ「そうだよ。最初はただの予備バッテリーのハズだったんだけど、「せっかくだからアイツも飛べるようにしてやろう!!」ってカガリの一言でね。」
オルガ「あのお姫様野郎め、余計なことを…」
キラ「え?もしかして・・・いらない?」
オルガ「いや、予備バッテリーってのは嬉しいんだが、フライトユニットってのがな…。ちょっとカラミティじゃない気がしてよ。」
キラ「ああ、やっぱりソコかぁ…。開発スタッフさん達の中にもそういう意見は多数あったんだけど、カガリが「アイツも飛ばせてあげるんだ!」の一点張りで…」
オルガ「・・・。それは俺への思いやりなのか?それともただのワガママか?」
キラ「どっちとも言えないなぁ…。でも気に入らないなら、ただの予備バッテリーとして装備してくれればいいよ。飛ぶだけならクロトもいることだし」
オルガ「そうだな、そうさせてもらう。フライトユニットの方は気持ちだけもらっとく。まあ、戦闘時になんかありゃ使うんだろうけどな。普段はクロトに乗せてもらうさ。」

キラ「わかった。じゃあ、これはカラミティにつけておくね。」
オルガ「なあ、もしもコレのバッテリーまで切れたらどうすんだ?」
キラ「分離してコレだけを基地まで飛ばしてくれれば、また充電できるよ」
オルガ「分離して飛ばす?一体誰が分離したコレを操作するんだ?基地で待機してる奴らか?」
キラ「いや、オルガ本人の遠隔操作」
オルガ「なんだと!?そんなのやったことねぇよ!できても飛ばしてる最中に落とされちまうぞ!」
キラ「だからそうならないように、この一週間で訓練するんだよ。MLSの訓練も一緒にね。」
オルガ「じゃあ開戦までの一週間、俺は訓練ばっかりじゃねえか!!」
キラ「そうなるね。まあ、みんなもそれだけ君に期待してるって事なんだよ。さ、こんな事話してる時間も勿体無い、訓練場に行こう!」
オルガ「クソ!あ~、わかったわかった、やってやるよ!一週間で新しくなったカラミティを使いこなして、戦場で暴れてやろうじゃねぇか!」

ヤケクソ気味のオルガの決意が2人しかいない格納庫に響き渡った…

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